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公開番号2025057145
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023166826
出願日2023-09-28
発明の名称CT装置
出願人東芝ITコントロールシステム株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G01N 23/046 20180101AFI20250402BHJP(測定;試験)
要約【課題】最適なコリメータの開口の幅を自動で調整し、ユーザの作業を簡便にするCT装置を提供する。
【解決手段】CT装置は、被検査物が載置され、被検査物を回転させる検査台1と、被検査物に放射線ビームを照射する放射線源2と、被検査物を挟んで放射線源に対向して設けられる検出器と、放射線源と被検査物との間に配置され、放射線ビームの照射範囲を制限するコリメータ4と、検出器によって受光された放射線量に基づいて透視画像を作成する透視画像作成部73と、透視画像作成部によって作成された透視画像から被検査物を抽出するサンプル抽出部74と、サンプル抽出部が抽出した被検査物のサイズ及び放射線源の焦点Fから検査台の中心までの距離に基づいて、最適となるコリメータの開口の幅を算出する最適開口幅算出部76と、最適開口幅算出部の算出結果に基づいて、コリメータの位置を調整するコリメータ制御部77と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
被検査物が載置され、前記被検査物を回転させる検査台と、
前記被検査物に放射線ビームを照射する放射線源と、
前記被検査物を挟んで前記放射線源に対向して設けられる検出器と、
前記放射線源と前記被検査物との間に配置され、前記放射線ビームの照射範囲を制限するコリメータと、
前記検出器によって受光された放射線量に基づいて透視画像を作成する透視画像作成部と、
前記透視画像作成部によって作成された前記透視画像から透視画像上の前記被検査物の輪郭を抽出するサンプル抽出部と、
前記サンプル抽出部が抽出した前記被検査物の前記透視画像上のサイズ及び前記放射線源の焦点から前記検査台の中心までの距離に基づいて、最適となる前記コリメータの開口の幅を算出する最適開口幅算出部と、
前記最適開口幅算出部の算出結果に基づいて、前記コリメータの位置を調整するコリメータ制御部と、
を備えるCT装置。
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
前記透視画像作成部によって作成された透視画像を再構成し、3次元である3D画像を作成する3D画像作成部を更に備え、
前記サンプル抽出部は、前記3D画像作成部によって作成された前記3D画像に基づいて、前記被検査物の輪郭の抽出を行う、
請求項1に記載のCT装置。
【請求項3】
前記コリメータは、
2枚の薄板と、
前記薄板を移動させる移動機構と、
を有し、
前記コリメータ制御部は、前記移動機構を制御することで前記2枚の薄板間の開口の幅を調整している、
請求項1又は2に記載のCT装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、CT装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
リチウムイオン電池などといった小型電子部品を高分解能で検査する産業用のCT装置が広く使用されている。このCT装置は、図11~14に示すように、放射線ビームとして例えばX線ビームを照射する放射線源20と、放射線源20のX線ビームを2次元の分解能で検出する検出器30が対向して配置される。放射線源20と検出器30の間には回転可能な検査台10が設けられている。検査台10に載置された被検査物Aに対してX線ビームが照射されている間、この検査台10が1回転することで、被検査物Aの全方位にX線ビームが照射される。
【0003】
この種のCT装置では、放射線源20からX線ビームが円錐状に拡がって照射されるコーンビーム撮影が行われている。コーンビーム撮影では、X線ビームを検出する検出器30として、2次元のエリアセンサ、例えばフラットパネルディテクタ(以下、「FPD」という。)が用いられる。
【0004】
コーンビーム撮影を行う場合、X線ビームの照射幅を制限しないと、撮影に不要な散乱線がFPDに入射してしまい、画質の低下が生じてしまうという問題がある。そこで、このような散乱線の影響を抑えるため、コリメータ40を使用することが知られている。コリメータ40は、高比重で遮蔽能力の高いタングステンやモリブデンなどの材料から成る。コリメータ40には、開口410が設けられている。コリメータ40は、放射線源20と被検査物Aとの間に設けられ、開口41の幅によってX線ビームの照射幅を制限する。
【0005】
もっとも、コリメータ40によってX線ビームの幅を制限してしまうと、X線ビームが検出器30の上下方向(被検査物の載置面に直交する方向)の寸法よりも小さくなってしまい、所望の画像を得ることができない場合がある。そのため、コリメータ40の開口410の幅を最適にすることが重要となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2019-041838号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来、コリメータ40の開口410の幅の調整はユーザが手作業で行っていた。しかし、コーンビーム撮影では、被検査物を1周させて撮影するため、例えば、図11に示す回転角度の場合には、コリメータ40の開口の幅は最適であっても、図12に示す別の角度の場合には、被検査物Aの一部がX線ビームの領域外(図12の点線丸部分)になってしまう。そのため、ユーザは、被検査物Aを回転させながら調整をしなければならず、煩雑であった。
【0008】
また、コリメータ40の開口の幅は、放射線源20の焦点Fから検査台10の中心位置までの距離(FCD)にも起因する。そのため、図13に示すように、FCDがLの場合には、被検査物A全体がX線ビームの領域内にある場合であっても、図14に示すように、FCDがL’の場合には、被検査物Aの一部がX線ビームの領域外(図14の点線丸部分2カ所)になってしまうので、コリメータ40の開口の幅を再度調整する必要がある。
【0009】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、最適なコリメータの開口の幅を自動で調整し、ユーザの作業を簡便にするCT装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の実施形態におけるCT装置は、被検査物が載置され、前記被検査物を回転させる検査台と、前記被検査物に放射線ビームを照射する放射線源と、前記被検査物を挟んで前記放射線源に対向して設けられる検出器と、前記放射線源と前記被検査物との間に配置され、前記放射線ビームの照射範囲を制限するコリメータと、前記検出器によって受光された放射線量に基づいて透視画像を作成する透視画像作成部と、前記透視画像作成部によって作成された前記透視画像から前記被検査物を抽出するサンプル抽出部と、前記サンプル抽出部が抽出した前記被検査物のサイズ及び前記放射線源の焦点から前記検査台の中心までの距離に基づいて、最適となる前記コリメータの開口の幅を算出する最適開口幅算出部と、前記最適開口幅算出部の算出結果に基づいて、前記コリメータの位置を調整するコリメータ制御部と、を備える。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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