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公開番号2025035584
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-14
出願番号2023142714
出願日2023-09-04
発明の名称地絡検出装置、その制御方法、および制御プログラム
出願人矢崎総業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G01R 31/52 20200101AFI20250307BHJP(測定;試験)
要約【課題】絶縁抵抗の低下の検出を正確に行う。
【解決手段】絶縁抵抗の低下の検出を行う絶縁抵抗低下検出工程は、地絡検出装置100の起動のための起動処理の終了から第1の期間T1が経過した後に開始される。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
非接地であるバッテリおよびYコンデンサを含む系の絶縁抵抗の低下を検出する地絡検出装置であって、
第1のコンデンサと、
前記第1のコンデンサが接地を介さずに前記バッテリの正極と負極との間に接続される第1の充電経路と、前記第1のコンデンサが前記バッテリの正極と接地との間に接続される第2の充電経路と、前記第1のコンデンサが前記バッテリの負極と接地との間に接続される第3の充電経路と、前記第1のコンデンサの充電電圧を測定するための測定経路と、を切り替える切替部と、
前記切替部を制御し、前記第1のコンデンサの充電電圧を測定し、当該測定された第1のコンデンサの充電電圧に基づいて、前記絶縁抵抗の低下の検出を行う制御部と、を有し、
前記制御部は、前記地絡検出装置の起動のための起動処理の終了から第1の期間が経過した後に、前記絶縁抵抗の低下の検出を開始する、地絡検出装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記第1の期間は、前記絶縁抵抗の値および前記Yコンデンサの容量に基づいて算出される、請求項1に記載の地絡検出装置。
【請求項3】
前記第1の期間は、前記絶縁抵抗の正極側絶縁抵抗および負極側絶縁抵抗の合成抵抗値と、前記Yコンデンサの正極側Yコンデンサおよび負極側Yコンデンサの合成容量と、を乗算することで算出される、請求項2に記載の地絡検出装置。
【請求項4】
前記第1の期間は、前記絶縁抵抗の正極側絶縁抵抗および負極側絶縁抵抗の合成抵抗値と、前記Yコンデンサの正極側Yコンデンサおよび負極側Yコンデンサの合成容量と、所定の定数と、を乗算した値である、請求項3に記載の地絡検出装置。
【請求項5】
前記所定の定数は、安全率である、請求項4に記載の地絡検出装置。
【請求項6】
前記制御部は、計測サイクルごとに、前記絶縁抵抗の低下の検出を行い、
前記計測サイクルは、
前記第1の充電経路において前記第1のコンデンサを充電し、当該第1の充電経路により充電された前記第1のコンデンサの充電電圧である第1の充電電圧を前記測定経路において測定する第1の計測期間と、
前記第2の充電経路において前記第1のコンデンサを充電し、当該第2の充電経路により充電された前記第1のコンデンサの充電電圧である第2の充電電圧を前記測定経路において測定する第2の計測期間と、
前記第3の充電経路において前記第1のコンデンサを充電し、当該第3の充電経路により充電された前記第1のコンデンサの充電電圧である第3の充電電圧を前記測定経路において測定する第3の計測期間と、を含み、
前記所定の定数は、最初の前記計測サイクルの前記第1の計測期間以外の計測期間のうち、先に実施される計測期間が開始されるまでに、前記Yコンデンサの電圧が平衡状態になるように設定される、請求項5に記載の地絡検出装置。
【請求項7】
前記起動処理は、前記絶縁抵抗の値を測定する絶縁抵抗測定処理を含み、
前記第1の期間の算出に用いられる絶縁抵抗の値は、前記絶縁抵抗測定処理により測定された絶縁抵抗の値である、請求項2から6のいずれか一項に記載の地絡検出装置。
【請求項8】
コンピュータにより実行される、非接地であるバッテリおよびYコンデンサを含む系の絶縁抵抗の低下を検出する地絡検出装置の制御方法であって、
前記地絡検出装置は、
第1のコンデンサと、
前記第1のコンデンサが接地を介さずに前記バッテリの正極と負極との間に接続される第1の充電経路と、前記第1のコンデンサが前記バッテリの正極と接地との間に接続される第2の充電経路と、前記第1のコンデンサが前記バッテリの負極と接地との間に接続される第3の充電経路と、前記第1のコンデンサの充電電圧を測定するための測定経路と、を切り替える切替部と、を有し、
前記制御方法は、前記切替部を制御し、前記第1のコンデンサの充電電圧を測定し、当該測定された第1のコンデンサの充電電圧に基づいて、前記絶縁抵抗の低下の検出を行う絶縁抵抗低下検出工程を有し、
前記絶縁抵抗低下検出工程は、前記地絡検出装置の起動のための起動処理の終了から第1の期間が経過した後に開始される、制御方法。
【請求項9】
