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公開番号
2025034575
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-13
出願番号
2023141046
出願日
2023-08-31
発明の名称
鋼材接合部材及び鋼材の接合構造
出願人
日本製鉄株式会社
,
ヒロセ株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
E02D
5/24 20060101AFI20250306BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】簡易な操作によって鋼材を変位不能かつ水平調整及び傾斜調整可能に接合できる鋼材接合部材及び鋼材の接合構造を提供すること。
【解決手段】本発明の鋼材接合部材1は、支持柱B1に外挿可能な上筒11と、支持杭B2に外挿可能な下筒12と、上筒11と下筒12の境界部に介挿して一体化した棚板13と、を有する筒本体10と、自身の厚みを増減可能な調整手段24と、を有する複数の間隙調整材20と、を備え、上筒11及び下筒12の少なくとも一方の内面に複数の間隙調整材20を付設したことを特徴とする。本発明の鋼材の接合構造Aは、支持柱B1の下端面が上筒11内において棚板13の上面に接し、支持杭B2の上端面が下筒12内において棚板13の下面に接し、複数の間隙調整材20で支持柱B1と支持杭B2の外周を面状に握持したことを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
縦方向に向けた支持柱及び支持杭を接合するための接合部材であって、
前記支持柱の下部に外挿可能な上筒と、前記支持杭の上部に外挿可能な下筒と、同軸線上に配置した前記上筒と前記下筒の境界部に介挿して一体化した棚板と、を有する筒本体と、
自身の厚みを増減可能な複数の間隙調整材と、を備え、
前記上筒及び前記下筒の少なくとも一方の内面に前記複数の間隙調整材を付設したことを特徴とする、
鋼材接合部材。
続きを表示(約 510 文字)
【請求項2】
前記間隙調整材が内側に曲面を有することによって、前記複数の間隙調整材の内側に前記支持柱及び前記支持杭の外周面に対応した仮想内周面を画成したことを特徴とする、
請求項1に係る鋼材接合部材。
【請求項3】
前記間隙調整材が、外板と、内板と、前記外板から前記内板に係る厚みを増減可能な調整手段と、を備え、前記内板を前記外板に対し、直交する二軸廻りに傾斜調整可能であることを特徴とする、
請求項1に記載の鋼材接合部材。
【請求項4】
縦方向に向けた支持柱及び支持杭の上部を接合する鋼材の接合構造であって、
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の鋼材接合部材を備え、
前記支持柱の下端面が前記上筒の内部において前記棚板の上面に接し、
前記支持杭の上端面が前記下筒の内部において前記棚板の下面に接し、
前記複数の間隙調整材によって前記支持柱の外周と前記支持杭の外周を面状に握持することで、前記支持柱及び前記支持杭を一体かつ前記支持柱を前記支持杭に対して水平調整及び傾斜調整可能に接合したことを特徴とする、
鋼材の接合構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、仮設橋や仮設桟橋等における支持柱と支持杭の接合に適用可能な鋼材接合部材及び鋼材の接合構造に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
仮設橋や桟橋等の仮設構造物では、支持柱や支持杭として鋼管等の鋼材が用いられ、地中に打ち込んだ支持杭の上部に支持柱を接合して延長している。
支持杭と支持柱の接合手段としては全周溶接が知られているが、作業が大掛かりになる等の理由から筒状の継手ソケットを用いた種々の機械式接合方法が提案されている。
【0003】
特許文献1には、上下の鋼管の外径より大径の内径を有する継手ソケットを使用し、上下の鋼管の突合せ部に跨って外装した継手ソケットと上下の鋼管との間に複数の貫通ボルトを貫通して螺着した後に、継手ソケットと上下の鋼管の周面間に形成される隙間内に接着剤を充填して固着する接合方法が開示されている。
特許文献2には、継手ソケットを使用せずに、上下の鋼管の端部同士を直接インロー嵌合させ、重合させた嵌合部に複数の貫通ボルトを螺着して一体化した接合方法が開示されている。
特許文献3には、上下の鋼管の外径より大径の内径を有する分割式の継手ソケットと、継手ソケットを締付ける複数組のバンド材と、継手ソケットトと上下の鋼管の周面間の隙間内に介装する硬質ゴム製で環状を呈する一対のスペーサとを使用し、間にスペーサを介装して上下の鋼管に分割した半筒状のソケットを外装した後にバンド材を締め付けて上下の鋼管の接合部を可撓可能に接合した接合方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-222853号公報
特開2005-351412号公報
特開2001-64961号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来技術には次のような欠点がある。
<1>山間部や河川敷等では鉛直性を保ち正規の高さに支持杭を打ち込むことは至難であることから、支持杭の上部が正規位置からずれたり傾倒して打ち込まれることが多々ある。打込み後の支持杭に水平方向のずれや傾倒を生じた場合、従来の継手ソケットはこれらの施工誤差を吸収することができない。
<2>仮設構造物では供用後に継手も含めた鋼材を再利用できることが望ましいが、ボルト式の接合ソケットは供用期間後にボルトがさび付くことでナットから外れなくなり、再利用できない場合が想定される。
<3>硬質ゴム製のスペーサを使用する接合ソケットは、接合部の変位を許容した接合構造であり、接合部を変位不能に接合することができない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記のような課題を解決するための本発明の鋼材接合部材は、上筒と、下筒と、棚板と、を有する筒本体と、複数の間隙調整材と、を備え、上筒及び下筒の少なくとも一方の内面に複数の間隙調整材を付設したことを特徴とする。
この構成によれば、簡易な構造でもって支持柱と支持杭を強固かつ水平調整及び角度調整可能に接合することができる。また、供用後に劣化した間隙調整材を交換することで再利用にも耐えうる。
【0007】
本発明の鋼材接合部材は、複数の間隙調整材の内面によって、支持柱及び支持杭の外周面に対応した仮想内周面を画成してもよい。
この構成によれば、間隙調整材が支持柱と支持杭を外側から面状に握持することにより、均等な応力伝達が可能となる。
【0008】
本発明の鋼材接合部材は、間隙調整材が、外板と、内板と、外板から内板に係る厚みを増減可能な調整手段と、を備え、直交する二軸廻りに傾斜調整可能であってもよい。
この構成によれば、水平調整に加えて角度調整も可能となる。
【0009】
本発明の鋼材の接合構造は、鋼材接合部材によって支持柱と支持杭を一体かつ支持柱を支持杭に対して水平・傾斜調整可能に接合したことを特徴とする。
この構成によれば、接合後にも支持柱の水平位置と角度を再調整でき、供用後は簡単な操作で分解することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の鋼材接合部材は、以上説明した構成を有するため、次の効果の少なくともひとつを備える。
<1>複数の間隙調整材を締結するだけの簡易な操作によって、支持柱及び支持杭を変位不能に接合できる。これによって現場における作業性を大幅に改善することができる。
<2>簡易な操作で支持杭の水平誤差及び傾倒誤差を修正できる。
<3>支持柱及び支持杭の外周を面状に握持することによって、支持柱に作用する応力を支持杭に均等に伝達できる。これによって支持柱及び支持杭の変形を防止できる。
<4>円形鋼管だけでなくコラム材やH鋼等の鋼材にも適用でき汎用性が高い。
(【0011】以降は省略されています)
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