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公開番号
2025011313
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-23
出願番号
2024185736,2022556856
出願日
2024-10-22,2020-10-20
発明の名称
粒子を含有する香味吸引物品フィルター用シートおよびその製造方法
出願人
日本たばこ産業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A24D
3/04 20060101AFI20250116BHJP(たばこ;葉巻たばこ;紙巻たばこ;喫煙具)
要約
【課題】高い強度を有する、粒子含有香味吸引物品フィルター用シートを提供する。
【解決手段】繊維と、20~200メッシュの粒径を有する粒子と、接着剤と、を含む喫煙物品フィルター用シートであって、厚さ方向の中心から一方の面までの領域に存在する前記粒子重量/全粒子重量を分配率CA、厚さ方向の中心から他方の面までの領域に存在する前記粒子重量/全粒子重量を分配率CBとするとき、CA>CBである、喫煙物品フィルター用シート。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
繊維と、20~200メッシュの粒径を有する粒子と、接着剤とを含む香味吸引物品フィルター用シートであって、
厚さ方向の中心から一方の面までの領域に存在する前記粒子重量/全粒子重量を分配率CA、
厚さ方向の中心から他方の面までの領域に存在する前記粒子重量/全粒子重量を分配率CBとするとき、
CA>CBであり、かつCA:CB=70~90:10~30である、
香味吸引物品フィルター用シート。
続きを表示(約 880 文字)
【請求項2】
前記シートの単位面積あたりに含まれる前記粒子重量が7~80g/m
2
である、請求項1に記載のシート。
【請求項3】
前記CAが60~100であり、前記CBが0~40である、請求項1または2に記載のシート。
【請求項4】
一方の表面から厚さ方向に5%の領域に存在する前記粒子重量/全粒子重量を分配率CAs、
他方の表面から厚さ方向に5%の領域に存在する前記粒子重量/全粒子重量を分配率CBsとするとき、
CAsが0~10、CBsが0~5である、
請求項1~3のいずれかに記載のシート。
【請求項5】
前記粒子が、
吸着剤または成分放出剤を含む、
請求項1~4のいずれかに記載のシート。
【請求項6】
前記繊維が木材パルプ繊維である請求項1~5のいずれかに記載のシート。
【請求項7】
前記シートの単位面積当たりに含まれる前記木材パルプ繊維の重量が25~50g/m
2
である、請求項6に記載のシート。
【請求項8】
前記接着剤がポリビニルアルコール、酢酸ビニルアクリルコポリマー、またはこれらの混合物である請求項1~7のいずれかに記載のシート。
【請求項9】
前記シートの単位面積当たりに含まれる前記接着剤の重量が4~40g/m
2
である、請求項1~8のいずれかに記載のシート。
【請求項10】
以下の工程:
工程1:裏面から吸引されているメッシュ上に、繊維を載置してシートを形成する
工程2:前記シートの一方の面Aに接着剤を添加する
工程3:工程2で得たシートを反転する
工程4:前記シートの他の面Bに前記粒子および接着剤を同時に添加するか、前記粒子を添加した後に接着剤を添加する、
を備える、請求項1~9のいずれかに記載のシートの製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は粒子を含有する香味吸引物品フィルター用シートおよびその製造方法に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)
【背景技術】
【0002】
喫煙物品フィルターに活性炭を含ませて、たばこ煙中の揮発性成分を選択的に除去して味や香りをマイルドにする技術が知られている。例えば特許文献1には、空気中で離解した木材パルプ繊維に粉末活性炭を混合し、空気中で分散捕集してウェブとし、さらに当該ウェブに接着剤を噴霧後乾燥して得た喫煙物品フィルター用の濾過材が開示されている。また、活性炭以外の吸着剤や、香料を担持した粒子等をフィルター内に配置する技術も知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開昭48-85874号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで生産効率向上のために香味吸引物品フィルター用シートは、通常、それ自体が高速で製造される、また、そのシートを香味吸引物品フィルターに加工する際も高速で取り扱われるので、当該シートには高い引張強度が求められる。しかし、シートに活性炭のような機能性粒子を添加するとシートの引張強度は低下する。かかる事情を鑑み、本発明は、高い強度を有する、粒子含有香味吸引物品フィルター用シートを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
発明者らは厚さ方向に粒子が偏在するシートによって前記課題を解決できることを見出した。すなわち、前記課題は以下の本発明によって解決される。
(1)繊維と、20~200メッシュの粒径を有する粒子と、接着剤とを含む香味吸引物品フィルター用シートであって、
厚さ方向の中心から一方の面までの領域に存在する前記粒子重量/全粒子重量を分配率CA、
厚さ方向の中心から他方の面までの領域に存在する前記粒子重量/全粒子重量を分配率CBとするとき、
CA>CBである、
香味吸引物品フィルター用シート。
