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公開番号2025019787
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-07
出願番号2023123606
出願日2023-07-28
発明の名称推定プログラム、推定方法、及び情報処理装置
出願人富士通株式会社
代理人弁理士法人真田特許事務所,個人
主分類G06F 9/50 20060101AFI20250131BHJP(計算;計数)
要約【課題】複数のノードに問題を実行させる場合にノードのメモリ容量不足の発生を抑制できる条件を、低コストに推定する。
【解決手段】制御部は、対象問題B1の処理を実行する場合のノード当たりの第1プロセス数と所定数とを乗じることで、対象問題B1よりも計算量の少ない評価用問題B2の処理を少ない数のノードで実行する場合のノード当たりの第2プロセス数を算出し、第2プロセス数を一定とし、評価用問題B2のサイズと、評価用問題B2の処理を実行するノード数との各々を同じ割合で段階的に増加させたそれぞれの状態において評価用問題B2の処理を実行させ、それぞれの状態におけるサイズとノード当たりのメモリ使用量との関係の近似曲線を算出し、近似曲線と、メモリ容量の不足によるエラーが発生するときのノード当たりのメモリ使用量と、所定数とに基づき、対象問題B1の処理を実行するノード数、及び、対象問題B1のサイズを推定する。
【選択図】図12
特許請求の範囲【請求項1】
対象問題の処理を第1の複数のノードで実行する場合におけるノード当たりの第1プロセス数と、所定数とを乗じることで、前記対象問題よりも計算量の少ない評価用問題の処理を前記第1の複数のノードよりも少ない数の第2の複数のノードで実行する場合におけるノード当たりの第2プロセス数を算出し、
前記ノード当たりの第2プロセス数を一定とし、前記評価用問題のサイズと、前記評価用問題の処理を実行するノード数との各々を同じ割合で段階的に増加させたそれぞれの状態において、前記ノード数の前記第2の複数のノードに前記評価用問題の処理を実行させ、
前記それぞれの状態における前記サイズと、前記それぞれの状態における前記評価用問題の処理で使用されるノード当たりのメモリ使用量との関係の近似曲線を算出し、
算出された前記近似曲線と、メモリ容量の不足によるエラーが発生するときの前記ノード当たりのメモリ使用量と、前記所定数とに基づき、前記対象問題の処理を実行する前記第1の複数のノードの第1ノード数、及び、前記対象問題の第1サイズを推定する、
処理をコンピュータに実行させる、推定プログラム。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記推定する処理は、
前記エラーが発生するときの前記ノード当たりのメモリ使用量に対応する前記近似曲線での第2サイズと、前記評価用問題が前記第2サイズであるときの前記第2の複数のノードの第2ノード数と、を特定し、
前記第2ノード数及び前記第2サイズの各々に所定数を乗じることで前記第1ノード数及び前記第1サイズを算出する、処理を含む、
請求項1に記載の推定プログラム。
【請求項3】
前記ノード当たりの第1プロセス数、前記第1サイズ、前記第1ノード数を条件とした前記対象問題の処理を、前記第1の複数のノードに実行させる、
処理を前記コンピュータに実行させる、請求項1又は請求項2に記載の推定プログラム。
【請求項4】
対象問題の処理を第1の複数のノードで実行する場合におけるノード当たりの第1プロセス数と、所定数とを乗じることで、前記対象問題よりも計算量の少ない評価用問題の処理を前記第1の複数のノードよりも少ない数の第2の複数のノードで実行する場合におけるノード当たりの第2プロセス数を算出し、
前記ノード当たりの第2プロセス数を一定とし、前記評価用問題のサイズと、前記評価用問題の処理を実行するノード数との各々を同じ割合で段階的に増加させたそれぞれの状態において、前記ノード数の前記第2の複数のノードに前記評価用問題の処理を実行させ、
前記それぞれの状態における前記サイズと、前記それぞれの状態における前記評価用問題の処理で使用されるノード当たりのメモリ使用量との関係の近似曲線を算出し、
算出された前記近似曲線と、メモリ容量の不足によるエラーが発生するときの前記ノード当たりのメモリ使用量と、前記所定数とに基づき、前記対象問題の処理を実行する前記第1の複数のノードの第1ノード数、及び、前記対象問題の第1サイズを推定する、
処理をコンピュータが実行する、推定方法。
【請求項5】
対象問題の処理を第1の複数のノードで実行する場合におけるノード当たりの第1プロセス数と、所定数とを乗じることで、前記対象問題よりも計算量の少ない評価用問題の処理を前記第1の複数のノードよりも少ない数の第2の複数のノードで実行する場合におけるノード当たりの第2プロセス数を算出し、
前記ノード当たりの第2プロセス数を一定とし、前記評価用問題のサイズと、前記評価用問題の処理を実行するノード数との各々を同じ割合で段階的に増加させたそれぞれの状態において、前記ノード数の前記第2の複数のノードに前記評価用問題の処理を実行させ、
