TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025035036
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023141785
出願日2023-08-31
発明の名称鞍乗型車両
出願人ヤマハ発動機株式会社
代理人個人,個人
主分類F02M 35/16 20060101AFI20250306BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】吸気経路の周辺部分の構成を単純かつコンパクトにするとともに吸気音を低減することが可能な鞍乗型車両を提供する。
【解決手段】自動二輪車100は、エンジン30、エアクリーナ10および吸気管50を含む。吸気管50は、エアクリーナ10により浄化された空気をエンジン30に導く吸気経路の一部分を構成する。また、吸気管50は、エアクリーナ10の内部空間のクリーンサイドに配置される上流部と、エアクリーナ10の外部に配置される下流部と、当該吸気管50における上流部と下流部との間に位置し、エアクリーナ10の外壁に取り付けられる被取付部とを有する。吸気管50の上流部は、エアクリーナ10の内部空間に開口するファンネル部と、ファンネル部と被取付部とをつなぐ管部とを含む。管部のうちファンネル部よりも被取付部に近い部分に1または複数の貫通孔59が形成されている。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
エンジンと、
前記エンジンに供給されるべき空気を浄化するエアクリーナと、
前記エアクリーナにより浄化された空気を前記エンジンに導く吸気経路の一部分を構成する吸気管とを備え、
前記吸気管は、
前記エアクリーナの内部空間のクリーンサイドに配置される上流部と、
前記エアクリーナの外部に配置される下流部と、
当該吸気管における前記上流部と前記下流部との間に位置し、前記エアクリーナの外壁に取り付けられる被取付部とを有し、
前記上流部は、
前記エアクリーナの前記内部空間に開口するファンネル部と、
前記ファンネル部と前記被取付部とをつなぐ管部とを含み、
前記管部のうち前記ファンネル部よりも前記被取付部に近い部分に1または複数の貫通孔が形成された、鞍乗型車両。
続きを表示(約 970 文字)【請求項2】
前記1または複数の貫通孔は、1つの貫通孔である、請求項1記載の鞍乗型車両。
【請求項3】
前記吸気管の軸心方向において、前記上流部の長さは、前記吸気管の全体の長さの1/3よりも大きい、請求項1または2記載の鞍乗型車両。
【請求項4】
前記吸気管の流路断面積に対する前記1または複数の貫通孔の開口面積の合計の割合は、8%以上かつ16%以下である、請求項1または2記載の鞍乗型車両。
【請求項5】
前記エアクリーナは、
前記外壁を構成し、前記エアクリーナの前記内部空間を形成するエアクリーナケースと、
前記内部空間をダーティサイドと前記クリーンサイドとに区画するフィルタエレメントとを含み、
前記外壁には、前記内部空間の前記クリーンサイドを前記エアクリーナケースの外部空間に連通させる開口部が形成され、
前記吸気管の前記被取付部は、前記外壁の前記開口部に嵌め込まれることにより前記外壁に取り付けられる、請求項1または2記載の鞍乗型車両。
【請求項6】
前記吸気管の前記下流部が接続されるとともに、前記エンジンの吸気ポートに接続され、前記吸気経路の他の部分を構成するスロットルボディをさらに備える、請求項1または2記載の鞍乗型車両。
【請求項7】
前記吸気経路は、前記エアクリーナにより浄化された空気を前記エンジンにそれぞれ導く第1の吸気経路および第2の吸気経路を含み、
前記吸気管は、
前記第1の吸気経路の一部分を構成する第1の吸気管と、
前記第1の吸気管に対して一の方向に並ぶように配置され、前記第2の吸気経路の一部分を構成する第2の吸気管とを含み、
前記第1の吸気管および前記第2の吸気管の各々は、前記上流部、前記下流部および前記被取付部をそれぞれ有するとともに、前記上流部の前記管部のうち前記ファンネル部よりも前記被取付部に近い部分に前記1または複数の貫通孔が形成され、
前記第1の吸気管に形成される前記1または複数の貫通孔と、前記第2の吸気管に形成される前記1または複数の貫通孔とは、前記一の方向において互いに対向しないように配置される、請求項1記載の鞍乗型車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジンおよびエアクリーナを有する鞍乗型車両に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
エンジンを備える鞍乗型車両の走行時には、エンジンに空気が導入されることにより吸気音が発生する。発生する吸気音の大きさは、車両の外部の空気をエンジンに導く空気の経路、およびエンジンの動作状態に応じて定まる。
【0003】
