TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025023395
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-17
出願番号
2023127482
出願日
2023-08-04
発明の名称
データ処理装置、プログラム及びデータ処理方法
出願人
富士通株式会社
,
ザ ガバニング カウンシル オブ ザ ユニバーシティ オブ トロント
,
THE GOVERNING COUNCIL OF THE UNIVERSITY OF TORONTO
代理人
弁理士法人扶桑国際特許事務所
主分類
G06N
99/00 20190101AFI20250207BHJP(計算;計数)
要約
【課題】割当問題を計算するときのメモリの使用容量を削減する。
【解決手段】記憶部11は、フロー行列と距離行列の行列演算を用いて表される評価関数をもつ割当問題の、フロー行列と距離行列の一方を記憶し、処理部12は、複数の割当先に割り当てられる複数の要素のうち、第1要素と第2要素を選択し、記憶部11から、第1要素と第2要素に対応する、フロー行列と距離行列の一方の第1行列要素を読み出し、第1要素と第2要素に基づいて、フロー行列と距離行列のうちの他方であるパターン化した行列の第2行列要素を生成し、第1行列要素と第2行列要素を用いて第1要素または第2要素の割当先が変更する割当変更が生じた場合の評価関数の値の変化量を計算し、変化量に基づいて、割当変更を許容するか否かを判定し、割当変更を許容すると判定した場合、割当状態を更新する。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
フロー行列と距離行列の行列演算を用いて表される評価関数をもつ割当問題の、前記フロー行列と前記距離行列の一方を記憶する記憶部と、
複数の割当先に割り当てられる複数の要素のうち、第1要素と第2要素を選択し、前記記憶部から、前記第1要素と前記第2要素に対応する、前記フロー行列と前記距離行列の一方の第1行列要素を読み出し、前記第1要素と前記第2要素に基づいて、前記フロー行列と前記距離行列のうちの他方であるパターン化した行列の第2行列要素を生成し、前記第1行列要素と前記第2行列要素を用いて前記第1要素または前記第2要素の割当先が変更する割当変更が生じた場合の前記評価関数の値の変化量を計算し、前記変化量に基づいて、前記割当変更を許容するか否かを判定し、前記割当変更を許容すると判定した場合、割当状態を更新する処理部と、
を有するデータ処理装置。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記第2行列要素は、前記第1要素と前記第2要素の割当先を入れ替えることによる前記割当変更が生じた場合の、前記変化量の計算に用いられる行列要素である、請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項3】
前記第2行列要素は、前記第1要素の第1割当先に前記第2要素を割り当てることによる前記割当変更が生じた場合の、前記変化量の計算に用いられる行列要素である、請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項4】
前記記憶部は、前記フロー行列と前記距離行列の一方を記憶する第1メモリと、前記距離行列の対角要素を記憶する第2メモリと、を含み、
前記処理部は、前記第1行列要素と、前記第2行列要素と、前記第2メモリから読み出された第3行列要素とに基づいて、前記変化量を計算する、
請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項5】
前記割当問題がQMKPの場合、前記距離行列は、対角要素の1つ以外が1であり、他の行列要素は0となるようにパターン化され、
前記処理部は、前記第1要素の第1割当先と、前記第2要素の第2割当先とに基づいて、前記距離行列の前記第2行列要素である、1または0を生成する、
請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項6】
フロー行列と距離行列の行列演算を用いて表される評価関数をもつ割当問題の、前記フロー行列と前記距離行列の一方をメモリに記憶し、
複数の割当先に割り当てられる複数の要素のうち、第1要素と第2要素を選択し、
前記メモリから、前記第1要素と前記第2要素に対応する、前記フロー行列と前記距離行列の一方の第1行列要素を読み出し、
前記第1要素と前記第2要素に基づいて、前記フロー行列と前記距離行列のうちの他方であるパターン化した行列の第2行列要素を生成し、
前記第1行列要素と前記第2行列要素を用いて前記第1要素または前記第2要素の割当先が変更する割当変更が生じた場合の前記評価関数の値の変化量を計算し、
前記変化量に基づいて、前記割当変更を許容するか否かを判定し、
前記割当変更を許容すると判定した場合、割当状態を更新する、
処理をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項7】
記憶部が、フロー行列と距離行列の行列演算を用いて表される評価関数をもつ割当問題の、前記フロー行列と前記距離行列の一方を記憶し、
処理部が、
複数の割当先に割り当てられる複数の要素のうち、第1要素と第2要素を選択し、
前記記憶部から、前記第1要素と前記第2要素に対応する、前記フロー行列と前記距離行列の一方の第1行列要素を読み出し、
前記第1要素と前記第2要素に基づいて、前記フロー行列と前記距離行列のうちの他方であるパターン化した行列の第2行列要素を生成し、
前記第1行列要素と前記第2行列要素を用いて前記第1要素または前記第2要素の割当先が変更する割当変更が生じた場合の前記評価関数の値の変化量を計算し、
