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公開番号2025041414
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-26
出願番号2023148704
出願日2023-09-13
発明の名称電動車
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人アイテック国際特許事務所
主分類B60L 15/20 20060101AFI20250318BHJP(車両一般)
要約【課題】製造コストの増加を抑制しつつ、うなり音を生じるのを抑制する。
【解決手段】電動車は、第1、第2モータと、第1、第2モータをそれぞれ駆動する第1、第2インバータと、第1、第2モータの第1、第2トルク指令に基づいてd軸およびq軸を座標軸とするdq座標系における第1、第2電流ベクトルの第1、第2電流実効値指令および第1、第2電流進角値指令を設定して第1、第2インバータを制御する制御装置と、を備える。制御装置は、第1、第2トルク指令の差分であるトルク差分が所定トルク差分以下で且つ第1、第2モータの第1、第2回転数の差分である回転数差分が所定回転数差分以下のときには、第1、第2モータの第1、第2トルク変動の差分であるトルク変動差分が所定トルク変動差分以上となるように第1、第2電流実効値指令および第1、第2電流進角値指令を設定する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
第1、第2モータと、
前記第1、第2モータをそれぞれ駆動する第1、第2インバータと、
前記第1、第2モータの第1、第2トルク指令に基づいてd軸およびq軸を座標軸とするdq座標系における第1、第2電流ベクトルの第1、第2電流実効値指令および第1、第2電流進角値指令を設定して前記第1、第2インバータを制御する制御装置と、を備える電動車であって、
前記制御装置は、前記第1、第2トルク指令の差分であるトルク差分が所定トルク差分以下で且つ前記第1、第2モータの第1、第2回転数の差分である回転数差分が所定回転数差分以下のときには、前記第1、第2モータの第1、第2トルク変動の差分であるトルク変動差分が所定トルク変動差分以上となるように前記第1、第2電流実効値指令および前記第1、第2電流進角値指令を設定する、
電動車。
続きを表示(約 200 文字)【請求項2】
請求項1記載の電動車であって、
前記制御装置は、前記第1、第2トルク変動の一方が最小となるように前記第1、第2電流実効値指令および前記第1、第2電流進角値指令を設定する、
電動車。
【請求項3】
請求項1または2記載の電動車であって、
前記第1、第2モータは、左右の駆動輪をそれぞれ駆動可能に取り付けられている、
電動車。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電動車に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、この種の電動車としては、車輪ごとのモータおよび減速機構を有するインホイールモータを備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この電動車では、少なくとも1の組み合わせのインホイールモータの相互間において、減速機構の歯数の組み合わせを異ならせることにより、その組み合わせのインホイールモータから発生する音の周波数を積極的に異ならせて、これらの音が干渉しあってうなり音を生じるのを抑制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-37133号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の電動車のようにインホイールモータの構成要素(ハード構成)を異ならせる場合、製造コストの増加に繋がる。このため、製造コストの増加を抑制しつつ、うなり音を生じるのを抑制することが課題の1つとされている。
【0005】
本開示の電動車は、製造コストの増加を抑制しつつ、うなり音を生じるのを抑制することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の電動車は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本開示の電動車は、
第1、第2モータと、
前記第1、第2モータをそれぞれ駆動する第1、第2インバータと、
前記第1、第2モータの第1、第2トルク指令に基づいてd軸およびq軸を座標軸とするdq座標系における第1、第2電流ベクトルの第1、第2電流実効値指令および第1、第2電流進角値指令を設定して前記第1、第2インバータを制御する制御装置と、を備える電動車であって、
前記制御装置は、前記第1、第2トルク指令の差分であるトルク差分が所定トルク差分以下で且つ前記第1、第2モータの第1、第2回転数の差分である回転数差分が所定回転数差分以下のときには、前記第1、第2モータの第1、第2トルク変動の差分であるトルク変動差分が所定トルク変動差分以上となるように前記第1、第2電流実効値指令および前記第1、第2電流進角値指令を設定する、
ことを要旨とする。
【0008】
本開示の電動車では、第1、第2トルク指令の差分であるトルク差分が所定トルク差分以下で且つ第1、第2モータの第1、第2回転数の差分である回転数差分が所定回転数差分以下のときには、第1、第2モータの第1、第2トルク変動の差分であるトルク変動差分が所定トルク変動差分以上となるように第1、第2電流実効値指令および第1、第2電流進角値指令を設定する。発明者らは、実験や解析により、トルク差分が所定トルク差分以下で且つ回転数差分が所定回転数差分以下のときにおいて、第1、第2トルク変動が大きいほど第1、第2モータの音や振動が大きくなりやすく、第1、第2モータの音や振動が同程度のときにうなり音を生じやすくなることを確認した。したがって、トルク差分が所定トルク差分以下で且つ回転数差分が所定回転数差分以下のときには、トルク変動差分が所定トルク変動差分以上となるように第1、第2電流実効値指令および第1、第2電流進角値指令を設定するインバータを制御することにより、第1、第2モータの一方の音や振動を大きくして目立たせつつ他方の音や振動を小さくして目立たないようにすることができる。この結果、うなり音を生じるのを抑制することができる。即ち、電動車のハード構成を変更する場合に比して製造コストの増加を抑制しつつ、うなり音を生じるのを抑制することができる。
【0009】
本開示の電動車において、前記制御装置は、前記第1、第2トルク変動の一方が最小となるように前記第1、第2電流実効値指令および前記第1、第2電流進角値指令を設定してもよい。こうすれば、第1、第2モータの上述の他方の音や振動をより小さくしてより目立たないようにすることができる。
【0010】
本開示の電動車において、前記第1、第2モータは、左右の駆動輪をそれぞれ駆動可能に取り付けられていてもよい。この場合、直進時などに、トルク差分が所定トルク差分以下で且つ回転数差分が所定回転数差分以下である条件が成立しやすいため、本発明の意義が大きい。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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