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公開番号
2025073347
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-13
出願番号
2023184048
出願日
2023-10-26
発明の名称
光伝送装置、光伝送方法、及び光伝送システム
出願人
富士通株式会社
代理人
個人
主分類
H04B
10/294 20130101AFI20250502BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】帯域拡張に伴う伝送性能低下を抑制する光伝送装置、光伝送方法、及び光伝送システムを提供することを目的とする。
【解決手段】光伝送装置は、第1波長帯に属する波長の第1信号光と前記第1波長帯より長い第2波長帯に属する波長の第2信号光と前記第1波長帯より短い第3波長帯に属する波長の第3信号光の各光パワーが調整された後に前記第1信号光と前記第2信号光と前記第3信号光が合波された波長多重信号光を光伝送路から受信する受信部と、前記波長多重信号光の伝搬方向と逆方向に伝搬する励起光の前記光伝送路への出力に基づいて、前記波長多重信号光を増幅する増幅部と、前記光伝送路に送信される前の前記第3信号光の光パワーと、前記受信部が受信した前記波長多重信号光に含まれる前記第3信号光の光パワーとに基づいて計算される前記第3信号光の品質に基づいて、前記増幅部の利得を制御する制御部と、を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
第1波長帯に属する波長の第1信号光と前記第1波長帯より長い第2波長帯に属する波長の第2信号光と前記第1波長帯より短い第3波長帯に属する波長の第3信号光の各光パワーが調整された後に前記第1信号光と前記第2信号光と前記第3信号光が合波された波長多重信号光を光伝送路から受信する受信部と、
前記波長多重信号光の伝搬方向と逆方向に伝搬する励起光の前記光伝送路への出力に基づいて、前記波長多重信号光を増幅する増幅部と、
前記光伝送路に送信される前の前記第3信号光の光パワーと、前記受信部が受信した前記波長多重信号光に含まれる前記第3信号光の光パワーとに基づいて計算される前記第3信号光の品質に基づいて、前記増幅部の利得を制御する制御部と、
を有する光伝送装置。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
前記制御部は、前記第3波長帯の短波長側の利得を、前記第1波長帯の長波長側の利得と前記第2波長帯の長波長側の利得と前記第3波長帯の長波長側の利得の少なくとも1つより高くする、
ことを特徴とする請求項1に記載の光伝送装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記励起光の波長と励起光パワーを調整することにより、前記第3波長帯の短波長側の利得を、前記第1波長帯の長波長側の利得と前記第2波長帯の長波長側の利得と前記第3波長帯の長波長側の利得の少なくとも1つより高くする、
ことを特徴とする請求項2に記載の光伝送装置。
【請求項4】
前記波長多重信号光を前記第1信号光と前記第2信号光と前記第3信号光に分波する分波部を含み、
前記第1信号光及び前記第2信号光の各光パワーは、前記増幅部が前記波長多重信号光を増幅する前に、前記光伝送路に送出される前の第1信号光及び第2信号光の各光パワーと、前記分波部が分波した前記第1信号光と前記第2信号光の各光パワーに基づいて算出される前記第1信号光及び前記第2信号光の各品質が平坦になるように、調整され、前記第1信号光と前記第2信号光の品質が平坦化された後に、前記分波部が分波した前記第1信号光と前記第2信号光と前記第3信号光の各光パワーは、各品質が平坦になるように、さらに調整される、
ことを特徴とする請求項1に記載の光伝送装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記第3信号光の品質のチルト量に基づいて、前記増幅部の利得の情報を生成し、前記情報に基づいて、前記増幅部の利得を制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の光伝送装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記第3信号光の品質の目標値及び前記光伝送路に送信される前の前記第3信号光の光パワーに基づいて計算される非線形SNRに基づき求められる目標線形SNRと、前記受信部が受信した前記波長多重信号光に含まれる前記第3信号光の光パワーに基づいて計算される線形SNRとに基づいて、前記増幅部の利得の情報を生成し、前記情報に基づいて、前記増幅部の利得を制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の光伝送装置。
【請求項7】
第1波長帯に属する波長の第1信号光と前記第1波長帯より長い第2波長帯に属する波長の第2信号光と前記第1波長帯より短い第3波長帯に属する波長の第3信号光の各光パワーが調整された後に前記第1信号光と前記第2信号光と前記第3信号光が合波された波長多重信号光を光伝送路から受信し、
前記波長多重信号光の伝搬方向と逆方向に伝搬する励起光の前記光伝送路への出力に基づいて、前記波長多重信号光を増幅し、
前記光伝送路に送信される前の前記第3信号光の光パワーと、受信した前記波長多重信号光に含まれる前記第3信号光の光パワーとに基づいて計算される前記第3信号光の品質に基づいて、増幅の利得を制御する、
