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公開番号2025035812
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-14
出願番号2023143088
出願日2023-09-04
発明の名称汚泥脱水装置
出願人株式会社日立プラントサービス
代理人弁理士法人筒井国際特許事務所
主分類C02F 11/125 20190101AFI20250307BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】汚泥脱水装置の運転管理の効率化を図ることができる技術を提供する。
【解決手段】脱水汚泥の含水率を取得する含水率取得部110と、汚泥貯槽20内の現在の汚泥量を取得する汚泥量取得部120と、スクリュープレス脱水機60の動作を制御する脱水制御部130と、を有し、汚泥量取得部120は、所定時間経過後の汚泥貯槽内の汚泥量の推定値である推定汚泥量をさらに取得し、脱水制御部130は、脱水汚泥の含水率が設定目標値となるようにスクリュープレス脱水機60の動作を制御し、且つ推定汚泥量が汚泥貯槽の汚泥量の上限値を超過する場合には、脱水汚泥の含水率に優先して、推定汚泥量が汚泥貯槽の汚泥量の上限値を超過しなくなるように、スクリュー62の回転数を調整する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
汚泥が貯留される汚泥貯槽と、前記汚泥貯槽から供給される汚泥をスクリューの回転により搬送しながら脱水するスクリュープレス脱水機と、を備える汚泥脱水装置であって、
前記スクリュープレス脱水機から排出される脱水汚泥の含水率を取得する含水率取得部と、
前記汚泥貯槽内の現在の汚泥量を取得する汚泥量取得部と、
前記含水率取得部および前記汚泥量取得部の検出結果に基づいて前記スクリュープレス脱水機の動作を制御する脱水制御部と、を有し、
前記汚泥量取得部は、
前記汚泥貯槽内の現在の汚泥量と、前記スクリュープレス脱水機の処理量を少なくとも含む脱水制御情報と、に基づいて、所定時間経過後の前記汚泥貯槽内の汚泥量の推定値である推定汚泥量をさらに取得し、
前記脱水制御部は、
前記含水率取得部により取得される前記脱水汚泥の含水率が予め設定された設定目標値となるように前記スクリュープレス脱水機の動作を制御し、
且つ前記汚泥量取得部により取得される前記推定汚泥量が、予め設定された前記汚泥貯槽の汚泥量の上限値を超過する場合には、前記脱水汚泥の含水率に優先して、前記推定汚泥量が前記汚泥貯槽の汚泥量の上限値を超過しなくなるように、前記スクリューの回転数を調整する、
汚泥脱水装置。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
請求項1に記載の汚泥脱水装置において、
前記脱水制御部は、
予め設定された回転数上限値と回転数下限値との間で、前記スクリューの回転数を調整する、
汚泥脱水装置。
【請求項3】
請求項1に記載の汚泥脱水装置において、
前記脱水制御情報の一つとして前記スクリュープレス脱水機の運転計画の入力を受け付ける入力装置を備える、
汚泥脱水装置。
【請求項4】
請求項3に記載の汚泥脱水装置において、
前記入力装置は、前記脱水制御情報の一つとして前記汚泥貯槽への汚泥の流入量計画の入力をさらに受け付ける、
汚泥脱水装置。
【請求項5】
請求項1に記載の汚泥脱水装置において、
前記スクリュープレス脱水機から排出される前記脱水汚泥を撮像する撮像装置を備え、
前記含水率取得部は、前記撮像装置により撮像される前記脱水汚泥のうち、当該脱水汚泥の前記スクリュープレス脱水機からの脱落前の部位の画像に基づいて前記脱水汚泥の含水率を推定する、
汚泥脱水装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、汚泥の脱水を行う汚泥脱水装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、汚泥を脱水する汚泥脱水装置の一つとして、スクリュープレス脱水機を備えるものが知られている。また、この汚泥脱水装置としては、例えば、スクリュープレス脱水機により脱水された脱水汚泥の含水率を推定し、推定した含水率に基づいてスクリュープレス脱水機の回転数を制御するものがある(特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1には、スクリュープレス脱水機である脱水装置本体により脱水した濁質残渣(脱水汚泥)の含水率を測定し、濁質残渣の含水率が目標範囲内となるように、スクリュープレス脱水機の回転速度を含む運転パラメータを制御することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-175217号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、例えば、食品、化成品、半導体等の製造工場に適用する産業向けの汚泥脱水装置は、上下水道向けの汚泥脱水装置に比べて、小容量であり、また汚泥の性情変化が激しい傾向にある。このような場合、汚泥脱水装置の運転管理は、人手・経験に頼るケースが多く、十分な効率化は進んでいない。
【0006】
また、汚泥脱水装置の運転管理としては、例えば、漏水連絡などの突発対応が多い。このため、運転管理コストとしては、突発対応費、人件費が大部分を占めている。
【0007】
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであり、汚泥脱水装置の運転管理の効率化を図ることができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の汚泥脱水装置は、汚泥が貯留される汚泥貯槽と、前記汚泥貯槽から供給される汚泥をスクリューの回転により搬送しながら脱水するスクリュープレス脱水機と、を備える汚泥脱水装置であって、前記スクリュープレス脱水機から排出される脱水汚泥の含水率を取得する含水率取得部と、前記汚泥貯槽内の現在の汚泥量を取得する汚泥量取得部と、前記含水率取得部および前記汚泥量取得部の検出結果に基づいて前記スクリュープレス脱水機の動作を制御する脱水制御部と、を有し、前記汚泥量取得部は、前記汚泥貯槽内の現在の汚泥量と、前記スクリュープレス脱水機の処理量を少なくとも含む脱水制御情報と、に基づいて、所定時間経過後の前記汚泥貯槽内の汚泥量の推定値である推定汚泥量をさらに取得し、前記脱水制御部は、前記含水率取得部により取得される前記脱水汚泥の含水率が予め設定された設定目標値となるように前記スクリュープレス脱水機の動作を制御し、且つ前記汚泥量取得部により取得される前記推定汚泥量が、予め設定された前記汚泥貯槽の汚泥量の上限値を超過する場合には、前記脱水汚泥の含水率に優先して、前記推定汚泥量が前記汚泥貯槽の汚泥量の上限値を超過しなくなるように、前記スクリューの回転数を調整する。
【発明の効果】
【0009】
本開示の技術によれば、汚泥脱水装置における運転管理の効率化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
一実施形態に係る汚泥脱水装置の全体構成の一例を示す図である。
一実施形態に係る汚泥脱水装置における脱水機の制御の一例を説明するフローチャートである。
比較例に係る汚泥脱水装置におけるスクリュー回転数の制御の一例を示すタイムチャートである。
実施例に係る汚泥脱水装置におけるスクリュー回転数の制御の一例を示すタイムチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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