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公開番号
2025025828
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-21
出願番号
2023130982
出願日
2023-08-10
発明の名称
コンクリート型枠装置におけるヒンジ板の固定方法及びヒンジ板の固定用の治具装置
出願人
島工業HD株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
E21D
11/10 20060101AFI20250214BHJP(地中もしくは岩石の削孔;採鉱)
要約
【課題】補強部材とヒンジ孔を有するヒンジ板とを高精度に位置決めできるようにすること。
【解決手段】補強部材は断面アングル状をなしている。その補強部材の側面にはヒンジ孔16を有するヒンジ板17が固定される。補強部材を基準板40に対して位置決めした状態で、基準板40の側面にヒンジ板17を重ねる。そして、基準板40の基準孔38とヒンジ板17のヒンジ孔16に基準ピン41を挿入する。基準ピン41の外周には、基準孔38に対してヒンジ孔16の芯合わせをするための斜面47が形成される。基準孔38に対してヒンジ孔16を芯合わせした状態で、補強部材に対してヒンジ板17を溶接する。
【選択図】図11
特許請求の範囲
【請求項1】
トンネルの覆工コンクリートを形成するためのコンクリート型枠装置に用いられる板状の基材と、その基材の側面に固定されるとともに、ヒンジ孔を有するヒンジ板とを治具を用いて位置決めして前記基材とヒンジ板とを固定するヒンジ板の固定方法において、
前記治具に設けられた基準部材の基準孔に対して前記基材を位置決めし、その状態で、前記ヒンジ板を前記基準部材の側面に重ねて、前記ヒンジ孔及び前記基準孔に基準ピンを挿入し、前記基準ピンの外周に形成された斜面を前記ヒンジ孔の周縁に係合させることによって、前記ヒンジ板を前記基準孔に対して位置決めし、次いで、前記基材に前記ヒンジ板の外周を溶接するコンクリート型枠装置におけるヒンジ板の固定方法。
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【請求項2】
前記基材は前記コンクリート型枠装置に用いる板材の側面に固定される請求項1に記載のコンクリート型枠装置におけるヒンジ板の固定方法。
【請求項3】
前記板材は、前記コンクリート型枠装置のスキンプレートであり、前記基材は前記スキンプレートを補強する補強部材であり、前記ヒンジ板は、隣接する他のスキンプレート側の前記補強部材とヒンジ軸を介して連結されるものである請求項2に記載のコンクリート型枠装置におけるヒンジ板の固定方法。
【請求項4】
前記基準部材の側面に1枚の前記ヒンジ板を重ねるとともに、前記基準孔の内周のネジに基準ピンの一端部の雄ネジを螺合する請求項3に記載のコンクリート型枠装置におけるヒンジ板の固定方法。
【請求項5】
前記基準部材の両側面にそれぞれ前記ヒンジ板を沿わせるとともに、2つのピンとして分割形成された前記基準ピンのうちの一方のピンにおける内周のネジに対して他方のピンの雄ネジを螺合する請求項4に記載のコンクリート型枠装置におけるヒンジ板の固定方法。
【請求項6】
前記基準部材を第1部材と第2部材とによって構成し、前記ヒンジ板の溶接後に、前記第2部材を移動させることにより、前記第1部材と前記第2部材との間の斜面を利用したカム作用によって前記基準部材の厚さを薄くする請求項5に記載のコンクリート型枠装置におけるヒンジ板の固定方法。
【請求項7】
トンネルの覆工コンクリートを形成するためのコンクリート型枠装置において、
装置台と、
その装置台上に設けられた治具とを備えており、
前記治具は、
同装置台の上面と直角をなす面上に位置する位置決め面と、
前記位置決め面の上方においてその装置台の上面に対して直角をなす側面を有するとともに、前記装置台の上面に対して平行な軸線上に位置する基準孔を有する基準部材と、
前記基準孔に挿入される基準ピンとを有し、
その基準ピンの外周には、前記基準部材の側面に重ねられたヒンジ板のヒンジ孔の周縁に係合可能にした斜面を形成したコンクリート型枠装置におけるヒンジ板の固定用の治具装置。
【請求項8】
前記基準部材の前記基準孔はその内周に雌ネジを有しており、前記基準ピンは前記雌ネジに螺合される雄ネジを有している請求項7に記載のコンクリート型枠装置におけるヒンジ板の固定用の治具装置。
【請求項9】
前記基準ピンは、雄ネジを有する第1ピンと、前記雄ネジと螺合される雌ネジを有する第2ピンとを有し、前記第1ピン及び第2ピンに前記斜面を形成した請求項7に記載のコンクリート型枠装置におけるヒンジ板の固定用の治具装置。
【請求項10】
前記基準部材は、第1部材と、その第1部材の側面に沿って移動可能に配置された第2部材とを有するとともに、前記第1部材及び前記第2部材の対接面には斜面を形成し、前記第2部材の移動による前記斜面のカム作用によって前記基準部材の厚さが変わるようにした請求項9に記載のコンクリート型枠装置におけるヒンジ板の固定用の治具装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、トンネルの覆工コンクリートを形成するためのコンクリート型枠装置において、ヒンジ孔を有するヒンジ板を基材に固定するようにしたヒンジ板の固定方法及びヒンジ板の固定用の治具装置に関するものである。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
図1及び図2に示すように、トンネルTの内周の覆工コンクリートCはコンクリート型枠装置(以下、単に型枠装置という)11によって形成される。この型枠装置11は、複数のフォームを連結した鋼製のフォームユニット12を有しており、覆工コンクリートCはこのフォームユニット12によって成形される。フォームユニット12は、全体としてほぼアーチカーブの形状をなしている。フォームユニット12は、頂部に位置する天フォーム12a,その両端下部の側フォーム12b,さらにその下部のインバートフォーム12cよりなる。
