TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025034813
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023141444
出願日2023-08-31
発明の名称無機酸化物試料の測定方法
出願人住友金属鉱山株式会社
代理人個人,個人
主分類G01N 25/04 20060101AFI20250306BHJP(測定;試験)
要約【課題】無機酸化物試料の軟化点を精度よく、かつ再現性高く測定する。
【解決手段】無機酸化物試料を準備する準備工程と、無機酸化物試料を粉砕し、粉末試料を形成する粉砕工程と、粉末試料を、開口を有する耐熱性容器に充填するとともに、開口の面積に対して0.3倍以上0.9倍以下の面積を有する押し蓋を載置する充填工程と、粉末試料を充填した耐熱性容器を熱機械分析装置に供し、押し蓋の上方から荷重を付与しつつ粉末試料を加熱することで、粉末試料の温度と加熱変形にともなう押し蓋の位置の変化との関係を示す熱機械分析曲線を取得し、熱機械分析曲線に基づき無機酸化物試料の軟化点を測定する測定工程と、を有する、無機酸化物試料の測定方法である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
無機酸化物試料を準備する準備工程と、
前記無機酸化物試料を粉砕し、粉末試料を形成する粉砕工程と、
前記粉末試料を、開口を有する耐熱性容器に充填するとともに、前記開口の面積に対して0.3倍以上0.9倍以下の面積を有する押し蓋を載置する充填工程と、
前記粉末試料を充填した前記耐熱性容器を熱機械分析装置に供し、前記押し蓋の上方から荷重を付与しつつ前記粉末試料を加熱することで、前記粉末試料の温度と加熱変形にともなう前記押し蓋の位置の変化との関係を示す熱機械分析曲線を取得し、前記熱機械分析曲線に基づき前記無機酸化物試料の軟化点を測定する測定工程と、を有する、
無機酸化物試料の測定方法。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記測定工程では、前記熱機械分析曲線とともに、前記粉末試料の温度と加熱変形にともなう前記押し蓋の位置の微分係数との関係を示す熱機械分析微分曲線を取得し、前記熱機械分析微分曲線において、前記押し蓋の位置が下がり始めた後、前記微分係数が一定値となった温度の中央値を軟化進行温度と定め、前記熱機械分析曲線の前記軟化進行温度における接線と、前記熱機械分析曲線の前記押し蓋の位置が下がる前の水平部分の延長線との交点の温度を前記軟化点として測定する、
請求項1に記載の無機酸化物試料の測定方法。
【請求項3】
前記粉末試料の粒径が43μm以下である、
請求項1又は2に記載の無機酸化物試料の測定方法。
【請求項4】
前記測定工程では、昇温速度を3℃/min以上30℃/min以下とする、
請求項1又は2に記載の無機酸化物試料の測定方法。
【請求項5】
前記測定工程では、荷重を3kPa以上200kPa以下とする、
請求項1又は2に記載の無機酸化物試料の測定方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、無機酸化物試料の測定方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
例えば鉱石からNiなどの金属成分(メタル)を乾式製錬により回収することがある。この際、製錬状況の良否を確認するうえで、金属成分と分離される無機酸化物としてのスラグの軟化点を把握することが重要となる。スラグの軟化点が低くなるほど、Niなどの金属粒子を大きく還元析出させることができ、回収率等の製錬効率を向上できるためである。
【0003】
スラグ等の無機酸化物試料の融点を測定する方法として、例えば熱重量示差熱分析装置(Thermogravimetry-Differential Thermal Analysis、以下、TG-DTAともいう)又は示差走査熱量計(Differential Scanning Calorimeter、以下DSCともいう)により融解時の吸熱反応を検出する方法がある。ただし、無機酸化物は、金属とは異なり、熱の吸収が少なく融解が比較的ゆっくり生じるため、TG-DTAやDSCでは融点を精度よく検出できないことがある。
【0004】
