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公開番号2025016431
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-04
出願番号2024111540
出願日2024-07-11
発明の名称取得波形へのアクセス方法、試験測定システム及びリモート・ユーザ・デバイス
出願人テクトロニクス・インコーポレイテッド,TEKTRONIX,INC.
代理人個人,個人
主分類G01R 13/00 20060101AFI20250128BHJP(測定;試験)
要約【課題】試験測定装置からの取得波形にコラボレーションしながらアクセスする。
【解決手段】アクセス方法は、試験測定装置102からの取得波形をクラウド・ベースのプラットフォーム106に記憶し、第1リモート・ユーザ・デバイス108Nの表示部144に、取得波形がクラウド・ベースのプラットフォーム106に記憶されるのに応答して、試験測定装置102からの各取得波形を時系列で示すタイムラインをレンダリングする。タイムライン上の取得波形が表示用に選択され、選択された取得波形の対応する特性を表示するように、少なくとも1つのユーザ選択可能な機能表示部が設定される。クラウド・ベースのプラットフォーム106からのファイルは、少なくとも1つのユーザ選択可能な機能表示部用のデータを含んで受信される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
試験測定装置からの取得波形へのアクセスを提供する方法であって、
上記試験測定装置からの取得波形をクラウド・ベースのプラットフォームに記憶する処理と、
上記取得波形が上記クラウド・ベースのプラットフォームに記憶されるのに応答して、上記試験測定装置からの上記取得波形の夫々を時系列で示すタイムラインを第1リモート・ユーザ・デバイス上にレンダリングする処理と、
上記第1リモート・ユーザ・デバイス上で、上記タイムライン上に示された上記取得波形の中から1つの取得波形を選択して、上記第1リモート・ユーザ・デバイス上で表示する処理と、
上記第1リモート・ユーザ・デバイス上に、少なくとも1つのユーザ選択可能な機能表示部を含む設定変更可能な表示ウィンドウをレンダリングする処理と、
上記第1リモート・ユーザ・デバイス上で、上記少なくとも1つのユーザ選択可能な機能表示部を設定して、上記取得波形の中から選択された1つの対応する特性を表示する処理と、
上記第1リモート・ユーザ・デバイス上で設定された上記少なくとも1つのユーザ選択可能な機能表示部のためのデータを含むファイルを上記クラウド・ベースのプラットフォームから上記第1リモート・ユーザ・デバイス上で受ける処理と、
上記クラウド・ベースのプラットフォームから受けた上記ファイルを使用して、上記取得波形の中から選択された1つの取得波形の対応する特性を示す上記少なくとも1つのユーザ選択可能な機能表示部を含む上記設定変更可能な表示ウィンドウを上記第1リモート・ユーザ・デバイス上にレンダリングする処理と、
上記第1リモート・ユーザ・デバイスでのユーザ入力に応答して、上記設定変更可能な表示ウィンドウを少なくとも1つの別のリモート・ユーザ・デバイスと共有する処理と
を具え、
該共有する処理により、上記少なくとも1つの別のリモート・ユーザ・デバイスのユーザが上記設定変更可能な表示ウィンドウを見ることが可能になる取得波形へのアクセスを提供する方法。
続きを表示(約 2,700 文字)【請求項2】
上記取得波形の中から選択された1つの取得波形の対応する特性を表示する少なくとも1つのユーザ選択可能な機能表示部を含む追加の設定変更可能な表示ウィンドウを上記少なくとも1つの別のリモート・ユーザ・デバイス上で設定する処理と、
上記少なくとも1つの別のリモート・ユーザ・デバイス上でのユーザ入力に応答して、上記追加の設定変更可能な表示ウィンドウを上記第1リモート・ユーザ・デバイスと共有する処理と
を更に具える請求項1に記載の取得波形へのアクセスを提供する方法。
【請求項3】
上記クラウド・ベースのプラットフォームからの上記ファイルは、上記取得波形の中から選択された1つの取得波形に関する、上記試験測定装置からの測定データの所望のデータ変換のためのデータを含む請求項1に記載の取得波形へのアクセスを提供する方法。
