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公開番号2025021316
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-13
出願番号2023125143
出願日2023-07-31
発明の名称光伝送装置および送信光パワー制御方法
出願人富士通株式会社
代理人個人
主分類H04B 10/294 20130101AFI20250205BHJP(電気通信技術)
要約【課題】マルチバンド伝送のバンド間のGSNR段差を解消し伝送性能を向上できること。
【解決手段】光伝送装置100は、伝送路150に対し、異なる波長帯のバンドの信号光をそれぞれ光増幅する光送信アンプ112,122を有する。また、バンド別の光送信アンプ112,122の後段にそれぞれ配置され、光送信アンプ112,122の出力をバンド別に調整し、伝送路150に出力する出力レベル調整部113,123を有する。制御部103は、バンド間のGSNRの段差が小さくなるように、バンド別の出力レベル調整部113,123に対し制御を行う。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
異なる複数の波長帯のバンドの信号光をそれぞれ光増幅するバンド毎の光送信アンプと、
バンド毎の前記光送信アンプの後段にそれぞれ配置され、前記光送信アンプの出力をバンド別に調整し、前記伝送路に出力する出力レベル調整部と、
バンド間のGSNR(Generilized SNR)の段差が小さくなるように、バンド別の前記出力レベル調整部に対し制御を行う制御部と、
を備えたことを特徴とする光伝送装置。
続きを表示(約 980 文字)【請求項2】
前記出力レベル調整部は、可変光減衰器であることを特徴とする請求項1に記載の光伝送装置。
【請求項3】
前記異なる複数の波長帯は、CバンドとLバンドであること、
を特徴とする請求項2に記載の光伝送装置。
【請求項4】
前記制御部は、CバンドよりLバンドの方の出力レベルが高くなるように制御すること、
を特徴とする請求項3に記載の光伝送装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記伝送路のスパンロスに応じて、出力レベルを変化させるよう制御すること、
を特徴とする請求項4に記載の光伝送装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記伝送路のスパンロスが小さい時ほど、出力レベルを小さくさせるよう制御すること、
を特徴とする請求項5に記載の光伝送装置。
【請求項7】
前記制御部は、予め、CバンドとLバンドの出力レベル目標値を記憶部に格納してあり当該目標値に出力レベルを制御すること、
を特徴とする請求項6に記載の光伝送装置。
【請求項8】
前記出力目標値、もしくは、前記出力レベルの差分の目標値は、伝送路のスパンロスに応じた値であること、
を特徴とする請求項7に記載の光伝送装置。
【請求項9】
異なる波長帯のバンドの信号光をそれぞれ光増幅するバンド毎の光送信アンプと、
バンド別の前記光送信アンプの後段にそれぞれ配置され、前記光送信アンプの出力をバンド別に調整し、前記伝送路に出力する出力レベル調整部と、
バンド間のGSNR(Generilized SNR)の段差に基づき、バンド別の前記出力レベル調整部に対し前記GSNRを均一化する制御を行う制御部と、
を備えたことを特徴とする光伝送装置。
【請求項10】
前記バンドは、CバンドおよびLバンドであり、
前記制御部は、
バンド別の前記光送信光アンプの雑音指数および伝送路の非線形雑音に基づき、前記Lバンドの出力レベル調整部に対し、前記Cバンドよりも前記Lバンドの出力レベルを高くする制御を行うことを特徴とする請求項9に記載の光伝送装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光伝送装置および送信光パワー制御方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
大容量の光通信を提供するために、波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)が実用化されている。WDMにより、複数の波長チャンネルを使用して信号を伝送し、多数の波長チャンネルを多重化することで大容量の光通信が実現される。
【0003】
WDM信号の伝送特性は、波長に依存する。伝送特性を最大化し、送信光を遠くまで伝送させるには、伝送によって生じる雑音を最小化させ、受信側での伝送路入力パワーを適切に設定する必要がある。このため、送信側では、相対雑音量を最小化(GSNR:Generilized SNR(SigNal to Ratio)を最大化)するように伝送路入力パワーを決定する必要がある。相対雑音量は、伝送路入力パワーに依存し、ASE(Amplified Spontaneous Emission)雑音および非線形雑音を含む。
【0004】
また、近年、WDM伝送システムでは帯域幅が拡大され、CバンドおよびLバンドを同時に利用して信号を伝送するマルチバンドのWDM伝送システムが提案されている。
【0005】
帯域幅を拡大した光伝送装置の送信光パワー制御にかかる先行技術としては、下記の各特許文献が開示されている。例えば、マルチバンドの収容波長数の変化に対応して送信アンプの利得チルト量と送信アンプ出力を減衰制御して受信アンプの入力パワーを安定化させ、誘導ラマン散乱(SRS:Stimulated Raman Scattering)補償の技術がある。また、C+L伝送の送信側で波長選択スイッチ(WSS:Wavelength Selective Switch)と各バンドの光送信アンプの利得チルト量等を制御してGSNRを均一にする技術がある。また、光中継局の各チャンネルに可変光減衰器(VOA:Variable Optical Attenuator)を設け、チャンネル間のレベルを調整して光中継局を立ち上げる技術がある。また、チャンネル毎のSN比をモニタし、可変光減衰器で光パワー調整する技術がある。また、WSSの減衰量と光送信アンプの利得傾斜とを制御することで、波長毎のパワーを調整し、光信号対雑音(OSNR:Optical Signal-Noise Ratio)を改善する技術がある(例えば、下記特許文献1~5参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2019-0186735号公報
米国特許出願公開第2022/0368448号
国際公開第2002/019572号
米国特許第7020092号
特開2018-182667号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来技術では、マルチバンド伝送において、C+L伝送の各バンド(全チャンネル間)のGSNRを均一にするために、WSS減衰量を制御し各バンド別に光送信アンプの利得チルト量を制御する構成を適用した場合、WSSの減衰制御量が大きくなる。詳細は後述するが、Cバンドに対しLバンドの雑音指数(NF:Noise Figure)は悪く、CバンドとLバンドはGSNRの段差を有する。この段差を考慮せず、C+Lバンド全体に対しWSSの減衰量制御を行うと、例えば、Cバンド側の光送信アンプに対する入力光パワーの低下が生じてOSNRが低下するため、伝送特性を向上させることができない。
【0008】
一つの側面では、本発明は、マルチバンド伝送のバンド間のGSNR段差を解消し伝送性能を向上できることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一側面によれば、光伝送装置は、伝送路に対し、異なる波長帯のバンドの信号光をそれぞれ光増幅する光送信アンプと、バンド別の前記光送信アンプの後段にそれぞれ配置され、前記光送信アンプの出力をバンド別に調整し、前記伝送路に出力する出力レベル調整部と、バンド別間のGSNR(Generilized SNR)の段差が小さくなるように、バンド別の前記出力レベル調整部に対し制御を行う制御部と、を備えたことを要件とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一態様によれば、マルチバンド伝送のバンド間のGSNR段差を解消し伝送性能を向上できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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