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公開番号2025077388
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-19
出願番号2023189546
出願日2023-11-06
発明の名称プログラム、データ処理方法およびデータ処理装置
出願人富士通株式会社
代理人弁理士法人扶桑国際特許事務所
主分類G06N 99/00 20190101AFI20250512BHJP(計算;計数)
要約【課題】求解性能を向上する。
【解決手段】処理部12は、温度値T(1)~T(m)に対応するレプリカR(1)~R(m)を用いて行われる解探索において、レプリカR(k)で所定時間内に状態s1が出現した回数が所定回数を超えると、レプリカR(k)に対応する温度値T(k)との温度値の差が小さいものを優先して所定数のレプリカを選択する。処理部12は、所定数のレプリカの各々において解探索により取得された状態に基づいて、状態s1との比較対象とする状態s2を取得する。処理部12は、状態s1に対応する評価関数の値H(s1)と状態s2に対応する評価関数の値H(s2)との比較に応じて、状態s1における複数の状態変数のうち、値を変化させる状態変数の数を決定する。処理部12は、状態s1のうちの当該数の状態変数の値を変化させた第3の状態を生成する。処理部12は、第3の状態を用いてレプリカR(k)における解探索を継続する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
コンピュータに、
複数の状態変数を含む評価関数に基づく解探索であって、各々が複数の状態変数の値を示しており、複数の温度値に対応する複数のレプリカを用いて行われる前記解探索において、前記複数のレプリカのうちの第1のレプリカで所定時間内に前記複数の状態変数の値により示される第1の状態が出現した回数が所定回数を超えると、前記第1のレプリカに対応する第1の温度値との温度値の差が小さいものを優先して所定数のレプリカを前記複数のレプリカから選択し、
前記所定数のレプリカの各々において前記解探索により取得された状態に基づいて、前記第1の状態との比較対象とする第2の状態を取得し、
前記第1の状態に対応する前記評価関数の第1の値と前記第2の状態に対応する前記評価関数の第2の値との比較に応じて、前記第1の状態における前記複数の状態変数のうち、値を変化させる前記状態変数の数を決定し、
前記第1の状態における前記複数の状態変数のうちの前記数の前記状態変数の値を変化させた第3の状態を生成し、
前記第3の状態を用いて前記第1のレプリカにおける前記解探索を継続する、
処理を実行させるプログラム。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記第2の状態の取得では、前記所定数のレプリカの各々における現在の前記状態のうち、前記評価関数の値が最小である前記状態を、前記第2の状態として取得する、
処理を前記コンピュータに実行させる請求項1記載のプログラム。
【請求項3】
前記第2の状態の取得では、前記所定数のレプリカの各々において前記解探索で得られた前記状態のうち、前記評価関数の値が最小である前記状態を、前記第2の状態として取得する、
処理を前記コンピュータに実行させる請求項1記載のプログラム。
【請求項4】
前記第2の状態の取得では、前記所定数のレプリカの各々における現在の前記状態に含まれる、同じインデックスに対応する前記状態変数の値の多数決により、前記第2の状態に含まれる、前記インデックスに対応する前記状態変数の値を決定する、
処理を前記コンピュータに実行させる請求項1記載のプログラム。
【請求項5】
前記数の決定では、
前記第1の値が前記第2の値よりも小さい場合、前記数を第1の数とし、
前記第1の値が前記第2の値以上の場合、前記数を、前記第1の数よりも小さい第2の数とする、
処理を前記コンピュータに実行させる請求項1記載のプログラム。
【請求項6】
前記数の決定では、
前記第1の状態において前記第2の状態とは値が異なる前記状態変数の第3の数を取得し、
前記第1の値が前記第2の値以上の場合、前記第3の数に基づいて前記数を決定し、
前記第1の値が前記第2の値よりも小さい場合、前記数を所定値とする、
処理を前記コンピュータに実行させる請求項1記載のプログラム。
【請求項7】
前記第3の数に基づく前記数の決定では、
前記第3の数が前記複数の状態変数の個数の半数以上の場合、前記数を前記複数の状態変数の個数の半数とし、
前記第3の数が前記複数の状態変数の個数の半数未満の場合、前記数を前記第3の数とする、
処理を前記コンピュータに実行させる請求項6記載のプログラム。
【請求項8】
前記第3の状態の生成では、前記第1の状態において前記第2の状態とは値が異なる前記状態変数を、決定した前記数だけ選択し、前記第1の状態における前記複数の状態変数のうち、選択した前記数の前記状態変数の値を変化させる、
処理を前記コンピュータに実行させる請求項1記載のプログラム。
【請求項9】
前記数の前記状態変数の選択では、前記第1の状態における前記複数の状態変数から前記数の前記状態変数を、ランダムに、または、前記状態変数のインデックスに基づいて選択する、
処理を前記コンピュータに実行させる請求項8記載のプログラム。
【請求項10】
コンピュータが、
複数の状態変数を含む評価関数に基づく解探索であって、各々が複数の状態変数の値を示しており、複数の温度値に対応する複数のレプリカを用いて行われる前記解探索において、前記複数のレプリカのうちの第1のレプリカで所定時間内に前記複数の状態変数の値により示される第1の状態が出現した回数が所定回数を超えると、前記第1のレプリカに対応する第1の温度値との温度値の差が小さいものを優先して所定数のレプリカを前記複数のレプリカから選択し、
