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公開番号
2025035661
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-14
出願番号
2023142865
出願日
2023-09-04
発明の名称
水性グラビアインキ用組成物
出願人
株式会社日本触媒
代理人
弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類
C09D
11/033 20140101AFI20250307BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】印刷時に与える大気汚染や印刷作業環境への影響を小さくしながらも、グラビア印刷において優れた外観を有する印刷物を与えることができるグラビアインキ用組成物を提供することを課題とする。
【解決手段】上記課題は、水性グラビアインキ用組成物が、顔料と、水不溶性高分子と、有機溶剤と、水とを含み、前記有機溶剤が、100mlの水に溶解する量(測定温度20℃、大気圧条件下)が5g以上15g以下の有機溶剤(A)を含むことで解決できる。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
顔料と、水不溶性高分子と、有機溶剤と、水とを含み、
前記有機溶剤が、100mlの水に溶解する量(測定温度20℃、大気圧条件下)が5g以上15g以下の有機溶剤(A)を含む、水性グラビアインキ用組成物。
続きを表示(約 310 文字)
【請求項2】
前記有機溶剤(A)は、グリコールモノアルキルエーテル及びアルコールからなる群から選択される少なくとも1つである、請求項1に記載の水性グラビアインキ用組成物。
【請求項3】
前記組成物中の有機溶剤の含有量が1質量%以上12質量%以下である、請求項1に記載の水性グラビアインキ用組成物。
【請求項4】
前記有機溶剤の総量のうち、前記有機溶剤(A)が50質量%以上を占める、請求項1に記載の水性グラビアインキ用組成物。
【請求項5】
前記有機溶剤(A)以外の有機溶剤の含有量が、前記組成物中1質量%以下である、請求項1に記載の水性グラビアインキ用組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は水性グラビアインキ用組成物に関する。より詳細には、印刷時に与える大気汚染や印刷作業環境への影響が小さく、グラビア印刷において優れた外観を有する印刷物を提供可能なインキ用組成物に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
グラビア印刷は、インキを受容するセルを形成したグラビア版を用いて、インキを印刷基材に転写する印刷方法である。近年、大気汚染や印刷作業環境の改善を目的として、グラビア印刷用インキの水性化、すなわちインキ中の揮発成分の大部分を有機溶剤から水へ置換することが求められている。インキの水性化により、印刷時に外環境へ放出される有機溶剤の量を大幅に削減できる。
【0003】
例えば特許文献1には、顔料と、ポリマーと、所定の沸点を有するグリコールエーテルを含有する水溶性有機溶剤と、アセチレングリコール系界面活性剤を含有する界面活性剤と、水とを含む水性グラビアインキが開示されており、インキ中の前記グリコールエーテルの量、水溶性有機溶剤の量、及び水の量を調整することで、環境負荷が少なく、且つ優れたレベリング性により高精細に印刷できる水性グラビアインキを得られることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-083938号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の水性グラビアインキでは、得られる印刷物にピンホールやハジキが多く、また濃淡ムラがみられるといった、印刷物の外観に問題がある場合があった。
そこで本発明の課題は、印刷時に与える大気汚染や印刷作業環境への影響を小さくしながらも、グラビア印刷において優れた外観を有する印刷物を作製することができるインキ用組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、顔料と、水不溶性高分子と、有機溶剤と、水とを含み、前記有機溶剤が、100mlの水に溶解する量(測定温度20℃、大気圧条件下)が5g以上15g以下の有機溶剤(A)を含む、水性グラビアインキ用組成物によって、上記の課題を解決できることを見出した。
【0007】
すなわち、本発明は以下の通りである。
[1] 顔料と、水不溶性高分子と、有機溶剤と、水とを含み、
前記有機溶剤が、100mlの水に溶解する量(測定温度20℃、大気圧条件下)が5g以上15g以下の有機溶剤(A)を含む、水性グラビアインキ用組成物。
[2] 前記有機溶剤(A)は、グリコールモノアルキルエーテル及びアルコールからなる群から選択される少なくとも1つである、[1]に記載の水性グラビアインキ用組成物。
[3] 前記組成物中の有機溶剤の含有量が1質量%以上12質量%以下である、[1]又は[2]に記載の水性グラビアインキ用組成物。
[4] 前記有機溶剤の総量のうち、前記有機溶剤(A)が50質量%以上を占める、[1]~[3]のいずれかに記載の水性グラビアインキ用組成物。
[4] 前記有機溶剤(A)以外の有機溶剤の含有量が、前記組成物中1質量%以下である、[1]~[4]のいずれかに記載の水性グラビアインキ用組成物。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、印刷時に与える大気汚染や印刷作業環境への影響を小さくしながらも、グラビア印刷において優れた外観を有する印刷物を与えるインキ用組成物を提供することができる。また好ましくは、印刷基材に対するインキ塗膜の密着性(以下、単に密着性という場合がある)に優れた印刷物を与えるインキ用組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の一実施形態に関して以下に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、本明細書において特記しない限り、数値範囲を表す「A~B」は、「A以上、B以下」を意味する。また、「(メタ)アクリル酸」とは、アクリル酸又はメタクリル酸を意味し、「(メタ)アクリレート」とは、アクリレート又はメタクリレートを意味する。「(メタ)アクリロキシ」や「(メタ)アクリロイル」等の用語も同様である。
【0010】
[水性グラビアインキ用組成物]
以下に述べる水性グラビアインキ用組成物とは、水性グラビアインキとして用いるための組成物であり、該水性グラビアインキ用組成物をそのまま水性グラビアインキとして用いてグラビア印刷を行ってもよいし、グラビア印刷時に水等の溶剤にて希釈して使用することができるように、各成分を高い濃度で含有する組成物としてもよい。なお、以下に述べる水性グラビアインキ用組成物の各成分の含有量としては、特別な記載のない限りグラビア印刷時における水性グラビアインキ中での含有量を示す。
(【0011】以降は省略されています)
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