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公開番号2025016644
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-04
出願番号2024191563,2020137893
出願日2024-10-31,2020-08-18
発明の名称レンズユニットおよびカメラモジュール
出願人マクセル株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G02B 7/02 20210101AFI20250128BHJP(光学)
要約【課題】鏡筒内に設けた面状ヒータの延出部を鏡筒内で容易に引き回して、外部に導出できるレンズユニットおよびカメラモジュールを提供する。
【解決手段】複数のレンズ等の光学部品を収容保持する鏡筒12と、最も物体側に位置する第1レンズ13を加熱可能な面状ヒータ50とを備え、鏡筒12は、内周面が八角形以上の多角形状に形成されて、第1レンズ13より像側に位置する光学部品を収容保持する収容保持部Sを備え、面状ヒータ50は、レンズを加熱する加熱部51と、加熱部51に電気を供給する帯状の延出部52とを備え、収容保持部Sに、鏡筒12の軸方向に延びるとともに延出部52の幅より広い溝幅を有する挿通溝55が設けられ、鏡筒12に、挿通溝55に挿通された延出部52を外部に導出するための導出孔56が挿通溝55と連通して設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
光軸に沿って並べられた複数のレンズやスペーサ等の光学部品と、これら複数の光学部品を収容保持する鏡筒と、最も物体側に位置する第1レンズを加熱可能な面状ヒータとを備えたレンズユニットにおいて、
前記鏡筒は、前記第1レンズより像側に位置する前記光学部品を収容保持する収容保持部を備え、
前記面状ヒータは、前記第1レンズを加熱する加熱部と、この加熱部から延出して前記加熱部に電気を供給する帯状の延出部とを備え、
前記収容保持部に、前記鏡筒の軸方向に延びるとともに前記延出部の幅より広い溝幅を有する挿通溝が設けられ、
前記鏡筒に、前記挿通溝に挿通された延出部を外部に導出するための導出孔が前記挿通溝と連通して設けられていることを特徴とするレンズユニット。
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
前記導出孔は前記鏡筒の周壁に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のレンズユニット。
【請求項3】
前記導出孔は前記鏡筒の像側の端面壁に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のレンズユニット。
【請求項4】
前記挿通溝の幅方向の両端と前記収容保持部の中心とを結ぶ線のなす角度が60°以内であることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のレンズユニット。
【請求項5】
前記挿通溝の溝幅が3.5mm以内であることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のレンズユニット。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載のレンズユニットを備えることを特徴とするカメラモジュール。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば自動車等の車両に搭載される車載カメラを構成し得るレンズユニットおよびカメラモジュールに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
監視カメラ、車載カメラ等、屋外に設置されるカメラが知られている。そのような屋外に設置されるカメラでは、降雪時にレンズ前面に氷雪が付着することがある。また、外気温が氷点下以下になった場合に、レンズ前面が凍結し霜が付着することがある。その場合、レンズ前面への付着物によって撮像画像が不鮮明となり、カメラの撮像性能が低下してしまう。
近年、車両にカメラ(車載カメラ)が搭載されるようになっており、車載カメラが撮像した画像は、自動ブレーキ機能、自動運転機能等の機能に利用されている。それらの機能は車両の走行を制御する機能であり、車載カメラの撮像機能の低下は、事故等の発生につながってしまう虞がある。そのため、レンズ前面に付着した付着物を融かす融雪機能を備えたカメラの開発が求められている。
また、車載カメラのレンズユニットは、撮像対象に向けられる側(物体側)が車外に露出した状態となるので、強度、防水性、耐薬品性、高温耐久性等が要求される。
また、温度変化によるレンズの曇りを防止する必要などがある。
【0003】