【請求項4】
上記設定変更可能な表示ウィンドウ中にレンダリングされる上記少なくとも1つのユーザ選択可能な機能表示部の夫々は、上記取得波形の中から選択された1つの取得波形のネイティブ形式での時間領域表示、上記取得波形の中から選択された1つの取得波形の拡大表示、上記取得波形の中から選択された1つの取得波形が含まれる試験測定装置の表示用に選択されたチャンネルを示すチャンネル表示、上記取得波形の中から選択された1つの取得波形の周波数領域表示、及び、上記取得波形の中から選択された1つの取得波形のプロトコル・デコード表示の中のいずれかである請求項2に記載の取得波形へのアクセスを提供する方法。
【請求項5】
上記タイムラインには、複数のアイコンがあり、上記試験測定装置によって生成された上記取得波形の夫々は、上記タイムライン上の上記複数のアイコンの中の1つに対応する請求項1に記載の取得波形へのアクセスを提供する方法。
【請求項6】
被試験デバイスの1つ以上の信号の取得波形を生成するように構成された試験測定装置と、
該試験測定装置に結合され、該試験測定装置によって生成された取得波形を記憶するように構成されたクラウド・ベースのプラットフォームと、
1つ以上のプロセッサを夫々有する複数のリモート・ユーザ・デバイスと
を具え、
上記1つ以上のプロセッサは、上記リモート・ユーザ・デバイスの表示部上にユーザ・インタフェースをレンダリングする処理を上記プロセッサに行わせる命令を実行するよう構成され、上記ユーザ・インタフェースは、
上記取得波形が上記クラウド・ベースのプラットフォームに記憶されるのに応答して、上記試験測定装置からの上記取得波形の夫々を時系列で示すタイムラインを表示する処理と、
上記タイムライン上に示された上記取得波形の中から1つの取得波形を選択して、上記リモート・ユーザ・デバイスの上記表示部上に表示するためのユーザ入力を受ける処理と
を行うプレゼンテーション層を有する試験測定システム。
【請求項7】
上記1つ以上のプロセッサは、更に、
複数の設定変更可能な表示ウィンドウを表示する処理を上記プレゼンテーション層に行わせる命令を実行するように構成されており、
上記設定変更可能な表示ウィンドウの夫々は、選択された取得波形の対応する特性を表示する少なくとも1つのユーザ選択可能な機能表示部を有する請求項6の試験測定システム。
【請求項8】
上記1つ以上のプロセッサは、更に、
上記設定変更可能な表示ウィンドウの中から上記複数のリモート・ユーザ・デバイスの中の別のリモート・ユーザ・デバイスと共有する設定変更可能な表示ウィンドウを選択するためのユーザ入力を受ける処理と、
選択された設定変更可能な表示ウィンドウを上記複数のリモート・ユーザ・デバイスの中の上記別のリモート・ユーザ・デバイスと共有して、上記複数のリモート・ユーザ・デバイスの中の上記別のリモート・ユーザ・デバイスのユーザが選択された設定変更可能な表示ウィンドウを見ることができるようにする処理と
を上記プレゼンテーション層に行わせる命令を実行するように構成される請求項6の試験測定システム。
【請求項9】
上記1つ以上のプロセッサは、更に、
対応するリモート・ユーザ・デバイスの表示部上に共有アイコンをレンダリングする処理と、
上記共有アイコンを選択するユーザ入力を受ける処理と、
選択された設定変更可能な表示ウィンドウを共有するのに使用される、上記複数のリモート・ユーザ・デバイスの中の上記別のリモート・ユーザ・デバイスのユーザを特定するユーザ入力を受ける処理と、
上記複数のリモート・ユーザ・デバイスの中の上記別のリモート・ユーザ・デバイスを特定するユーザ入力に応答して選択された設定変更可能な表示ウィンドウを共有する処理と
を上記プレゼンテーション層に行わせる命令を実行するように構成される請求項6の試験測定システム。
【請求項10】
メモリと、
1つ以上のプロセッサと
を具えるリモート・ユーザ・デバイスであって、上記1つ以上のプロセッサは、
試験測定装置によって生成され、クラウド・ベースのプラットフォームに保存される取得波形の夫々を時系列で示すタイムラインを第1リモート・ユーザ・デバイスの表示部上にレンダリングする処理と、
上記タイムライン上に示されている上記取得波形の中から1つの取得波形を選択して、上記第1リモート・ユーザ・デバイスの上記表示部上に表示する処理と、
