TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025069535
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-01
出願番号
2023179311
出願日
2023-10-18
発明の名称
プログラム、データ処理装置及びデータ処理方法
出願人
富士通株式会社
代理人
弁理士法人扶桑国際特許事務所
主分類
G06N
99/00 20190101AFI20250423BHJP(計算;計数)
要約
【課題】多くの組合せ最適化問題の解探索に有用な、汎用性の高いパラメータの値を得る。
【解決手段】処理部12は、複数の組合せ最適化問題に対する第1解探索の結果を用いて、複数の組合せ最適化問題のそれぞれの第1難易度を決定する。また、処理部12は、複数の組合せ最適化問題のそれぞれ、または複数の組合せ最適化問題の一部の組合せ最適化問題に対し、問題規模、制約条件の種類、または制約条件の数を用いて第2難易度を決定する。そして、処理部12は、複数の組合せ最適化問題から、第1難易度と第2難易度に基づいて得られる第3難易度の高い順に、複数の評価対象問題を選択し、複数の評価対象問題に対して、解探索のパラメータの候補値を用いた第2解探索の結果に基づいて候補値の評価値を算出する処理を、候補値を変更して複数回行い、評価値に基づいて、パラメータの値を決定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
複数の組合せ最適化問題に対する第1解探索の結果を用いて、前記複数の組合せ最適化問題のそれぞれの第1難易度を決定し、
前記複数の組合せ最適化問題のそれぞれ、または前記複数の組合せ最適化問題の一部の組合せ最適化問題に対し、問題規模、制約条件の種類、または前記制約条件の数を用いて第2難易度を決定し、
前記複数の組合せ最適化問題から、前記第1難易度と前記第2難易度に基づいて得られる第3難易度の高い順に、複数の評価対象問題を選択し、
前記複数の評価対象問題に対して、解探索のパラメータの候補値を用いた第2解探索の結果に基づいて前記候補値の評価値を算出する処理を、前記候補値を変更して複数回行い、前記評価値に基づいて、前記パラメータの値を決定する、
処理をコンピュータに実行させるプログラム。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
前記複数の組合せ最適化問題は、前記第1難易度に基づいて、前記一部の組合せ最適化問題に絞り込まれ、
前記一部の組合せ最適化問題に対して、前記第2難易度が決定される、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記一部の組合せ最適化問題は、前記複数の組合せ最適化問題のうち、前記第1難易度が最も高い組合せ最適化問題から難易度順に数えて、前記複数の評価対象問題の問題数に対応する組合せ最適化問題の前後の所定数の組合せ最適化問題であり、
前記所定数の組合せ最適化問題の前記第3難易度として、前記第2難易度が用いられる、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項4】
前記第1難易度は、前記第1解探索において、前記第1解探索の開始時刻から、前記複数の組合せ最適化問題のそれぞれの評価関数の値が最後に更新された最終更新時刻までの時間を用いて決定され、
前記一部の組合せ最適化問題は、前記複数の組合せ最適化問題のうち、前記最終更新時刻が、前記第1解探索の終了時刻から所定の時間内である、前記複数の評価対象問題の問題数よりも多い複数の第1組合せ最適化問題であり、
前記複数の第1組合せ最適化問題の前記第3難易度として、前記第2難易度が用いられる、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項5】
前記一部の組合せ最適化問題は、前記複数の組合せ最適化問題のうち、前記第1難易度が最も高い組合せ最適化問題から難易度順に、前記複数の評価対象問題の問題数に所定の値を乗じた数分、選択された複数の第2組合せ最適化問題であり、
前記複数の第2組合せ最適化問題の前記第3難易度として、前記第2難易度が用いられる、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項6】
