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公開番号
2025038578
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-19
出願番号
2023145280
出願日
2023-09-07
発明の名称
ブローバイガス還流装置
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
F01M
13/00 20060101AFI20250312BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約
【課題】過給エンジンのブローバイガスの換気効率を向上する。
【解決手段】過給エンジン10に採用のブローバイガス還流装置は、インテークマニホールド28とクランクケース15の内部とを連通する第1通路R1、インテークマニホールド28とクランクケース15の内部とを連通する第2通路R2、吸気通路21におけるコンプレッサ24よりも上流側の部分とクランクケース15の内部とを連通する第3通路R3、第1通路R1のガスの流れ方向を、吸気通路21に向う方向のみに規制する第1逆止弁42、及び第2通路R2のガスの流れ方向を、クランクケース15の内部に向う方向のみに規制する第2逆止弁46を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
吸気通路に設置されたコンプレッサと、前記吸気通路における前記コンプレッサよりも下流側の部分に設置されたインタークーラと、前記吸気通路における前記インタークーラよりも下流側の部分に設置されたスロットルバルブと、を備える過給エンジンのクランクケースの内部のブローバイガスを前記吸気通路に還流するブローバイガス還流装置であって、
前記吸気通路における前記スロットルバルブよりも下流側の部分と前記クランクケースの内部とを連通する第1通路と、
前記吸気通路における前記インタークーラよりも下流側の部分と前記クランクケースの内部とを連通する第2通路と、
前記吸気通路における前記コンプレッサよりも上流側の部分と前記クランクケースの内部とを連通する第3通路と、
前記第1通路を通じた前記クランクケースの内部から前記吸気通路へのガスの流れを許容する一方で、前記第1通路を通じた前記吸気通路から前記クランクケースの内部へのガスの流れを制限する第1逆止弁と、
前記第2通路を通じた前記吸気通路から前記クランクケースの内部へのガスの流れを許容する一方で、前記第2通路を通じた前記クランクケースの内部から前記吸気通路へのガスの流れを制限する第2逆止弁と、
を備えるブローバイガス還流装置。
続きを表示(約 400 文字)
【請求項2】
前記第2通路の最小流路面積は、前記第3通路の最小流路面積よりも小さい請求項1に記載のブローバイガス還流装置。
【請求項3】
前記第1通路を流れるガス中のオイルミストを分離する第1セパレータと、前記第3通路を流れるガス中のオイルミストを分離する第2セパレータと、を備える請求項1に記載のブローバイガス還流装置。
【請求項4】
前記第2逆止弁は、前記第2通路における前記クランクケースへの接続部分に設置されている請求項1に記載のブローバイガス還流装置。
【請求項5】
前記過給エンジンの燃料は水素である請求項1に記載のブローバイガス還流装置。
【請求項6】
前記第2通路は、前記吸気通路における前記スロットルバルブよりも下流側の部分と前記クランクケースの内部とを連通する請求項1に記載のブローバイガス還流装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブローバイガス還流装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
過給エンジンのブローバイガス処理装置として、特許文献1に記載の装置が知られている。このブローバイガス処理装置は、吸気通路におけるコンプレッサよりも下流側、かつインタークーラよりも上流側の部分とクランクケースの内部とを連通する空気導入通路を備えている。また、このブローバイガス処理装置は、吸気通路におけるコンプレッサよりも上流側の部分とクランクケースの内部とを連通する還流通路と、を備えている。