前記変化量に基づいて、前記割当変更を許容するか否かを判定し、
前記割当変更を許容すると判定した場合、割当状態を更新する、
データ処理方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ処理装置、プログラム及びデータ処理方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
組合せ最適化問題の1つである割当問題の例として、2次割当問題(QAP:Quadratic Assignment Problem)がある。2次割当問題は、n個の要素(施設など)をn個の割当先に割り当てる際に、要素間のフロー量(施設間での物資の輸送量などのコスト)と、各要素が割り当てられる割当先間の距離との積の総和を最小化するような割当を求める問題である。すなわち、2次割当問題は、以下の式(1)で表される評価関数の値を最小化するような割当を探索する問題である。評価関数は割当状態に応じたコストを表し、コスト関数などとも呼ばれる。
【0003】
TIFF
2025023395000002.tif
19
145
【0004】
式(1)において、f
i,j
は、識別番号=i,jの要素間のフロー量、d
φ(i),φ(j)
は、識別番号=i,jの要素が割り当てられている割当先間の距離を示す。b
i,φ(i)
は、バイアス係数である。バイアス係数b
i,φ(i)
は、識別番号=iの要素を識別番号=φ(i)の割当先に割り当てるための一定のコストを表している。
【0005】
ところで、ノイマン型コンピュータが不得意とする大規模な離散最適化問題を計算する装置として、イジング型の評価関数(エネルギー関数などとも呼ばれる)を用いたイジング装置(ボルツマンマシンとも呼ばれる)がある。
【0006】
イジング装置は、組合せ最適化問題を磁性体のスピンの振る舞いを表すイジングモデルに変換する。そして、イジング装置は、疑似焼き鈍し法やレプリカ交換法(パラレルテンパリング法などとも呼ばれる)などのマルコフ連鎖モンテカルロ法により、イジング型の評価関数の値(エネルギーに相当する)が最小となるイジングモデルの状態の探索を行う。イジングモデルの状態は、複数の状態変数の値の組合せにより表現できる。各状態変数の値として、0または1を用いることができる。
【0007】
このようなボルツマンマシンを用いて2次割当問題を計算する技術が提案されている。
2次割当問題のイジング型の評価関数は、以下の式で表せる。
【0008】
TIFF
2025023395000003.tif
14
145
【0009】
式(2)において、xは状態変数をベクトル化したものであり、n個の要素のn個の割当先への割当状態を表す。x
T
は、(x
1,1
,…,x
1,n
,x
2,1
,…,x
2,n
,……,x
n,1
,…,x
n,n
)と表せる。x
i,j
=1は、識別番号=iの要素が、識別番号=jの割当先に割り当てられていることを示し、x
i,j
=0は、識別番号=iの要素が、識別番号=jの割当先に割り当てられていないことを示す。
【0010】
Wは、重み値の行列であり、要素間のフロー量の行列であるフロー行列と割当先間の距離の行列の行列演算で表される。重み行列Wは、フロー行列の各フロー量をf
i,j
と距離行列Dを用いて、以下の式(3)で表せる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
富士通株式会社
予測
6日前
富士通株式会社
シーン検出
6日前
富士通株式会社
光伝送装置
1か月前
富士通株式会社
プロセッサ
13日前
富士通株式会社
金融システム
28日前
富士通株式会社
異常な挙動の検出
14日前
富士通株式会社
通信装置及び通信方法
1か月前
富士通株式会社
冷却部品、及び冷却装置
今日
富士通株式会社
基地局装置及び通信方法
27日前
富士通株式会社
演算器及び情報処理装置
1か月前
富士通株式会社
キュービット・マッピング
1か月前
富士通株式会社
プログラム,装置及び方法
1か月前
富士通株式会社
基地局装置及び通信システム
1か月前
富士通株式会社
制御装置及び制御プログラム
1か月前
富士通株式会社
キュービット・ルーティング
1か月前
富士通株式会社
電源ユニット及びその制御方法
1か月前
富士通株式会社
電圧検知回路及び情報処理装置
1か月前
富士通株式会社
ネットワーク装置及び判定方法
1か月前
富士通株式会社
異常検知装置および異常検知方法
13日前
富士通株式会社
画像視角変化類型検出装置と方法
14日前
富士通株式会社
機械学習方法および情報処理装置
14日前
富士通株式会社
連携装置、連携方法、連携プログラム
27日前
富士通株式会社
ネットワーク装置及びモデル学習方法
13日前
富士通株式会社
情報処理装置及びデータ転送制御方法
28日前
富士通株式会社
疾患予測根拠表示方法及びプログラム
27日前
富士通株式会社
データ転送制御装置および情報処理装置
1か月前
富士通株式会社
歪み補正係数算出方法およびプログラム
21日前
富士通株式会社
病変検出方法および病変検出プログラム
1か月前
富士通株式会社
作業割当方法および作業割当プログラム
1か月前
富士通株式会社
光伝送装置および送信光パワー制御方法
7日前
富士通株式会社
制御プログラム、制御方法及びサーバ装置
1か月前
富士通株式会社
データ連携方法及びデータ連携プログラム
21日前
富士通株式会社
モジュール搭載装置、及び、情報処理装置
27日前
富士通株式会社
コンパイルプログラム及びコンパイル方法
1か月前
富士通株式会社
支援プログラム、支援方法及び情報処理装置
13日前
富士通株式会社
評価プログラム、評価方法および情報処理装置
6日前
続きを見る
他の特許を見る