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公開番号2025050462
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-04
出願番号2023159262
出願日2023-09-22
発明の名称システム及びプログラム
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類G06F 21/31 20130101AFI20250327BHJP(計算;計数)
要約【課題】セキュリティを確保しながら、第1対象及び第2対象の間の利用関係を追跡すると共に、その利用関係が成立している間、代理個体に代理権限を付与するための技術を提供する。
【解決手段】本開示の一側面に係るシステムでは、第1対象の代理個体の第1端末が、第1対象の代理依頼個体の端末から権限付与情報を受け取る。第2対象の対象個体の第2端末は、第1端末からの依頼に応じて、代理権の検証を依頼する。検証の成立に応じて、第1端末及び第2端末の少なくとも一方は、管理サーバに向けて、紐付け要求を送信する。代理依頼個体の認証が成立したことに応じて、管理サーバは、代理依頼個体及び対象個体の間の対応関係を設定することで、代理個体による対象個体を介した代理依頼個体の権限の代理行使を有効化する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
管理サーバ、
第１対象の代理個体の第１端末、及び
第２対象の対象個体の第２端末、
を備え、
前記第１端末は、
前記第１対象の代理依頼個体の端末から、代理権の付与を通知する権限付与情報を受け取り、
前記代理個体及び前記対象個体の間での利用関係の発生に際して、前記第２端末との間でデータ交換を行い、及び
前記データ交換において、権限検証情報を前記第２端末に与えることで、前記代理権の検証を依頼する、
ように構成され、
前記第２端末は、前記第１端末からの前記依頼に応じて、前記権限検証情報を用いて、前記代理権を検証するように構成され、
前記第１端末及び前記第２端末の少なくとも一方は、前記第２端末による前記検証の成立に応じて、前記管理サーバに向けて、前記代理依頼個体の認証依頼を含む紐付け要求を送信するように構成され、
前記管理サーバは、前記認証依頼に応じた前記代理依頼個体の認証が成立したことに応じて、前記代理依頼個体及び前記対象個体の間の対応関係を設定することにより、前記代理個体による前記対象個体を介した前記代理依頼個体の権限の代理行使を有効化するように構成される、
システム。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
前記代理権には、有効期限が設定されており、
前記管理サーバは、前記有効期限の到来に応じて、前記代理依頼個体及び前記対象個体の間の対応関係を解除するように更に構成される、
請求項１に記載のシステム。
【請求項３】
前記代理権には、有効権限が設定されており、
前記管理サーバは、前記代理個体による前記有効権限の行使又は消滅に応じて、前記代理依頼個体及び前記対象個体の間の対応関係を解除するように更に構成される、
請求項１に記載のシステム。
【請求項４】
前記管理サーバは、前記代理依頼個体の端末からの解除要求の受信に応じて、前記代理依頼個体及び前記対象個体の間の対応関係を解除するように更に構成される、
請求項１に記載のシステム。
【請求項５】
前記管理サーバは、前記代理依頼個体により、前記代理依頼個体及び前記第２対象の他の個体の間の対応関係が設定されることに応じて、前記代理依頼個体及び前記対象個体の間の対応関係を解除するように更に構成される、
請求項１に記載のシステム。
【請求項６】
前記権限検証情報は、承認処理を実行する連絡先を含み、
前記代理権を検証することは、
前記権限検証情報に含まれる前記連絡先に問い合わせ、及び
前記承認処理の実行結果として承認の回答を受け取る、
ことにより構成される、
請求項１に記載のシステム。
【請求項７】
前記第２端末は、前記代理依頼個体の端末から認証情報の通知を受け取るように更に構成され、
前記権限検証情報は、前記認証情報に対応する代理認証情報を含み、
前記代理権を検証することは、前記権限検証情報に含まれる前記代理認証情報及び前記代理依頼個体の端末から通知された前記認証情報を照合することにより構成される、