光伝送方法。
【請求項8】
第1波長帯に属する波長の第1信号光と前記第1波長帯より長い第2波長帯に属する波長の第2信号光と前記第1波長帯より短い第3波長帯に属する波長の第3信号光の各光パワーを調整した後に、前記第1信号光と前記第2信号光と前記第3信号光を合波した波長多重信号光を光伝送路に送信する第1光伝送装置と、
前記波長多重信号光を光伝送路から受信し、前記波長多重信号光の伝搬方向と逆方向に伝搬する励起光の前記光伝送路への出力に基づいて、前記波長多重信号光を増幅し、前記光伝送路に送信される前の前記第3信号光の光パワーと、前記光伝送路を介して受信された前記波長多重信号光に含まれる前記第3信号光の光パワーとに基づいて計算される前記第3信号光の品質に基づいて、増幅の利得を制御する第2光伝送装置と、
を備える光伝送システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本件は、光伝送装置、光伝送方法、及び光伝送システムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
C帯(Conventional Band)やL帯(Long Band)といった複数の波長帯を用いてWDM(Wavelength Division Multiplexing:波長分割多重)伝送が行なわることがある(例えば特許文献1参照)。C帯は1529.55nm(ナノメートル)から1563.86nmまでの帯域で定義される傾向がある。L帯は1567.95nmから1604.02nmまでの帯域で定義される傾向がある。このように、L帯はC帯より長い波長帯である。
【0003】
WDM伝送が行われた場合、短波長側の光エネルギーは、SRS(Stimulated Raman Scattering)現象によって長波長側の光を励起する。この結果、受信側において、短波長側の信号光の光パワーが小さく、長波長側の信号光の光パワーが大きくなるチルトが発生する。光パワーにチルトが発生すると、チルトの発生に起因して、OSNR(Optical Signal to Noise Ratio)についても、短波長側のOSNRが小さく、長波長側のOSNRが大きくなるチルトが発生する。このようなチルトの発生はWDM伝送の伝送性能の低下を誘発する。例えば、OSNRにチルトが発生すると、伝送容量の増大や伝送可能距離の伸長が困難になる。
【0004】
OSNRのチルトの発生を抑制する場合、プリエンファシスと呼ばれる制御が実施されることがある。プリエンファシスは、例えば送信側の短波長帯の光パワーを事前に調整する制御である。プリエンファシスによって、受信側の各波長帯におけるSNRのチルトが抑制される。すなわち、受信側の各波長帯におけるSNRが平坦になる。このように、プリエンファシスが実施されることにより、WDM伝送の伝送性能が改善される。なお、このような光学的なプリエンファシスは、OSNRプリエンファシスと呼ばれることもある(例えば特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2003-188831号公報
米国特許出願公開第2002/0191903号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上述したC帯とL帯だけでなくS帯(Short band)も用いて伝送性能をさらに向上する新たなWDM伝送が検討されている。S帯は1489.70nmから1522.56nmまでの帯域で定義される傾向がある。すなわち、S帯はC帯より短い波長帯である。このようにS帯にまで帯域拡張した新たなWDM伝送では、波長帯が広くなったことにより、C帯とL帯とを用いたWDM伝送の場合と比べて、SRSに起因する受信パワーのチルトが増大するおそれがある。
【0007】
上述した既存のプリエンファシスにより、SRSに起因するS帯の受信パワーのチルトの解消が期待されるが、WDM伝送の伝送性能が十分に改善されない可能性がある。すなわち、S帯にまで帯域拡張した新たなWDM伝送では、プリエンファシスを実施しても、光ファイバ伝送路において発生する非線形雑音が考慮された光信号の品質であるGSNR(Generalized SNR)にチルトが残り、伝送性能が改善されない可能性がある。このことは、S帯への帯域拡張を難しくする要因となる。
【0008】
そこで、1つの側面では、帯域拡張に伴う伝送性能低下を抑制する光伝送装置、光伝送方法、及び光伝送システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
1つの実施態様では、光伝送装置は、第1波長帯に属する波長の第1信号光と前記第1波長帯より長い第2波長帯に属する波長の第2信号光と前記第1波長帯より短い第3波長帯に属する波長の第3信号光の各光パワーが調整された後に前記第1信号光と前記第2信号光と前記第3信号光が合波された波長多重信号光を光伝送路から受信する受信部と、前記波長多重信号光の伝搬方向と逆方向に伝搬する励起光の前記光伝送路への出力に基づいて、前記波長多重信号光を増幅する増幅部と、前記光伝送路に送信される前の前記第3信号光の光パワーと、前記受信部が受信した前記波長多重信号光に含まれる前記第3信号光の光パワーとに基づいて計算される前記第3信号光の品質に基づいて、前記増幅部の利得を制御する制御部と、を有する。
【発明の効果】
【0010】
帯域拡張に伴う伝送性能低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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