TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025043508
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-01
出願番号2023150822
出願日2023-09-19
発明の名称特定の周波数帯を補助的に上りリンクの通信に使用する端末装置、基地局装置、制御方法、及びプログラム
出願人KDDI株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類H04W 16/14 20090101AFI20250325BHJP(電気通信技術)
要約【課題】特定の周波数帯を上りリンクの通信に補助的に使用する環境において、効率的な通信を達成すること。
【解決手段】端末装置は、第1の周波数帯において第1の基地局装置と接続し、第1の周波数帯と異なる第2の周波数帯において第1の基地局装置と異なる基地局装置と接続し、第2の周波数帯において所定の信号を送信し、第1の基地局装置から、第2の周波数帯で動作すると共に第1の基地局装置と同じ位置に存在すると扱われない第2の基地局装置における所定の信号の受信品質に基づく、第2の基地局装置へ信号を送信する際の送信電力を特定可能とする情報を受信し、その情報に基づいて送信電力を特定して、その送信電力を用いて、第2の周波数帯で第2の基地局装置への信号を送信するように制御を行う。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
端末装置であって、
第1の周波数帯において第1の基地局装置と接続し、前記第1の周波数帯と異なる第2の周波数帯において前記第1の基地局装置と異なる基地局装置と接続する接続手段と、
前記第2の周波数帯において所定の信号を送信する送信手段と、
前記第1の基地局装置から、前記第2の周波数帯で動作すると共に前記第1の基地局装置と同じ位置に存在すると扱われない第2の基地局装置における前記所定の信号の受信品質に基づく、前記第2の基地局装置へ信号を送信する際の送信電力を特定可能とする情報を受信する受信手段と、
前記情報に基づいて前記送信電力を特定して、当該送信電力を用いて、前記第2の周波数帯で前記第2の基地局装置への信号を送信するように制御を行う制御手段と、
を有することを特徴とする端末装置。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記情報は、前記第2の基地局装置における前記所定の信号の第1の受信品質と、前記第2の周波数帯で動作すると共に前記第1の基地局装置と同じ位置に存在すると扱われる第3の基地局装置における前記所定の信号の第2の受信品質と、を含み、
前記制御手段は、前記第1の受信品質および前記第2の受信品質と、前記端末装置と前記第1の基地局装置との間の第1のパスロスとに基づいて、前記端末装置と前記第2の基地局装置との間の第2のパスロスを特定し、当該第2のパスロスに基づいて、前記送信電力を特定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
前記情報は、前記第2の基地局装置における前記所定の信号の受信品質と、前記端末装置におけるパワーヘッドルームとに基づいて特定される、前記端末装置と前記第2の基地局装置との間のパスロスを示す情報を含み、
前記制御手段は、前記パスロスに基づいて、前記送信電力を特定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
【請求項4】
前記情報は、前記第2の基地局装置における前記所定の信号の受信品質と前記第2の基地局装置における所望の受信品質とに基づいて特定される、前記端末装置において増加または減少させる電力の大きさを指定する情報を含み、
前記制御手段は、前記第2の基地局装置へ信号を送信する際に使用している電力を、前記情報によって指定される電力の大きさだけ増加または減少させることにより、前記送信電力を特定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
【請求項5】
前記所定の信号は、サウンディング参照信号(SRS)または物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)である、ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
【請求項6】
前記第1の周波数帯は、上りリンクの信号と下りリンクの信号の両方が送信される周波数帯であり、前記第2の周波数帯は、上りリンクの信号のみが送信される周波数帯である、ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
【請求項7】
前記接続手段は、前記第2の周波数帯で動作する複数の基地局装置に対して共通のリソースを用いてランダムアクセスプリアンブルを送信し、当該ランダムアクセスプリアンブルが前記複数の基地局装置のそれぞれにおいて受信された際の無線品質に基づいて選択された基地局装置との接続のためのランダムアクセスレスポンスを、前記第1の周波数帯において前記第1の基地局装置から受信することを含んだ処理により、前記第2の周波数帯で動作する基地局装置と接続する、ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
【請求項8】
