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公開番号2025037095
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-17
出願番号2023143844
出願日2023-09-05
発明の名称音診断システム、音診断方法および音診断プログラム
出願人コニカミノルタ株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類G01H 3/00 20060101AFI20250310BHJP(測定;試験)
要約【課題】音診断用の装置が複数の音源の音を拾ってしまう環境下でも、解析対象の装置が発する複数の周波数を含む音の情報を分析する。
【解決手段】音診断システムは、装置が発する複数の周波数を含む音情報を取得する取得部と、取得部により取得した音情報から、所定期間内の特定のタイミングの各々に含まれる複数の周波数に対応する複数の音圧に関する情報を抽出する抽出部と、抽出部により抽出された特定のタイミングの各々における複数の音圧に関する情報を解析する解析部と、装置が備える複数の部品の各々の駆動音の周期に関する情報を格納する記憶部と、解析結果を出力する出力部とを備える。解析部は、抽出部により抽出された特定のタイミングの各々における複数の音圧に関する情報に基づいて、音情報に含まれる音の周期を解析し(S2720)、音の周期が一定周期ではないことに基づいて、音の発生源となる部品を特定する(S2790)。
【選択図】図27
特許請求の範囲【請求項1】
装置が発する複数の周波数を含む音情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得した前記音情報から、所定期間内の特定のタイミングの各々に含まれる前記複数の周波数に対応する複数の音圧に関する情報を抽出する抽出部と、
前記抽出部により抽出された前記特定のタイミングの各々における前記複数の音圧に関する情報を解析する解析部と、
前記装置が備える複数の部品の各々の駆動音の周期に関する情報を格納する記憶部と、
解析結果を出力する出力部とを備え、
前記解析部は、
前記抽出部により抽出された前記特定のタイミングの各々における前記複数の音圧に関する情報に基づいて、前記音情報に含まれる音の周期を解析し、
前記音の周期が一定周期ではないことに基づいて、前記記憶部から、複数の一定ではない周期で音を発する部品の各々の駆動音の周期に関する情報を参照し、
前記音の周期と、前記複数の一定ではない周期で音を発する部品の各々の駆動音の周期とを比較することにより、前記音の発生源となる部品を特定する、音診断システム。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記解析部は、
前記音の周期が一定周期であることに基づいて、前記記憶部から、複数の一定周期で音を発する部品の各々の駆動音の周期の情報を参照し、
前記音の周期と、前記複数の一定周期で音を発する部品の各々の駆動音の周期とを比較することにより、前記音の発生源となる部品を特定する、請求項1に記載の音診断システム。
【請求項3】
前記複数の一定ではない周期で音を発する部品の各々の駆動音の周期に関する情報は、複数の加速する部品の各々の加速しているときの駆動音の周期に関する第1情報と、複数の減速する部品の各々の減速しているときの駆動音の周期に関する第2情報とを含み、
前記解析部は、
前記音の周期が徐々に長くなることに基づいて、前記音の周期と、前記第1情報に含まれる周期とを比較し、
前記音の周期が徐々に短くなることに基づいて、前記音の周期と、前記第2情報に含まれる周期とを比較する、請求項1に記載の音診断システム。
【請求項4】
前記複数の一定ではない周期で音を発する部品の各々の駆動音の周期に関する情報は、複数の不規則な周期で音を発する部品の各々の駆動音の周期に関する第3情報を含み、
前記解析部は、前記音の周期が不規則であることに基づいて、前記音の周期と、前記第3情報に含まれる周期とを比較する、請求項1~3のいずれかに記載の音診断システム。
【請求項5】
前記装置が備える前記複数の部品は、少なくともモーター、ローラーおよびギアを含む、請求項1~3のいずれかに記載の音診断システム。
【請求項6】
前記複数の音圧に関する情報は、総合音圧及び複数のピークタイミングを含み、
前記解析部は、
前記複数のピークタイミングをクラスタリングし、
前記周波数および/または各前記総合音圧に基づいて、分類された複数のクラスタの各々に含まれる音の周期を算出し、
前記音の周期と前記複数の一定ではない周期で音を発する部品の各々の駆動音の周期とを比較することは、前記複数のクラスタの各々に含まれる音の周期と、前記複数の一定ではない周期で音を発する部品の各々の駆動音の周期とを比較することを含む、請求項1~3のいずれかに記載の音診断システム。
【請求項7】
前記解析部は、周波数および音圧の特性に基づいて、前記複数のピークタイミングをクラスタリングする、請求項6に記載の音診断システム。
【請求項8】
装置の音診断方法であって、前記音診断方法は、
装置が発する複数の周波数を含む音情報を取得することと、
取得した前記音情報から、所定期間内の特定のタイミングの各々に含まれる前記複数の周波数に対応する複数の音圧に関する情報を抽出することと、
抽出された前記特定のタイミングの各々における前記複数の音圧に関する情報に基づいて、前記音情報に含まれる音の周期を解析することと、
前記音の周期が一定周期ではないことに基づいて、記憶部から、複数の一定ではない周期で音を発する部品の各々の駆動音の周期に関する情報を参照することと、
前記音の周期と、前記複数の一定ではない周期で音を発する部品の各々の駆動音の周期とを比較することにより、前記音の発生源となる部品を特定することと、