そして、このブローバイガス処理装置は、過給エンジンの過給運転時に、コンプレッサにより加圧された新気を、空気導入通路を通じてクランクケースの内部に送り込むことで、ブローバイガスの換気を実施する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-46244号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来のブローバイガス還流装置には、自然吸気運転中に換気を実施できないなど、換気効率を向上する上で未だ改善の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するブローバイガス還流装置は、吸気通路に設置されたコンプレッサと、前記吸気通路における前記コンプレッサよりも下流側の部分に設置されたインタークーラと、前記吸気通路における前記インタークーラよりも下流側の部分に設置されたスロットルバルブと、を備える過給エンジンのクランクケースの内部のブローバイガスを前記吸気通路に還流するブローバイガス還流装置であって、前記吸気通路における前記スロットルバルブよりも下流側の部分と前記クランクケースの内部とを連通する第1通路と、前記吸気通路における前記インタークーラよりも下流側の部分と前記クランクケースの内部とを連通する第2通路と、前記吸気通路における前記コンプレッサよりも上流側の部分と前記クランクケースの内部とを連通する第3通路と、前記第1通路を通じた前記クランクケースの内部から前記吸気通路へのガスの流れを許容する一方で、前記第1通路を通じた前記吸気通路から前記クランクケースの内部へのガスの流れを制限する第1逆止弁と、前記第2通路を通じた前記吸気通路から前記クランクケースの内部へのガスの流れを許容する一方で、前記第2通路を通じた前記クランクケースの内部から前記吸気通路へのガスの流れを制限する第2逆止弁と、を備えている。
【発明の効果】
【0006】
上記ブローバイガス還流装置には、過給エンジンのブローバイガスの換気効率を向上する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0007】
ブローバイガス還流装置の一実施形態の構成を模式的に示す図である。
自然吸気域での上記ブローバイガス還流装置の状態を示す図である。
過給域での上記ブローバイガス還流装置の状態を示す図である。
ブローバイガス還流装置の他の実施形態の構成を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、ブローバイガス還流装置の一実施形態を、図1~図3を参照して詳細に説明する。
<過給エンジンの構成>
まず、図1を参照して、本実施形態のブローバイガス還流装置を採用する過給エンジン10の構成を説明する。図1に示す過給エンジン10は、水素を燃料とする水素エンジンである。なお、水素エンジンでは、可燃な水素がブローバイガスに含まれる場合がある。そのため、水素エンジンには、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンの場合よりも高いブローバイガスの換気性能が要求されている。
【0009】
過給エンジン10は、シリンダブロック11を備えている。シリンダブロック11の内部には、複数のシリンダ12が形成されている。図1には、複数のシリンダ12のうちの一つのみが表示されている。各シリンダ12にはそれぞれ、ピストン13が往復動自在に収容されている。シリンダ12におけるピストン13よりも上側の部分には、水素を燃焼する燃焼室17が形成されている。シリンダブロック11の下部には、オイルを貯留するオイルパン14が取り付けられている。シリンダブロック11の内部におけるシリンダ12よりも下側の部分には、クランクケース15が形成されている。シリンダブロック11の上部には、シリンダヘッド16が取り付けられている。シリンダヘッド16の内部には、シリンダ12毎にそれぞれ個別の吸気ポート18及び排気ポート19が形成されている。シリンダヘッド16の上側には、ヘッドカバー16Aが取り付けられている。ヘッドカバー16Aで覆われたシリンダヘッド16の上部内側には、動弁機構を収容する動弁室20が形成されている。
【0010】
過給エンジン10は、燃焼室17への空気の導入路である吸気通路21と、燃焼室17からの排気の排出路である排気通路22と、を備えている。吸気通路21には、空気中の塵等を濾過するエアクリーナ23が設けられている。吸気通路21におけるエアクリーナ23よりも下流側の部分には、コンプレッサ24が設置されている。コンプレッサ24は、排気通路22に設置されたタービン25とともにターボチャージャを構成する。吸気通路21におけるコンプレッサ24よりも下流側の部分には、インタークーラ26が設置されている。インタークーラ26は、コンプレッサ24での圧縮により高温となった空気を冷却するための熱交換器である。吸気通路21におけるインタークーラ26よりも下流側の部分には、スロットルバルブ27が設置されている。スロットルバルブ27は、吸気通路21を通じて燃焼室17に送られる空気の流量を調整するためのバルブである。吸気通路21は、スロットルバルブ27よりも下流側の部分に設けられたインテークマニホールド28において、シリンダ12別に分岐されている。インテークマニホールド28は、吸気ポート18を通じて燃焼室17に接続されている。
(【0011】以降は省略されています)
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