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公開番号
2025057784
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-09
出願番号
2023167525
出願日
2023-09-28
発明の名称
ポンプ装置のクールダウン方法
出願人
株式会社荏原製作所
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
F17C
7/02 20060101AFI20250402BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約
【課題】運転停止中の潜没式ポンプの羽根車の回転を防止しつつ、潜没式ポンプに対してクールダウンを実行する方法を提供する。
【解決手段】本クールダウン方法は、液化ガス貯槽105から延びる導入ライン121,122を通じて、液化ガスを吸い込み容器2A,2B内に同時に導入し、液化ガスを、吸込み容器2A内の潜没式ポンプ1Aをバイパスさせながら、液化ガスを吸込み容器2A内の流路切り替え装置5Aを通過させ、かつ、液化ガスを、吸込み容器2B内の潜没式ポンプ1Bをバイパスさせながら、液化ガスを吸込み容器2B内の流路切り替え装置5Bを通過させ、液化ガスを、流路切り替え装置5Aおよび流路切り替え装置5Bを通じて吸込み容器2Aおよび吸い込み容器2Bから排出する。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
互いに連結された第1ポンプ装置および第2ポンプ装置を少なくとも含む複数のポンプ装置の複数の潜没式ポンプを液化ガスで冷却するクールダウン方法であって、
液化ガス貯槽から延びる第1導入ラインおよび第2導入ラインを通じて、液化ガスを前記第1ポンプ装置の第1吸い込み容器および前記第2ポンプ装置の第2吸い込み容器内に同時に導入し、
前記液化ガスを、前記第1吸込み容器内の第1潜没式ポンプをバイパスさせながら、前記液化ガスを前記第1吸込み容器内の第1流路切り替え装置を通過させ、かつ、前記液化ガスを、前記第2吸込み容器内の第2潜没式ポンプをバイパスさせながら、前記液化ガスを前記第2吸込み容器内の第2流路切り替え装置を通過させ、
前記液化ガスを、前記第1流路切り替え装置および前記第2流路切り替え装置を通じて前記第1吸込み容器および前記第2吸い込み容器から排出する、クールダウン方法。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
前記第1流路切り替え装置および前記第2流路切り替え装置のそれぞれは、
ポンプ側流路、容器側流路、および流出流路を有する流路構造体と、
前記流路構造体内に配置され、前記流出流路を前記ポンプ側流路または前記容器側流路のいずれかに選択的に連通させる弁体を備えており、
前記ポンプ側流路は、前記対応する潜没式ポンプの吐出し口に連通し、
前記容器側流路は、前記対応する吸込み容器の内部に連通し、
前記流出流路は、前記対応する吸込み容器の吐出しポートに連通する、請求項1に記載のクールダウン方法。
【請求項3】
前記第1流路切り替え装置および前記第2流路切り替え装置のそれぞれは、前記弁体を前記流路構造体に対して押し付けて前記ポンプ側流路を閉じるばねをさらに備えている、請求項2に記載のクールダウン方法。
【請求項4】
前記液化ガスは、前記第1導入ラインおよび前記第2導入ラインを通じて、前記第1吸い込み容器のドレンポートおよび前記第2吸い込み容器のドレンポートを通じて前記第1吸い込み容器および前記第2吸い込み容器内に同時に導入される、請求項1に記載のクールダウン方法。
【請求項5】
前記液化ガスは、前記第1導入ラインおよび前記第2導入ラインを通じて、前記第1吸い込み容器の吸込みポートおよび前記第2吸い込み容器の吸込みポートを通じて前記第1吸い込み容器および前記第2吸い込み容器内に同時に導入される、請求項1に記載のクールダウン方法。
【請求項6】
前記第1ポンプ装置および前記第2ポンプ装置は、直列に連結されている、請求項1に記載のクールダウン方法。
【請求項7】
前記第1ポンプ装置および前記第2ポンプ装置は、並列に連結されている、請求項1に記載のクールダウン方法。
【請求項8】
互いに連結された第1ポンプ装置および第2ポンプ装置を少なくとも含む複数のポンプ装置の複数の潜没式ポンプを液化ガスで冷却するクールダウン方法であって、
液化ガスを前記第1ポンプ装置の第1吸い込み容器内に導入し、
前記液化ガスから発生したボイルオフガスを、前記第1吸込み容器内の第1潜没式ポンプをバイパスさせながら、前記ボイルオフガスを前記第1吸込み容器内の第1流路切り替え装置を通過させ、
前記ボイルオフガスを前記第1吸込み容器から前記第2ポンプ装置の第2吸込み容器内に導入し、
前記第1潜没式ポンプの運転を始動させて、液化ガスを前記第1吸い込み容器から前記第2吸込み容器内に導入し、
前記液化ガスを、前記第2吸込み容器内の第2潜没式ポンプをバイパスさせながら、前記液化ガスを前記第2吸込み容器内の第2流路切り替え装置を通過させる、クールダウン方法。
【請求項9】
前記第1流路切り替え装置および前記第2流路切り替え装置のそれぞれは、
ポンプ側流路、容器側流路、および流出流路を有する流路構造体と、
前記流路構造体内に配置され、前記流出流路を前記ポンプ側流路または前記容器側流路のいずれかに選択的に連通させる弁体を備えており、