前記受信手段は、物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)のMAC CE(媒体アクセス制御 コントロールエレメント)を介して、前記情報を受信する、ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の端末装置。
【請求項9】
第1の周波数帯において動作する基地局装置であって、
端末装置から前記第1の周波数帯と異なる第2の周波数帯において送信された所定の信号を、当該第2の周波数帯で動作すると共に前記基地局装置と同じ位置に存在すると扱われない第1の他の基地局装置において受信した際の受信品質の情報を取得する取得手段と、
前記受信品質に基づいて、前記端末装置が前記第1の他の基地局装置へ信号を送信する際の送信電力を特定可能とする情報を生成し、前記第1の周波数帯において、当該情報を前記端末装置へ送信する送信手段と、
を有することを特徴とする基地局装置。
【請求項10】
前記取得手段は、前記第1の他の基地局装置における前記所定の信号の第1の受信品質を取得すると共に、前記第2の周波数帯で動作すると共に前記基地局装置と同じ位置に存在すると扱われる第2の他の基地局装置における前記所定の信号の第2の受信品質を取得し、
前記送信手段は、前記第1の受信品質と前記第2の受信品質とを含んだ前記情報を生成して前記端末装置へ送信し、
前記送信電力が、前記第1の受信品質および前記第2の受信品質と、前記端末装置と前記基地局装置との間の第1のパスロスとを用いて特定される前記端末装置と前記第1の他の基地局装置との間の第2のパスロスに基づいて特定される、
ことを特徴とする請求項9に記載の基地局装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、特定の周波数帯を補助的に上りリンクの通信に使用するための制御技術に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
電波の有効利用の観点で、特定用途に割り当てられている周波数帯域を他の用途にさらに割り当てることが有効である。例えば、2.3GHz帯は、放送事業者が利用する無線伝送中継装置や公共業務用無線局によって使用されているが、この周波数帯が、新たにセルラ通信にも割り当てられている。このような周波数帯では、新たに割り当てられた側のシステムが、先行利用者の運用を妨げないように運用される必要がある。例えば、上述の2.3GHz帯では、先行利用者の装置(放送事業者が利用する無線伝送中継装置や公共業務用無線局)へのセルラ通信システムの信号による干渉が、所定レベル以下とされなければならない。
【0003】
ここで、セルラ通信システムの基地局装置が下りリンク信号を送信する場合、基地局装置からの信号の送信電力が大きいことなどにより、広範囲にその信号が到達してしまうことが想定される。一方で、セルラ通信システムの端末装置が上りリンク信号を送信する場合には、相対的に送信電力が小さく、限定的な範囲にのみ、その信号が到達することが想定される。このため、放送事業者が利用する無線伝送中継装置や公共業務用無線局への干渉を抑制しながら、この周波数帯を有効活用するために、セルラ通信システムにおいて、上りリンクの信号のみが送信されるようにすることが想定される。例えば、セルラ通信システムにおいて、セルラ通信専用に割り当てられた周波数帯が上りリンク及び下りリンクの通信に割り当てられる一方で、他のシステムと共存する周波数帯が、上りリンクの通信の強化のために、補助的に使用されるようにすることが想定される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、特定の周波数帯を上りリンクの通信に補助的に使用する環境における効率的な通信を可能とする制御技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様による端末装置は、第1の周波数帯において第1の基地局装置と接続し、前記第1の周波数帯と異なる第2の周波数帯において前記第1の基地局装置と異なる基地局装置と接続する接続手段と、前記第2の周波数帯において所定の信号を送信する送信手段と、前記第1の基地局装置から、前記第2の周波数帯で動作すると共に前記第1の基地局装置と同じ位置に存在すると扱われない第2の基地局装置における前記所定の信号の受信品質に基づく、前記第2の基地局装置へ信号を送信する際の送信電力を特定可能とする情報を受信する受信手段と、前記情報に基づいて前記送信電力を特定して、当該送信電力を用いて、前記第2の周波数帯で前記第2の基地局装置への信号を送信するように制御を行う制御手段と、を有する。
【0006】
本発明の一態様による基地局装置は、第1の周波数帯において動作する基地局装置であって、端末装置から前記第1の周波数帯と異なる第2の周波数帯において送信された所定の信号を、当該第2の周波数帯で動作すると共に前記基地局装置と同じ位置に存在すると扱われない第1の他の基地局装置において受信した際の受信品質の情報を取得する取得手段と、前記受信品質に基づいて、前記端末装置が前記第1の他の基地局装置へ信号を送信する際の送信電力を特定可能とする情報を生成し、前記第1の周波数帯において、当該情報を前記端末装置へ送信する送信手段と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、特定の周波数帯を上りリンクの通信に補助的に使用する環境において、効率的な通信を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