そこで、無機酸化物については、融点と同じ意味を持つ指標として、無機酸化物の形が変形し始める軟化点を測定することが考えられる。この軟化点の測定方法としては、熱機械分析(Thermomechanical Analysis、以下TMAともいう)がある(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平01-274033号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、採取した無機酸化物試料をそのままTMAに供し、軟化点を測定しても、再現性よく測定できないことがあった。無機酸化物試料は、例えば欠片状であって、大きさや形状が互いに異なるため、この違いがTMAでの軟化点の測定に大きく影響し、再現性を損ねることがある。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、無機酸化物試料の軟化点を精度よく、かつ再現性高く測定する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の態様は、
無機酸化物試料を準備する準備工程と、
前記無機酸化物試料を粉砕し、粉末試料を形成する粉砕工程と、
前記粉末試料を、開口を有する耐熱性容器に充填するとともに、前記開口の面積に対して0.3倍以上0.9倍以下の面積を有する押し蓋を載置する充填工程と、
前記粉末試料を充填した前記耐熱性容器を熱機械分析装置に供し、前記押し蓋の上方から荷重を付与しつつ前記粉末試料を加熱することで、前記粉末試料の温度と加熱変形にともなう前記押し蓋の位置の変化との関係を示す熱機械分析曲線を取得し、前記熱機械分析曲線に基づき前記無機酸化物試料の軟化点を測定する測定工程と、を有する、
無機酸化物試料の測定方法が提供される。
【0009】
本発明の第2の態様は、第1の態様において、
前記測定工程では、前記熱機械分析曲線とともに、前記粉末試料の温度と加熱変形にともなう前記押し蓋の位置の微分係数との関係を示す熱機械分析微分曲線を取得し、前記熱機械分析微分曲線において、前記押し蓋の位置が下がり始めた後、前記微分係数が一定値となった温度の中央値を軟化進行温度と定め、前記熱機械分析曲線の前記軟化進行温度における接線と、前記熱機械分析曲線の前記押し蓋の位置が下がる前の水平部分の延長線との交点の温度を前記軟化点として測定する。
【0010】
本発明の第3の態様は、第1又は第2の態様において、
前記粉末試料の粒径が43μm以下である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

株式会社大真空
センサ
13日前
東レ株式会社
液体展開用シート
28日前
日本FC企画株式会社
特性試験装置
9日前
アズビル株式会社
湿度センサ
21日前
日本碍子株式会社
ガスセンサ
6日前
アズビル株式会社
圧力センサ
6日前
株式会社ミツトヨ
エンコーダ
7日前
日本精機株式会社
基板及び表示装置
1日前
学校法人同志社
測位システム
1日前
株式会社トプコン
植物センサ
24日前
本多電子株式会社
水中探知装置
今日
株式会社クボタ
作業車両
27日前
株式会社ミツトヨ
自動測定装置
今日
株式会社ミツトヨ
自動測定装置
今日
アズビル株式会社
濃度計測装置
今日
株式会社小野測器
回転計測装置
20日前
株式会社東芝
センサ
20日前
キヤノン電子株式会社
サーボ加速度計
28日前
株式会社ミツトヨ
変位測定装置
20日前
キヤノン電子株式会社
サーボ加速度計
28日前
キヤノン電子株式会社
サーボ加速度計
28日前
株式会社東芝
センサ
6日前
アズビル株式会社
検査用プローブ
14日前
エスペック株式会社
環境試験装置
6日前
アズビル株式会社
回転角度計測装置
今日
積水ハウス株式会社
測定治具
6日前
古河電気工業株式会社
漏水検知構造
7日前
株式会社ノーリツ
温度センサ取付具
7日前
個人
レーザージャイロ応用重力場計測装置
8日前
トヨタ自動車株式会社
異音解析方法
20日前
株式会社ノーリツ
温度センサ取付具
7日前
株式会社桧鉄工所
流速計
今日
トヨタ自動車株式会社
NVH解析装置
20日前
アズビル株式会社
距離設定形光電センサ
1日前
キヤノン株式会社
撮像装置
20日前
アズビル株式会社
環境負荷判定システム
今日
続きを見る