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公開番号
2025035093
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-13
出願番号
2023141890
出願日
2023-09-01
発明の名称
半導体装置およびその製造方法
出願人
国立研究開発法人物質・材料研究機構
代理人
主分類
H10D
8/60 20250101AFI20250306BHJP()
要約
【課題】
本発明の課題は、正ベベル終端部構造の耐圧の高い半導体装置、特にパワー用途に好適な耐圧の高い整流素子をダメージが少なく安定的に提供することである。
【解決手段】
下部電極、基板、ウルツ構造の単結晶GaNからなる半導体層、および上部電極が順次積層され、半導体層は平面がm軸に対して垂直な辺からなる六角形であり、かつ断面が傾斜角43.2±5°または62.0±5°の逆テーパーアンダーカット形状である半導体装置とする。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
下部電極、基板、ウルツ構造の単結晶GaNからなる半導体層、および上部電極が順次積層された半導体装置であり、
前記半導体層は、平面がm軸に対して垂直な辺からなる六角形であり、かつ断面が傾斜角43.2±5°または62.0±5°の逆テーパーアンダーカット形状である、半導体装置。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記基板および前記上部電極に非接触の前記半導体層の少なくとも逆テーパーアンダーカット部表面が絶縁性のパッシベーション層で覆われている、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記パッシベーション層は、シリコンの酸化膜、窒化膜、および酸窒化膜からなる群より選ばれる1以上からなる、請求項2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記パッシベーション層の厚さが、1nm以上1000nm以下である、請求項2または3に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記基板は、ウルツ構造の単結晶GaNまたは単結晶4H-SiCであり、ドナー不純物が濃度10
17
cm
-3
以上10
20
cm
-3
以下でドープされている、請求項1から4の何れか一項に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記下部電極は、ニッケル(Ni)、白金(Pt)、亜鉛(Zn)、アルミニウム(Al)、カドミウム(Cd)、金(Au)、銀(Ag)、タングステン(W)、クロム(Cr)、銅(Cu)、鉛(Pb)、マグネシウム(Mg)、マンガン(Mn)、チタン(Ti)、鉄(Fe)、および錫(Sn)からなる群より選ばれる1以上を含む材料からなる、請求項1から5の何れか一項に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記上部電極は、ニッケル(Ni)、白金(Pt)、金(Au)、コバルト(Co)およびパラジウム(Pd)からなる群より選ばれる1以上を含む材料からなる、請求項1から6の何れか一項に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記半導体層は、n型の不純物が10
15
cm
-3
以上10
18
cm
-3
以下の濃度で導入されている、請求項1から7の何れか一項に記載の半導体装置。
【請求項9】
前記半導体層は、少なくとも2種類以上の不純物が導入されており、前記不純物によりn
-
層、p
-
層およびp
+
層が下から上に順次積層形成されている、請求項1から7の何れか一項に記載の半導体装置。
【請求項10】
前記半導体層の平面形状は、正六角形である、請求項1から9の何れか一項に記載の半導体装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 3,500 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、パワーデバイスは、需要が急激に高まっていて、すでにハイブリッド車、高効率電車および電力用遮断機のキーデバイスになっている。さらに、パワーデバイスは、今後のスマート社会を支える上で欠かせない電子デバイスと位置づけられている。このため、パワーデバイスの需要は今後も益々高まっていくものと考えられている。
【0003】
パワーデバイスに求められる重要な特性の1つは耐圧であるが、電子デバイスの耐圧は、半導体層の接合端への電界集中を緩和する終端処理を行うことにより大幅に向上することが知られている。
【0004】
この終端処理としては、フィールドプレート終端、ガードリング終端、およびベベル終端などがあるが、いずれも端部の空乏層を延長させて電界集中を低減させる効果がある。これらの中でも、最も効果的なものは、正ベベル終端といわれている。
【0005】
正ベベル終端は、非特許文献1に開示されているように、空乏層が拡がる方向に向けて半導体層を徐々に狭くするように接合端部に傾斜(ベベル)加工を行うことで実現される。このとき、傾斜角が小さければ小さいほど、すなわち浅い傾斜にするほど端部の電界低減効果が高い(ここで、傾斜角90°は垂直を意味する。)。
一方で、空乏層を基板側に広げる整流素子では、それを実現するため逆テーパー加工が必要となる。この逆テーパー加工は、ウエハの切削による研究報告はあるが、デバイス接合部への加工ダメージ導入が懸念され、製品への適用は容易ではない。そのため、正ベベル終端は効果的と知られているものの、現状では、実用化に至っていない。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