無線通信システムの構成例を示す図である。
各基地局装置において使用される周波数帯を説明する図である。
初期接続時の処理手順の例を示す図である。
上りリンクのデータ送信時の処理手順の例を示す図である。
接続先のSUL基地局を変更するさいの処理手順の例を示す図である。
装置のハードウェア構成例を示す図である。
端末装置の機能構成例を示す図である。
基地局装置(NUL基地局)の機能構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴は任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0010】
図1に、本実施形態に係る無線通信システムの構成例を示す。本無線通信システムは、例えば、第三世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)の第5世代(5G)などの規格に準拠した、セルラ通信システムであり、例えば、基地局装置101、基地局装置121、基地局装置122、及び端末装置141を含む。なお、説明を簡単にするため、少数の基地局装置及び端末装置のみを示しているが、当然にこれらより多数の基地局装置及び端末装置を含みうる。基地局装置101は、例えば、第1の周波数帯で動作する基地局装置であり、第1の周波数帯の無線リソースを用いてセル111内に滞在する端末装置に無線通信サービスを提供する。基地局装置121及び基地局装置122、例えば、第2の周波数帯で動作する基地局装置であり、例えば、それぞれセル131及びセル132を提供する。また、基地局装置101と基地局装置121は、互いに同じ位置に存在すると扱われる関係にあるものとする。すなわち、基地局装置101と基地局装置121は、実際には異なる位置に配置されていてもよいが、(例えば同じ周波数帯を使用するならば)これらの基地局装置と任意の端末装置との間の伝送路がほぼ同様になるものとみなされる関係にあるものとする。また、基地局装置122は、基地局装置101と同じ位置に存在すると扱われない関係にある。すなわち、基地局装置101と基地局装置122とが、互いに大きく離れた位置に存在するなど、少なくとも端末装置との間の伝送路が異なる関係にあるものとする。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

KDDI株式会社
光増幅器
3日前
KDDI株式会社
伸展マスト
2日前
KDDI株式会社
基地局及び通信端末
2日前
KDDI株式会社
無線システム及び通信制御方法
1日前
KDDI株式会社
情報処理装置及び情報処理方法
1日前
KDDI株式会社
情報処理装置及び情報処理方法
1日前
KDDI株式会社
情報処理装置及び情報処理方法
1日前
KDDI株式会社
情報処理装置及び情報処理方法
6日前
KDDI株式会社
話し掛け判断装置及びプログラム
1日前
KDDI株式会社
通信装置、通信方法及びプログラム
1日前
KDDI株式会社
無線通信システムおよびその制御方法
1日前
KDDI株式会社
反射光検出装置および反射光検出方法
3日前
KDDI株式会社
無線通信システムおよびその制御方法
1日前
KDDI株式会社
通信システム、情報端末及びプログラム
3日前
KDDI株式会社
通信端末、距離測定方法及びプログラム
2日前
KDDI株式会社
基地局装置、端末装置及び無線通信方法
2日前
KDDI株式会社
基地局装置、端末装置及び無線通信方法
2日前
KDDI株式会社
通信システム、情報端末及びプログラム
3日前
KDDI株式会社
制御装置、通信システムおよび制御方法
1日前
KDDI株式会社
顧客要求制御システムおよび強化学習モデル
6日前
KDDI株式会社
表示制御装置、表示システム及びプログラム
2日前
KDDI株式会社
情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
6日前
KDDI株式会社
情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
2日前
KDDI株式会社
情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
1日前
KDDI株式会社
プログラム、情報処理装置、及び情報処理方法
1日前
KDDI株式会社
データ収集装置、データ収集方法及びプログラム
1日前
KDDI株式会社
情報処理装置、情報処理方法及び情報処理システム
6日前
KDDI株式会社
食べ方パターン分析システム、方法及びプログラム
1日前
KDDI株式会社
画像判定装置、画像判定方法及び画像判定プログラム
3日前
KDDI株式会社
質問検査装置、質問検査方法及び質問検査プログラム
3日前
KDDI株式会社
コンテンツの効果を判定する装置、プログラム及び方法
3日前
KDDI株式会社
脆弱性分析装置、脆弱性分析方法及び脆弱性分析プログラム
1日前
KDDI株式会社
無線デバイス、基地局装置、ネットワークノード及びプログラム
3日前
KDDI株式会社
移動通信ネットワークの制御ノード及びコンピュータプログラム
3日前
KDDI株式会社
移動通信ネットワークの制御ノード及びコンピュータプログラム
3日前
KDDI株式会社
効率的なビーム制御を実行する端末装置、制御方法、及びプログラム
1日前
続きを見る