【0003】
これらのフォーム12a,12b,12cは、図3~図6に示す構成を備えている。すなわち、各フォーム12a,12b,12cは、それぞれ覆工コンクリートCの成形面を構成するスキンプレート14を外周側に有する。そして、スキンプレート14の内周側である裏面両端部にはそれぞれフォーム12a,12b,12c全体の補強のために断面アングル状に折り曲げられた補強部材13が固定されている。スキンプレート14の裏面側の両幅端部には側板15が固定されている。補強部材13の左右両端部の2箇所には、それぞれヒンジ孔16を有するヒンジ板17,18が溶接によって固定されている。そして、ヒンジ孔16を通るヒンジ軸19によって、隣接するフォーム12a,12b,12cが回転可能に連結される。相互に連結されるフォーム12a,12b,12cの一端側のヒンジ板17は左右位置にそれぞれ1枚ずつ、他端側のヒンジ板18は左右位置にそれぞれ2枚ずつ設けられており、1枚のヒンジ板17は、2枚のヒンジ板18間に挟入される。ヒンジ板17,18は、左右両端部に設けられるだけではなく、補強部材13の左右長さが長い場合は、左右両端部に加えて、左右方向の中間位置に設けられることもある。
【0004】
図3及び図4に示すように、フォーム12a,12b,12cのスキンプレート14の上向きの端部は補強部材13の幅端部から突出する。スキンプレート14の下向きの端部は補強部材13の幅端部から後退している。そして、覆工コンクリートCを成形するためのフォームユニット12の構築状態において、隣接されたフォーム12a,12b,12cのスキンプレート14の幅端部の端面は突き合わせの当接状態となる。このとき、隣接するフォーム12a,12b,12cのスキンプレート14の表面であるコンクリート成形面が突き合わせ部において連続する曲面を形成するように連続するとともに、両スキンプレート14の端部間は補強部材13によって閉塞される。このため、隣接するスキンプレート14の突き合わせ部において覆工コンクリートCに対して段差等が形成されることなく、覆工コンクリートCが平滑に形成されるようにしている。
【0005】
しかしながら、補強部材13には歪みや湾曲が生じたり、補強部材13の屈曲部の折曲げ精度が不均一であったりすることがある。このような場合、補強部材13に固定されたヒンジ板17,18の位置精度を保つことができないことが多い。ヒンジ板17,18の位置精度が不良の状態で、ヒンジ孔16にヒンジ軸19を通すと、スキンプレート14の成形面が同一面で連続しないという結果を招くことが多い。このような場合には、覆工コンクリートCの成形面に段差等が生じたりして、その成形面の仕上げ品質が低下する。
【0006】
特許文献1には、以上の問題点を解消しようとする技術が開示されている。
この特許文献1においては、図示しない治具に対して補強部材13が位置決めされる。また治具の基準孔に挿入された基準ピンにヒンジ板17,18のヒンジ孔16を外嵌するようにしている。つまり、治具の基準孔に対して挿入された基準ピンにヒンジ板17,18のヒンジ孔16を合わせることによって、前記基準孔に対するヒンジ板17,18の位置精度が保持される。そして、その位置精度が保持されたヒンジ板17,18を、基準孔に対して位置決めされた補強部材13に対して溶接固定する。なお、ヒンジ板17,18は、基準ピンに支持された状態において、その外周の端縁が補強部材13に対してわずかの隙間を介して対向するようになっており、溶接の溶加材は、その隙間を埋めるように設けられる。
【0007】
特許文献1においては、以上のようにしてヒンジ孔16と補強部材13との間の位置関係が基準孔を基準として高精度に保たれるとしている。その結果、補強部材13に固定されたスキンプレート14がヒンジ孔16に対して定位置に配置されることが可能になる。このため、隣接するフォームユニット12のスキンプレート14間に段差等が生じることがなくなるので、スキンプレート14の成形面が同一面で連続されるとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2017-75501号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、前記特許文献1の従来の技術においては、以下の問題が生じる。すなわち、ヒンジ板17,18に対して所定の形状のヒンジ孔16を高精度に形成することは難しい。このため、基準ピンと各ヒンジ孔16との間に様々な大きさの隙間が形成されることになる。そして、基準ピンとヒンジ孔16との位置合わせ時に、不揃いの隙間分だけヒンジ板17,18が自重によって基準ピンに対して下方に位置することが多い。つまり、ヒンジ板17,18は、不揃いの隙間分だけ様々に位置ずれした状態で位置決めされて、補強部材13に溶接される。
【0010】
その結果、ヒンジ孔に挿入されたヒンジ軸19が規定の位置から外れることがある。図7(a)及び同図(c)に示すように、ヒンジ軸19が規定の位置から外れると、隣接するフォーム12a,12b,12cのスキンプレート14の端部間に段差や隙間が生じる。このような状況になると、例えば、図7(a)に2点鎖線で示すように、スキンプレート14の端部どうしが圧接して、その端部が跳ね上がるように突出する。あるいは、図7(c)に示すように、スキンプレート14の端部間に隙間が生じる。このため、図7(b)及び同図(d)に示すように、隣接するスキンプレート14の端部間の部分において覆工コンクリートCの表面に段差Caや突出したスジCbが付く可能性が高くなる。よって、平滑であることを求められる覆工コンクリートCの成形における仕上げ品質の低下を招く。
(【0011】以降は省略されています)
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