少なくとも1つのユーザ選択可能な機能表示部を有する設定変更可能な表示ウィンドウを上記第1リモート・ユーザ・デバイスの上記表示部上にレンダリングする処理と、
上記少なくとも1つのユーザ選択可能な機能表示部を設定して、上記取得波形の中から選択された1つの取得波形の対応する特性を表示する処理と、
上記設定変更可能な表示ウィンドウを少なくとも1つの別のリモート・ユーザ・デバイスと共有する処理と
を行うよう構成され、
該共有する処理により、上記少なくとも1つの別のリモート・ユーザ・デバイスのユーザが上記設定変更可能な表示ウィンドウを見ることが可能になるリモート・ユーザ・デバイス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、試験測定システムに関し、特に、試験測定装置の取得した波形のストリーミング、表示及び分析において、複数のユーザによるコラボレーションを可能にするユーザ・インタフェースを提供するクラウド・ベースのプラットフォームに関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
オシロスコープなどの試験測定装置は、1つ以上の被試験信号の波形を取得(アクイジション:波形データ取得)する。これらの波形は、サイズが非常に大きく、ギガ・バイトのデータを含む場合があるため、波形の表示と分析に関心のある複数のユーザ間で、このような波形を共有することは困難である。取得した波形を共有するための以前のアプローチとしては、ユーザのコンピュータで波形のスクリーン・ショットを撮り、取得した波形の実際のデータを送信するための時間と帯域幅の制限を回避するために、スクリーン・ショットを他の人に送信することが含まれる。このアプローチは、ある程度のコラボレーション(共同作業)を可能にする一方で、有用性が限られており、取得した波形へのアクセス権がない全ての人には、分析が大きく制約される。
【0003】
取得した波形をインターネットに接続されたクラウド・プラットフォームを通じて共有することで、複数グループでのコラボレーションが、ある程度向上する。クラウド・プラットフォームには、試験測定装置からの取得波形を保存、管理及び処理するためのコンポーネントが含まれている。試験測定装置からの取得波形は、本説明では「試験測定データ」又は「測定データ」と呼ぶことがある。クラウド・プラットフォームにより、複数のユーザが測定データにアクセスし、必要な目的で活用することができる。このようなクラウド・プラットフォームでは、複数のユーザが測定データにアクセスできるが、測定データのユーザは、グループが異なると、測定データの異なる特性を示す異なる表示などの異なるニーズを持っている可能性があるため、コラボレーションは依然として難しい場合がある。例えば、組込みソフトウェア・エンジニアは、測定データのプロトコル関連の側面に関心があり、使用されているプロトコルに従ってデコードされた測定データを示す表示を希望する場合がある。これに対し、無線周波数(RF)エンジニアは、例えば、波形の周波数スペクトルを示す表示など、RF関連の変換を示す取得波形の表示に関心を持つ場合がある。
【0004】
試験測定装置のメーカーは、オシロスコープなどの試験測定装置からの取得波形を複数のユーザに簡単に配布し、表示及び分析できるという利点を提供するクラウド・プラットフォームを提供している。取得波形をクラウド・プラットフォームを通じて提供することで、複数ユーザでのコラボレーションが可能になる。しかし、取得波形を構成する数ギガ・バイトのファイルへのアクセスは、時間のかかるプロセスであって、その結果、ユーザの体験が低下する可能性がある。これらの問題を軽減するために、一部のクラウド・プラットフォームは、Webブラウザ・ベースのインタフェースの形式でユーザ・インタフェースを含み、これにより、ユーザが、これらの数ギガ・バイトのファイルにアクセス可能にしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
米国特許出願公開第2022/0252647号明細書
米国特許出願公開第2022/0163566号明細書
特開2022-121416号公報
特開2022-82531号公報
【非特許文献】
【0006】
「TekCloud」、テクトロニクス、[online]、[2024年7月10日検索]、インターネット<https://www.tekcloud.com/ >