請求項8に記載の制御方法をコンピュータに実行させる情報処理プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、地絡検出装置、その制御方法、および制御プログラムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
ハイブリッド車や電気自動車が普及してきている。ハイブリット車や電気自動車には、電気モータと、この電気モータに電力を供給するバッテリと、が搭載されている。ハイブリット車や電気自動車に搭載されるバッテリは、200V以上の高電圧のバッテリであり、安全性確保ため、接地の基準電位点となる車体から電気的に絶縁される必要がある。そこで、ハイブリット車や電気自動車のような車両は、非接地であるバッテリを含む系と車体との間の絶縁抵抗の低下を検出する地絡検出装置も搭載されている。
【0003】
地絡検出装置として、フライングキャパシタ方式の地絡検出装置がある(例えば、特許文献1)。フライングキャパシタ方式の地絡検出装置は、フライングキャパシタとして動作するコンデンサを有しており、このコンデンサが接地を介さずにバッテリの正極と負極との間に接続される第1の充電経路と、このコンデンサがバッテリの正極と接地との間に接続される第2の充電経路と、このコンデンサがバッテリの負極と接地との間に接続される第3の充電経路と、第1のコンデンサの充電電圧を測定するための測定経路と、を切り替え、コンデンサの充電とコンデンサの充電電圧の測定を行い、この測定されたコンデンサの充電電圧に基づいて、絶縁抵抗の低下の検出を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2004-170103号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般に、コモンモードのノイズを低減するために、バッテリを含む系にYコンデンサが接続される。第2の充電経路、第3の充電経路では、Yコンデンサの電圧が非平衡状態になる。一般に、絶縁抵抗の測定は、Yコンデンサの電圧が平衡状態であることを前提している。このため、Yコンデンサの電圧が非平衡状態であるときに充電されたコンデンサの充電電圧に基づいて測定された絶縁抵抗の値は、測定精度が低くなる可能性がある。このため、第2の充電経路での測定や、第3の充電経路での測定の後は、Yコンデンサの電圧が平衡状態になるのを待ち、その後、他の充電経路に切り替えられている。
【0006】
地絡検出装置では、一般に、絶縁抵抗の低下の検出の開始前に、地絡検出装置の起動のための起動処理が行われる。この起動処理において、Yコンデンサの電圧が非平衡状態になることがあるが、従来、この起動処理後のYコンデンサの非平衡状態は考慮されてこなかった。
【0007】
そこで、本発明は、絶縁抵抗の低下の検出を正確に行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明の一実施形態に係る地絡検出装置は、非接地であるバッテリおよびYコンデンサを含む系の絶縁抵抗の低下を検出する地絡検出装置であって、第1のコンデンサと、前記第1のコンデンサが接地を介さずに前記バッテリの正極と負極との間に接続される第1の充電経路と、前記第1のコンデンサが前記バッテリの正極と接地との間に接続される第2の充電経路と、前記第1のコンデンサが前記バッテリの負極と接地との間に接続される第3の充電経路と、前記第1のコンデンサの充電電圧を測定するための測定経路と、を切り替える切替部と、前記切替部を制御し、前記第1のコンデンサの充電電圧を測定し、当該測定された第1のコンデンサの充電電圧に基づいて、前記絶縁抵抗の低下の検出を行う制御部と、を有し、前記制御部は、前記地絡検出装置の起動のための起動処理の終了から第1の期間が経過した後に、前記絶縁抵抗の低下の検出を開始する。
【0009】
本発明の一実施形態に係る制御方法は、コンピュータにより実行される、地絡検出装置の制御方法であって、コンピュータにより実行される、非接地であるバッテリおよびYコンデンサを含む系の絶縁抵抗の低下を検出する地絡検出装置の制御方法であって、前記地絡検出装置は、第1のコンデンサと、前記第1のコンデンサが接地を介さずに前記バッテリの正極と負極との間に接続される第1の充電経路と、前記第1のコンデンサが前記バッテリの正極と接地との間に接続される第2の充電経路と、前記第1のコンデンサが前記バッテリの負極と接地との間に接続される第3の充電経路と、前記第1のコンデンサの充電電圧を測定するための測定経路と、を切り替える切替部と、を有し、前記制御方法は、前記切替部を制御し、前記第1のコンデンサの充電電圧を測定し、当該測定された第1のコンデンサの充電電圧に基づいて、前記絶縁抵抗の低下の検出を行う絶縁抵抗低下検出工程を有し、前記絶縁抵抗低下検出工程は、前記地絡検出装置の起動のための起動処理の終了から第1の期間が経過した後に開始される。
【0010】
本発明の一実施形態に係る制御プログラムは、上記情報処理方法をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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