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公開番号
2025030166
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-07
出願番号
2023135214
出願日
2023-08-23
発明の名称
再帰反射性塗装物およびその製造方法
出願人
株式会社小松プロセス
,
JFE建材株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C09D
201/00 20060101AFI20250228BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】 再帰反射性の長期安定性に優れる再帰反射性塗装物とこのような再帰反射性塗装物を効率的に得るための再帰反射性塗装物の製造方法を提供する。
【解決手段】再帰反射性塗装物は、被塗装物に対し塗装により再帰反射性が付与されてなる再帰反射性塗装物であって、反射材に、ノンリーフィングタイプの鱗片状アルミニウム粒子を含有したアルミペーストを用いることで、アルミ粒子が塗膜表面に集まることを防ぎ、アルミ粒子が大気に触れにくくなることで耐白錆性を高め、また、ガラスビーズの下側にのみアルミニウム粒子が近接することで再帰反射性能を向上させた反射材と造膜樹脂を含む塗料を塗布して反射材が分散されてなる塗料膜を形成し、前記塗料膜が硬化する前にガラスビーズを吹き付け、そののち、前記塗料膜を硬化することにより、前記ガラスビーズが内部で複層となり、かつ、その表面において前記ガラスビーズの一部が露出した再帰反射性塗膜を形成する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
再帰反射性を付与すべき被塗装面に少なくとも造膜樹脂と反射材とガラスビーズからなる再帰反射性の塗膜が形成されてなる再帰反射性塗装物であって、前記反射材が、ノンリーフィングタイプのアルミニウム粒子であり、前記造膜樹脂と反射材の固形分比率が100:1~100:15であることを特徴とする再帰反射性塗装物。
続きを表示(約 890 文字)
【請求項2】
前記造膜樹脂と反射材の固形分比率が100:1~100:5であることを特徴とする請求項1記載の再帰反射性塗装物。
【請求項3】
表面の少なくとも一部を前記被塗装面とする防護柵、または、防護柵用の構成部材である、請求項1または2に記載の再帰反射性塗装物。
【請求項4】
前記被塗装物が、ボルト、ナット、キャップ、ブラケット、支柱、ベースプレート、ワイヤーケーブル、ビーム、パイプおよびスクリーンパネルから選ばれるものであり、表面の少なくとも一部を前記被塗装面とする防護柵、または、防護柵用の構成部材である、請求項1または2に記載の再帰反射性塗装物。
【請求項5】
再帰反射性を付与すべき被塗装面に、造膜樹脂と、反射材としてノンリーフィングタイプのアルミニウム粒子を含み、前記造膜樹脂と反射材の固形分比率が100:1~100:15である塗料を塗布して塗料膜を形成し、前記塗料膜が硬化する前に、ガラスビーズを吹き付け、そののち、前記塗料膜を硬化することにより、前記ガラスビーズが内部で複層となり、かつ、その表面において前記ガラスビーズの一部が露出した再帰反射性塗膜を前記被塗装面に形成するようにする、再帰反射性塗装物の製造方法。
【請求項6】
再帰反射性を付与すべき被塗装面に、造膜樹脂と、反射材としてノンリーフィングタイプのアルミニウム粒子を含み、前記造膜樹脂と反射材の固形分比率が100:1~100:5である塗料を塗布して塗料膜を形成し、前記塗料膜が硬化する前に、ガラスビーズを吹き付け、そののち、前記塗料膜を硬化することにより、前記ガラスビーズが内部で複層となり、かつ、その表面において前記ガラスビーズの一部が露出した再帰反射性塗膜を前記被塗装面に形成するようにする、再帰反射性塗装物の製造方法。
【請求項7】
前記ガラスビーズを吹き付ける前の塗料膜の厚みがガラスビーズの平均粒径に対して1
