TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025042177
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-27
出願番号2023149034
出願日2023-09-14
発明の名称モータ駆動回路
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類H02P 25/22 20060101AFI20250319BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】 Δ結線駆動時にコンデンサでの過電圧を抑制する。
【解決手段】 モータ駆動回路であって、バッテリの両端間に接続されたコンデンサと、第1インバータと、第2インバータと、三相モータと、前記第1インバータの高電位配線と前記第2インバータの高電位配線の間に設けられた第1スイッチと、前記第1インバータの低電位配線と前記第2インバータの低電位配線の間に設けられた第2スイッチと、制御装置、を有する。Δ結線駆動を実行している状態で前記コンデンサの前記正極と前記負極の間の電圧が基準値以上まで上昇したときに、前記制御装置が、前記第1スイッチ、前記第2スイッチ、3つの前記第1上アーム逆導通スイッチング素子、3つの前記第1下アーム逆導通スイッチング素子、3つの前記第2上アーム逆導通スイッチング素子、及び、3つの前記第2下アーム逆導通スイッチング素子をオフする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
モータ駆動回路であって、
バッテリと、
前記バッテリの両端間に接続されたコンデンサと、
前記コンデンサの正極に接続された第1高電位配線、前記コンデンサの負極に接続された第1低電位配線、第1U相出力配線と第1V相出力配線と第1W相出力配線からなる3つの第1出力配線、前記第1高電位配線と対応する前記第1出力配線の間に接続された3つの第1上アーム逆導通スイッチング素子、及び、対応する前記第1出力配線と前記第1低電位配線の間に接続された3つの第1下アーム逆導通スイッチング素子、を有する第1インバータと、
第2高電位配線、第2低電位配線、第2U相出力配線と第2V相出力配線と第2W相出力配線からなる3つの第2出力配線、前記第2高電位配線と対応する前記第2出力配線の間に接続された3つの第2上アーム逆導通スイッチング素子、及び、対応する前記第2出力配線と前記第2低電位配線の間に接続された3つの第2下アーム逆導通スイッチング素子、を有する第2インバータと、
前記第1U相出力配線と前記第2U相出力配線の間に接続されたU相巻線、前記第1V相出力配線と前記第2V相出力配線の間に接続されたV相巻線、及び、前記第1W相出力配線と前記第2W相出力配線の間に接続されたW相巻線、を有する三相モータと、
前記第1高電位配線と前記第2高電位配線の間に設けられた第1スイッチと、
前記第1低電位配線と前記第2低電位配線の間に設けられた第2スイッチと、
前記第1インバータ、前記第2インバータ、前記第1スイッチ、及び、前記第2スイッチを制御する制御装置、
を有し、
前記制御装置が、前記三相モータにおいてY結線駆動とΔ結線駆動を切り換えて実行することが可能であり、
前記Y結線駆動が、前記第1スイッチと前記第2スイッチをオフし、前記U相巻線、前記V相巻線及び前記W相巻線の前記第2インバータ側の各端子を前記第2インバータによって互いに接続し、前記第1インバータのスイッチングによって前記三相モータを駆動する駆動方式であり、
前記Δ結線駆動が、前記第1スイッチと前記第2スイッチをオンし、前記第1インバータと前記第2インバータのスイッチングによって前記三相モータを駆動する駆動方式であり、
前記Δ結線駆動を実行している状態で前記コンデンサの前記正極と前記負極の間の電圧が基準値以上まで上昇したときに、前記制御装置が、前記第1スイッチ、前記第2スイッチ、3つの前記第1上アーム逆導通スイッチング素子、3つの前記第1下アーム逆導通スイッチング素子、3つの前記第2上アーム逆導通スイッチング素子、及び、3つの前記第2下アーム逆導通スイッチング素子をオフする、
モータ駆動回路。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書に開示の技術は、モータ駆動回路に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【0002】
