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公開番号
2025060245
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-10
出願番号
2023170858
出願日
2023-09-29
発明の名称
電池モジュール
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類
H01M
50/557 20210101AFI20250403BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】バスバーと複数の電極リードとの溶接において、溶接の工数を削減することができ、かつ、溶接時の接合強度を安定させることができる電池モジュールを得る。
【解決手段】電池モジュール11は、相互に積層される複数個の電池セル20と、複数個の電池セルの電極リード26と電気的に接続されるバスバー30と、バスバー上で複数の電極リードの端部同士が重ねられる重なり部30Aにおいて、バスバーと複数の端部同士を接合する溶接部50と、電極リード及びバスバーの少なくとも一方において、前記溶接部と重なる位置に形成され、接合方向への入熱性が他の部位よりも高められた入熱部60と、を備える。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
相互に積層される複数個の電池セルと、
複数個の前記電池セルの電極リードと電気的に接続されるバスバーと、
前記バスバー上で複数の前記電極リードの端部同士が重ねられる重なり部において、前記バスバーと複数の前記端部同士を接合する溶接部と、
前記電極リード及び前記バスバーの少なくとも一方において、前記溶接部と重なる位置に形成され、接合方向への入熱性が他の部位よりも高められた入熱部と、
を備える電池モジュール。
続きを表示(約 500 文字)
【請求項2】
前記入熱部は、目視可能な表面加工で構成されており、少なくとも、前記溶接部の加工表面を構成する前記電極リードに形成されている、
請求項1に記載の電池モジュール。
【請求項3】
前記入熱部は、少なくとも一つの前記電極リードに他の部位よりも板厚が薄い薄肉部で構成されている、
請求項1又は請求項2に記載の電池モジュール。
【請求項4】
前記溶接部は、接合方向から見てドット状に形成されており、
前記入熱部は、少なくとも一つの前記電極リードに前記溶接部のドット径よりも小さな径の貫通孔を設けることにより形成されている、
請求項1又は請求項2に記載の電池モジュール。
【請求項5】
前記入熱部は、少なくとも一つの前記電極リードの表面を粗面化させることにより、構成されている、
請求項1又は請求項2に記載の電池モジュール。
【請求項6】
前記入熱部は、少なくとも一つの前記電極リードの表面に黒色材を塗布することにより形成されている、
請求項1又は請求項2に記載の電池モジュール。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電池モジュールに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1に開示された電池モジュールは、相互に積層された複数個のバッテリーセルと、複数個のバッテリーセルの電極リードと電気的に接続されるバスバーユニットとを備えている。この電池モジュールでは、二つの電極リードの端部がバスバーユニット上で集められ、溶接結合などによって接合されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7062162号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、バスバー上に複数の電極リードの端部を溶接する場合、工数を削減の観点から、複数の電極リードを同時溶接することが考えられる。一方で、複数個の電池セルを相互に積層して構成される電池モジュールでは、電池モジュールのスウェリング時に生じる電池セルの膨張などにより電極リードとバスバーとの溶接部に応力が生じる場合があり、複数の電極リードを同時に溶接するにあたり、電極リードがバスバーから離脱することを抑制するために、溶接時の接合強度を安定させることが望ましい。
【0005】
本発明は上記事実を考慮し、バスバーと複数の電極リードとの溶接において、溶接の工数を削減することができ、かつ、溶接時の接合強度を安定させることができる電池モジュールを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様の電池モジュールは、相互に積層される複数個の電池セルと、複数個の前記電池セルの電極リードと電気的に接続されるバスバーと、前記バスバー上で複数の前記電極リードの端部同士が重ねられる重なり部において、前記バスバーと複数の前記端部同士を接合する溶接部と、前記電極リード及び前記バスバーの少なくとも一方において、前記溶接部と重なる位置に形成され、接合方向への入熱性が他の部位よりも高められた入熱部と、を備える。
【0007】
第1の態様の電池モジュールは、相互に積層される複数個の電池セルを備えている。また、各電池セルの電極リードは、溶接部を介してバスバーと電気的に接合されている。バスバー上には、複数の電極リードの端部同士が重なる重なり部に、バスバーと複数の電極リードの端部同士を接合する溶接部が形成されている。これにより、複数の電極リードがバスバーに同時溶接され、溶接の工数が削減される。また、第1の態様では、電極リード及びバスバーの少なくとも一方において、接合方向への入熱性が他の部位よりも高められた入熱部が溶接部と重なる位置に形成されている。その結果、レーザ溶接等により複数の電極リードをバスバー側へ同時溶接する際に、母材への入熱性を高め、溶接部の接合強度を安定させることができる。
【0008】
第2の態様の電池モジュールは、第1の態様において、前記入熱部は、目視可能な表面加工で構成されており、少なくとも、前記溶接部の加工表面を構成する前記電極リードに形成されている。
【0009】
第2の態様の電池モジュールでは、入熱部は、バスバー上の重なり部において溶接部の加工表面を構成する電極リードに形成されている。なお、ここでいう「溶接部の加工表面」複数の電極リードの端部を同時溶接する際に、溶接機が当てられる表面を意味する。
【0010】
ここで、第2の態様では、入熱部は、目視可能な表面加工で構成されている。このため、複数の電極リードを重ねた状態でも、バスバーに対する複数の電極リード26の折り返し位置や溶接位置の位置合わせを容易にすることができる。その結果、生産性に優れる電池モジュールを得ることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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