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公開番号2025030245
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023135369
出願日2023-08-23
発明の名称内燃機関の燃料不足検出装置および鞍乗型車両
出願人ヤマハ発動機株式会社
代理人個人,個人
主分類F02D 45/00 20060101AFI20250228BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】排ガスの空燃比に基づいて燃料不足を検出することができる内燃機関の燃料不足検出装置を提供する。
【解決手段】内燃機関の燃料不足検出装置は、O2センサ78の検出結果に基づいて排ガスの空燃比が第1閾値TH1以上であるか否かを判定する空燃比判定部61と、空燃比が第1閾値TH1以上であると判定された時間の累積時間Taを算出する累積時間算出部62と、予め定められた時間間隔B毎に累積時間Taをリセットする累積時間リセット部63と、累積時間Taが第2閾値TH2以上か否かを判定する累積時間判定部64と、累積時間Taが第2閾値TH2以上になったときに燃料が不足していると判定する燃料不足判定部67と、を有する。
【選択図】図3


特許請求の範囲【請求項1】
内燃機関の排気通路に配置され、前記排気通路を流れるガスの酸素濃度を検出するO

センサと、
前記O

センサに接続されたコンピュータからなる判定装置と、を備え、
前記判定装置は、
前記O

センサの検出結果に基づいて、前記ガスの空燃比が予め定められた第1閾値以上であるか否かを判定する空燃比判定部と、
前記空燃比判定部により前記ガスの空燃比が前記第1閾値以上であると判定された時間の累積時間を算出する累積時間算出部と、
予め定められた時間間隔毎に、前記累積時間算出部が累積した累積時間をリセットする累積時間リセット部と、
前記累積時間が予め定められた第2閾値以上か否かを判定する累積時間判定部と、
前記累積時間が前記第2閾値以上になったときに、燃料が不足していると判定する燃料不足判定部と、
を有している、内燃機関の燃料不足検出装置。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
前記判定装置に接続され、前記内燃機関の回転速度を検出する回転速度センサを備え、
前記判定装置は、
前記内燃機関の回転速度の変動値を算出する変動値算出部と、
前記内燃機関の回転速度の変動値が予め定められた第3閾値以上か否かを判定する変動値判定部と、を有し、
前記燃料不足判定部は、前記累積時間が前記第2閾値以上、かつ、前記内燃機関の回転速度の変動値が前記第3閾値以上のときに、燃料が不足していると判定するように構成されている、請求項1に記載の内燃機関の燃料不足検出装置。
【請求項3】
前記判定装置に接続され、燃料タンクに貯留された燃料の量が予め定められた第4閾値以下か否かを検出する燃料センサを備え、
前記燃料不足判定部は、前記累積時間が前記第2閾値以上、かつ、前記燃料タンクに貯留された燃料の量が前記第4閾値以下のときに、燃料が不足していると判定するように構成されている、請求項1に記載の内燃機関の燃料不足検出装置。
【請求項4】
前記判定装置に接続され、前記内燃機関の回転速度を検出する回転速度センサと、
前記判定装置に接続され、燃料タンクに貯留された燃料の量が予め定められた第4閾値以下か否かを検出する燃料センサと、を備え、
前記判定装置は、
前記内燃機関の回転速度の変動値を算出する変動値算出部と、
前記内燃機関の回転速度の変動値が予め定められた第3閾値以上か否かを判定する変動値判定部と、を有し、
前記燃料不足判定部は、前記累積時間が前記第2閾値以上、かつ、前記内燃機関の回転速度の変動値が前記第3閾値以上、かつ、前記燃料タンクに貯留された燃料の量が前記第4閾値以下のときに、燃料が不足していると判定するように構成されている、請求項1に記載の内燃機関の燃料不足検出装置。
【請求項5】
内燃機関と、
駆動輪と、
前記内燃機関と前記駆動輪とを接続する動力伝達機構と、
請求項1~4のいずれか一つに記載の内燃機関の燃料不足検出装置と、
を備えた、鞍乗型車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関の燃料不足検出装置および鞍乗型車両に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、排ガスの空燃比が予め設定された閾値以上となった回数をカウントし、カウントした回数が所定回数に到達すると内燃機関が失火していると判定する装置が知られている。ところで、失火の原因は様々であるが、燃料不足の場合には、インジェクタから燃料が噴射される状態と噴射されない状態とが混在する。そのため、燃料不足の場合は、空燃比がある一定以上となるリーン状態が継続するとは限らない。
【0003】
特許文献1には、エンジンの空燃比を検出する空燃比検出部と、エンジンの回転変動値を導出する回転変動導出部と、エンジンが燃料不足(以下、燃欠という)により失火していることを判定する燃欠失火判定部とを備えたエンジン制御装置が開示されている。燃欠失火判定部は、空燃比が所定の空燃比閾値以上である場合に、エンジンの回転変動値が所定の回転変動閾値以上となった回数をカウントし、カウントした回数が予め設定されたカウント閾値以上になると、エンジンが燃欠によって失火していると判定する。
【0004】
特許文献1に開示されたエンジン制御装置は、排ガスの空燃比が空燃比閾値以上であることを前提条件とし、その前提条件が満たされているときに、エンジンの回転変動値に基づいてエンジンの燃料不足を判定することとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-25158号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、排ガスの空燃比に基づいて燃料不足を検出することができる内燃機関の燃料不足検出装置およびそれを備えた鞍乗型車両を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
ここに開示される内燃機関の燃料不足検出装置は、内燃機関の排気通路に配置され、前記排気通路を流れるガスの酸素濃度を検出するO