特許文献1に開示のモータ駆動回路は、バッテリと、バッテリの両端間に接続されたコンデンサと、三相モータと2つのインバータを有している。このモータ駆動回路は、バッテリの出力電圧を交流電圧に変換して三相モータに供給する。このモータ駆動回路は、2つのインバータを制御することで、三相モータにおいてY結線駆動とΔ結線駆動を切り換えて実行することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-014829号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
モータの駆動中にバッテリがコンデンサから遮断されると、モータからコンデンサへ電流が流入し、コンデンサの両端の間の電圧が上昇する。Δ結線駆動時には、各インバータの逆導通スイッチング素子をオフしたとしても、逆導通スイッチング素子のダイオードを介して電流が流れるのでコンデンサへの電流の流入を停止させることができない。このため、Δ結線駆動時にコンデンサにおいて過電圧が生じるおそれがあった。本明細書では、Δ結線駆動時にコンデンサでの過電圧を抑制する技術を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書が開示するモータ駆動回路は、バッテリ、コンデンサ、第1インバータ、第2インバータ、三相モータ、第1スイッチ、第2スイッチ、及び、制御装置を有する。前記コンデンサは、前記バッテリの両端間に接続されている。前記第1インバータは、前記コンデンサの正極に接続された第1高電位配線、前記コンデンサの負極に接続された第1低電位配線、第1U相出力配線と第1V相出力配線と第1W相出力配線からなる3つの第1出力配線、前記第1高電位配線と対応する前記第1出力配線の間に接続された3つの第1上アーム逆導通スイッチング素子、及び、対応する前記第1出力配線と前記第1低電位配線の間に接続された3つの第1下アーム逆導通スイッチング素子、を有する。前記第2インバータは、第2高電位配線、第2低電位配線、第2U相出力配線と第2V相出力配線と第2W相出力配線からなる3つの第2出力配線、前記第2高電位配線と対応する前記第2出力配線の間に接続された3つの第2上アーム逆導通スイッチング素子、及び、対応する前記第2出力配線と前記第2低電位配線の間に接続された3つの第2下アーム逆導通スイッチング素子、を有する。前記三相モータは、前記第1U相出力配線と前記第2U相出力配線の間に接続されたU相巻線、前記第1V相出力配線と前記第2V相出力配線の間に接続されたV相巻線、及び、前記第1W相出力配線と前記第2W相出力配線の間に接続されたW相巻線、を有する。前記第1スイッチは、前記第1高電位配線と前記第2高電位配線の間に設けられている。前記第2スイッチは、前記第1低電位配線と前記第2低電位配線の間に設けられている。前記制御装置は、前記第1インバータ、前記第2インバータ、前記第1スイッチ、及び、前記第2スイッチを制御する。前記制御装置が、前記三相モータにおいてY結線駆動とΔ結線駆動を切り換えて実行することが可能である。前記Y結線駆動が、前記第1スイッチと前記第2スイッチをオフし、前記U相巻線、前記V相巻線及び前記W相巻線の前記第2インバータ側の各端子を前記第2インバータによって互いに接続し、前記第1インバータのスイッチングによって前記三相モータを駆動する駆動方式である。前記Δ結線駆動が、前記第1スイッチと前記第2スイッチをオンし、前記第1インバータと前記第2インバータのスイッチングによって前記三相モータを駆動する駆動方式である。前記Δ結線駆動を実行している状態で前記コンデンサの前記正極と前記負極の間の電圧が基準値以上まで上昇したときに、前記制御装置が、前記第1スイッチ、前記第2スイッチ、3つの前記第1上アーム逆導通スイッチング素子、3つの前記第1下アーム逆導通スイッチング素子、3つの前記第2上アーム逆導通スイッチング素子、及び、3つの前記第2下アーム逆導通スイッチング素子をオフする。
【0006】