請求項１に記載のシステム。
【請求項８】
前記管理サーバに向けて前記紐付け要求を送信することは、前記紐付け要求を前記管理サーバに直接的に送信すること、又は外部サーバを介して前記紐付け要求を前記管理サーバに間接的に送信することにより構成される、
請求項１に記載のシステム。
【請求項９】
前記認証依頼に応じた認証の成否は、前記管理サーバ又は外部サーバにより判定される、
請求項１に記載のシステム。
【請求項１０】
前記データ交換は、近距離無線通信により行われる、
請求項１に記載のシステム。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、システム及びプログラムに関する。
続きを表示（約 3,400 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、カード等の媒体を利用して、車両の利用者からサービスに対する料金を収集するための料金収集システムが提案されている。具体的に、特許文献１で提案される料金収集システムは、ＥＴＣ（Electronic Toll Collection System）カードのＩＤ、
レンタカーの事業者、レンタカーの利用日時、及びレンタカーの利用者の対応関係（課金情報、登録情報、決済情報、及び利用情報）に基づいて、対象のレンタカーによる高速道路の利用料金の請求を対象の利用者に割り当てるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２２－１４０７４７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
本開示の目的の一つは、セキュリティを確保しながら、第１対象及び第２対象の間の利用関係を追跡すると共に、その利用関係が成立している間、代理個体に代理権限を付与するための技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本開示の第１態様に係るシステムは、管理サーバ、第１対象の代理個体の第１端末、及び第２対象の対象個体の第２端末を備える。前記第１端末は、前記第１対象の代理依頼個体の端末から、代理権の付与を通知する権限付与情報を受け取り、前記代理個体及び前記対象個体の間での利用関係の発生に際して、前記第２端末との間でデータ交換を行い、及び前記データ交換において、権限検証情報を前記第２端末に与えることで、前記代理権の検証を依頼するように構成される。前記第２端末は、前記第１端末からの前記依頼に応じて、前記権限検証情報を用いて、前記代理権を検証するように構成される。前記第１端末及び前記第２端末の少なくとも一方は、前記第２端末による前記検証の成立に応じて、前記管理サーバに向けて、前記代理依頼個体の認証依頼を含む紐付け要求を送信するように構成される。前記管理サーバは、前記認証依頼に応じた前記代理依頼個体の認証が成立したことに応じて、前記代理依頼個体及び前記対象個体の間の対応関係を設定することにより、前記代理個体による前記対象個体を介した前記代理依頼個体の権限の代理行使を有効化するように構成される。
【０００６】
本開示の第２態様に係るプログラムは、第１対象の代理個体の第１端末に、前記第１対象の代理依頼個体の端末から、代理権の付与を通知する権限付与情報を受け取ること、前記代理個体及び第２対象の対象個体の間での利用関係の発生に際して、前記対象個体の第２端末との間でデータ交換を行うこと、前記データ交換において、権限検証情報を前記第２端末に与えることで、前記代理権の検証を依頼すること、並びに前記第２端末による前記検証の成立に応じて、管理サーバに向けて、前記代理依頼個体の認証依頼を含む紐付け要求を送信すること、前記紐付け要求を前記第２端末と共同して送信すること、又は前記紐付け要求を前記第２端末に送信させることにより、前記管理サーバに対して、前記認証依頼に応じた前記代理依頼個体の認証が成立したことに応じて、前記代理依頼個体及び前記対象個体の間の対応関係を設定させることで、前記代理個体による前記対象個体を介した前記代理依頼個体の権限の代理行使を有効化させることを実行させるためのプログラム
である。
【０００７】
