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公開番号2025036545
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-14
出願番号2024228456,2019215111
出願日2024-12-25,2019-11-28
発明の名称デジタル放送受信システム
出願人マクセル株式会社
代理人弁理士法人筒井国際特許事務所
主分類H04N 21/222 20110101AFI20250306BHJP(電気通信技術)
要約【課題】高度デジタル放送サービスをより好適に送信または受信する技術を提供する。
【解決手段】中間設備と放送受信装置を含むデジタル放送受信システムであって、前記中間設備が、同一周波数を用いて複数の異なる偏波方向で複数の異なる伝送波を受信する受信部と、前記複数の異なる伝送波の周波数が重複しないように周波数を変換し、複数の異なる周波数の伝送波を生成する周波数変換部と、前記異なる周波数の伝送波を混合し混合伝送波を生成する混合部と、前記混合伝送波を分波して周波数の異なる複数の異なる伝送波を出力する分波部と、を備え、前記デジタル放送受信装置が、前記周波数の異なる複数の異なる伝送波を受信する受信部と、通信部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記中間設備の前記周波数変換部に対して、周波数を変換する処理の対象となる伝送波を切り替える制御情報、または変換後の伝送波の周波数を切り替える制御情報を前記通信部から出力するように制御する、ように構成する。
【選択図】図22
特許請求の範囲【請求項1】
中間設備とデジタル放送受信装置を含み、伝送波を受信するデジタル放送受信システムであって、
前記デジタル放送受信システムが受信する前記伝送波は、同一周波数を用いた複数の異なる偏波方向の複数の異なる伝送波であり、前記複数の異なる偏波方向には、主たる偏波方向である第1の偏波方向と、主たる偏波方向である前記第1の偏波方向とは異なる副たる偏波方向の第2の偏波方向とがあり、
前記中間設備が、
前記複数の異なる伝送波を受信する受信部と、
前記複数の異なる伝送波の周波数が重複しないように周波数を変換し、複数の異なる周波数の伝送波を生成する周波数変換部と、
前記異なる周波数の伝送波を混合し混合伝送波を生成する混合部と、
前記混合伝送波を分波して周波数の異なる複数の異なる伝送波を出力する分波部と、
を備え、
前記デジタル放送受信装置が、
前記分波部が分波した前記周波数の異なる複数の異なる伝送波を受信する受信部と、
通信部と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記中間設備の前記周波数変換部に対して、主たる偏波方向である前記第1の偏波方向で伝送された信号は周波数変換せずに、副たる偏波方向の前記第2の偏波方向で伝送された信号を周波数変換するために周波数を変換する処理の対象となる伝送波を選択する制御情報を、前記受信部で受信した前記複数の異なる伝送波にそれぞれ格納されている前記複数の異なる伝送波のペアのうち主たる偏波方向である第1の偏波方向で送信される伝送波と主たる偏波方向である前記第1の偏波方向とは異なる副たる偏波方向の第2の偏波方向で送信される伝送波とを識別することが可能な識別情報に基づき生成し、生成した前記制御情報を前記通信部から出力するように制御し、
前記周波数変換部の動作用電力は、前記分波部を有する前記中間設備自体が供給するのではなく、前記分波部が分波した前記周波数の異なる複数の異なる伝送波を受信する受信部を有する前記デジタル放送受信装置から供給されるものであり、当該前記デジタル放送受信装置は、前記デジタル放送受信装置から前記周波数変換部への動作用電力の供給を選択可能なメニュー機能を有するものであり、
前記制御部は、前記メニュー機能により、前記デジタル放送受信装置から前記周波数変換部に動作用電力を供給することが選択されている場合でも、主たる偏波方向である第1の偏波方向で送信される伝送波を前記デジタル放送受信装置の前記受信部で受信する際の選局周波数と、主たる偏波方向である前記第1の偏波方向とは異なる副たる偏波方向の第2の偏波方向で送信される伝送波を前記デジタル放送受信装置の前記受信部で受信する際の選局周波数とが同一であるときには、前記デジタル放送受信装置から前記周波数変換部に動作用電力を供給しないように制御することが可能である、
デジタル放送受信システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、放送送信技術または放送受信技術に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来のアナログ放送サービスに替わり、1990年代後半より各国でデジタル放送サービスが開始された。デジタル放送サービスは、誤り訂正技術を用いた放送品質の向上、圧縮符号化技術を用いた多チャンネル化およびHD(High Definition)化、BML(Broadcast Markup Language)やHTML5(Hyper Text Markup Language version5)を用いたサービスのマルチメディア化、等を実現した。
