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公開番号2025033202
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023138759
出願日2023-08-29
発明の名称モータ制御装置及びモータ制御方法
出願人株式会社デンソー
代理人名古屋国際弁理士法人
主分類H02P 6/17 20160101AFI20250306BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】回路を追加することなく、必要な範囲の目標速度を算出することが可能なモータ制御技術を提供する。
【解決手段】モータ制御装置は、周波数検出部10と、上限設定部10と、デューティ比検出部10と、式算出部10と、速度算出部と、速度制御部10と、を備える。上限設定部は、周波数検出部により検出された周波数に基づいて、パルス幅変調信号の検出可能なデューティ比の上限値を設定する。式算出部は、上限設定部により設定された上限値以下の値を、モータ300の目標速度の最大値と対応させるように、デューティ比と目標速度とを対応させる対応式を算出する。速度算出部は、式算出部により算出された対応式を用いて、デューティ比検出部により検出されたデューティ比に対応する目標速度を算出する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項１】
入力されたパルス幅変調信号の周波数を検出する周波数検出部（１０）と、
前記周波数検出部により検出された前記周波数に基づいて、前記パルス幅変調信号の検出可能なデューティ比の上限値を設定する上限設定部（１０）と、
前記パルス幅変調信号のデューティ比を検出するデューティ比検出部（１０）と、
前記上限設定部により設定された前記上限値以下の値を、モータ（３００）の目標速度の最大値と対応させるように、前記デューティ比と前記目標速度とを対応させる対応式を算出する式算出部（１０）と、
前記式算出部により算出された前記対応式を用いて、前記デューティ比検出部により検出された前記デューティ比に対応する前記目標速度を算出する速度算出部と、
前記速度算出部により算出された前記目標速度に基づいて、前記モータの回転速度を制御する速度制御部（１０）と、を備える、
モータ制御装置。
続きを表示（約 700 文字）【請求項２】
前記周波数検出部により検出された前記周波数に基づいて、前記パルス幅変調信号の検出可能なデューティ比の下限値を設定する下限設定部（１０）を更に備え、
前記式算出部は、更に、前記下限設定部により設定された前記下限値以上の値を、前記目標速度の最小値と対応させるように、前記対応式を算出する、
請求項１に記載のモータ制御装置。
【請求項３】
前記モータ（３００）は、車両に搭載されている、
請求項１又は２に記載のモータ制御装置。
【請求項４】
パルス幅変調信号を受信し、
受信された前記パルス幅変調信号の周波数を検出し、
検出された前記周波数に基づいて、前記パルス幅変調信号の検出可能なデューティ比の上限値を設定し、
受信された前記パルス幅変調信号のデューティ比を検出し、
設定された前記上限値以下の値を、モータ（３００）の目標速度の最大値と対応させるように、前記デューティ比と前記目標速度とを対応させる対応式を算出し、
算出された前記対応式を用いて、検出された前記デューティ比に対応する前記目標速度を算出し、
算出された前記目標速度に基づいて、前記モータの回転速度を制御する、
モータ制御方法。
【請求項５】
検出された前記周波数に基づいて、前記パルス幅変調信号の検出可能なデューティ比の下限値を設定し、
更に、設定された前記下限値以上の値を、前記目標速度の最小値と対応させるように、前記対応式を算出する、
請求項４に記載のモータ制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、モータの制御に関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
ブラシレスブロワモータの制御装置は、外部装置からパルス幅変調（以下、ＰＷＭ）信号を受信し、受信したＰＷＭ信号のデューティ比に応じた目標速度に基づいて、モータの回転速度を制御する。ＰＷＭ信号の周波数は、ＰＷＭ信号を出力する外部装置のメーカーに応じて変化する。制御装置を複数種類の外部装置に適用させる場合には、所定の周波数範囲のＰＷＭ信号のデューティ比を検出する必要がある。
【０００３】
ここで、ＰＷＭ信号の波形は、制御装置の入力部のハードウェアの時定数の影響を受けて鈍る。このハードウェアの時定数は周波数に依存しない。そのため、ＰＷＭ信号の周波数が高いほど、デューティ比の検出精度は低下する。デューティ比が検出されないと、そのデューティ比に対応づけられた目標速度を算出することができない。ひいては、制御装置は、その目標速度でモータを回転させることができない。
【０００４】
特許文献１に記載のモータ制御装置は、通常動作用のＰＷＭ信号と、通常動作用と電圧が異なる検査用のＰＷＭ信号と、が入力される信号入力回路を備える。信号入力回路は、入力されたＰＷＭ信号の電圧を検出し、検出した電圧に応じてＨｉｇｈとＬｏｗの判定閾値を変えることにより、通常動作用と検査用の双方のＰＷＭ信号のデューティ比を検出している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２００９－３０３４５８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
上記モータ制御装置のように、一種類のＰＷＭ信号のデューティ比を検出する場合よりも回路を増やすことで、二種類以上のＰＷＭ信号の各々のデューティ比を精度よく検出することができる。しかしながら、回路を追加することにより、コスト及び制御装置の体格が増加する。
【０００７】
本開示は、回路を追加することなく、必要な範囲の目標速度を算出することが可能なモータ制御技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本開示の１つの局面のモータ制御装置は、周波数検出部（１０）と、上限設定部（１０）と、デューティ比検出部（１０）と、式算出部（１０）と、速度算出部と、速度制御部（１０）と、を備える。周波数検出部は、入力されたパルス幅変調信号の周波数を検出する。上限設定部は、周波数検出部により検出された周波数に基づいて、パルス幅変調信号の検出可能なデューティ比の上限値を設定する。デューティ比検出部は、パルス幅変調信号のデューティ比を検出する。式算出部は、上限設定部により設定された上限値以下の値を、モータ（３００）の目標速度の最大値と対応させるように、デューティ比と目標速度とを対応させる対応式を算出する。速度算出部は、式算出部により算出された対応式を用いて、デューティ比検出部により検出されたデューティ比に対応する目標速度を算出する。速度制御部は、速度算出部により算出された目標速度に基づいて、モータの回転速度を制御する。
【０００９】
上記モータ制御装置は、ＰＷＭ信号の周波数に基づいて、検出可能なデューティ比の上限値が設定し、上限値以下の値を目標回転速度の最大値と対応付ける。よって、モータ制御装置は、検出されたデューティ比に応じて、最大値までの範囲の目標回転速度を算出することができる。したがって、モータ制御装置に回路を追加することなく、必要な範囲の目標回転速度を算出することができる。
【００１０】
本開示の別の１つの局面のモータ制御方法は、パルス幅変調信号を受信し、受信されたパルス幅変調信号の周波数を検出し、検出された周波数に基づいて、パルス幅変調信号の検出可能なデューティ比の上限値を設定し、受信されたパルス幅変調信号のデューティ比を検出し、設定された上限値以下の値を、モータ（３００）の目標速度の最大値と対応させるように、デューティ比と目標速度とを対応させる対応式を算出し、算出された対応式を用いて、検出されたデューティ比に対応する目標速度を算出し、算出された目標速度に基づいて、モータの回転速度を制御する。
（【００１１】以降は省略されています）

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