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公開番号2025035406
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023142422
出願日2023-09-01
発明の名称内燃機関
出願人ダイハツディーゼル株式会社
代理人弁理士法人藤本パートナーズ,個人,個人,個人
主分類F02F 1/10 20060101AFI20250306BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】断熱塗装の如き長時間かつ高コストの作業を避けつつも、所定の流路を流れる流体の温度変化を可及的に抑制して、当該温度変化が内燃機関に及ぼす影響を抑える。
【解決手段】この内燃機関10は、内燃機関本体12の内部に形成される第一流路16と、第一流路16と第一壁部21を隔てて隣接する第二流路19と、第一流路16と第二壁部22を隔てて隣接しかつ第二流路19と連通する第三流路20と、を備え、第三流路20を流れる流体の流速は、第二流路19を流れる流体の流速よりも大きく、かつ第一壁部21の厚み寸法t1が、第二壁部22の厚み寸法t2よりも大きい。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
内燃機関本体の内部に形成される第一流路と、
前記第一流路と第一壁部を隔てて隣接する第二流路と、
前記第一流路と第二壁部を隔てて隣接しかつ前記第二流路と連通する第三流路と、
を備え、
前記第三流路を流れる流体の流速は、前記第二流路を流れる前記流体の流速よりも大きく、かつ
前記第一壁部の厚み寸法が、前記第二壁部の厚み寸法よりも大きい、内燃機関。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
前記第一流路と前記第二流路とが並んで延びており、かつ
複数の前記第三流路が、前記第二流路から前記第一流路と交差する向きに分岐している、請求項1に記載の内燃機関。
【請求項3】
前記第一流路は、冷却水が流れる冷却水路で、
前記第二流路及び前記第三流路は、前記流体としての吸気ガスが燃焼室に向けて流れる吸気ガス流路で、
前記吸気ガスは、前記吸気ガス流路のうち前記第一壁部に接する部分よりも上流側で、前記冷却水よりも低い所定の温度に調整される、請求項1又は2に記載の内燃機関。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
例えばディーゼルエンジンなどの内燃機関には、吸気口から取り込んだ外気を各シリンダの燃焼室に供給するための吸気ガス流路が設けられている。また、この吸気ガス流路の吸気口よりも下流側には過給機のコンプレッサが設けられ、コンプレッサよりも下流側にインタークーラが設けられている。そして、コンプレッサと同軸に連結された過給機のタービンが排気ガスの流れを受けて回転することでコンプレッサを作動させる。これにより、取り込んだ空気が圧縮されると共に、圧縮された空気がインタークーラにより冷却されて燃焼室に供給されるようになっている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
また、この種の内燃機関には、シリンダを収容するシリンダブロックやシリンダヘッドを冷却するための構造が設けられるのが一般的である。具体的には、エンジン本体を構成するシリンダブロックのうちシリンダヘッドとともに燃焼室を画成する部分の近傍に、冷却水を流通させるための冷却水路を形成し、この冷却水路に冷却水を流通させることで、シリンダブロックのうち燃焼室を画成する部分など特に熱負荷の高い部位を冷却可能としている(例えば、特許文献2を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-234733号公報
特開2019-163739号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、シリンダを冷却する冷却水路と、シリンダに所定の温度に調整された気体を供給する吸気ガス流路とは、限られたスペースの中で配置される関係上、極めて近い位置に配置される場合が少なくない。そのため、たとえ所定の温度に調整した気体を吸気ガス流路に流したとしても、吸気ガス流路を流れる気体の温度が、隣接する冷却水路内の冷却水の温度の影響を受けて、吸気ガス流路の上流側と下流側とで異なる事態が起こり得る。各シリンダに供給される気体の温度が異なることで、内燃機関の性能に影響を及ぼすおそれがある。
【0006】
冷却水路を流れる冷却水からの影響を最小限に留めるために、吸気ガス流路の内面に断熱塗装を施すことも試みられているが、複雑な構造の吸気ガス流路の内面に漏れなく断熱塗装を施すためには、多大な作業時間と作業コストがかかる問題があった。
【0007】
上述した問題は何も内燃機関の吸気ガス流路に限った問題ではなく、温度差のある流体がそれぞれ流れる流路が伝熱可能な程度に隣接する構造をなす場合全てに起こり得る。
【0008】
以上の事情に鑑み、本明細書では、断熱塗装の如き長時間かつ高コストの作業を避けつつも、所定の流路を流れる流体の温度変化を可及的に抑制して、当該温度変化が内燃機関に及ぼす影響を抑えることを、解決すべき技術課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題の解決は、本発明に係る内燃機関によって達成される。すなわち、この内燃機関は、内燃機関本体の内部に形成される第一流路と、第一流路と第一壁部を隔てて隣接する第二流路と、第一流路と第二壁部を隔てて隣接しかつ第二流路と連通する第三流路と、を備え、第三流路を流れる流体の流速は、第二流路を流れる流体の流速よりも大きく、かつ第一壁部の厚み寸法が、第二壁部の厚み寸法よりも大きい点をもって特徴付けられる。
【0010】
このように本発明に係る内燃機関では、第一流路と第二流路とを隔てる第一壁部の厚み寸法を、第一流路と第三流路とを隔てる第二壁部の厚み寸法よりも大きくしたので、第一壁部を伝って生じる第一流路と第二流路との間の伝熱作用を低減することができる。一方、第三流路を流れる流体の流速は、第二流路を流れる上記流体の流速よりも大きいため、第二壁部を介して隣接する第一流路から受ける温度の影響は相対的に小さい。以上より、本発明によれば、断熱塗装の如き長時間かつ高コストの作業を避けつつも、第二流路を流れる流体の温度変化を可及的に抑制して、当該温度変化が内燃機関に及ぼす影響を抑えることが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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