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
これらのWebブラウザ・ベースのインタフェースは、メモリ管理と、目的の数ギガ・バイトのファイルを優れたパフォーマンスでロード及び表示することに関連する問題は克服したが、このような解決手法のコラボレーション機能には、まだ制約がある。取得波形の所望の特定の測定値を示す特定の表示を作成する機能を提供するコラボレーション機能は、取得波形の様々な測定値と表示に関心のあるユーザの複数のサブチームを持つクロス・ファンクショナル・エンジニアリング・チームにとって非常に望ましいものである。そのため、試験測定装置からの取得波形にユーザ・グループが、コラボレーションしながらアクセスする能力を向上させる方法とシステムが必要である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示による実施形態は、オシロスコープなどの試験測定装置の技術分野に関連し、複数のユーザが、被試験デバイスの試験中にオシロスコープによって生成された試験測定データにコラボレーションしながらアクセス及び分析する能力を向上させる方法及びシステムを開示する。本開示技術の実施形態としては、概して、このような試験測定装置によって生成された取得波形のクラウド・ベースの記憶及び処理があり、これに、取得波形にアクセスして分析できるリモート・ユーザ・デバイスを組み合わせている。リモート・ユーザ・デバイスにより、ユーザは、取得波形に対して所望のデータ変換を行い、取得波形の所望の特性をリモート・ユーザ・デバイス上に表示することができ、また、取得波形にアクセス権のある複数のユーザと、それぞれのリモート・ユーザ・デバイスを通じて共有し、コラボレーションすることを可能にする。
【0009】
本開示技術の実施形態では、各リモート・ユーザ・デバイスが、1つ以上のプロセッサを有し、これは、リモート・ユーザ・デバイスのディスプレイ上にユーザ・インタフェースをレンダリングする処理を、この1つ以上のプロセッサに行わせる命令を実行するように構成される。ユーザ・インタフェースには、タイムラインを表示するプレゼンテーション層があり、これは、取得波形がクラウド・ベースのプラットフォームに格納されるのに応答して、試験測定装置からの取得波形の夫々を時系列で示す。代替層(replacement layer)は、ユーザ入力を受け取り、タイムライン上に示された複数の取得波形の中から所望の1つの取得波形を選択し、第1リモート・ユーザ・デバイスのディスプレイ上で表示する。プレゼンテーション層は、複数の設定変更可能な(configurable)表示ウィンドウを同時に表示でき、各設定変更可能な表示ウィンドウには、選択された取得波形の対応する特性を表示するための少なくとも1つのユーザ選択可能な機能表示部がある。プレゼンテーション層は、、他のリモート・ユーザ・デバイスと共有される設定変更可能な表示ウィンドウの中の1つを選択するためのユーザ入力を受けても良く、ユーザは、選択した設定変更可能な表示ウィンドウを他のリモート・ユーザと共有(シェア)して、選択した設定変更可能な表示ウィンドウを他のリモート・ユーザが見ることができるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本開示技術の実施形態によるクラウド・ベースのプラットフォームにネットワークを介して記憶された試験測定装置からの試験測定データへのアクセスにおいて、ユーザ間のコラボレーションを可能にするユーザ・インタフェースを夫々有する多数のリモート・ユーザ・デバイスを含む試験測定システムを示す。
図2は、本開示技術の実施形態による図1のユーザ・インタフェースのプレゼンテーション層によりレンダリングされた表示ウィンドウの一例である。
図3は、本開示技術の実施形態による図1のユーザ・インタフェースの代替層によってレンダリングされた表示ウィンドウの別の例である。
図4は、本開示技術の実施形態による図2の代替層及び表示ウィンドウを通じて実行される表示プロセスを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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