前記第1難易度は、前記第1解探索における、前記複数の組合せ最適化問題のそれぞれの評価関数の値の更新履歴に基づいて決定される、請求項1に記載のプログラム。
【請求項7】
前記評価値に基づいて決定された前記パラメータの値と、前記複数の組合せ最適化問題の問題情報とをイジングマシンに設定し、前記イジングマシンに前記複数の組合せ最適化問題に対する第3解探索を行わせる、処理を前記コンピュータに実行させる、請求項1に記載のプログラム。
【請求項8】
複数の組合せ最適化問題に対する第1解探索の結果を記憶する記憶部と、
前記第1解探索の結果を用いて、前記複数の組合せ最適化問題のそれぞれの第1難易度を決定し、前記複数の組合せ最適化問題のそれぞれ、または前記複数の組合せ最適化問題の一部の組合せ最適化問題に対し、問題規模、制約条件の種類、または前記制約条件の数を用いて第2難易度を決定し、前記複数の組合せ最適化問題から、前記第1難易度と前記第2難易度に基づいて得られる第3難易度の高い順に、複数の評価対象問題を選択し、前記複数の評価対象問題に対して、解探索のパラメータの候補値を用いた第2解探索の結果に基づいて前記候補値の評価値を算出する処理を、前記候補値を変更して複数回行い、前記評価値に基づいて、前記パラメータの値を決定する処理部と、
を有するデータ処理装置。
【請求項9】
コンピュータが、
複数の組合せ最適化問題に対する第1解探索の結果を用いて、前記複数の組合せ最適化問題のそれぞれの第1難易度を決定し、
前記複数の組合せ最適化問題のそれぞれ、または前記複数の組合せ最適化問題の一部の組合せ最適化問題に対し、問題規模、制約条件の種類、または前記制約条件の数を用いて第2難易度を決定し、
前記複数の組合せ最適化問題から、前記第1難易度と前記第2難易度に基づいて得られる第3難易度の高い順に、複数の評価対象問題を選択し、
前記複数の評価対象問題に対して、解探索のパラメータの候補値を用いた第2解探索の結果に基づいて前記候補値の評価値を算出する処理を、前記候補値を変更して複数回行い、前記評価値に基づいて、前記パラメータの値を決定する、
データ処理方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、データ処理装置及びデータ処理方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
組合せ最適化問題の解を探索する際に、組合せ最適化問題を、磁性体のスピンの振る舞いを表すイジングモデルに変換する手法がある。イジングモデルは、組合せ最適化問題の解を評価するイジング型の評価関数で表される。イジング型の評価関数は、複数の状態変数と複数の重み値を含む。複数の状態変数の値により、イジングモデルの状態が表される。イジング型の評価関数では、状態変数は、0か1(または-1か+1)の値を取る2値変数である。状態変数はビットと表記されてもよい。また、イジング型の評価関数はエネルギー関数、評価関数の値はイジングモデルのエネルギーということもできる。
【0003】
このようなイジング型の評価関数を用いて解探索を行う装置は、イジングマシンと呼ばれる。イジングマシンは、評価関数に含まれる状態変数の値の組合せのうち、たとえば、評価関数の値を最小化する組合せを探索する。この場合、評価関数の値を最小化する状態変数の値の組合せは、基底状態または最適解に相当する。
【0004】
実用的な時間で組合せ最適化問題の近似解を得る求解手法には、たとえば、シミュレーテッドアニーリング(SA:Simulated Annealing)法、レプリカ交換法がある。他にも、遺伝的アルゴリズム(GA:Genetic Algorithm)、シミュレーテッド量子アニーリング(SQA:Simulated Quantum Annealing)法、タブーサーチ法などがある。これらの各求解手法では解探索の実行に所定のパラメータが用いられる。たとえば、SA法では、最高温度、最低温度などの温度パラメータが用いられる。
【0005】
パラメータの値は、イジングマシンの求解性能に影響する。SA法やレプリカ交換法などで用いられるパラメータの値を決定するために、本番の解探索前に適切なパラメータの値を探索することがある(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2023-79015号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