B.L.DAVIS et al.,IEEE Transactions on Electron Devices 14,157(1967)
D.A.Stocker et al.,Appl.Phys.Lett.,73,2654(1998)https://doi.org/10.1063/1.122543
R.S.Qhalid Hareedtocker et al.,Appl.Phys.Lett.,77,2345(2000)https://doi.org/10.1063/1.1316063
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
正ベベル終端部構造の耐圧の高い半導体装置、特にパワー用途に好適な耐圧の高い整流素子をダメージが少なく安定的に提供することを課題とする。また、その半導体装置の製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の構成を下記に示す。
(構成1)
下部電極、基板、ウルツ構造の単結晶GaNからなる半導体層、および上部電極が順次積層された半導体装置であり、
前記半導体層は、平面がm軸に対して垂直な辺からなる六角形であり、かつ断面が傾斜角43.2±5°または62.0±5°の逆テーパーアンダーカット形状である、半導体装置。
(構成2)
前記基板および前記上部電極に非接触の前記半導体層の少なくとも逆テーパーアンダーカット部表面が絶縁性のパッシベーション層で覆われている、構成1に記載の半導体装置。
(構成3)
前記パッシベーション層は、シリコンの酸化膜、窒化膜、および酸窒化膜からなる群より選ばれる1以上からなる、構成2に記載の半導体装置。
(構成4)
前記パッシベーション層の厚さが、1nm以上1000nm以下である、構成2または3に記載の半導体装置。
(構成5)
前記基板は、ウルツ構造の単結晶GaNまたは単結晶4H-SiCであり、ドナー不純物が濃度10
17
cm
-3
以上10
20
cm
-3
以下でドープされている、構成1から4の何れか一項に記載の半導体装置。
(構成6)
前記下部電極は、ニッケル(Ni)、白金(Pt)、亜鉛(Zn)、アルミニウム(Al)、カドミウム(Cd)、金(Au)、銀(Ag)、タングステン(W)、クロム(Cr)、銅(Cu)、鉛(Pb)、マグネシウム(Mg)、マンガン(Mn)、チタン(Ti)、鉄(Fe)、および錫(Sn)からなる群より選ばれる1以上を含む材料からなる、構成1から5の何れか一項に記載の半導体装置。
(構成7)
前記上部電極は、ニッケル(Ni)、白金(Pt)、金(Au)、コバルト(Co)およびパラジウム(Pd)からなる群より選ばれる1以上を含む材料からなる、構成1から6の何れか一項に記載の半導体装置。
(構成8)
前記半導体層は、n型の不純物が10
15
cm
-3
以上10
18
cm
-3
以下の濃度で導入されている、構成1から7の何れか一項に記載の半導体装置。
(構成9)
前記半導体層は、少なくとも2種類以上の不純物が導入されており、前記不純物によりn
-
層、p
-
層およびp
+
層が下から上に順次積層形成されている、構成1から7の何れか一項に記載の半導体装置。
(構成10)
前記半導体層の平面形状は、正六角形である、構成1から9の何れか一項に記載の半導体装置。
(構成11)
単結晶からなる基板の第1主表面上にm軸に対して垂直な辺からなる六角形の開口をもつマスク層を形成することと、
前記基板上の前記開口部にGaNを選択エピ成長させてGaNからなる半導体層を形成することと、
前記マスク層をウェットエッチングで除去することと、
前記半導体層を異方性のウェットエッチング液を用いてエッチングして、上面と側面のなす角度が43.2±5°または62.0±5°のアンダーカット形状のGaNからなる側壁傾斜半導体層を形成することと、
前記側壁傾斜半導体層の少なくとも上面の一部に第1の導電体層を形成することと、
少なくとも前記側壁傾斜半導体層の露出部がパッシベーション層で覆われるように絶縁性のパッシベーション層を形成することと、
前記基板の第2主表面に第2の導電体層を形成すること、を含む半導体装置の製造方法。
(構成12)
前記開口は正六角形である、構成11に記載の半導体装置の製造方法。
(構成13)
前記異方性のウェットエッチング液は、H
3
PO
4
、H
2
SO
4
、HCl、HNO
3
、HF、KOH、NaOHおよびTMAHからなる群より選ばれる1つである、構成11または12に記載の半導体装置の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、正ベベル終端部構造の耐圧の高い半導体装置、特にパワー用途に好適な耐圧の高い整流素子をダメージが少なく安定的に提供することが可能になる。また、その半導体装置の製造方法を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の半導体装置の構造を示す断面図である。
本発明の半導体装置の半導体層の平面形状を示す平面視図である。
本発明の半導体装置の終端部近傍の電界分布を示す断面図である。
本発明の半導体装置の製造工程を断面図で示した工程図である。
本発明の半導体装置の製造工程を断面図で示した工程図である。
マスク層の平面形状を示す平面視図である。
本発明の半導体装置の製造工程を示すフローチャート図である。
本発明の第2の半導体装置の構造を示す断面図である。
本発明の第2の半導体装置の製造工程を断面図で示した工程図である。
本発明の第2の半導体装置の製造工程を断面図で示した工程図である。
本発明の第2の半導体装置の製造工程を示すフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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