. 0 ~ 3 . 0 倍である、請求項5または6記載の再帰反射性塗装物の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は再帰反射性塗装物およびその製造方法に関し、詳しくは、入射した光を入射方向と同一の方向に反射させる再帰反射性を備えた再帰反射性塗装物およびこのような再帰反射性塗装物を製造するための方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、暗闇での視認性向上のため、再帰反射性が利用されてきた。ここで、再帰反射性とは、外部から入射した光を入射方向と同じ方向に反射させる特性のことであり、例えば、自動車のヘッドライトを効率良く運転者のほうに反射させて注意を喚起することができる。
【0003】
このような再帰反射性を有するものとして、ガラスビーズが汎用されている。ガラスビーズは、光の屈折により反射光の光路を所望の方向に制御すること(すなわち、入射方向に反射光を返すこと)を可能とするものではあるものの、それ単独では反射性に乏しく、充分な反射光が得られない。そこで、従来技術では、反射性を付与するための手段が講じられている。
【0004】
例えば、反射層の上に定着層が設けられ、ガラスビーズが定着層の下層の反射層にまで埋没した構成を採用する技術が従来知られている(特許文献1参照)。
また、粉体塗装により形成された第1の樹脂塗膜上に、反射材が分散され、かつ、ガラスビーズを表面が露出するように埋没させた第2の樹脂塗膜を形成する技術も知られている(特許文献2参照)。
【0005】
また、再帰反射性に優れる再帰反射性塗装物とこのような再帰反射性塗装物を効率的に得るための再帰反射性塗装物の製造方法が、本願発明者によって提案されている(特許文献3参照)。
【0006】
更に造膜樹脂と反射材(マイカ)とガラスビーズとからなる再帰反射性の塗膜が形成されてなる再帰反射性塗装物であって、前記反射材が前記塗膜内に分散されているとともに、前記ガラスビーズは前記塗膜内で複層となり、かつ、その一部が前記塗膜の表面において部分的に露出している再帰反射性塗装物(特許文献4参照)や、表面に反射材(金属粉顔料)と透明樹脂からなる反射層とその上にビーズを固定する定着層によって構成され、ビーズをその一部が反射層および定着層内に埋没・固着しビーズの一部が定着層外に露出するように敷き詰められた反射膜のないビーズ層からなる塗膜(特許文献5参照)が提供されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2000-160522号公報
特開2007-92393号公報
特許第5872240号公報
特開2013―085995
特開2000―160522
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記特許文献3の技術は、上記特許文献1や上記特許文献2の技術よりも高い再帰反射性を発揮させることができ、産業的価値の高い技術であるが、本発明者による更なる改良の検討において、使用環境等によっては再帰反射性の劣化が起こり得ることが判明した。
【0009】
この技術的な問題点を解決すべく本願発明者は造膜樹脂と反射材(マイカ)とガラスビーズとからなる再帰反射性の塗膜が形成されてなる再帰反射性塗装物であって、前記反射材が前記塗膜内に分散されているとともに、前記ガラスビーズは前記塗膜内で複層となり、かつ、その一部が前記塗膜の表面において部分的に露出している再帰反射性塗装物(特許文献4)を開発し、この発明により長期の反射性能を維持できるが、初期の反射輝度が低いという課題があった。更に表面に反射材(金属粉顔料)と透明樹脂からなる反射層とその上にビーズを固定する定着層によって構成され、ビーズをその一部が反射層および定着層内に埋没・固着しビーズの一部が定着層外に露出するように敷き詰められた反射膜のないビーズ層からなる塗膜の製法(特許文献5)を見出したものの、初期の反射輝度が高いが、アルミニウムの耐白錆性が低く長期に反射性能を維持できないという課題があった。
【0010】
そこで、本願発明者は、再帰反射性の長期安定性に優れる再帰反射性塗装物とこのような再帰反射性塗装物を効率的に得るためのマイカとアルミニウムの差を考慮し、マイカと同じような条件ではアルミニウムの耐白錆性が低く、効果が無かったアルミニウムの条件を考え再帰反射性塗装物の製造方法を提供することを目的とした。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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