前記所定数のレプリカの各々において前記解探索により取得された状態に基づいて、前記第1の状態との比較対象とする第2の状態を取得し、
前記第1の状態に対応する前記評価関数の第1の値と前記第2の状態に対応する前記評価関数の第2の値との比較に応じて、前記第1の状態における前記複数の状態変数のうち、値を変化させる前記状態変数の数を決定し、
前記第1の状態における前記複数の状態変数のうちの前記数の前記状態変数の値を変化させた第3の状態を生成し、
前記第3の状態を用いて前記第1のレプリカにおける前記解探索を継続する、
データ処理方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はプログラム、データ処理方法およびデータ処理装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
組合せ最適化問題の求解に情報処理装置が用いられることがある。組合せ最適化問題は、磁性体のスピンの振る舞いを表すモデルであるイジングモデルのエネルギーを表す評価関数に変換される。情報処理装置は、評価関数に含まれる状態変数の値の組合せのうち、評価関数を最小化または最大化する組合せを探索する。評価関数を最小化または最大化する状態変数の値の組合せは、状態変数の組により表される基底状態または最適解に相当する。実用的な時間で組合せ最適化問題の近似解を得る手法には、マルコフ連鎖モンテカルロ(MCMC:Markov-Chain Monte Carlo)法を基に、シミュレーテッドアニーリング(SA:Simulated Annealing)法やレプリカ交換法などを組合せた手法がある。
【0003】
例えば、求解対象の問題の状態変数のコピーである複数のレプリカを用いて、レプリカ交換法による解探索を行う最適化装置の提案がある。
また、ボルツマンマシンの複数のレプリカを用いて、ポピュレーションアニーリング法により大規模な組合せ最適化問題の解を探索する装置の提案がある。
【0004】
なお、量子アニーリングまたは断熱量子計算を実行する量子プロセッサおよびデジタルプロセッサを含むハイブリッドコンピューティングシステムにより目的関数に変換された問題に対する解を得る方法の提案もある。また、量子アニーリングを用いて、作業者や物と関連付けて定義されるタスクやジョブを実行可能な適切なスケジュールを特定する装置の提案もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-52222号公報
特開2023-56471号公報
米国特許出願公開第2017/0116159号明細書
米国特許出願公開第2017/0083873号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
MCMC法に基づく解探索では、状態遷移が継続して採択されなかったり、特定の状態ばかりが採択されたりして、より良い解を得るまでに時間がかかることがある。
1つの側面では、本発明は、求解性能を向上することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
1つの態様では、プログラムが提供される。このプログラムは、コンピュータに次の処理を実行させる。コンピュータは、複数の状態変数を含む評価関数に基づく解探索であって、各々が複数の状態変数の値を示しており、複数の温度値に対応する複数のレプリカを用いて行われる解探索において、複数のレプリカのうちの第1のレプリカで所定時間内に複数の状態変数の値により示される第1の状態が出現した回数が所定回数を超えると、第1のレプリカに対応する第1の温度値との温度値の差が小さいものを優先して所定数のレプリカを複数のレプリカから選択する。コンピュータは、所定数のレプリカの各々において解探索により取得された状態に基づいて、第1の状態との比較対象とする第2の状態を取得する。コンピュータは、第1の状態に対応する評価関数の第1の値と第2の状態に対応する評価関数の第2の値との比較に応じて、第1の状態における複数の状態変数のうち、値を変化させる状態変数の数を決定する。コンピュータは、第1の状態における複数の状態変数のうちの当該数の状態変数の値を変化させた第3の状態を生成する。コンピュータは、第3の状態を用いて第1のレプリカにおける解探索を継続する。
【0008】
また、1つの態様では、コンピュータにより実行されるデータ処理方法が提供される。また、1つの態様では、記憶部と処理部とを有するデータ処理装置が提供される。
【発明の効果】
【0009】
1つの側面では、求解性能を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
第1の実施の形態のデータ処理装置を説明する図である。
第2の実施の形態のデータ処理装置のハードウェア例を示す図である。
状態とエネルギーとの関係の例を示す図である。
データ処理装置の機能例を示す図である。
レプリカ処理部の機能例を示す図である。
レプリカ処理部の解探索例を示すフローチャートである。
交換制御例を示すフローチャートである。
リファレンスの第1の決定例を示すフローチャートである。
リファレンスの第2の決定例を示すフローチャートである。
リファレンスの第3の決定例を示すフローチャートである。
多数決によるリファレンスの状態の生成例を示す図である。
遷移先の候補状態の生成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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