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公開番号2025016159
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-31
出願番号2023119249
出願日2023-07-21
発明の名称エナメル線の部分放電開始電圧測定方法
出願人株式会社プロテリアル
代理人弁理士法人筒井国際特許事務所
主分類G01R 31/12 20200101AFI20250124BHJP(測定;試験)
要約【課題】エナメル線のPDIV(部分放電開始電圧)測定結果のばらつきを抑制する。
【解決手段】被膜を有する2本のエナメル線同士をエナメル線の長手方向の所定領域に亘って接触させて積層させた状態で、エナメル線の部分放電開始電圧を測定する部分放電開始電圧測定方法は、部分放電開始電圧を測定する前に、2本のエナメル線のそれぞれの一方端と他方端との間に、予め設定された実効電圧による交流電圧を一定時間印加する予備的放電を複数回行うことにより、2本のエナメル線の被膜の表面を親水化する親水化工程(S8)を備え、部分放電開始電圧の測定値のばらつきを示すばらつき度合いの値は、予備的放電を複数回行わない場合よりも小さい。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
被膜を有する2本のエナメル線同士を前記エナメル線の長手方向の所定領域に亘って接触させて積層させた状態で、前記エナメル線の部分放電開始電圧を測定する部分放電開始電圧測定方法であって、
前記部分放電開始電圧を測定する前に、2本の前記エナメル線のそれぞれの一方端と他方端との間に、予め設定された実効電圧による交流電圧を一定時間印加する予備的放電を複数回行うことにより、2本の前記エナメル線の前記被膜の表面を親水化する親水化工程を備え、
前記部分放電開始電圧の測定値のばらつきを示すばらつき度合いの値は、前記予備的放電を複数回行わない場合よりも小さい、部分放電開始電圧測定方法。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
請求項1に記載の部分放電開始電圧測定方法において、
測定対象の前記エナメル線と同種のエナメル線に対して前記実効電圧を複数回印加して得られた複数の測定値に基づく前記ばらつき度合いの値に応じて、前記予備的放電を行う回数が決定される、部分放電開始電圧測定方法。
【請求項3】
請求項2に記載の部分放電開始電圧測定方法において、
前記ばらつき度合いは、前記測定値の最大値と最小値と平均値とに基づいて決まる値である、部分放電開始電圧測定方法。
【請求項4】
請求項3に記載の部分放電開始電圧測定方法において、
前記親水化工程の前に、2本の前記エナメル線の前記被膜の表面に付着する油分を、ヘキサンを含む有機溶剤を用いて除去する油分除去工程を備える、部分放電開始電圧測定方法。
【請求項5】
請求項4に記載の部分放電開始電圧測定方法において、
前記油分除去工程は、前記エナメル線を前記有機溶剤に24時間以上浸漬する工程である、部分放電開始電圧測定方法。
【請求項6】
請求項5に記載の部分放電開始電圧測定方法において、
前記ヘキサンを含む前記有機溶剤は、炭化水素系有機溶剤である、部分放電開始電圧測定方法。
【請求項7】
請求項1に記載の部分放電開始電圧測定方法において、
前記親水化工程では、2本の前記エナメル線のそれぞれの一方端と他方端との間に、部分開放開始電圧よりも高い電圧により、前記エナメル線の前記被膜の表面を親水化する、部分放電開始電圧測定方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エナメル線の部分放電開始電圧測定方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
略矩形の断面形状を有する導体の周囲に被膜を有するエナメル線の電気的特性を評価するために、エナメル線の部分放電開始電圧を測定する方法が知られている(例えば、非特許文献1参照)。なお、部分放電開始電圧は、PDIV(Partial Discharge Inception Voltage)ともいう。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
デンソーテクニカルレビュー、Vol.16、2011、P.68-76
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
PDIV測定によりエナメル線の電気的特性を評価する場合に、評価の信頼性を向上させるには、PDIV測定結果のばらつきを抑制する必要がある。
【0005】
上記事情により、エナメル線のPDIV測定結果のばらつきを抑制することができる技術が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願の代表的な一実施形態は、被膜を有する2本のエナメル線同士を前記エナメル線の長手方向の所定領域に亘って接触させて積層させた状態で、前記エナメル線の部分放電開始電圧を測定する部分放電開始電圧測定方法であって、前記部分放電開始電圧を測定する前に、2本の前記エナメル線のそれぞれの一方端と他方端との間に、予め設定された実効電圧による交流電圧を予め一定時間印加する予備的放電を複数回行うことにより、2本の前記エナメル線の前記被膜の表面を親水化する親水化工程を備え、前記部分放電開始電圧の測定値のばらつきを示すばらつき度合いの値は、前記予備的放電を複数回行わない場合よりも小さい。
【発明の効果】
【0007】
本願の代表的な一実施形態によれば、PDIV測定結果のばらつきを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
測定試料の構成の一例を示す図である。
測定試料のY字ギャップ部を説明するための図である。
測定試料の角Rギャップ部を説明するための図である。
基準となるPDIV測定方法を示すフローチャートである。
実施形態1に係るPDIV測定方法を示すフローチャートである。
PDIV測定装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
基準法による測定試料への印加電圧の時間変化の一例を示す図である。
本提案法による測定試料への印加電圧の時間変化の一例を示す図である。
親水性の指標となる液体の接触角を説明するための図である。
予備的放電およびPDIV測定の条件を示す表である。
予備的放電の回数とPDIV測定の測定結果との関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
これより、実施形態について説明する。なお、以下で説明する各実施形態は、本願発明を実施するための一例であり、本願発明の技術的範囲を限定するものではない。また、以下の各実施形態において、同一の機能を有する構成要素には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は、特に必要な場合を除き省略する。
【0010】
はじめに、部分放電開始電圧(PDIV)の測定対象となる測定試料の構成について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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