前記ポンプ側流路は、前記対応する潜没式ポンプの吐出し口に連通し、
前記容器側流路は、前記対応する吸込み容器の内部に連通し、
前記流出流路は、前記対応する吸込み容器の吐出しポートに連通する、請求項8に記載のクールダウン方法。
【請求項10】
前記第1流路切り替え装置および前記第2流路切り替え装置のそれぞれは、前記弁体を前記流路構造体に対して押し付けて前記ポンプ側流路を閉じるばねをさらに備えている、請求項9に記載のクールダウン方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体水素、液体窒素、液化アンモニア、液化天然ガス、液化エチレンガス、液化石油ガスなどの液化ガスを移送する用途に使用される潜没式ポンプのクールダウン方法に関し、特に運転停止中の潜没式ポンプの羽根車の回転を防止しつつ、潜没式ポンプを冷却する技術に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
天然ガスは、火力発電や化学原料として広く利用されている。また、水素は、地球温暖化の原因となる二酸化炭素を発生しないエネルギーとして期待されている。エネルギーとしての水素の用途には、燃料電池およびタービン発電などが挙げられる。天然ガスおよび水素は、常温では気体の状態であるため、これらの貯蔵および運搬のために、天然ガスおよび水素は冷却され、液化される。液化天然ガス(LNG)や液体水素などの液化ガスは、一旦液化ガス貯槽に貯蔵された後、ポンプによって発電所や工場などに移送される。
【0003】
図41は、液化ガスを汲み上げるためのポンプ装置の従来例を示す模式図である。ポンプ500は、液化ガスが貯蔵された液化ガス貯槽(図示せず)に接続された縦型吸込み容器505内に設置される。液化ガスは、吸込みポート501を通じて吸込み容器505内に導入され、吸込み容器505内は液化ガスで満たされる。ポンプ500の全体は液化ガス中に浸漬される。したがって、ポンプ500は、液化ガス中で運転可能な潜没式ポンプである。ポンプ500が運転されると、液化ガスはポンプ500によって吐出しポート502を通じて排出される。ポンプ500の運転中、吸込み容器505内の液化ガスの一部は気化してガスになり、このガスはベントライン503を通じて吸込み容器505から排出される。
【0004】
ポンプ500の始動時にポンプ500が常温であると、超低温の液化ガスがポンプ500に接触したときに液化ガスが気化してしまう。そこで、液化ガスの気化を防ぐために、ポンプ500を運転する前、ポンプ500を液化ガスで冷却するクールダウンが行われる。
【0005】
クールダウンは、吸込み容器505内に液化ガス(例えば、液化天然ガス)を注入することにより行われる。吸込み容器505内に注入された液化ガスは、吸込み容器505を満たし、ポンプ500の吸込み口500aからポンプ500内に流入し、そして、吐出しポート502を通って排出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
実開昭59-159795号公報
実公昭62-031680号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
需要側で必要とされる圧力にまで液化ガスを加圧するために、図42に示すように、複数のポンプ装置が直列に連結されることがある。液化ガスは、複数のポンプ装置のポンプ500によって順次加圧される。
【0008】
しかしながら、直列に連結されたポンプ装置に上記クールダウンを行うと、次のような問題が生じる。すなわち、運転開始前のポンプ装置に液化ガスを流すと、液化ガスは、すべてのポンプ500内を流れる。この液化ガスの流れは、運転停止中のポンプ500の羽根車を強制的に回転させる。結果として、軸受などの摺動部を損傷させてしまう。ポンプ500の羽根車の意図しない回転を防止するために、液化ガスを低流量で流すことも考えられるが、この場合は、すべてのポンプ装置でクールダウンが完了するまでに非常に長い時間がかかる。
【0009】
そこで、本発明は、運転停止中の潜没式ポンプの羽根車の回転を防止しつつ、潜没式ポンプに対してクールダウンを実行する方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
一態様では、互いに連結された第1ポンプ装置および第2ポンプ装置を少なくとも含む複数のポンプ装置の複数の潜没式ポンプを液化ガスで冷却するクールダウン方法であって、 液化ガス貯槽から延びる第1導入ラインおよび第2導入ラインを通じて、液化ガスを前記第1ポンプ装置の第1吸い込み容器および前記第2ポンプ装置の第2吸い込み容器内に同時に導入し、前記液化ガスを、前記第1吸込み容器内の第1潜没式ポンプをバイパスさせながら、前記液化ガスを前記第1吸込み容器内の第1流路切り替え装置を通過させ、かつ、前記液化ガスを、前記第2吸込み容器内の第2潜没式ポンプをバイパスさせながら、前記液化ガスを前記第2吸込み容器内の第2流路切り替え装置を通過させ、前記液化ガスを、前記第1流路切り替え装置および前記第2流路切り替え装置を通じて前記第1吸込み容器および前記第2吸い込み容器から排出する、クールダウン方法が提供される。
(【0011】以降は省略されています)
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