特許文献1には、レンズ前面の凍結やレンズの曇りを防止するために、鏡筒内部の気密状態を確保したレンズユニットが開示されている。このレンズユニットでは、4つのレンズが鏡筒内に光軸方向に沿って並べて配置されている。物体側では、最も物体側のレンズと鏡筒の内周面との間に0リングを配置することで、シール性が実現されている。また、像側(撮像素子側)では、接着剤を介して光学フィルタを鏡筒に取り付けることで、シール性が実現されている。このように、物体側のシールと結像側のシールとにより鏡筒内部の気密性が確保され、レンズの曇りが防止されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-233512号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上述したように鏡筒内部の気密態を確保しても、完全なる気密状態の確保は困難であり、外気温とレンズユニット内の温度との間の差が大きくなると、レンズユニット内の水蒸気が凝縮してレンズ表面に結露が生じる。特に、外部との温度差の影響が最も大きい第1レンズ(最も物体側の位置するレンズ)とこれに隣り合う第2レンズとの間のレンズ間空間内で、とりわけ第1レンズの裏面に結露が生じ易い。
【0006】
このため、第1レンズの裏面の結露を除去するために、当該第1レンズをFPCヒータ等の面状ヒータによって加熱することが考えられる。面状ヒータは、ドーナツ板形状に形成されて、第1レンズを加熱する加熱部と、この加熱部から延出して当該加熱部に電気を供給する帯状の延出部を備えている。
一方、鏡筒は、内周面が円形状に形成されて、複数のレンズを収容保持する収容保持部を有しているが、レンズの外周面は、当該レンズの径方向の位置決めのために、収容保持部に当接されているので、面状ヒータの延出部を鏡筒内で引き回して外部に導出することが困難である。
【0007】
そこで、収容保持部の内周面を多角形状に形成し、その内周面に円形状のレンズを複数の点で支持することによって、収容保持部の内周面とレンズの外周面との間に隙間が形成されるので、この隙間に面状ヒータの延出部を通すことによって、当該延出部を鏡筒内で引き回すことができる。
しかし、延出部に形成された電気的配線はなるべく発熱しないように電気抵抗値を下げる必要があるため、所定の幅が必要であり、必然的に延出部自体も所定の幅が必要となる。つまり、延出部は帯状の銅箔を有しているが、電気抵抗値を下げるために銅箔に一定の幅が必要であるため、延出部に一定の幅が必要となる。このため、延出部を隙間に通し難いばかりか、無理に通そうとすると、延出部がレンズの外周面に当たって、当該レンズに位置ずれ(偏心)が生じるおそれがある。
【0008】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、鏡筒内に設けた面状ヒータの延出部を鏡筒内で容易に引き回して、外部に導出できるレンズユニットおよびカメラモジュールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するために、本発明は、光軸に沿って並べられた複数のレンズやスペーサ等の光学部品と、これら複数の光学部品を収容保持する鏡筒と、最も物体側に位置する第1レンズを加熱可能な面状ヒータとを備えたレンズユニットにおいて、
前記鏡筒は、内周面が八角形以上の多角形状に形成されて、前記第1レンズより像側に位置する前記光学部品を収容保持する収容保持部を備え、
前記面状ヒータは、前記第1レンズを加熱する加熱部と、この加熱部から延出して前記加熱部に電気を供給する帯状の延出部とを備え、
前記収容保持部に、前記鏡筒の軸方向に延びるとともに前記延出部の幅より広い溝幅を有する挿通溝が設けられ、
前記鏡筒に、前記挿通溝に挿通された延出部を外部に導出するための導出孔が前記挿通溝と連通して設けられていることを特徴とする。
【0010】
ここで、鏡筒内において、光軸方向に隣り合うレンズ間にスペーサを設ける場合があるが、当該スペーサは収容保持部に収容される。このため、本発明では、レンズやスペーサ等を光学部品とする。
また、「多角形状」とは、収容保持部の内周面が平面視(鏡筒の軸方向視)において八角形以上の正多角形状、八角形以上の正多角形以外の多角形状、および周方向に所定間隔で配置された8以上の直線状の辺と、周方向に隣り合う辺どうしを繋ぐように配置される円弧との組み合わせによる形状を含むが、さらに、レンズの外周を点(点接触)で支持可能な8以上の平面を有する形状も含む。収容保持部の内周面を「正多角形状」とすることで均等保持(応力均等配分)が可能でよりレンズの軸合わせに効果がある。
また、前記面状ヒータとしては、例えばFPCヒータや有機PTCヒータが用いられる。
(【0011】以降は省略されています)

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