前記音の発生源となる部品を特定することにより得られた解析結果を出力することとを含む、音診断方法。
【請求項9】
装置が発する複数の周波数を含む音情報を取得することと、
取得した前記音情報から、所定期間内の特定のタイミングの各々に含まれる前記複数の周波数に対応する複数の音圧に関する情報を抽出することと、
抽出された前記特定のタイミングの各々における前記複数の音圧に関する情報に基づいて、前記音情報に含まれる音の周期を解析することと、
前記音の周期が一定周期ではないことに基づいて、記憶部から、複数の一定ではない周期で音を発する部品の各々の駆動音の周期に関する情報を参照することと、
前記音の周期と、前記複数の一定ではない周期で音を発する部品の各々の駆動音の周期とを比較することにより、前記音の発生源となる部品を特定することと、
前記音の発生源となる部品を特定することにより得られた解析結果を出力することとを前記音診断システムに実行させる、音診断プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、音診断システムに関し、より特定的には、音圧を用いた音診断システムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
家庭で使用される家電またはオフィスで使用される画像形成装置等の装置が故障した場合、装置は異音を発することがある。サービスマンは、この異音から故障した部品を特定して、故障した部品を交換することがある。しかしながら、複数のモーター等を備える装置が故障した場合、サービスマンは、当該装置のどの部品が異音を発しているのかを特定できない場合がある。この場合、サービスマンは、どの部品を修理または交換すればよいのかが特定できない。そのため、装置内で異音を発している部品を容易に特定するための音診断の技術が必要とされている。
【0003】
音診断に関し、例えば、特開2020-071436号公報(特許文献1)は、「異常音の発生源を特定することができる発生源特定装置及び画像形成装置」を開示している。当該装置は、「メモリー及びプロセッサーを含む。メモリーは、駆動機構の駆動周波数に関する情報を記憶する。プロセッサーは、複数の駆動機構の音から異常音を検出し、検出した異常音の発生間隔を特定し、特定した異常音の発生間隔と前記メモリーが記憶する情報とに基づいて前記異常音の発生源となる駆動機構を特定する」というものである([要約]参照)。
【0004】
また、音診断に関する他の技術が、例えば、特許文献2および特許文献3に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-071436号公報
特開2017-138151号公報
特開2006-145404号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
音診断の対象となる装置は、騒音のある環境下で使用されることがある。また、音診断の対象となる装置は、駆動音を発する複数の部品を備えることがある。これらの部品は、異なる周波数成分を含む。このような環境下では、音診断用の装置は、異なる周波数成分を含む複数の音を拾ってしまう。特許文献1~3に開示された技術では、このように音診断用の装置が複数の音源の音を拾ってしまう場合、異音の発生源を特定することができない。したがって、音診断の対象となる装置が発する複数の周波数を含む音の情報を分析する技術が必要とされている。
【0007】
本開示は、上記のような背景に鑑みてなされたものであって、ある局面における目的は、音診断用の装置が複数の音源の音を拾ってしまう環境下でも、解析対象の装置が発する複数の周波数を含む音の情報を分析する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
ある実施の形態に従うと、音診断システムが提供される。音診断システムは、装置が発する複数の周波数を含む音情報を取得する取得部と、取得部により取得した音情報から、所定期間内の特定のタイミングの各々に含まれる複数の周波数に対応する複数の音圧に関する情報を抽出する抽出部と、抽出部により抽出された特定のタイミングの各々における複数の音圧に関する情報を解析する解析部と、装置が備える複数の部品の各々の駆動音の周期に関する情報を格納する記憶部と、解析結果を出力する出力部とを備える。解析部は、抽出部により抽出された特定のタイミングの各々における複数の音圧に関する情報に基づいて、音情報に含まれる音の周期を解析し、音の周期が一定周期ではないことに基づいて、記憶部から、複数の一定ではない周期で音を発する部品の各々の駆動音の周期に関する情報を参照し、音の周期と、複数の一定ではない周期で音を発する部品の各々の駆動音の周期とを比較することにより、音の発生源となる部品を推定する。
【0009】
ある局面において、解析部は、音の周期が一定周期であることに基づいて、記憶部から、複数の一定周期で音を発する部品の各々の駆動音の周期の情報を参照し、音の周期と、複数の一定周期で音を発する部品の各々の駆動音の周期とを比較することにより、音の発生源となる部品を推定する。
【0010】
ある局面において、複数の一定ではない周期で音を発する部品の各々の駆動音の周期に関する情報は、複数の加速する部品の各々の加速しているときの駆動音の周期に関する第1情報と、複数の減速する部品の各々の減速しているときの駆動音の周期に関する第2情報とを含む。解析部は、音の周期が徐々に長くなることに基づいて、音の周期と、第1情報に含まれる周期とを比較し、音の周期が徐々に短くなることに基づいて、音の周期と、第2情報に含まれる周期とを比較する。
(【0011】以降は省略されています)

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