(2)前記シートの単位面積あたりに含まれる前記粒子重量が7~80g/m
2
である、(1)に記載のシート。
(3)前記CAが60~100であり、前記CBが0~40である、(1)または(2)に記載のシート。
(4)一方の表面から厚さ方向に5%の領域に存在する前記粒子重量/全粒子重量を分配率CAs、
他方の表面から厚さ方向に5%の領域に存在する前記粒子重量/全粒子重量を分配率CBsとするとき、
CAsが0~10、CBsが0~5である、(1)~(3)のいずれかに記載のシート。
(5)前記粒子が、
吸着剤または成分放出剤を含む、(1)~(4)のいずれかに記載のシート。
(6)前記繊維が木材パルプ繊維である(1)~(5)のいずれかに記載のシート。
(7)前記シートの単位面積当たりに含まれる前記木材パルプ繊維の重量が25~50g/m
2
である、(6)に記載のシート。
(8)前記接着剤がポリビニルアルコール、酢酸ビニルアクリルコポリマー、またはこれらの混合物である(1)~(7)に記載のシート。
(9)前記シートの単位面積当たりに含まれる前記接着剤の重量が4~40g/m
2
である、(1)~(8)のいずれかに記載のシート。
(10)以下の工程:
工程1:裏面から吸引されているメッシュ上に、繊維を載置してシートを形成する
工程2:前記シートの一方の面Aに接着剤を添加する
工程3:工程2で得たシートを反転する
工程4:前記シートの他の面Bに前記粒子および接着剤を同時に添加するか、前記粒子を添加した後に接着剤を添加する、
を備える、(1)~(9)のいずれかに記載のシートの製造方法。
(11)工程1が、気体を媒体として前記繊維を前記メッシュ上に吹き付けることを含む、(10)に記載の製造方法。
(12)工程2と工程3の間に、前記シートの面Aを乾燥する工程をさらに含む、(10)または(11)に記載の製造方法。
(13)前記(1)~(9)のいずれかに記載のシートを含む、香味吸引物品フィルター。
【発明の効果】
【0006】
本発明により、高い強度を有する、粒子含有香味吸引物品フィルター用シートを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
香味吸引物品フィルター用シートの断面図
香味吸引物品フィルター用シートの製造方法を示す図
香味吸引物品フィルターの概念図
燃焼型たばこ香味吸引物品の一態様を示す図
非燃焼型たばこ香味吸引物品の一態様を示す図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を詳細に説明する。本発明において「X~Y」はその端値であるXおよびYを含む。
本発明において、「香味吸引物品」とは使用者が香味を吸引するための物品をいう。香味吸引物品のうち、たばこまたはそのたばこに由来する成分を有するものを「たばこ香味吸引物品」という。たばこ香味吸引物品は、燃焼によって香味を発生させる「燃焼型たばこ香味吸引物品」(単に「喫煙物品」ともいう)、燃焼させずに香味を発生させる「非燃焼型たばこ香味吸引物品」に大別される。さらに、非燃焼型たばこ香味吸引物品は、加熱によって香味を発生させる「非燃焼加熱型たばこ香味吸引物品」と、加熱せずに香味を発生させる「非燃焼非加熱型たばこ香味吸引物品」に大別される。
【0009】
1.香味吸引物品フィルター用シート
香味吸引物品フィルター用シートは、繊維と20~200メッシュの粒径を有する粒子と接着剤とを含み、厚さ方向において当該粒子が偏在している。
(1)粒子
香味吸引物品フィルター用シートに含まれる粒子は20~200メッシュの粒径を有する。粒径が過度に小さいと取り扱いが困難となる。また粒径が過度に大きいと当該シートの内部に粒子がとどまりにくく、シート表面に粒子の多くが存在することになる。その結果、当該シートを用いてフィルター製造する際にシート表面に存在する粒子と装置表面とが高速で接触し、装置表面傷つけてしまうことや、シートから粒子が脱落する等によってシートの機械的特性が低下することが懸念される。この観点から、前記数値範囲の下限値は、好ましくは28メッシュ以上であり、より好ましくは70メッシュ以上である。前記数値範囲の上限値は、好ましくは150メッシュ以下である。28メッシュ以上の粒子は、喫煙物品フィルター用シート内部に埋没しやすいので好ましい。
【0010】
粒子としては香味吸引物品の分野で使用されるものであれば限定されないが、好ましくは吸着剤または成分放出剤である。吸着剤とは香味吸引物品から発生する吸引するための成分の一部を吸着する材料であり、例えば活性炭やゼオライト等の多孔質材料、セルロース等の極性基含有材料が挙げられる。成分放出剤とは、ある物質と当該物質を放出可能であるように担持する担体とを含む材料、またはそれ自体が物質を放出する材料である。前者において物質とはメンソール等の香料が挙げられ、担体としてはシクロデキストリン等の包摂化合物や、炭酸カルシウムやアルミナ等の多孔性材料が挙げられる。後者の例としては、ミント葉を粉砕して得たミント葉粒子やたばこ植物を粉砕して得たたばこ粒子等が挙げられる。ミント葉粒子はメントール等を放出し、たばこ粒子は香味を放出する。全粒子が吸着剤または成分放出剤で構成されてもよいし、全粒子の一部が吸着剤または成分放出剤で構成されてもよい。後者において、全粒子中の吸着剤および成分放出剤の合計量の下限は、好ましくは80重量%以上、より好ましくは90重量%以上、さらに好ましくは95重量%以上である。また、その上限は好ましくは99重量%以下、より好ましくは98重量%以下である。
(【0011】以降は省略されています)
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