【0003】
近年では、さらなる周波数使用効率の向上、高解像度化や高機能化を目的として、各国において、高度デジタル放送方式の検討が進められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-14420号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
現行のデジタル放送はサービスを開始してから既に10年以上を経過しており、現行のデジタル放送サービスを受信可能な放送受信装置が充分に普及している。このため、現在検討を進めている高度デジタル放送サービスを開始するにあたっては、現行のデジタル放送サービスとの互換性を考慮する必要がある。即ち、現行のデジタル放送サービスの視聴環境を維持しつつ、映像信号のUHD(Ultra High Definition)化等を実現することが好ましい。
【0006】
デジタル放送サービスでUHD放送を実現する技術として特許文献1に記載のシステムがある。しかしながら、特許文献1に記載のシステムは現行のデジタル放送に置き換えるものであり、現行のデジタル放送サービスの視聴環境の維持を考慮したものではない。
【0007】
本発明の目的は、現行のデジタル放送サービスとの互換性も考慮した、より高機能な高度デジタル放送サービスをより好適に送信または受信する技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するための手段として、特許請求の範囲に記載の技術を用いる。
【0009】
一例を挙げるならば、中間設備とデジタル放送受信装置を含み、伝送波を受信するデジタル放送受信システムであって、前記デジタル放送受信システムが受信する前記伝送波は、同一周波数を用いた複数の異なる偏波方向の複数の異なる伝送波であり、前記複数の異なる偏波方向には、主たる偏波方向である第1の偏波方向と、主たる偏波方向である前記第1の偏波方向とは異なる副たる偏波方向の第2の偏波方向とがあり、前記中間設備が、前記複数の異なる伝送波を受信する受信部と、前記複数の異なる伝送波の周波数が重複しないように周波数を変換し、複数の異なる周波数の伝送波を生成する周波数変換部と、前記異なる周波数の伝送波を混合し混合伝送波を生成する混合部と、前記混合伝送波を分波して周波数の異なる複数の異なる伝送波を出力する分波部と、を備え、前記デジタル放送受信装置が、前記分波部が分波した前記周波数の異なる複数の異なる伝送波を受信する受信部と、通信部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記中間設備の前記周波数変換部に対して、主たる偏波方向である前記第1の偏波方向で伝送された信号は周波数変換せずに、副たる偏波方向の前記第2の偏波方向で伝送された信号を周波数変換するために周波数を変換する処理の対象となる伝送波を選択する制御情報を、前記受信部で受信した前記複数の異なる伝送波にそれぞれ格納されている前記複数の異なる伝送波のペアのうち主たる偏波方向である第1の偏波方向で送信される伝送波と主たる偏波方向である前記第1の偏波方向とは異なる副たる偏波方向の第2の偏波方向で送信される伝送波とを識別することが可能な識別情報に基づき生成し、生成した前記制御情報を前記通信部から出力するように制御し、前記周波数変換部の動作用電力は、前記分波部を有する前記中間設備自体が供給するのではなく、前記分波部が分波した前記周波数の異なる複数の異なる伝送波を受信する受信部を有する前記デジタル放送受信装置から供給されるものであり、当該前記デジタル放送受信装置は、前記デジタル放送受信装置から前記周波数変換部への動作用電力の供給を選択可能なメニュー機能を有するものであり、前記制御部は、前記メニュー機能により、前記デジタル放送受信装置から前記周波数変換部に動作用電力を供給することが選択されている場合でも、主たる偏波方向である第1の偏波方向で送信される伝送波を前記デジタル放送受信装置の前記受信部で受信する際の選局周波数と、主たる偏波方向である前記第1の偏波方向とは異なる副たる偏波方向の第2の偏波方向で送信される伝送波を前記デジタル放送受信装置の前記受信部で受信する際の選局周波数とが同一であるときには、前記デジタル放送受信装置から前記周波数変換部に動作用電力を供給しないように制御することが可能である、デジタル放送受信システムを用いる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、高度デジタル放送サービスをより好適に送信または受信する技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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