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公開番号2025015732
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2024200626,2023190494
出願日2024-11-18,2017-06-28
発明の名称眼鏡レンズ、レンズブランクス
出願人ホヤ レンズ タイランド リミテッド,HOYA Lens Thailand Ltd
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G02C 7/02 20060101AFI20250123BHJP(光学)
要約【課題】製造に手間やコストがかからないレーザによるマーキング技術を用いたレンズブランクスから眼鏡レンズを製造する方法を提供する。
【解決手段】本発明は、レンズ材料から眼鏡レンズを製造する方法であって、眼鏡レンズを識別するための識別マーク35と、レンズブランクスを加工する際に用いられるトレイ識別用2Dコード33a、トレイ識別コード33b、形状ライン3、及び、ポジションマーク34を含む加工情報マークとを、レンズ材料の凸面にレーザにより孔又は溝を形成してマーキングするマーキング工程(ステップS10)と、加工情報マークを読み取り、読み取った加工情報マークに基づきレンズブランクスの凹面を切削する凹面切削加工工程(ステップS13)と、を含む。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
プラスチック製の眼鏡レンズであって、
前記眼鏡レンズを識別するための識別情報マークであって各眼鏡レンズに対して付与される固有の番号を含む識別情報マークをレンズ材料の表面に有し、
前記識別情報マークは、前記レンズ材料に対し、前記眼鏡レンズとして使用される領域内に形成された、直径が5~30μmであって、かつ、深さが0.1~3μmであって、かつ、所定の間隔で形成されたドットのみにより形成されたレーザマーキングからなり、かつ、
ハードコート処理することにより形成された硬質膜を前記レンズ材料の上に更に有し、
前記識別情報マークは、前記眼鏡レンズとして使用される領域内に形成された、前記固有の番号の読み取りにより前記眼鏡レンズの再製造を可能とするものであり、
前記固有の番号は、拡大することにより、前記硬質膜が形成されたレンズ表面から読み取り可能である、眼鏡レンズ。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記レーザマーキングは、レンズ材料の凸面に形成された、請求項1に記載の眼鏡レンズ。
【請求項3】
前記識別情報マークは、OCRによる認証が可能である、請求項1又は2に記載の眼鏡レンズ。
【請求項4】
累進屈折力レンズであって、前記眼鏡レンズとして使用される領域内に、前記レーザマーキングによる累進屈折力情報マークが形成されている、請求項1~3のいずれか一項に記載の眼鏡レンズ。
【請求項5】
表面に、更にARコートを有する、請求項1~4のいずれか一項に記載の眼鏡レンズ。
【請求項6】
前記眼鏡レンズはアンカットレンズである、請求項1~5のいずれか一項に記載の眼鏡レンズ。
【請求項7】
前記眼鏡レンズはアンカットレンズであって、眼鏡フレームに枠入れされるときのレンズ形状を5~10%大きくした形状領域を示す形状ラインをレーザマーキングとして含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の眼鏡レンズ。
【請求項8】
前記眼鏡レンズはアンカットレンズであって、
レンズ材料と対応付けられた識別コードを、前記眼鏡レンズとして使用される領域の外側にレーザマーキングとして含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の眼鏡レンズ。
【請求項9】
凹面側の面を所定の凹面形状に加工することによって眼鏡レンズとするためのレンズ材料を備えるセミフィニッシュドレンズブランクスであって、
前記眼鏡レンズの設計情報に基づいて加工された所定形状の凸面を有し、
前記凸面にレーザマーキングが施されており、
施された前記レーザマーキングは、前記眼鏡レンズを識別するための識別情報マークであって各眼鏡レンズに対して付与される固有の番号を含む各眼鏡レンズに対して付与される固有の番号を含む識別情報マークを含み、
前記識別情報マークは、前記レンズ材料に対して所定の間隔で形成されたドットのみからなるマークであって、該ドットの直径が5~30μmであるとともに、前記ドットの深さが0.1μm~3μmであり、かつ、
