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公開番号
2025060427
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-10
出願番号
2024144992
出願日
2024-08-26
発明の名称
磁性金属粉末及びその製造方法
出願人
三井金属鉱業株式会社
代理人
弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類
H01F
1/20 20060101AFI20250403BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】高密度に充填することができ、且つ、磁気特性が良好な磁性金属粉末を提供すること。
【解決手段】磁性金属粉末は磁性金属元素を含む。磁性金属粉末は、150mL/minの空気流通下、25℃から10℃/minの昇温速度で昇温させ600℃に達したときの質量増加分が6.0質量%以下である。磁性金属粉末は、BET比表面積SSA(m
2
/g)に対する、レーザー回折散乱式粒度分布測定法による累積体積50容量%における体積累積粒径D
50
(μm)の比であるD
50
/SSAの値が0.010以上1.0以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
磁性金属元素を含む磁性金属粉末であって、
150mL/minの空気流通下、25℃から10℃/minの昇温速度で昇温させ600℃に達したときの質量増加分が6.0質量%以下であり、
BET比表面積SSA(m
2
/g)に対する、レーザー回折散乱式粒度分布測定法による累積体積50容量%における体積累積粒径D
50
(μm)の比であるD
50
/SSAの値が0.010以上1.0以下である、磁性金属粉末。
続きを表示(約 880 文字)
【請求項2】
走査型電子顕微鏡観察による累積体積50容量%における体積累積粒径D
SEM50
(μm)に対する、前記体積累積粒径D
50
(μm)の比であるD
50
/D
SEM50
が1.0以上2.8以下である、請求項1に記載の磁性金属粉末。
【請求項3】
前記体積累積粒径D
50
が0.30μm以上1.1μm以下である、請求項1に記載の磁性金属粉末。
【請求項4】
前記BET比表面積SSAが1.5m
2
/g以上5.0m
2
/g以下である、請求項1に記載の磁性金属粉末。
【請求項5】
レーザー回折散乱式粒度分布測定法による累積体積10容量%における体積累積粒径D
10
が、D
50
よりも小さいことを条件として0.15μm以上0.35μm以下である、請求項1に記載の磁性金属粉末。
【請求項6】
レーザー回折散乱式粒度分布測定法による累積体積90容量%における体積累積粒径D
90
が、D
50
よりも大きいことを条件として1.0μm以上5.0μm以下である、請求項1に記載の磁性金属粉末。
【請求項7】
最表面にアルミナ又はシリカが存在し、
20kNで圧縮したときの圧粉抵抗が1.0×10
7
Ω・cm以上である、請求項1に記載の磁性金属粉末。
【請求項8】
鉄(Fe)元素、コバルト(Co)元素及びニッケル(Ni)元素から選択される少なくとも1種の前記磁性金属元素を含む、請求項1記載の磁性金属粉末。
【請求項9】
FeSi又はFeSiCrを含む、請求項1に記載の磁性金属粉末。
【請求項10】
請求項1ないし9のいずれか一項に記載の磁性金属粉末を含んでなる磁性体ペースト。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、磁性金属粉末及びその製造方法に関する。また本発明は、磁性金属粉末を用いた磁性体ペースト、圧粉磁心及びインダクタに関する
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
小型携帯機器の高機能化及び多機能化に伴い、当該機器に使用されるインダクタとして、大電流に対応したもの、すなわちパワーインダクタが必要となってきている。インダクタに大電流を流すためには、インダクタを構成する材料である磁性材料として、飽和磁束密度(飽和磁化)の高いものを用いることが有利である。インダクタに従来用いられてきた磁性材料は主としてフェライトであるところ、近年ではそれよりも飽和磁化の高い材料である金属系材料が注目されている。金属系材料を使用する際には、インダクタにおける渦電流損失を低減させるために絶縁コートを施したコアシェル粒子が必要とされている。
【0003】
前記のコアシェル粒子の例として、特許文献1には、平均粒子径が0.25μm以上0.80μm以下であり、且つ、平均軸比が1.5以下の鉄粒子の表面がシリコン酸化物で被覆されたシリコン酸化物被覆鉄粉が開示されている。
特許文献2には、鉄を20質量%以上含有する軟磁性粉末の表面に、シリコン酸化物を被覆したシリコン酸化物被覆軟磁性粉末が開示されている。
また、本出願人は先に、磁性金属元素を含有するコア部と、該コア部の表面に配置され且つケイ素の酸化物を含有するシェル部とを具備する金属粒子を提案した(特許文献3参照)。この金属粒子は、その断面を対象とした元素マッピングによって測定された、シェル部によるコア部の被覆率が70%以上である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-123933号公報
特開2019-143241号公報
特開2021-175827号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで現在、パワーインダクタとして、磁性金属粉末とコイルとを一体成形したメタルコアの利用が進んでいる。メタルコアを製造する場合、磁性金属粉末を高密度に充填する必要がある。この目的のために、磁性金属粉末はその粒子径が小さく、且つ、球状に近い形状であることが好ましい。また、焼成を十分に進行させて磁気特性を良好にする観点から、磁性金属粉末はその耐熱性が高いことが望まれる。
したがって本発明の課題は、高密度に充填することができ、且つ、磁気特性が良好な磁性金属粉末を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、磁性金属元素を含む磁性金属粉末であって、
150mL/minの空気流通下、25℃から10℃/minの昇温速度で昇温させ600℃に達したときの質量増加分が6.0質量%以下であり、
BET比表面積SSA(m
2
/g)に対する、レーザー回折散乱式粒度分布測定法による累積体積50容量%における体積累積粒径D
50
(μm)の比であるD
50
/SSAの値が0.010以上1.0以下である、磁性金属粉末を提供するものである。
【0007】
また本発明は、磁性金属元素を含む磁性金属粉末であって、
150mL/minの空気流通下、25℃から10℃/minの昇温速度で昇温させ600℃に達したときの質量増加分が1.5質量%以下であり、
BET比表面積SSA(m
2
/g)に対する、レーザー回折散乱式粒度分布測定法による累積体積50容量%における体積累積粒径D
50
(μm)の比であるD
50
/SSAの値が10以上100以下である、磁性金属粉末を提供するものである。
【0008】
更に本発明は、チャンバー内に発生させた層流状態のプラズマフレーム内に、磁性金属元素を含む第1母粉を供給して該プラズマフレーム内で該母粉をガス化し、ガス化した該母粉を冷却して、磁性金属粒子を生成させる工程を有する磁性金属粉末の製造方法であって、
前記プラズマフレームの層流状態を1.0cm以上20cm以下持続させる、磁性金属粉末の製造方法を提供するものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、高密度に充填することができ、且つ、磁気特性が良好な磁性金属粉末が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本発明の磁性金属粉末を製造するDCプラズマ装置の一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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