特許ウォッチ

公開番号2025032532
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-12
出願番号2023137841
出願日2023-08-28
発明の名称音響構造材及び構造体
出願人川崎重工業株式会社,横浜ゴム株式会社
代理人弁理士法人有古特許事務所
主分類G10K 11/16 20060101AFI20250305BHJP(楽器;音響)
要約【課題】構造材としての機能を併せ備える音響材であって、金属製面材及び音響材の組み合わせと比較して軽量化しうるものを提供する。
【解決手段】音響構造材は、繊維強化プラスチック製の第1板と、第1板上に積層され、互いに異なる固有音響インピーダンスを有する少なくとも3層の音響材層と、音響材層の層間に配置され、第1板との間に少なくとも2層の音響材層を挟み込んだ繊維強化プラスチック製の第2板と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
繊維強化プラスチック製の第１板と、
前記第１板上に積層され、互いに異なる固有音響インピーダンスを有する少なくとも３層の音響材層と、
前記音響材層の層間に配置され、前記第１板との間に少なくとも２層の前記音響材層を挟み込んだ繊維強化プラスチック製の第２板と、を備える、
音響構造材。
続きを表示（約 330 文字）【請求項２】
前記第１板と前記第２板の間に挟み込まれた前記音響材層は、反射層及び吸音層を含む、
請求項１に記載の音響構造材。
【請求項３】
前記第２板は、前記第１板から最も離れた一組の前記音響材層の層間に配置されている、
請求項１に記載の音響構造材。
【請求項４】
前記音響材層のうち前記第１板から最も離れて配置された前記音響材層の固有音響インピーダンスは水の固有音響インピーダンスよりも小さい、
請求項１に記載の音響構造材。
【請求項５】
フレーム部材と、
前記フレーム部材に結合された請求項１乃至４のいずれか一項に記載の音響構造材と、を備える、
構造体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、開示は、構造材としての機能を有する音響材及びそれを備える構造体に関する。
続きを表示（約 1,200 文字）【背景技術】
【０００２】
従来から、音波を吸収する吸音材や音波を遮断する遮音材などの音響材が知られている。例えば、特許文献１は、板状の遮音材である遮音板を開示する。
【０００３】
特許文献１の遮音板は、一側面に凹部が形成されたゴム弾性体から成る遮音材本体と、遮音材本体の上記の一側面を覆うカバー部材とを備える。カバー部材は、両側面に配置されたゴム層と、ゴム層の間に配置された繊維補強樹脂層とを有し、この繊維補強樹脂層によって経年後もカバー部材の形状が保持される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２００１－１６６７７９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
一般に、板状の音響材は構造材としての強度及び曲げ剛性を備えていない。そのため、音響材は鋼板などの金属製面材と接合され、音響材と金属製面材とが組み合わされた状態で用いられる。音響材に金属製構造面材を組み合わせると、重量化を免れないうえ、吸音性能が低下する。
【０００６】
本開示は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、構造材としての機能を併せ備える音響材であって、金属製面材及び音響材の組み合わせと比較して軽量化を実現し得るものを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る音響構造材は、
繊維強化プラスチック製の第１板と、
前記第１板上に積層され、互いに異なる固有音響インピーダンスを有する少なくとも３層の音響材層と、
前記音響材層の層間に配置され、前記第１板との間に少なくとも２層の前記音響材層を挟み込んだ繊維強化プラスチック製の第２板と、を備えるものである。
【０００８】
また、本開示の一態様に係る構造体は、フレーム部材と、前記フレーム部材に結合された前記音響構造材と、を備えることを特徴としている。
【発明の効果】
【０００９】
本開示によれば、構造材としての機能を併せ備える音響材であって、金属製面材及び音響材の組み合わせと比較して軽量化しうるものを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
図１は、本開示の一実施形態に係る音響構造材の概略断面図である。
図２は、変形例１に係る音響構造材の概略断面図である。
図３は、音響構造材を具備する構造体の概略図である。
図４は、変形例２に係る音響構造材の概略断面図である。
図５は、変形例３に係る音響構造材の概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許