前記それぞれの状態における前記サイズと、前記それぞれの状態における前記評価用問題の処理で使用されるノード当たりのメモリ使用量との関係の近似曲線を算出し、
算出された前記近似曲線と、メモリ容量の不足によるエラーが発生するときの前記ノード当たりのメモリ使用量と、前記所定数とに基づき、前記対象問題の処理を実行する前記第1の複数のノードの第1ノード数、及び、前記対象問題の第1サイズを推定する、
制御部を備える、情報処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、推定プログラム、推定方法、及び情報処理装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
プロセッサ及びメモリを備えるコンピュータを計算ノードとして、複数の計算ノードを連動させて計算を行なうコンピュータシステムが知られている。
【0003】
各計算ノードに搭載されたメモリはシステム、計算プログラム、及びプロセス間通信等に配分される。各計算ノードにおける計算は、計算ノードに搭載されるメモリの範囲で実行される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平09-179834号公報
国際公開第2004/099985号明細書
米国特許出願公開第2018/0293184号明細書
米国特許出願公開第2022/0374283号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
コンピュータシステムに実行させる計算は、例えば計算規模が大きくなるほど、各計算ノードで使用されるメモリの記憶領域の使用量(以下、「メモリ使用量」と表記する場合がある)が増加する。計算ノードにおけるメモリ使用量が、計算ノードに搭載されたメモリの記憶領域における使用可能な記憶容量(以下、「メモリ容量」と表記する場合がある)を超える場合には、メモリ不足に起因するエラーが生じ、計算の実行に失敗する場合がある。計算は、コンピュータシステムによる処理対象の「問題」(「対象問題」)の一例である。
【0006】
計算の実行に失敗することを避けるために、コンピュータシステムに実行させる計算で使用されるメモリ使用量の目安を事前に把握し、計算の実行によって計算ノードのメモリ容量が不足するか否かを事前に見積もることが考えられる。しかし、計算の実行による計算ノードのメモリ使用量は、計算で使用される機能等によっても変動する。従って、例えば目安よりも多くのメモリ使用量を想定して十分なサイズのメモリ容量を計算ノードに持たせることになり、費用及び時間等のコストが増加する。
【0007】
また、例えば実際の計算を実行するコンピュータシステムに当該計算を実行させて、メモリ容量が不足するか否かを判定することで、メモリ容量不足が発生しない条件(例えば問題サイズ,ノード数等)を特定することも考えられる。しかし、所定の規模の計算、例えば大規模計算を実行させるようなコンピュータシステムでは、所定の規模の計算を実行させるための費用及び時間等のコストが大きい場合がある。
【0008】
このように、複数のノードに問題を実行させる場合にノードのメモリ容量不足が発生しないような条件を、低コストに特定することは困難である。
【0009】
1つの側面では、本発明は、複数のノードに問題を実行させる場合にノードのメモリ容量不足の発生を抑制できる条件を、低コストに推定することを目的の1つとする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
1つの側面では、推定プログラムは、以下の処理をコンピュータに実行させる。前記処理は、対象問題の処理を第1の複数のノードで実行する場合におけるノード当たりの第1プロセス数と、所定数とを乗じることで、前記対象問題よりも計算量の少ない評価用問題の処理を前記第1の複数のノードよりも少ない数の第2の複数のノードで実行する場合におけるノード当たりの第2プロセス数を算出してよい。また、前記処理は、前記ノード当たりの第2プロセス数を一定とし、前記評価用問題のサイズと、前記評価用問題の処理を実行するノード数との各々を同じ割合で段階的に増加させたそれぞれの状態において、前記ノード数の前記第2の複数のノードに前記評価用問題の処理を実行させてよい。さらに、前記処理は、前記それぞれの状態における前記サイズと、前記それぞれの状態における前記評価用問題の処理で使用されるノード当たりのメモリ使用量との関係の近似曲線を算出してよい。また、前記処理は、算出された前記近似曲線と、メモリ容量の不足によるエラーが発生するときの前記ノード当たりのメモリ使用量と、前記所定数とに基づき、前記対象問題の処理を実行する前記第1の複数のノードの第1ノード数、及び、前記対象問題の第1サイズを推定してよい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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