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公開番号
2025020965
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-13
出願番号
2023124618
出願日
2023-07-31
発明の名称
状態出力システム及び状態出力方法
出願人
株式会社日立製作所
代理人
弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類
G01R
31/392 20190101AFI20250205BHJP(測定;試験)
要約
【課題】鉄道車両に備えられる二次電池を構成する電極の内部状態を高精度に出力可能な状態出力システムを提供する。
【解決手段】状態出力システム100は、自身に備えられる二次電池18で駆動する鉄道車両19の停車中に、二次電池18の充放電中の直流電流又は直流電圧のうちの少なくとも一方の経時変化データを取得する取得部31と、取得部31が取得した前記経時変化データから、、二次電池18を構成する電極の内部状態を表す、直流電流の緩和過程の時定数である緩和時間の分布状態を決定する決定部32と、取得した経時変化データに基づいて決定された、前記緩和時間の分布状態を出力装置50に出力する出力部34と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
自身に備えられる二次電池で駆動する鉄道車両の停車中に、前記二次電池の充放電中の直流電流又は直流電圧のうちの少なくとも一方の経時変化データを取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記経時変化データから、前記二次電池を構成する電極の内部状態を表す、直流電流の緩和過程の時定数である緩和時間の分布状態を決定する決定部と、
取得した前記経時変化データに基づいて決定された、前記緩和時間の分布状態を出力装置に出力する出力部と、を備える
ことを特徴とする状態出力システム。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記鉄道車両の停車中は、
前記鉄道車両への通電開始による始業の前、又は、
駅、駅間若しくは車両基地の少なくとも何れかの場所での前記鉄道車両の停車中、
のうちの少なくとも1つの状態を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の状態出力システム。
【請求項3】
前記取得部は、所定期間毎に前記二次電池の経時変化データを取得し、
前記出力部は、前記所定期間毎に取得した前記経時変化データに基づいて決定された前記緩和時間の分布状態を、それぞれ出力する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の状態出力システム。
【請求項4】
前記所定期間毎は、
前記鉄道車両の定期点検毎、又は、
前記鉄道車両への通電開始による始業の前のうちの所定日数毎、
のうちの少なくとも1つのタイミングを含む
ことを特徴とする請求項3に記載の状態出力システム。
【請求項5】
前記所定期間毎は、前記鉄道車両の定期点検毎を含む
ことを特徴とする請求項3に記載の状態出力システム。
【請求項6】
前記取得部は、
前記二次電池の経時変化データを取得を開始するときの前記二次電池のSOCが所定SOCであるか否かを判定し、
前記二次電池のSOCが前記所定SOCであるときに前記二次電池の経時変化データを取得を開始し、
前記二次電池のSOCが前記所定SOCではないときに、前記二次電池のSOCが前記所定SOCになるように前記二次電池の充電又は放電の少なくとも一方の制御を行う
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の状態出力システム。
【請求項7】
前記取得部は、前記鉄道車両の運行に関する情報である運行情報に基づき、前記鉄道車両が停車中であるか否かを判定する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の状態出力システム。
【請求項8】
前記運行情報は、
前記鉄道車両の停車予定駅の名称、
前記鉄道車両の停車予定時刻、
前記停車予定駅を識別する識別情報、
前記鉄道車両の走行距離、又は、
前記鉄道車両の走行速度、
のうちの少なくとも1つの情報を含む
ことを特徴とする請求項7に記載の状態出力システム。
【請求項9】
前記決定部で決定された緩和時間の分布状態に基づいて前記電極の内部状態を診断する診断部を備える
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の状態出力システム。
【請求項10】
前記診断部は、
前記緩和時間の分布状態を示す緩和スペクトルに含まれるピークの数、
前記ピークの位置、又は、
前記ピークの半値幅、
のうちの少なくとも1つの情報を用いて、前記電極の内部状態を診断する
ことを特徴とする請求項9に記載の状態出力システム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、状態出力システム及び状態出力方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
地球温暖化を防止するために、炭酸ガスの排出量削減が求められている。例えば炭酸ガスの大きな排出源の一つであるガソリンエンジンを使用した自動車については、ハイブリッド電気自動車、電気自動車等への代替が進んでいる。充放電が可能な二次電池(蓄電池)としては、リチウムイオン二次電池、ニッケル水素電池、鉛畜電池、電気二重層キャパシタ等が存在する。このうち特に、リチウムイオン二次電池等の高出力密度の電池セルを複数個備える二次電池システムが産業用途に広く用いられている。近年では、高電圧化、大容量化された車両用の二次電池システムが普及し始めている。
【0003】
鉄道車両の分野においても、省エネルギ化を図るために、二次電池システムは広く利用されている。特に近年では、架線のない非電化区間を走行する鉄道車両の環境負荷低減を目的に、二次電池システムを搭載したハイブリッド型気動車が普及し始めている。
【0004】
ハイブリッド型気動車は架線のある電化区間では架線電力を電源として走行するが、架線のない非電化区間は二次電池システムを電源として走行する。このため、ハイブリッド型気動車の動力用電源に代表される大型の二次電池システムは、高電圧かつ高出力であることが求められる。このため、二次電池システムは、複数の電池セル(単電池)を直並列に接続することで構成される。また、各電池セルには、リチウムイオン二次電池が多く用いられる。
【0005】
リチウムイオン二次電池等の二次電池は、充放電及び保管によって特性劣化を生じる。鉄道車両の分野においてもその利用期間が長期に及ぶことが想定される。このため、二次電池を搭載した製品を安定して使用し続けるには、二次電池の劣化状態を適切に判定することが好ましい。
【0006】
特許文献1の要約書には「二次電池システム400は、二次電池200と、二次電池200への定電流による充放電開始から終了までの、二次電池200に対して測定可能な応答関数の第1計時変化データ、又は、定電流による充放電終了から電圧が定常状態に至るまでの前記応答関数の第2経時変化データ、の少なくとも何れか一方の経時変化データに基づき、前記応答関数の緩和過程における時定数の分布状態を、二次電池200の状態を示す第1関数のパラメータとして決定するパラメータ決定部を備える状態判定装置100と、を備える。」ことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2022-185511号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1に記載の発明では、二次電池を構成する電極内部での劣化ムラが評価される(段落0026)。しかし、特許文献1に記載の発明を鉄道車両に搭載された二次電池に適用すると、二次電池の使用状態によっては正確なデータを取得できない。即ち、鉄道車両の走行中には、鉄道車両に搭載される二次電池が大負荷で使用されている。このため、二次電池の状態が変化し、二次電池を構成する電極の内部状態を精度よく出力できない可能性がある。
本開示が解決しようとする課題は、鉄道車両に備えられる二次電池を構成する電極の内部状態を高精度に出力可能な状態出力システム及び状態出力方法の提供である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の状態出力システムは、自身に備えられる二次電池で駆動する鉄道車両の停車中に、前記二次電池の充放電中の直流電流又は直流電圧のうちの少なくとも一方の経時変化データを取得する取得部と、前記取得部が取得した前記経時変化データから、前記二次電池を構成する電極の内部状態を表す、直流電流の緩和過程の時定数である緩和時間の分布状態を決定する決定部と、取得した前記経時変化データに基づいて決定された、前記緩和時間の分布状態を出力装置に出力する出力部と、を備える。その他の解決手段は発明を実施するための形態において後記する。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、鉄道車両に備えられる二次電池を構成する電極の内部状態を高精度に出力可能な状態出力システム及び状態出力方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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