多くの組合せ最適化問題の解探索に有用な汎用性の高いパラメータの値を、各組合せ最適化問題に対する解探索の結果に基づいて探索する場合、探索時間が長くなってしまう。探索時間を短縮するために、複数の組合せ最適化問題の中からパラメータの値の探索に用いる問題をランダムに選択することが考えられるが、十分な汎用性を有さないパラメータの値が得られてしまう可能性がある。
【0008】
1つの側面では、本発明は、多くの組合せ最適化問題の解探索に有用な、汎用性の高いパラメータの値を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
1つの実施態様では、複数の組合せ最適化問題に対する第1解探索の結果を用いて、前記複数の組合せ最適化問題のそれぞれの第1難易度を決定し、前記複数の組合せ最適化問題のそれぞれ、または前記複数の組合せ最適化問題の一部の組合せ最適化問題に対し、問題規模、制約条件の種類、または前記制約条件の数を用いて第2難易度を決定し、前記複数の組合せ最適化問題から、前記第1難易度と前記第2難易度に基づいて得られる第3難易度の高い順に、複数の評価対象問題を選択し、前記複数の評価対象問題に対して、解探索のパラメータの候補値を用いた第2解探索の結果に基づいて前記候補値の評価値を算出する処理を、前記候補値を変更して複数回行い、前記評価値に基づいて、前記パラメータの値を決定する、処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供される。
【0010】
また、1つの実施態様では、データ処理装置が提供される。
また、1つの実施態様では、データ処理方法が提供される。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
富士通株式会社
電源装置
21日前
富士通株式会社
車線区分装置及び方法
7日前
富士通株式会社
商品状態検出装置及び方法
3日前
富士通株式会社
商品棚の検出装置及び方法
3日前
富士通株式会社
情報処理装置,プログラムおよび制御方法
7日前
富士通株式会社
分子動力学計算プログラム、方法、及び装置
7日前
富士通株式会社
予測プログラム、予測方法及び情報処理装置
22日前
富士通株式会社
方策学習装置、方策学習方法及び通信システム
22日前
富士通株式会社
プログラム、データ処理装置及びデータ処理方法
今日
富士通株式会社
演算プログラム、演算方法、および情報処理装置
3日前
富士通株式会社
演算プログラム、演算方法、および情報処理装置
3日前
富士通株式会社
業務管理プログラム、業務管理方法、および情報処理装置
14日前
富士通株式会社
情報処理プログラム、情報処理方法、および情報処理装置
8日前
富士通株式会社
医薬品管理装置、医薬品管理方法、医薬品管理プログラム
8日前
富士通株式会社
タスク制御プログラム、情報処理装置及びタスク制御方法
7日前
富士通株式会社
期待値算出システム、期待値算出装置、及び期待値算出方法
23日前
富士通株式会社
歩行訓練支援プログラム、歩行訓練支援方法、および情報処理装置
9日前
富士通株式会社
量子計算支援プログラム、量子計算支援方法、および情報処理装置
15日前
富士通株式会社
リソース割当て装置、リソース割当て方法、およびリソース割当てプログラム
21日前
富士通株式会社
基底エネルギー算出プログラム、基底エネルギー算出装置、および基底エネルギー算出方法
16日前
富士通株式会社
サイドリンクリソースの再選択方法及び装置
8日前
富士通株式会社
基地局、移動局、通信システム、及び通信方法
20日前
富士通株式会社
ワイヤーハーネス製造図設計支援プログラム、ワイヤーハーネス製造図設計支援方法、および情報処理装置
7日前
個人
非正規コート
17日前
個人
人物再現システム
14日前
個人
AI飲食最適化プラグイン
7日前
有限会社ノア
データ読取装置
15日前
個人
電話管理システム及び管理方法
8日前
個人
広告提供システムおよびその方法
17日前
株式会社ザメディア
出席管理システム
22日前
個人
日誌作成支援システム
14日前
ひびきの電子株式会社
認証システム
1日前
トヨタ自動車株式会社
作業判定方法
23日前
トヨタ自動車株式会社
工程計画装置
22日前
個人
ポイント還元付き配送システム
15日前
株式会社タクテック
商品取出集品システム
21日前
続きを見る
他の特許を見る