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公開番号2025057087
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023166740
出願日2023-09-28
発明の名称脆弱性分析装置、脆弱性分析方法及び脆弱性分析プログラム
出願人KDDI株式会社
代理人個人,個人
主分類G06F 21/57 20130101AFI20250402BHJP(計算;計数)
要約【課題】脆弱性が利用されるサイバー攻撃のTacticを予測できる脆弱性分析装置を提供すること。
【解決手段】脆弱性分析装置1は、脆弱性のMitigationに関する情報を取得する脆弱性情報取得部11と、当該情報と所定のデータベースにおける複数のMitigationの記述それぞれとの類似度を要素とした第1ベクトルを生成するベクトル生成部12と、第1ベクトルと複数のTechniqueそれぞれの複数のMitigationとの対応付けを表すベクトルそれぞれとの類似度を要素とした第2ベクトルを生成するTechnique分析部13と、第2ベクトルと複数のTacticそれぞれの複数のTechniqueとの対応付けを表すベクトルそれぞれとの類似度を算出するTactic分析部14と、算出された類似度により示される脆弱性に対応したTacticの評価結果を出力する結果出力部15と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
脆弱性のMitigationに関する情報を取得する脆弱性情報取得部と、
前記Mitigationに関する情報と所定のデータベースにおける複数のMitigationの記述それぞれとの類似度を要素とした第1ベクトルを生成するベクトル生成部と、
前記第1ベクトルと、前記所定のデータベースにおいて定義されている複数のTechniqueそれぞれの前記複数のMitigationとの対応付けを表すベクトルそれぞれとの類似度を要素とした第2ベクトルを生成するTechnique分析部と、
前記第2ベクトルと、前記所定のデータベースにおいて定義されている複数のTacticそれぞれの前記複数のTechniqueとの対応付けを表すベクトルそれぞれとの類似度を算出するTactic分析部と、
前記Tactic分析部により算出された類似度により示される前記脆弱性に対応したTacticの評価結果を出力する結果出力部と、を備える脆弱性分析装置。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
脆弱性のDetectionに関する情報を取得する脆弱性情報取得部と、
前記Detectionに関する情報と所定のデータベースにおける複数のDetectionの記述それぞれとの類似度を要素とした第3ベクトルを生成するベクトル生成部と、
前記第3ベクトルと、前記所定のデータベースにおいて定義されている複数のTechniqueそれぞれの前記複数のDetectionとの対応付けを表すベクトルそれぞれとの類似度を要素とした第4ベクトルを生成するTechnique分析部と、
前記第4ベクトルと、前記所定のデータベースにおいて定義されている複数のTacticそれぞれの前記複数のTechniqueとの対応付けを表すベクトルそれぞれとの類似度を算出するTactic分析部と、
前記Tactic分析部により算出された類似度により示される前記脆弱性に対応したTacticの評価結果を出力する結果出力部と、を備える脆弱性分析装置。
【請求項3】
前記脆弱性情報取得部は、Detectionに関する情報をさらに取得し、
前記ベクトル生成部は、前記Detectionに関する情報と前記所定のデータベースにおける複数のDetectionの記述それぞれとの類似度を要素とした第3ベクトルをさらに生成し、
前記Technique分析部は、
前記第3ベクトルと、前記所定のデータベースにおいて定義されている複数のTechniqueそれぞれの前記複数のDetectionとの対応付けを表すベクトルそれぞれとの類似度を要素とした第4ベクトルをさらに生成し、
前記第2ベクトル及び前記第4ベクトルを加重平均することにより、前記第2ベクトルを更新する請求項1に記載の脆弱性分析装置。
【請求項4】
前記ベクトル生成部は、前記Mitigationに関する情報と前記所定のデータベースにおける前記複数のTechniqueに関するMitigationの記述それぞれとの類似度を要素とした第5ベクトルをさらに生成し、
前記Technique分析部は、前記第2ベクトル、前記第4ベクトル、及び前記第5ベクトルを加重平均することにより、前記第2ベクトルを更新する請求項3に記載の脆弱性分析装置。
【請求項5】
脆弱性のMitigationに関する情報を取得する脆弱性情報取得ステップと、
前記Mitigationに関する情報と所定のデータベースにおける複数のMitigationの記述それぞれとの類似度を要素とした第1ベクトルを生成するベクトル生成ステップと、
前記第1ベクトルと、前記所定のデータベースにおいて定義されている複数のTechniqueそれぞれの前記複数のMitigationとの対応付けを表すベクトルそれぞれとの類似度を要素とした第2ベクトルを生成するTechnique分析ステップと、
前記第2ベクトルと、前記所定のデータベースにおいて定義されている複数のTacticそれぞれの前記複数のTechniqueとの対応付けを表すベクトルそれぞれとの類似度を算出するTactic分析ステップと、
前記Tactic分析ステップにおいて算出された類似度により示される前記脆弱性に対応したTacticの評価結果を出力する結果出力ステップと、をコンピュータが実行する脆弱性分析方法。
【請求項6】
脆弱性のDetectionに関する情報を取得する脆弱性情報取得ステップと、
前記Detectionに関する情報と所定のデータベースにおける複数のDetectionの記述それぞれとの類似度を要素とした第3ベクトルを生成するベクトル生成ステップと、
前記第3ベクトルと、前記所定のデータベースにおいて定義されている複数のTechniqueそれぞれの前記複数のDetectionとの対応付けを表すベクトルそれぞれとの類似度を要素とした第4ベクトルを生成するTechnique分析ステップと、
前記第4ベクトルと、前記所定のデータベースにおいて定義されている複数のTacticそれぞれの前記複数のTechniqueとの対応付けを表すベクトルそれぞれとの類似度を算出するTactic分析ステップと、
前記Tactic分析ステップにおいて算出された類似度により示される前記脆弱性に対応したTacticの評価結果を出力する結果出力ステップと、をコンピュータが実行する脆弱性分析方法。
【請求項7】