著しく大きい吸気音は、騒音として可能な限り低減されることが好ましい。吸気音を低減するために種々の構成が提案されている。例えば、特許文献1に記載された自動二輪車は、吸気音を低減するためのレゾネータを有する。具体的には、特許文献1に記載された自動二輪車は、エンジンおよびエアクリーナを有する。また、その自動二輪車は、当該車両の前部に、車両前方から流れる空気をエアクリーナに導くダクト部を有する。ダクト部に、レゾネータが取り付けられている。ダクト部の内部空間とレゾネータの内部空間とは、連結管により連通している。空気がダクト部からレゾネータに流入する際に発生する音と、空気がダクト部からエアクリーナに流入する音とを共鳴させることにより吸気音が低減される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-127076号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のメカニズムにより、レゾネータは、低減したい吸気音に応じた所定容量の内部空間を有する必要がある。そのため、レゾネータは、一定の大きさを有する。そこで、特許文献1に記載されたレゾネータは、所定容量の内部空間を有するように、かつダクト部の周辺に設けられる他の部材(ヘッドライト等)との位置関係に応じた形状となるように成形されている。しかしながら、このようにして作製されるレゾネータの構成は複雑化しやすい。一方、レゾネータが予め定められた形状を有する場合には、レゾネータとエンジンの吸気経路およびその周辺部材との干渉を抑制するために、吸気経路の周辺部分の構成が大型化しやすい。
【0006】
本発明の目的は、吸気経路の周辺部分の構成を単純かつコンパクトにするとともに吸気音を低減することが可能な鞍乗型車両を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一局面に従う鞍乗型車両は、エンジンと、前記エンジンに供給されるべき空気を浄化するエアクリーナと、前記エアクリーナにより浄化された空気を前記エンジンに導く吸気経路の一部分を構成する吸気管とを備え、前記吸気管は、前記エアクリーナの内部空間のクリーンサイドに配置される上流部と、前記エアクリーナの外部に配置される下流部と、当該吸気管における前記上流部と前記下流部との間に位置し、前記エアクリーナの外壁に取り付けられる被取付部とを有し、前記上流部は、前記エアクリーナの前記内部空間に開口するファンネル部と、前記ファンネル部と前記被取付部とをつなぐ管部とを含み、前記管部のうち前記ファンネル部よりも前記被取付部に近い部分に1または複数の貫通孔が形成されている。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、吸気経路の周辺部分の構成を単純かつコンパクトにするとともに吸気音を低減することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施の形態に係る自動二輪車の一方側面図である。
図1の自動二輪車の前半部の拡大平面図である。
図2の自動二輪車のA-A線断面図である。
図2のエアクリーナを車両後方から見た図である。
図2の左吸気管を自動二輪車の左方から見た模式的側面図である。
図2の右吸気管を自動二輪車の右方から見た模式的側面図である。
吸気音レベル測定実験の試験結果を示すグラフである。
吸気管特性評価実験に係る第1~第9の吸気管の構成の一覧を示す模式図である。
吸気管特性評価実験に係る第1~第9の吸気管の構成の一覧を示す模式図である。
吸気管特性評価実験に係る第1~第9の吸気管の各々から出力された音の周波数応答関数を示すグラフである。
吸気管特性評価実験に係る第1~第9の吸気管のピーク周波数と第1~第9の吸気管における1または複数の貫通孔の開口面積の合計との関係を示すグラフである。
エンジン吸気性能確認実験で測定されたクランク軸の出力とエンジン回転速度との関係を示すグラフである。
エンジン吸気性能確認実験で測定されたクランク軸のトルクとエンジン回転速度との関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施の形態に係る鞍乗型車両について図面を参照しつつ説明する。鞍乗型車両の一例として自動二輪車を説明する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

トヨタ自動車株式会社
制御装置
1日前
カワサキモータース株式会社
乗物及び排気部品
8日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関の制御装置
8日前
株式会社SUBARU
キャニスタの蒸発燃料吸着量計測装置
8日前
ヤンマーホールディングス株式会社
エンジン
8日前
ゼネラル エレクトリック テクノロジー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
ビルドプレートから付加部品を取り外すためのキャビティプラグ
1日前