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公開番号2024168722
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2023085622
出願日2023-05-24
発明の名称補強注入構造及び地山補強工法
出願人株式会社ケー・エフ・シー
代理人個人
主分類E21D 9/04 20060101AFI20241128BHJP(地中もしくは岩石の削孔;採鉱)
要約【課題】地山に打設された長尺補強管の端末部分を環状溝で折断する際に、長尺補強管に内挿された注入材の注入ホースの対応部分も確実に撤去することができる。
【解決手段】注入材103の吐出孔21が周壁に形成され、複数本の補強管2を直列に接続して地山100に打設される長尺補強管3と、長尺補強管3に内挿され、長尺補強管3の内部に注入材103を注入する複数本の注入ホース4を備え、長尺補強管3の端末部分に長手方向に間隔を開けて環状溝26dが設けられ、環状溝26dに対応する位置に配置されている注入ホース4の配置部分に、注入ホース4を構成するホース部44を直列に接続し且つ環状溝26dの折断の為の外力で直列するホース部44同士の接続が解除されるホースジョイント43が設けられる補強注入構造1。
【選択図】図3

特許請求の範囲【請求項1】
注入材の吐出孔が周壁に形成され、複数本の補強管を直列に接続して地山に打設される長尺補強管と、
前記長尺補強管に内挿され、前記長尺補強管の内部に注入材を注入する複数本の注入ホースとを備え、
前記長尺補強管の端末部分に長手方向に間隔を開けて環状溝が設けられ、
前記環状溝に対応する位置に配置されている所要の前記注入ホースの配置部分に、前記注入ホースを構成するホース部を直列に接続し且つ前記環状溝の折断の為の外力で直列するホース部同士の接続が解除されるホースジョイントが設けられることを特徴とする補強注入構造。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
注入材の吐出孔が周壁に形成され、複数本の補強管を直列に接続して地山に打設される長尺補強管と、
前記長尺補強管に内挿され、前記長尺補強管の内部に注入材を注入する複数本の注入ホースとを備え、
前記長尺補強管の端末部分に長手方向に間隔を開けて環状溝が設けられ、
前記長尺補強管の長手方向で隣に配置されている第1の前記環状溝と第2の前記環状溝との間の領域に、前記注入ホースの一部を構成する易切断性ホース部が配設されることを特徴とする補強注入構造。
【請求項3】
複数本の補強管を直列に接続して長尺補強管を地山に打設する第1工程と、
複数本の注入ホースを前記長尺補強管に内挿し、前記長尺補強管の端末部分に長手方向に間隔を開けて設けられた環状溝に対応する位置に、前記注入ホースを構成するホース部を直列に接続し且つ前記環状溝の折断の為の外力で直列するホース部同士の接続が解除されるホースジョイントを配置する第2工程と、
複数本の前記注入ホースで前記長尺補強管の内部に注入材を注入し、前記長尺補強管の周壁に形成された吐出孔から前記注入材を周辺地山に吐出し、前記長尺補強管の周辺地山に固結領域を形成する第3工程と、
掘削機械の工具により、前記長尺補強管の端末部分を前記環状溝の箇所で折断すると共に、折断した前記環状溝に対応する位置で前記注入ホースの前記ホース部を前記ホースジョイントから取り外す第4工程とを備えることを特徴とする地山補強工法。
【請求項4】
複数本の補強管を直列に接続して長尺補強管を地山に打設する第1工程と、
複数本の注入ホースを前記長尺補強管に内挿し、前記長尺補強管の端末部分に長手方向に間隔を開けて隣に設けられた第1の環状溝と前記第2の環状溝との間の領域に、前記注入ホースの一部を構成する易切断性ホース部を配設する第2工程と、
複数本の前記注入ホースで前記長尺補強管の内部に注入材を注入し、前記長尺補強管の周壁に形成された吐出孔から前記注入材を周辺地山に吐出し、前記長尺補強管の周辺地山に固結領域を形成する第3工程と、
掘削機械の工具により、前記第2の環状溝より前記長尺補強管の端末寄りに設けられた前記第1の環状溝の箇所で前記長尺補強管の端末部分を折断すると共に、前記第1の環状溝に対応する位置で前記易切断性ホース部を切断する第4工程とを備えることを特徴とする地山補強工法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば無拡幅長尺先受け工法(無拡幅AGF工法)の長尺補強管に注入管を内挿して注入材を注入する場合に用いられる補強注入構造及び地山補強工法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
トンネル掘進に先立って切羽前方地山を補強する工法として図9及び図10に示す無拡幅AGF工法が知られている。無拡幅AGF工法では、切羽201から直近の支保工202の内周に沿って前方の地山200に斜め方向に向けて長さ3m程度の吐出孔付き部分鋼管である吐出孔付きの補強管203を打ち込み、補強管203を打ち込みながら何本か直列に接続して長さ12m程度の長尺補強管204を地山200に打設した後、長尺補強管204に複数本の注入ホース205(図11、図12参照)を内挿して補強管203の内部に注入材206を注入し、補強管203の吐出孔から周囲の地山200に注入材206を浸透させて注入材206による固結領域を地山200に形成する。
