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公開番号
2025019854
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-07
出願番号
2023123710
出願日
2023-07-28
発明の名称
コイル装置
出願人
TDK株式会社
代理人
前田・鈴木国際特許弁理士法人
主分類
H01F
27/29 20060101AFI20250131BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】小型化が可能でありながら、端子の取り付けが容易なコイル装置を提供すること。
【解決手段】磁性体を含むコア2と、コア2の少なくとも一部の回りに巻回してあるワイヤ4,5と、ワイヤ4,5のリード部41a,41b,51a,51bが接続される端子6を保持する端子台7と、を有するコイル装置である。ワイヤ4,5のリード部41a,41b,51a,51bが接続される端子6が、ワイヤ41a,41bの巻回軸に略垂直なX軸に沿う方向から差込まれることが可能な装着溝71を、端子台7が有する。
【選択図】図2C
特許請求の範囲
【請求項1】
磁性体を含むコアと、
前記コアの少なくとも一部の回りにコイル状に配置してあるワイヤと、
前記ワイヤのリード部が接続される端子を保持する端子台と、を有するコイル装置であって、
前記ワイヤのリード部が接続される前記端子が、前記ワイヤの巻回軸に略垂直な第1軸に沿う方向から差込まれることが可能な装着溝を、前記端子台が有するコイル装置。
続きを表示(約 670 文字)
【請求項2】
前記端子は、前記ワイヤのリード部が接続される継線部と、外部回路に接続するための外部接続部と、前記装着溝の差込溝に差し込まれる挿入凸片が形成してある端子ベース部と、を有する請求項1に記載のコイル装置。
【請求項3】
前記装着溝に装着してある前記端子ベース部を少なくとも覆い、前記外部接続部を露出させるように、前記端子台に取り付けられる端子カバーをさらに有する請求項2に記載のコイル装置。
【請求項4】
前記端子カバーは、前記端子の継線部を覆う側片を有する請求項3に記載のコイル装置。
【請求項5】
前記端子カバーは、前記端子ベース部に向けて接着剤を注入するための注入孔を有する請求項3に記載のコイル装置。
【請求項6】
前記注入孔の位置に対応して、前記端子ベース部には、貫通孔が形成してある請求項5に記載のコイル装置。
【請求項7】
前記装着溝の底面には、前記貫通孔に対応する位置で凹部が形成してある請求項6に記載のコイル装置。
【請求項8】
前記凹部の面積は、前記端子の貫通孔の面積よりも大きい請求項7に記載のコイル装置。
【請求項9】
前記装着溝の底面には、前記端子の貫通孔に対応する位置で凹部が形成してある請求項1に記載のコイル装置。
【請求項10】
前記端子台が、前記コアの上面の少なくとも一部を覆う位置に配置してある請求項1に記載のコイル装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえばトランスなどとして用いられるコイル装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、筒状のボビンと、ボビンの外周面に配置されたワイヤの巻回部と、ボビンに装着される中脚部を備えたコアと、を有するコイル装置が開示してある。中脚部は、ボビンの貫通孔に差し込まれており、ボビンに形成してあるワイヤ巻回部の径方向の内側に配置されている。ボビンには、端子が取り付けられた端子台が具備してある。
【0003】
特許文献1にも示すように、従来のコイル装置では、ワイヤのリード部が接続してある端子は、ワイヤの巻回軸に沿って上から端子台の表面に取り付けられて固定されることが一般的であった。最近では、コイル装置の小型化の要請が高まり、可能な限り端子台をコアに近づける構成が要求されている。また、最近では、コイル装置の大電流化に伴い、ワイヤの線径が太くなり、ワイヤの弾性変形による反発力に抵抗して、ワイヤのリード部が接続してある端子を、端子台に近づけて端子を端子台の上から取り付ける作業が困難になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-93404号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、小型化が可能でありながら、端子の取り付けが容易なコイル装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係るコイル装置は、
磁性体を含むコアと、
前記コアの少なくとも一部の回りにコイル状に配置してあるワイヤと、
前記ワイヤのリード部が接続される端子を保持する端子台と、を有するコイル装置であって、
前記ワイヤのリード部が接続される前記端子が、前記ワイヤの巻回軸に略垂直な第1軸に沿う方向から差込まれることが可能な装着溝を、前記端子台が有する。
【0007】
このコイル装置では、端子台を可能な限りコアに近づけてコイル装置の小型化を図ったとしても、ワイヤのリード部が接続される端子が、ワイヤの巻回軸に略垂直な第1軸に沿う方向から差込まれることが可能な装着溝を、端子台が有するため、端子を端子台に取り付ける作業が容易になる。たとえばワイヤの線径が太く、ワイヤの弾性変形による反発力が強い場合でも、ワイヤのリード部が接続される端子を、ワイヤの巻回軸に略垂直な第1軸に沿う方向から端子台に向けて差込むのみで、端子を容易に端子台に仮固定することができる。その後に、接着剤などを用いて端子を端子台に容易に固定することができる。
【0008】
好ましくは、前記端子は、前記ワイヤのリード部が接続される継線部と、外部回路に接続するための外部接続部と、前記装着溝の差込溝に差し込まれる挿入凸片が形成してある端子ベース部と、を有する。好ましくは、継線部と外部接続部との間に、端子ベース部が位置する。
【0009】
好ましくは、コイル装置は、前記装着溝に装着してある前記端子ベース部を少なくとも覆い、前記外部接続部を露出させるように、前記端子台に取り付けられる端子カバーをさらに有する。端子カバーにて端子ベースを覆うように端子カバーを端子台に取り付けることで、端子が端子台の装着溝から抜けることを防止することができる。
【0010】
本発明の他の態様に係るコイル装置は、
磁性体を含むコアと、
前記コアの少なくとも一部の回りにコイル状に配置してあるワイヤと、
前記ワイヤのリード部が接続される端子を保持する端子台と、を有するコイル装置であって、
前記端子は、前記ワイヤのリード部が接続される継線部と、外部回路に接続するための外部接続部と、前記端子台の装着溝に取り付けられる端子ベース部と、を有し、
前記端子ベース部を少なくとも覆い、前記外部接続部を露出させるように、端子カバーが前記端子台に取り付けられる。
(【0011】以降は省略されています)
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