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公開番号2025016201
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-31
出願番号2023119328
出願日2023-07-21
発明の名称高機能性モルタル組成物及びモルタル硬化体
出願人国立大学法人 熊本大学,日油技研工業株式会社
代理人弁理士法人眞久特許事務所
主分類C04B 28/04 20060101AFI20250124BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】所定形状に打設したモルタル打設体に常温養生のみを施すことで十分な圧縮強度を発現ができる高炉セメント含有の高機能性モルタル組成物を提供する。
【解決手段】高機能性モルタル組成物は、ポルトランドセメント、高炉スラグ微粉末、強度増進剤、減水剤、及び細骨材を含有するモルタル組成物であって、前記ポルトランドセメント100質量部に対し、比表面積が2250cm2/g以上の前記高炉スラグ微粉末が最大でも70質量部、カルシュウムアルミネート含有の前記強度増進剤が3~20質量部、ポリカルボン酸エーテル含有の前記減水剤が0.2~1.0質量部、及び粒径が0.2mm以下の前記細骨材が5~30質量部配合されているものである。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポルトランドセメント、高炉スラグ微粉末、強度増進剤、減水剤、及び細骨材を含有するモルタル組成物であって、
前記ポルトランドセメント100質量部に対し、比表面積が2250cm

/g以上の前記高炉スラグ微粉末が最大でも70質量部、カルシュウムアルミネート含有の前記強度増進剤が3~10質量部、ポリカルボン酸エーテル含有の前記減水剤が0.2~1.0質量部、及び粒径が0.2mm以下の前記細骨材が5~30質量部配合されていることを特徴とする高機能性モルタル組成物。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記ポルトランドセメント、前記高炉スラグ微粉末、前記強度増進剤、前記減水剤、及び前記細骨材が粉末状であることを特徴とする請求項1に記載の高機能性モルタル組成物。
【請求項3】
請求項1に記載の高機能性モルタル組成物に、前記ポルトランドセメント、前記高炉スラグ微粉末、及び前記強度増進剤から成る結合材に対する水結合材比が28~33%となるように水が添加されていることを特徴とするモルタル。
【請求項4】
前記モルタル100体積部に対し、補強短繊維が繊維体積率0.5~1%添加されていることを特徴とする請求項3に記載のモルタル。
【請求項5】
請求項3に記載の前記モルタルが所定形状に打設固化されたモルタル打設体であって、
前記モルタル打設体が20℃±3℃で28日間気中養生されたときの圧縮強度が88N/mm

以上に硬化されていることを特徴とするモルタル硬化体。
【請求項6】
請求項3に記載の前記モルタルが所定形状に打設固化されたモルタル打設体であって、
前記モルタル打設体が20℃±3℃で1日間の気中養生された後、20℃±3℃の水中で3~7日間水中養生され、更に20℃±3℃で28日間気中養生されたときの圧縮強度が150N/mm

以上に硬化されていることを特徴とするモルタル硬化体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、高炉スラグ微粉末とポルトランドセメントとが混合された高炉セメントを用いた高機能性モルタル組成物、モルタル及びモルタル硬化体に関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
高炉スラグ微粉末とポルトランドセメントとが混合された高炉セメントに水を加えたモルタルは、下記非特許文献1に記載されているように、長期強度が高く且つアルカリシリカ反応や塩分浸透の抑制に優れており、土木構造物等に用いられている。しかし、高炉セメントを用いたモルタルは、強度発現が遅れるため、その特性を十分に発揮するには、初期養生に手間をかける等の配慮が必要である。また、高炉セメントを用いたモルタルは、下記特許文献1に記載されているように、ポルトランドセメントのみを用いたモルタルに比較して、得られるモルタル打設体の圧縮強度が低くなる傾向がある。モルタル打設体の圧縮強度を向上するには、蒸気養生等の常温よりも高い温度での養生を要する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-125371号公報
【非特許文献】
【0004】
新日鉄住金技法第399号(2014)第115~120頁
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、所定形状に打設したモルタル打設体に常温養生のみを施すことで十分な圧縮強度を発現ができる高炉セメント含有の高機能性モルタル組成物、モルタル及びモルタル硬化体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記の目的を達成するためになされた本発明は、ポルトランドセメント、高炉スラグ微粉末、強度増進剤、減水剤、及び細骨材を含有するモルタル組成物であって、前記ポルトランドセメント100質量部に対し、比表面積が2250cm

/g以上の前記高炉スラグ微粉末が最大でも70質量部、カルシュウムアルミネート含有の前記強度増進剤が3~20質量部、ポリカルボン酸エーテル含有の前記減水剤が0.2~1.0質量部、及び前記細骨材が5~30質量部配合されていることを特徴とする高機能性モルタル組成物である。
【0007】
前記ポルトランドセメント、前記高炉スラグ微粉末、前記強度増進剤、前記減水剤、及び前記細骨材が粉末状であることにより、モルタル組成物の保存が容易となり好ましい。
【0008】
また、本発明は、前述したモルタル組成物に、前記ポルトランドセメント、前記高炉スラグ微粉末、及び前記強度増進剤から成る結合材に対する水結合材比が28~33%となるように水が添加されていることを特徴とするモルタルである。
【0009】
前記モルタル100体積部に対し、補強短繊維が繊維体積率0.5~1%添加されているモルタルにより、補強短繊維がモルタル硬化体に分散してモルタル硬化体の曲げタフネスの向上を図ることができる。
【0010】
更に、本発明は、前述したモルタルが所定形状に打設固化されたモルタル打設体であって、前記モルタル打設体が20℃±3℃で28日間気中養生されたときの圧縮強度が88N/mm

以上に硬化されていることを特徴とするモルタル硬化体である。
(【0011】以降は省略されています)

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