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公開番号2025060567
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2024170279
出願日2024-09-30
発明の名称熱交換器及びその製造方法
出願人ダイキン工業株式会社
代理人弁理士法人新樹グローバル・アイピー
主分類F28F 21/08 20060101AFI20250403BHJP(熱交換一般)
要約【課題】炉中ロウ付け時の振動による品質不良を抑制する。
【解決手段】熱交換器(13)は、第1部材(41)と、第2部材(42)と、掛け金(43)と、を備える。第1部材(41)は、第1穴(41a)を設けられており、アルミニウム製である。第2部材(42)は、第2穴(42a)を設けられており、アルミニウム製である。掛け金(43)は、第1穴(41a)及び第2穴(42a)を貫通する。掛け金(43)は、第1部材(41)及び第2部材(42)に固定されている。掛け金(43)は、マンガン含有量が1.5%以下であるとともに銅含有量が1.0%以下であるアルミニウム合金からなる。
【選択図】図12
特許請求の範囲【請求項1】
第1穴(41a)を設けられたアルミニウム製の第1部材(41)と、
第2穴(42a)を設けられたアルミニウム製の第2部材(42)と、
前記第1穴及び前記第2穴に配置され、前記第1部材及び前記第2部材に固定されており、かつ、マンガン含有量が1.5%以下であるとともに銅含有量が1.0%以下であるアルミニウム合金からなる掛け金(43)と、
を備える、熱交換器(13)。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
積層形ヘッダ(51、52)、
をさらに備え、
前記第1部材及び前記第2部材の少なくとも一方は、前記積層形ヘッダに含まれる積層用のプレート(58)である、
請求項1に記載の熱交換器。
【請求項3】
前記第2穴は、ネジ穴であり、
前記掛け金の表面は、前記ネジ穴と係合する鋸歯形状(43a)を有している、
請求項1に記載の熱交換器。
【請求項4】
前記掛け金と前記第1部材が互いに接触することによって生じている第1電位差(V1)、及び、前記掛け金と前記第2部材が互いに接触することによって生じている第2電位差(V2)は、いずれも100mV以下である、
請求項1に記載の熱交換器。
【請求項5】
前記掛け金の材質は、ISOのアルミニウム合金規格の3000番台又は4000番台の数字で表される、
請求項1から4のいずれか1項に記載の熱交換器。
【請求項6】
前記アルミニウム合金は、ISOのアルミニウム合金規格の3000番台の数字で表されるものであり、
前記掛け金は、前記第1部材及び前記第2部材の両方とロウ付けされている、
請求項5に記載の熱交換器。
【請求項7】
前記アルミニウム合金は、ISOのアルミニウム合金規格の4000番台の数字で表されるものである、
請求項5に記載の熱交換器。
【請求項8】
請求項5に記載の熱交換器(13)、
を備える、冷凍装置(100)。
【請求項9】
第1穴(41a)を設けられたアルミニウム製の第1部材(41)と、第2穴(42a)を設けられたアルミニウム製の第2部材(42)と、を準備し、
マンガン含有量が1.5%以下であるとともに銅含有量が1.0%以下であるアルミニウム合金からなり、かつ掛け金(43)を準備し、
前記第1穴及び前記第2穴に前記掛け金を配置することで組立体(40)を作成し、
前記組立体を炉(93)の中で加熱することにより、前記掛け金を前記第1部材及び前記第2部材に固定させる、
熱交換器(13)の製造方法。
【請求項10】
前記第2穴は、ネジ穴であり、
前記掛け金は、ボルトである、
請求項9に記載の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、冷凍装置に用いられる熱交換器及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1(特開2021-025718号公報)に開示されている熱交換器は、積層型ヘッダを有する。積層形ヘッダは、複数のプレートを有する。一部のプレートにはロウ材が施されている。積層されたプレートが炉中ロウ付けによって固定されることにより、積層形ヘッダが得られる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
炉中ロウ付けの過程で、積層体は振動の影響を受けやすい。振動に起因するプレートの位置ずれは、熱交換器の信頼性を悪化させる。そのような位置ずれを防ぐため、炉中ロウ付けに先立って積層体は仮固定を施される。仮固定の方法には様々なものがあり、例えば溶接、拡管、カシメなどが含まれる。しかし、それらのいずれも専用の設備を要するため、その費用は積層形ヘッダ及び熱交換器のコストとして転嫁されてしまう。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1観点の熱交換器は、第1部材と、第2部材と、掛け金と、を備える。第1部材は、第1穴を設けられており、アルミニウム製である。第2部材は、第2穴を設けられており、アルミニウム製である。掛け金は、第1穴及び第2穴に配置される。掛け金は、第1部材及び第2部材に固定されている。掛け金は、マンガン含有量が1.5%以下であるとともに銅含有量が1.0%以下であるアルミニウム合金からなる。
【0005】
この構成によれば、掛け金はマンガン含有量1.5%以下かつ銅含有量1.0%以下のアルミニウム合金からなる。したがって、掛け金がロウ材をはじいたり、ガルバニック腐食を起こしたりすることが低減されるので、第1部材と第2部材に容易に固定される。これにより、製造プロセスにおいて溶接、拡管、カシメなどの複雑な工程が不要になる。
【0006】
第2観点の熱交換器は、第1観点の熱交換器であって、積層形ヘッダをさらに備える。第1部材及び第2部材の少なくとも一方は、積層形ヘッダに含まれる積層用のプレートである。
【0007】
この構成によれば、掛け金は積層形ヘッダの組み立てに用いられる。したがって、積層形ヘッドの組み立てが容易であるので、熱交換器のコストダウンが図れる。
【0008】
第3観点の熱交換器は、第1観点又は第2観点の熱交換器であって、第2穴が、ネジ穴である。掛け金の表面は、ネジ穴と係合する鋸歯形状を有している。
【0009】
この構成によれば、掛け金はネジ穴と互いに係合し合う。したがって、第1部材と第2部材の固定が強固になる。
【0010】
第4観点の熱交換器は、第1観点から第3観点のいずれか1つの熱交換器であって、掛け金と第1部材が互いに接触することによって生じている第1電位差、及び、掛け金と第2部材が互いに接触することによって生じている第2電位差は、いずれも100mV以下である、
この構成によれば、第1部材又は第2部材と、掛け金との間にガルバニック電流が流れにくい。したがって、掛け金の周辺で金属の腐食が起こりにくい。
(【0011】以降は省略されています)

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