請求項1から請求項4のいずれかに記載の脆弱性分析装置としてコンピュータを機能させるための脆弱性分析プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、サイバー脅威情報の収集及び分析に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年、サイバー攻撃の急激な増加に伴い、早期の攻撃予知及び検知の必要性が高まっている。また、サイバー脅威に対しては、個別の対応ではなく、情報を共有し社会全体で対応していくことが求められ、脆弱性情報等の共通フォーマットの策定や、データベースの公開が進められ、さらに、企業のホームページ、SNS、ブログ等からも各種情報が発信されている。
【0003】
一般に公開されているソフトウェアの脆弱性を識別するためのCVE(Common Vulnerabilities and Exposures) IDは、セキュリティ対策の第一歩として多くのセキュリティ対策担当者やセキュリティ技術者に利用されている。例えばNISTが管理するNational Vulnerability Database (NVD)(非特許文献1参照)には、各脆弱性についてCVE IDとともに、その脆弱性情報の詳細、リスクの高さ、関連する製品等がまとめられている。
このCVE IDをキーとして、ブログやSNSの他、CWE(Common Weakness Enumeration)(非特許文献2参照)、CAPEC(Common Attack Pattern Enumeration and Classification)(非特許文献3参照)等の公開データベース、OTX(Open Threat Exchange)等の脅威インテリジェンスプラットフォームをリンクさせることが可能であり、各脆弱性に対するデータエンリッチが可能となる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
NVD、インターネット、<https://nvd.nist.gov/>
CWE、インターネット、<https://cwe.mitre.org/>
CAPEC、インターネット、<https://capec.mitre.org/>
ATT&CK、インターネット、<https://attack.mitre.org/>
Aditya Kuppa et al., "Linking CVE’s to MITRE ATT&CK Techniques", Proceedings of the 16th International Conference on Availability, Reliability and Security (ARES 2021).
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、全てのデータベース及びブログ等のドキュメントに必ずしもCVE IDが記載されているわけではない。特にMITER社のATT&CK(非特許文献4参照)は、構造化された攻撃手法をまとめたデータベースであり、利用価値が高いものの、CVE IDをキーとしたリンクはできない。
このリンク付けを目指した研究も存在し、例えば非特許文献5では、各脆弱性に利用されるTechnique(技術・手法)の推定方法が提案されている。この方法では、Mitigation(緩和策)情報を含む脆弱性に紐づく様々な大量のデータを利用し、直接Techniqueの推定を目標としており、加えて実際に脆弱性とTechniqueとを紐づけたデータも利用する。しかし、多くの組織において、大量のデータを保有しているケースは少なく、脆弱性に紐づくデータを精査するだけでもコストがかかっていた。
【0006】
また、発見された脆弱性に対しては、この脆弱性を攻撃するTechnique、さらには、使われた技術によって達成する目的であるTactic(戦術)を予測することで、この脆弱性への対応の緊急性を評価できるため、これらの情報の関連付けが望まれている。
【0007】
本発明は、脆弱性が利用されるサイバー攻撃のTacticを予測できる脆弱性分析装置、脆弱性分析方法及び脆弱性分析プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る第1の脆弱性分析装置は、脆弱性のMitigationに関する情報を取得する脆弱性情報取得部と、前記Mitigationに関する情報と所定のデータベースにおける複数のMitigationの記述それぞれとの類似度を要素とした第1ベクトルを生成するベクトル生成部と、前記第1ベクトルと、前記所定のデータベースにおいて定義されている複数のTechniqueそれぞれの前記複数のMitigationとの対応付けを表すベクトルそれぞれとの類似度を要素とした第2ベクトルを生成するTechnique分析部と、前記第2ベクトルと、前記所定のデータベースにおいて定義されている複数のTacticそれぞれの前記複数のTechniqueとの対応付けを表すベクトルそれぞれとの類似度を算出するTactic分析部と、前記Tactic分析部により算出された類似度により示される前記脆弱性に対応したTacticの評価結果を出力する結果出力部と、を備える。
【0009】
本発明に係る第2の脆弱性分析装置は、脆弱性のDetectionに関する情報を取得する脆弱性情報取得部と、前記Detectionに関する情報と所定のデータベースにおける複数のDetectionの記述それぞれとの類似度を要素とした第3ベクトルを生成するベクトル生成部と、前記第3ベクトルと、前記所定のデータベースにおいて定義されている複数のTechniqueそれぞれの前記複数のDetectionとの対応付けを表すベクトルそれぞれとの類似度を要素とした第4ベクトルを生成するTechnique分析部と、前記第4ベクトルと、前記所定のデータベースにおいて定義されている複数のTacticそれぞれの前記複数のTechniqueとの対応付けを表すベクトルそれぞれとの類似度を算出するTactic分析部と、前記Tactic分析部により算出された類似度により示される前記脆弱性に対応したTacticの評価結果を出力する結果出力部と、を備える。
【0010】
前記第1の脆弱性分析装置において、前記脆弱性情報取得部は、Detectionに関する情報をさらに取得し、前記ベクトル生成部は、前記Detectionに関する情報と前記所定のデータベースにおける複数のDetectionの記述それぞれとの類似度を要素とした第3ベクトルをさらに生成し、前記Technique分析部は、前記第3ベクトルと、前記所定のデータベースにおいて定義されている複数のTechniqueそれぞれの前記複数のDetectionとの対応付けを表すベクトルそれぞれとの類似度を要素とした第4ベクトルをさらに生成し、前記第2ベクトル及び前記第4ベクトルを加重平均することにより、前記第2ベクトルを更新してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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