センサと、前記O

センサに接続されたコンピュータからなる判定装置と、を備える。前記判定装置は、前記O

センサの検出結果に基づいて、前記ガスの空燃比が予め定められた第1閾値以上であるか否かを判定する空燃比判定部と、前記空燃比判定部により前記ガスの空燃比が前記第1閾値以上であると判定された時間の累積時間を算出する累積時間算出部と、予め定められた時間間隔毎に、前記累積時間算出部が累積した累積時間をリセットする累積時間リセット部と、前記累積時間が予め定められた第2閾値以上か否かを判定する累積時間判定部と、前記累積時間が前記第2閾値以上になったときに、燃料が不足していると判定する燃料不足判定部と、を有している。
【0008】
内燃機関の燃料が不足した場合、リーン状態が継続するとは限らず、リーン状態と非リーン状態とが繰り返される場合がある。しかし、この場合であっても、リーン状態が繰り返されるので、リーン状態の累積時間は大きくなる。上記燃料不足検出装置によれば、空燃比が第1閾値以上となるリーン状態の累積時間に基づくことにより、燃料不足を検出することができる。ところで、燃料の供給が不安定な場合やO

センサの検出精度が比較的低い場合など、実際には燃料不足でないときであっても、O

センサの検出結果から一時的にリーン状態と判断される場合があり得る。そのような場合のリーン状態は長くは続かないが、そのリーン状態の時間が累積されていくと、いずれは累積時間が第2閾値以上となり、燃料が不足していると誤判定されるおそれがある。しかし、上記燃料不足検出装置によれば、累積時間は予め定められた時間間隔毎にリセットされる。そのため、燃料不足以外の原因によって生じるリーン状態の影響を抑えることができるので、燃料不足の検出精度を高めることができる。
【0009】
前記燃料不足検出装置は、前記判定装置に接続され、前記内燃機関の回転速度を検出する回転速度センサを備えていてもよい。前記判定装置は、前記内燃機関の回転速度の変動値を算出する変動値算出部と、前記内燃機関の回転速度の変動値が予め定められた第3閾値以上か否かを判定する変動値判定部と、を有していてもよい。前記燃料不足判定部は、前記累積時間が前記第2閾値以上、かつ、前記内燃機関の回転速度の変動値が前記第3閾値以上のときに、燃料が不足していると判定するように構成されていてもよい。
【0010】
内燃機関の燃料が不足した場合、内燃機関の回転速度が変動する。上記燃料不足検出装置によれば、内燃機関の回転速度の変動も考慮されるので、誤判定が起こりにくい。よって、燃料不足の検出精度を更に向上させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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