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公開番号
2025042405
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-27
出願番号
2023149406
出願日
2023-09-14
発明の名称
電車線柱構造
出願人
日本製鉄株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
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個人
,
個人
,
個人
主分類
E04H
12/00 20060101AFI20250319BHJP(建築物)
要約
【課題】簡単な構造で効率よく施工でき、施工にかかる時間を低減することができ、ラーメン構造に好適となる電車線柱構造を提供する。
【解決手段】電車線柱10における2本の鋼管柱11、12の継手部にフランジレス継手100が設けられる。フランジレス継手100は、下管11の上端に形成される縮管部13と、縮管部13に嵌合可能で、上管12の下端に形成される拡管部14と、を備える。縮管部13に拡管部14を嵌合する際に、電車線柱10に軸力が導入された状態で下管11と上管12とが接合される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
複数の鋼管柱を管軸方向に継ぎ合わせて一体化した電車線柱の上端同士を梁部材で接合し、両端に位置する前記電車線柱は片側のみに前記梁部材が延びるラーメン構造に構築され、鉄道架線を支持する電車線柱構造であって、
前記電車線柱における前記複数の鋼管柱の継手部のうち少なくとも1つの継手部にフランジレス継手が設けられ、
前記フランジレス継手は、
下管の上端に形成される縮管部と、
前記縮管部に嵌合可能で、上管の下端に形成される拡管部と、を備え、
前記縮管部に前記拡管部を嵌合する際に、前記電車線柱に軸力が導入された状態で前記下管と前記上管とが接合される電車線柱構造。
続きを表示(約 270 文字)
【請求項2】
前記フランジレス継手は、前記拡管部と前記縮管部との径寸法が異なっている、請求項1に記載の電車線柱構造。
【請求項3】
前記フランジレス継手は、前記拡管部と前記縮管部との厚さ寸法が異なっている、請求項1に記載の電車線柱構造。
【請求項4】
前記フランジレス継手は、設計で想定される最大引張力と同程度の圧縮力が予め導入されている、請求項1に記載の電車線柱構造。
【請求項5】
前記鋼管柱は、亜鉛めっき、又は合金めっきが施されている、請求項1から4のいずれか1項に記載の電車線柱構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電車線柱構造に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、電車に電力を供給している架線はブラケットによって上方から支持され、ブラケットは線路近傍で、車両限界付近に立設されている電車線柱構造によって支持されている。電車線柱構造としては、複数の架線柱同士をフランジ継手によって接合する構成のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、鋼管柱にフランジプレートに溶接し、接合する鋼管柱のフランジプレート同士を引張接合ボルトで接合して構築された架線柱について記載されている。
【0003】
ところで、電車線柱構造では、複数の鋼管柱を管軸方向に継ぎ合わせて一体化した電車線柱の上端同士を横ビーム部材(梁)で接合した門型状のラーメン構造をなしたものが採用されている。このようなラーメン構造において、柱と梁とを接続構造として、例えば特許文献2に示されるように、梁の両端を柱の軸方向に向けて直角に折り曲げた形状に形成し、その折曲部と柱上端部との接続部をスリーブで覆い、隙間を接着剤で充填する構造のものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-20096号公報
特開2002-295420号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した特許文献1に記載されるような電車線柱構造におけるフランジ継手を使用した接合の場合には、架線柱の建て替えのときは基礎の築造作業が大掛かりな作業になり、施工にかかる時間が増大するという問題があった。さらに、基礎築造後に建柱するときの作業も、夜間の電車休止時に行うので、短工期が必要とされ、その点で改善の余地があった。
【0006】
また、電車線柱構造を、特許文献2に記載されるような門型状のラーメン構造とする場合には、電車線柱構造に軸力変動が生じるため、引張力により接合部にずれが生じる可能性がある。このように軸力変動の生じるラーメン構造に適用すると、過大な変形が生じるおそれがあった。
【0007】
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、簡単な構造で効率よく施工でき、施工にかかる時間を低減することができ、ラーメン構造に好適となる電車線柱構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)本発明に係る電車線柱構造の態様1は、複数の鋼管柱を管軸方向に継ぎ合わせて一体化した電車線柱の上端同士を梁部材で接合し、両端に位置する前記電車線柱は片側のみに前記梁部材が延びるラーメン構造に構築され、鉄道架線を支持する電車線柱構造であって、前記電車線柱における前記複数の鋼管柱の継手部のうち少なくとも1つの継手部フランジレス継手が設けられ、前記フランジレス継手は、下管の上端に形成される縮管部と、前記縮管部に嵌合可能で、上管の下端に形成される拡管部と、を備え、前記縮管部に前記拡管部を嵌合する際に、前記電車線柱に軸力が導入された状態で前記下管と前記上管とが接合されることを特徴としている。
【0009】
本発明に係る電車線柱構造では、電車線柱の鋼管柱同士の接合部にフランジレス継手を用いているので、簡単な構造で接合作業に要する時間を低減することができる。とくに、従来のようにフランジ継手を用いる場合に比べて大幅に施工時間を短縮することができる。
また、フランジレス継手は、モーメントを受けている場合は軸力に対するずれ抵抗が激増するという特性がある。そのため、拡管部と縮管部とを嵌合させるフランジレス継手を用いることで、発生断面力の大きくなる電車線柱構造の引き抜き抵抗を効率良く向上させることができるとともに、引張力による悪影響を低減させることができる。
【0010】
また、本発明では、フランジレス継手であるので、フランジ継手のような鋼管柱の外周面から外方に突出部が無いことから、フランジ部に水が溜まって腐食が早く進むことがなく、耐腐食性能を向上できる。
さらに、フランジレス継手は、フランジ継手のような応力集中が大きいリブ溶接構造ではないことから、疲労性能の低下も抑えられる。
さらにまた、フランジレス継手は、フランジ継手のような径方向外側に突出する形状の継手ではないことから、建築限界の制約を低減でき、設置位置の選択の自由度を高めることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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