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公開番号
2025030393
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-07
出願番号
2023135652
出願日
2023-08-23
発明の名称
分解ガス回収システム
出願人
株式会社TMEIC
,
株式会社エックス都市研究所
代理人
弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
主分類
B09B
1/00 20060101AFI20250228BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約
【課題】有機性廃棄物の埋立地で発生したガスが大気中に排出されるのを抑える。
【解決手段】分解ガスを回収するシステムは、通気管と、ガス回収構造と、を備える。前記通気管は、地中に形成された埋立処分場の底面に対して略垂直方向に設けられる。前記通気管は、前記埋立処分場に埋め立てられた有機性廃棄物の分解により発生する分解ガスを、埋め立て面の上方に排出する。前記ガス回収構造は、前記通気管を経由する分解ガスの排出経路に設けられる。前記ガス回収構造は、分解ガスからCO
2
ガス及びCH
4
ガスの少なくとも一方を回収する。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
地中に形成された埋立処分場の底面に対して略垂直方向に設けられ、前記埋立処分場に埋め立てられた有機性廃棄物の分解により発生する分解ガスを、埋め立て面の上方に排出する通気管と、
前記通気管を経由する分解ガスの排出経路に設けられ、分解ガスからCO
2
ガス及びCH
4
ガスの少なくとも一方を回収するガス回収構造と、
を備えることを特徴とする分解ガス回収システム。
続きを表示(約 430 文字)
【請求項2】
前記通気管が、第1通気管と、前記第1通気管の内側に設けられて前記第1通気管よりも小径の第2通気管とを含み、
前記第1及び第2通気管は、外周面に形成された複数の通気孔をそれぞれ有し、
前記ガス回収構造が、前記第1通気管の内側、かつ、前記第2通気管の外側に位置し、CO
2
ガス及びCH
4
ガスの少なくとも一方を回収するガス回収材料を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の分解ガス回収システム。
【請求項3】
前記通気管が、前記埋め立て面の上方に位置する開口を有し、
前記ガス回収構造が、前記開口に着脱可能に取り付けられたベンチレータと、前記ベンチレータに組み込まれ、CO
2
ガス及びCH
4
ガスの少なくとも一方を回収するガス回収材料と、を含む
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の分解ガス回収システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、埋立処分場において有機性廃棄物の分解により発生する分解ガスを回収するシステムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、準好気性の廃棄物処分場の構造を開示する。この従来の構造は、地盤中に形成された埋立地と、この埋立地に隣接して形成された浸出水集水ピットと、この埋立地の底面に配置された浸出水集排水管と、を備えている。浸出水集排水管は、有孔の配管である。浸出水集排水管は、この孔を介して埋立地の浸出水を集めて集水ピットに送る。集水ピットは、浸出水集排水管から送られてきた浸出水を外部の処分施設に送る。
【0003】
従来の構造は、また、送気管と、通気管とを備えている。送気管の一端は浸出水集排水管に接続され、他端は地上に開放されている。送気管の地上側の開放端にはブロワが設けられており、このブロワを稼働することで、送気管を介して浸出水集排水管に外気が送られ、又は、浸出水集排水管内のガスが送気管を介して外部に排出される。通気管は、有孔の配管であり、その一端は浸出水集排水管に接続され、他端は地上に開放されている。通気管は、この孔を介して埋立地で発生したガスを外部に排出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-634号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
有機性廃棄物の埋立地では、微生物による有機性廃棄物の分解が進行する。この分解が進行すると、CH
4
ガス、CO
2
ガスといったガスが発生する。発生したガスは、「分解ガス」又は「埋立ガス」と呼ばれる。嫌気性の埋立地では、分解ガスに占めるCH
4
ガスの割合が多くなる。一方、準好気性の埋立地では、分解ガスに占めるCH
4
ガスの割合が低下し、CO
2
ガスの割合が多くなる。我が国では、CH
4
ガスの排出量を抑えることのできる準好気性の埋立地が多く設置されている。
【0006】
分解ガスに含まれるCH
4
ガス及びCO
2
ガスは、温室効果ガスでもある。そのため、埋立地で発生したこれらのガスは、地中から大気中に排出されるのを抑えることが望ましい。この点、特許文献1の構造は、埋立地で発生した分解ガスを大気中に積極的に排出するものであることから、改良の余地がある。
【0007】
本発明の1つの目的は、有機性廃棄物の埋立地で発生したガスが大気中に排出されるのを抑えるための技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、分解ガスを回収するシステムであり、次の特徴を有する。
前記システムは、通気管と、ガス回収構造と、を備える。
前記通気管は、地中に形成された埋立処分場の底面に対して略垂直方向に設けられる。前記通気管は、前記埋立処分場に埋め立てられた有機性廃棄物の分解により発生する分解ガスを、埋め立て面の上方に排出する。
前記ガス回収構造は、前記通気管を経由する分解ガスの排出経路に設けられる。前記ガス回収構造は、分解ガスからCO
2
ガス及びCH
4
ガスの少なくとも一方を回収する。
【0009】
本発明において、前記通気管は、第1通気管と、第2通気管とを含んでいてもよい。前記第2通気管は、前記第1通気管の内側に設けられる。前記第2通気管は、前記第1通気管よりも小さい径を有する。前記第1及び第2通気管は、外周面に形成された複数の通気孔をそれぞれ有する。
本発明において、前記ガス回収構造は、前記第1通気管の内側、かつ、前記第2通気管の外側に位置し、CO
2
ガス及びCH
4
ガスの少なくとも一方を回収するガス回収材料を含んでいてもよい。
【0010】
本発明において、前記通気管は、前記埋め立て面の上方に位置する開口を有していてもよい。
本発明において、前記ガス回収構造は、前記開口に着脱可能に取り付けられたベンチレータと、前記ベンチレータに組み込まれ、CO
2
ガス及びCH
4
ガスの少なくとも一方を回収するガス回収材料と、を含む。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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