前記識別情報マークは、前記眼鏡レンズとして使用される領域内に形成された、前記固有の番号の読み取りにより前記眼鏡レンズの再製造を可能とするものであり、
前記固有の番号は、拡大することによって読み取り可能である、セミフィニッシュドレンズブランクス。
【請求項10】
前記識別情報マークは、OCRによる認証が可能である、請求項8に記載のセミフィニッシュドレンズブランクス。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、レンズ材料を研磨して眼鏡レンズを製造する眼鏡レンズの製造方法及び眼鏡レンズの製造システム、並びに、眼鏡レンズに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1(特開2006-53227号公報)には、レーザによるマーキング技術を用いたレンズブランクスから眼鏡レンズを製造する方法が開示されている。この方法では、まず、レンズブランクスの凸面を切削及び研磨し、切削及び研磨加工した凸面に、後の加工工程で位置合わせの基準となる基準マークをレーザマーキングする。そして、この基準マークに基づき位置合わせ等を行って凹面に切削及び研磨加工を行う。両面の切削及び研磨が完了したら、レンズブランクスに染色、ハードコート、及び反射防止膜等を施す。
【0003】
そして、このように製造した眼鏡レンズに対して、隠しマーク(hidden mark又はengraving mark)と呼ばれるマークをマーキングする。隠しマークとしては、例えば、累進屈折力眼鏡レンズには、レンズ面上のフィッティングポイント位置を特定するための基準マーク及び加入屈折力を示す略号や、例えば、特許文献2(特開2000-284234号公報)に記載されているような、眼鏡レンズを識別するための管理コードが含まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-53227号公報
特開2000-284234号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、特許文献1に記載された方法では、凸面を切削研磨した後に行うマーキングと、染色、ハードコート、及び反射防止膜を施した後に行うマーキングの2回のマーキングを行っている。このため、製造に手間がかかるとともに、レーザ照射装置の維持にコストがかかるという問題があった。
【0006】
本発明の一実施例は、上記の問題に鑑みなされたものであり、その目的は、製造に手間やコストがかからないレーザによるマーキング技術を用いたレンズブランクスから眼鏡レンズを製造する方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施例の眼鏡レンズの製造方法は、レンズ材料から眼鏡レンズを製造する方法であって、眼鏡レンズを識別するための識別情報マーク、及び、レンズ材料を加工する際に用いられる加工情報マークを、レンズ材料の凸面にレーザにより孔又は溝を形成してマーキングするマーキング工程と、加工情報マークを読み取り、読み取った加工情報マークに基づきレンズ材料の凹面を切削する凹面切削工程と、を含む。
【0008】
本発明の一実施例の眼鏡レンズの製造システムは、レンズ材料から眼鏡レンズを製造するシステムであって、眼鏡レンズを識別するための識別情報マークと、眼鏡レンズの処方情報とが対応づけられて記録された設計情報データベースと、眼鏡レンズを識別するための識別情報マーク、及び、レンズ材料を加工する際に用いられる加工情報マークを、レンズ材料の凸面にレーザにより孔又は溝を形成してマーキングするマーキング装置と、加工情報マークを読み取り、読み取った加工情報マークに基づきレンズ材料の凹面を切削する凹面切削装置と、を含む。
【0009】
上記構成によれば、凹面切削工程の前に一工程により識別情報マークと加工情報マークとをマーキングするため、レーザマーキングの手間を削減することができる。また、加工情報マークのマーキングと、識別情報マークのマーキングとを一緒に行うことができるため、一台のレーザ照射装置で行うことができるため、レーザ照射装置の維持費用を削減することができる。
【0010】
また、本発明の一実施例の眼鏡レンズは、レンズ材料の凹面に切削が施されてなる眼鏡レンズであって、眼鏡レンズを識別するための識別情報マーク、及び、レンズ材料を加工する際に用いられる加工情報マークが、凸面に孔又は溝によりマーキングされており、孔の直径、又は、溝の幅は、70μm未満であり、孔又は溝の深さは、0.1μm以上、かつ、3μm以下である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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