なお、本明細書において、逆導通スイッチング素子は、スイッチとダイオードとが並列に接続された素子であって、ダイオードのカソードがスイッチの高電位側端子に接続されているとともにダイオードのアノードがスイッチの低電位側端子に接続されている素子を意味する。なお、スイッチは、電界効果トランジスタ、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ等の半導体スイッチング素子であってもよい。ダイオードは、pnダイオードであってもよいし、ショットキーバリアダイオードであってもよい。また、スイッチとダイオードは、共通の半導体基板に設けられていてもよいし、別の半導体基板に設けられていてもよい。
【0007】
このモータ制御回路では、Δ結線駆動時にコンデンサの電圧が上昇すると、制御装置が、各インバータの逆導通スイッチング素子をオフするとともに、第1スイッチと第2スイッチをオフする。第1スイッチのオフによって第1インバータの第1高電位配線が第2インバータの第2高電位配線から遮断され、第2スイッチのオフによって第1インバータの第1低電位配線が第2インバータの第2低電位配線から遮断される。このように第1スイッチと第2スイッチがオフすると、第1インバータと第2インバータの間における電流経路が遮断されるので、モータからコンデンサへの電流の流入を停止させることができる。したがって、このモータ制御回路によれば、Δ結線駆動時にコンデンサでの過電圧を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
モータ駆動回路の回路図。
緊急停止動作におけるコンデンサ電圧Vcを示すグラフ。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1に示すモータ駆動回路は、電動車に搭載されている。モータ駆動回路は、バッテリ30と三相モータ50を有している。三相モータ50は、車両の走行用モータである。モータ駆動回路は、バッテリ30から供給される直流電力を交流電力に変換して三相モータ50に供給することで、三相モータ50を駆動する。モータ駆動回路は、コンデンサ40、第1インバータ10、及び、第2インバータ20を有している。
【0010】
コンデンサ40の正極は、システムメインリレー(以下、SMRという)31を介してバッテリ30の正極に接続されている。コンデンサ40の負極は、SMR32を介してバッテリ30の負極に接続されている。すなわち、コンデンサ40は、バッテリ30の両端間に接続されている。また、コンデンサ40に対して並列に、電圧センサ42が接続されている。電圧センサ42は、コンデンサ40の両端間の電圧を検出する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

トヨタ自動車株式会社
車両
1日前
トヨタ自動車株式会社
正極層
1日前
トヨタ自動車株式会社
飛行体
1日前
トヨタ自動車株式会社
電動車
1日前
トヨタ自動車株式会社
二次電池
2日前
トヨタ自動車株式会社
蓄電セル
2日前
トヨタ自動車株式会社
蓄電セル
2日前
トヨタ自動車株式会社
電池パック
1日前
トヨタ自動車株式会社
電池パック
1日前
トヨタ自動車株式会社
工程計画装置
1日前
トヨタ自動車株式会社
電池システム
1日前
トヨタ自動車株式会社
車両床下構造
1日前
トヨタ自動車株式会社
電池システム
1日前
トヨタ自動車株式会社
電池システム
2日前
トヨタ自動車株式会社
作業判定方法
2日前
トヨタ自動車株式会社
情報処理方法
2日前
トヨタ自動車株式会社
車両の制御装置
1日前
トヨタ自動車株式会社
車両の制御装置
1日前
トヨタ自動車株式会社
鋳バリ抑制方法
2日前
トヨタ自動車株式会社
グラフ生成方法
2日前
トヨタ自動車株式会社
資源の回収方法
1日前
トヨタ自動車株式会社
窓曇り検出装置
2日前
トヨタ自動車株式会社
電池モジュール
今日
トヨタ自動車株式会社
電池モジュール
今日
トヨタ自動車株式会社
電池モジュール
今日
トヨタ自動車株式会社
電池モジュール
今日
トヨタ自動車株式会社
情報処理システム
2日前
トヨタ自動車株式会社
作業支援システム
今日
トヨタ自動車株式会社
電極体の製造方法
1日前
トヨタ自動車株式会社
車載空調システム
2日前
トヨタ自動車株式会社
工作機械の制御装置
2日前
トヨタ自動車株式会社
ハイブリッド自動車
2日前
トヨタ自動車株式会社
車両用動力伝達装置
1日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関の制御装置
今日
トヨタ自動車株式会社
工作機械の制御装置
1日前
トヨタ自動車株式会社
車両用の情報処理装置
1日前
続きを見る