【0003】
無拡幅AGF工法は、切羽201から直近の支保工202の内周に沿って地山200に斜め前方に向かって長尺補強管204を打設するものであるため、トンネル掘進を進めて次の切羽201に前進すると、端末補強管203a、換言すれば長尺補強管204の端末部分がトンネル空間Tに露出してしまい、トンネル掘進方向TDへのトンネル掘進の障害となる。
【0004】
そこで、特許文献1では、鋼製補強管の外周に長手方向に所定の間隔をおいて複数の環状溝を形成し、この鋼製補強管を端末補強管として打設することにより、鋼製補強管の打設位置の下側を掘削する時に露出した鋼製補強管の端部を簡単に折断できるようにし、露出した端末補強管がトンネル掘進の障害になることを防止している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第3882118号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、長手方向に間隔を開けて環状溝が形成された端末補強管203aを環状溝の箇所で折断する際には、端末補強管203aの内部に注入ホース205と硬化した注入材206が入っており、掘削機械の刃207を用い、環状溝の箇所で端末補強管203aを折断して除去する時には、その内部の注入ホース205の部分と硬化した注入材206も合わせて除去することになる。
【0007】
しかしながら、注入ホース205はナイロンホースのように切れにくい材料で形成されているのが通常であり、環状溝の箇所で端末補強管203aを折断した時に、図11及び図12のように複数本の注入ホース205が切羽201からぶら下がって残っている状態になることが多々ある。現状では、ぶら下がって残った注入ホース205の部分を作業員が油圧ブレーカーの工具部分を繰り返し当てて時間をかけて撤去しているが、この撤去作業は非情に煩雑で時間がかかることに加え、撤去作業時によって切羽部分の地山200を緩ませてしまう可能性があり、危険を伴う。
【0008】
本発明は上記課題に鑑み提案するものであって、地山に打設された長尺補強管の端末部分を環状溝で折断する際に、長尺補強管に内挿された注入材の注入ホースの対応部分も確実に撤去することができる補強注入構造及び地山補強工法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の補強注入構造は、注入材の吐出孔が周壁に形成され、複数本の補強管を直列に接続して地山に打設される長尺補強管と、前記長尺補強管に内挿され、前記長尺補強管の内部に注入材を注入する複数本の注入ホースとを備え、前記長尺補強管の端末部分に長手方向に間隔を開けて環状溝が設けられ、前記環状溝に対応する位置に配置されている所要の前記注入ホースの配置部分に、前記注入ホースを構成するホース部を直列に接続し且つ前記環状溝の折断の為の外力で直列するホース部同士の接続が解除されるホースジョイントが設けられることを特徴とする。
これによれば、地山に打設された長尺補強管の端末部分を環状溝で折断する際に、ホースジョイントで接続されている注入ホースのホース部を折断動作で取り外すことができる。即ち、地山に打設された長尺補強管の端末部分を環状溝で折断する際に、長尺補強管に内挿された注入材の注入ホースの対応部分も確実に撤去することができる。従って、ぶら下がって残った注入ホースの部分を作業員が油圧ブレーカーの工具部分を繰り返し当てて時間をかけて撤去する煩雑な作業を無くすことができると共に、撤去作業によって切羽部分の地山を緩ませてしまうリスクを無くすことができる。
【0010】
本発明の補強注入構造は、注入材の吐出孔が周壁に形成され、複数本の補強管を直列に接続して地山に打設される長尺補強管と、前記長尺補強管に内挿され、前記長尺補強管の内部に注入材を注入する複数本の注入ホースとを備え、前記長尺補強管の端末部分に長手方向に間隔を開けて環状溝が設けられ、前記長尺補強管の長手方向で隣に配置されている第1の前記環状溝と第2の前記環状溝との間の領域に、前記注入ホースの一部を構成する易切断性ホース部が配設されることを特徴とする。
これによれば、地山に打設された長尺補強管の端末部分を環状溝で折断する際に、注入ホースの一部を構成する易切断性ホース部を折断動作で切断することができる。即ち、地山に打設された長尺補強管の端末部分を環状溝で折断する際に、長尺補強管に内挿された注入材の注入ホースの対応部分も確実に撤去することができる。従って、ぶら下がって残った注入ホースの部分を作業員が油圧ブレーカーの工具部分を繰り返し当てて時間をかけて撤去する煩雑な作業を無くすことができると共に、撤去作業によって切羽部分の地山を緩ませてしまうリスクを無くすことができる。
(【0011】以降は省略されています)

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