特許ウォッチ

公開番号2025011856
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023114228
出願日2023-07-12
発明の名称洗濯機
出願人日立グローバルライフソリューションズ株式会社
代理人弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類D06F 17/12 20060101AFI20250117BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】布傷みを低減しつつ洗浄力を確保できる洗濯機を提供する。
【解決手段】内部に洗濯液を貯溜可能な外槽2と、外槽2内に回転自在に支持され、洗濯物が収容される回転ドラム1と、単位体積当たりの泡に含まれる空気量が80%以上の送風発泡部4と、送風発泡部4よりも単位体積当たりに含まれる空気量が低い泡を発生させる攪拌子5と、送風発泡部4と攪拌子5を制御する制御装置10と、を備え、制御装置10は、洗濯物が少ない場合、送風発泡部4を実行しつつ攪拌子5を回転させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
内部に洗濯液を貯溜可能な外槽と、
前記外槽内に回転自在に支持され、洗濯物が収容される内槽と、
単位体積当たりの泡に含まれる空気量が８０％以上の第一の泡生成手段と、を備えることを特徴とする洗濯機。
続きを表示（約 670 文字）【請求項２】
請求項１に記載の洗濯機において、
前記第一の泡生成手段よりも単位体積当たりに含まれる空気量が低い泡を発生させる第二の泡生成手段と、
前記第一の泡生成手段と前記第二の泡生成手段を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、洗濯物の負荷に応じて、前記第二の泡生成手段の実行有無を異ならせることを特徴とする洗濯機。
【請求項３】
請求項２に記載の洗濯機において、
前記制御部は、洗濯物の負荷が所定値未満の場合、前記第一の泡生成手段を実行しつつ前記第二の泡生成手段を実行し、前記所定値以上の場合、前記第一の泡生成手段を実行しつつ前記内槽の回転以外の前記第二の泡生成手段を実行しないことを特徴とする洗濯機。
【請求項４】
請求項２に記載の洗濯機において、
前記制御部は、洗濯物の負荷が所定値未満の場合、前記内槽が回転している状態のときに前記第一の泡生成手段の実行を停止し、前記内槽が回転を停止している状態のときに前記第一の泡生成手段を実行することを特徴とする洗濯機。
【請求項５】
請求項２に記載の洗濯機において、
前記第二の泡生成手段は、洗濯液内で回転して攪拌する攪拌子を備えて構成されていることを特徴とする洗濯機。
【請求項６】
請求項１に記載の洗濯機において、
泡を形成している洗剤液に含まれる界面活性剤の濃度は、前記外槽の底部に溜まっている洗剤液と比較して、２倍以上になっていることを特徴とする洗濯機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、洗濯機に関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
洗濯機には、内槽の回転軸を設置面に対して略垂直としたタテ型と、水平もしくは若干傾斜させたドラム式がある。例えば、ドラム式洗濯機では、洗濯液を汲み上げて洗濯物にかけることで、洗剤等が溶けた洗濯水を洗濯物に満遍なく浸透させる。このように、ドラム式洗濯機は、タンブリング動作や循環ポンプによる洗濯水の循環等により洗濯を行っている。洗濯工程では布が擦れることにより、布傷みが発生する。布傷みを低減させると洗浄力は低下する。したがって、布傷みを低減しつつ洗浄力を確保する洗い方が求められている。
【０００３】
ドラム式洗濯機の構造として特許文献１では、水を貯溜可能な水槽と、回転軸が設置面に対して傾斜方向又は水平方向に設定され、水槽内に回転可能に設けられたドラムと、ドラムを回転駆動させるドラムモータと、ドラムの下方にあってドラムの周方向の最下部を当該周方向に跨る領域に設けられ、水槽内に貯留された水に空気を供給することで当該水中に気泡を発生させることが可能な気泡発生部と、気泡発生部に対して空気を供給する空気供給部と、ドラムモータ及び空気供給部の駆動を制御可能な制御装置と、を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１９－９７９６５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、特許文献１に記載の洗濯機では、気泡を発生させる機構の記述はあるが泡の状態についての記載が無く、布傷みは低減できない課題がある。
【０００６】
本発明は、前記した従来の課題を解決するものであり、布傷みを低減しつつ洗浄力を確保することが可能な洗濯機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明は、内部に洗濯液を貯溜可能な外槽と、前記外槽内に回転自在に支持され、洗濯物が収容される内槽と、単位体積当たりの泡に含まれる空気量が８０％以上の第一の泡生成手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【０００８】
本発明によれば、布傷みを低減しつつ洗浄力を確保できる洗濯機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
本実施形態の洗濯機の概略構成図である。
泡に含まれる空気の量と泡の洗剤濃度との関係を示すグラフである。
本実施形態の洗濯機における各負荷での従来に対する布傷みと洗浄力を示すグラフである。
本実施形態の洗濯機における低負荷時の従来に対する布傷みと洗浄力を示すグラフである。
本実施形態の洗濯機の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されることなく、本発明の技術的な概念の中で種々の変形例や応用例もその範囲に含むものである。
図１は、本実施形態の洗濯機の概略構成図である。なお、図１は、ドラム式洗濯機に適用した場合の概略図である。
図１に示すように、洗濯機１００は、筐体（不図示）の内側に外槽２が備えられている。この外槽２の内側には、洗濯物が投入される回転ドラム１（内槽）が備えられている。この回転ドラム１の回転軸は、前側が後ろ側よりも高くなるように傾斜している。なお、回転ドラム１の回転軸が略水平となるように構成されていてもよい。また、本実施形態では、筐体（不図示）の前面には、洗濯物を出し入れする際に開閉するドア（不図示）が設けられている。
（【００１１】以降は省略されています）

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