本開示の第３態様に係るプログラムは、第２対象の対象個体の第２端末に、第１対象の代理個体及び前記対象個体の間での利用関係の発生に際して、前記代理個体の第１端末との間でデータ交換を行うこと、前記データ交換において、権限検証情報を伴う、代理権の検証の依頼を前記第１端末から受け取ること、前記第１端末からの前記依頼に応じて、前記権限検証情報を用いて、前記代理権を検証すること、並びに前記検証の成立に応じて、管理サーバに向けて、前記代理依頼個体の認証依頼を含む紐付け要求を送信すること、前記紐付け要求を前記第１端末と共同して送信すること、又は前記紐付け要求を前記第１端末に送信させることにより、前記管理サーバに対して、前記認証依頼に応じた前記代理依頼個体の認証が成立したことに応じて、前記代理依頼個体及び前記対象個体の間の対応関係を設定させることで、前記代理個体による前記対象個体を介した前記代理依頼個体の権限の代理行使を有効化させることを実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【０００８】
本開示によれば、セキュリティを確保しながら、第１対象及び第２対象の間の利用関係を追跡すると共に、その利用関係が成立している間、代理個体に代理権限を付与するための技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
図１は、本開示が適用される場面の一例を模式的に示す。
図２は、本開示が適用される場面の実施例を模式的に示す。
図３Ａは、本実施形態に係る紐付け情報の一例を模式的に示す。
図３Ｂは、本実施形態に係るユーザ情報の一例を模式的に示す。
図３Ｃは、本実施形態に係る移動体情報の一例を模式的に示す。
図４は、本実施形態に係るデータ交換の一例を模式的に示す。
図５Ａは、本実施形態に係る代理権の検証過程の一例を模式的に示す。
図５Ｂは、本実施形態に係る代理権の検証過程の一例を模式的に示す。
図６は、本実施形態に係る紐付け解除の過程の一例を模式的に示す。
図７Ａは、本実施形態に係る代理依頼個体による紐付け解除の過程の一例を模式的に示す。
図７Ｂは、本実施形態に係る代理依頼個体による紐付け解除の過程の一例を模式的に示す。
図８は、本実施形態に係る利用継続の確認処理の一例を模式的に示す。
図９は、本実施形態に係る紐付け情報の利用場面の一例を模式的に示す。
図１０Ａは、本実施形態に係る管理サーバのハードウェア構成の一例を模式的に示す。
図１０Ｂは、本実施形態に係る第１サーバのハードウェア構成の一例を模式的に示す。
図１０Ｃは、本実施形態に係る第２サーバのハードウェア構成の一例を模式的に示す。
図１０Ｄは、本実施形態に係る第１端末のハードウェア構成の一例を模式的に示す。
図１０Ｅは、本実施形態に係る第２端末のハードウェア構成の一例を模式的に示す。
図１０Ｆは、本実施形態に係る端末のハードウェア構成の一例を模式的に示す。
図１１は、本実施形態に係る各装置のソフトウェア構成の一例を模式的に示す。
図１２Ａは、本実施形態に係る紐付け設定の処理手順の一例を示す。
図１２Ｂは、本実施形態に係る紐付け解除の処理手順の一例を示す。
図１３Ａは、第１の認証方法を採用する場合における認証の処理過程の一例を模式的に示す。
図１３Ｂは、第１の認証方法を採用する場合における認証の処理過程の一例を模式的に示す。
図１４Ａは、第２の認証方法を採用する場合における認証の処理過程の一例を模式的に示す。
図１４Ｂは、第２の認証方法を採用する場合における認証の処理過程の一例を模式的に示す。
図１５Ａは、第３－１の認証方法を採用する場合における認証の処理過程の一例を模式的に示す。
図１５Ｂは、第３－１の認証方法を採用する場合における認証の処理過程の一例を模式的に示す。
図１６Ａは、第３－２の認証方法を採用する場合における認証の処理過程の一例を模式的に示す。
図１６Ｂは、第３－２の認証方法を採用する場合における認証の処理過程の一例を模式的に示す。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
特許文献１で提案されるシステムによれば、利用者は、自身のＥＴＣカードを保持していなくても、ＥＴＣによる高速料金の支払いを行うことができる。しかしながら、本件発明者らは、従来のシステムには、次のような問題点があることを見出した。
（【００１１】以降は省略されています）

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