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公開番号
2024170302
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-06
出願番号
2024082282
出願日
2024-05-21
発明の名称
エアロゾル吸引カートリッジ用のエアロゾル形成部材、エアロゾル冷却部材及び通気部
出願人
Future Technology株式会社
代理人
主分類
A24D
3/17 20200101AFI20241129BHJP(たばこ;葉巻たばこ;紙巻たばこ;喫煙具)
要約
【課題】 エアロゾルの熱が有効に放熱し、エアロゾルを冷却させることが可能なエアロゾル吸引カートリッジとその構成を得ることを目的とする。
【解決手段】 エアロゾル吸引カートリッジ1に形成される通気部であって、通気部は、支持部材11a、11bの形態をなし、エアロゾル形成部材10に対してエアロゾルの上流側または下流側に配置され、その表面の、エアロゾルが流通する部分の一部または全部に、凹凸形状であるエアロゾル冷却構造が形成されている、ことを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
エアロゾル吸引カートリッジに形成される通気部であって、
前記通気部は、エアロゾル形成部材に対して前記エアロゾルの上流側または下流側に配置され、その表面の、前記エアロゾルが流通する部分の一部または全部に、エアロゾル冷却構造が形成されている、
ことを特徴とする、通気部。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記通気部は、前記エアロゾル形成部材と、マウスピースの間に配設された部材である、
ことを特徴とする、請求項1に記載の通気部。
【請求項3】
前記通気部は、前記エアロゾル吸引カートリッジにおいて、前記エアロゾル形成部材と、マウスピースの間に形成された空洞である、
ことを特徴とする、請求項1に記載の通気部。
【請求項4】
前記エアロゾル冷却構造は、凹凸形状である、
ことを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の通気部。
【請求項5】
前記エアロゾル冷却構造は、前記エアロゾルの上流側から前記下流側に向かって形成された貫通孔において、連続的または非連続的に内径が大きくなる構造である、
ことを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の通気部。
【請求項6】
前記エアロゾル冷却構造は、前記エアロゾル吸引カートリッジの半径方向に延伸し、前記エアロゾル吸引カートリッジの長手方向に配列された、1または2以上のフィンであり、
前記フィンの先端は、前記エアロゾル吸引カートリッジの外装部材と接触しない、
ことを特徴とする、請求項1または2のいずれか一項に記載の通気部。
【請求項7】
エアロゾル吸引カートリッジに形成されるエアロゾル形成部材であって、
前記エアロゾル形成部材は、加熱することでエアロゾルを発生する充填物を包摂し、円柱形状を形成するシート状の内装部材を備え、
前記内装部材の前記充填物と対向する面には凹凸形状または前記円柱形状の高さ方向に畝形状が形成されている、
ことを特徴とする、エアロゾル形成部材。
【請求項8】
エアロゾル吸引カートリッジに備えられるエアロゾル形成部材であって、
前記エアロゾル形成部材は、誘導加熱部材と充填物をシート状の内装部材で包摂して形成された円柱部材を、前記エアロゾル吸引カートリッジの長手方向に2個以上配設したものである、
ことを特徴とする、エアロゾル形成部材。
【請求項9】
エアロゾル吸引カートリッジに備えられるエアロゾル冷却部材であって、
前記エアロゾル冷却部材は、その一部または全部が金属を素材とする板状またはシート状の形状をなし、前記エアロゾル吸引カートリッジに備えられるエアロゾル形成部材またはマウスピースの、前記エアロゾル吸引カートリッジの長手方向に垂直な面に対して面接触する、
ことを特徴とする、エアロゾル冷却部材。
【請求項10】
エアロゾル吸引カートリッジに備えられるエアロゾル冷却部材であって、
前記エアロゾル冷却部材は、その一部または全部が金属を素材とする線状の形状をなし、前記エアロゾル吸引カートリッジの側面から、その内部に刺入られる2本の吸熱部と、前記吸熱部を連結する放熱部と、
を備えることを特徴とする、エアロゾル冷却部材。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、抵抗加熱式または誘導加熱式向けのエアロゾル吸引カートリッジ用のエアロゾル形成部材、エアロゾル冷却部材及び通気部に関する。
に関する。
続きを表示(約 4,400 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、火炎を用いることなく、タバコの成分を含むタバコカートリッジを加熱して、気化したタバコ成分を吸引する方式のタバコ製品が広く知られている。また、嗜好の多様化から、タバコ成分を含まない植物の芳香や味わいを、タバコ同様に火炎を用いずに楽しむためのカートリッジ製品を使用したエアロゾル吸引カートリッジも知られ始めている。
【0003】
このようなエアロゾル吸引カートリッジは、充填物が集積されたエアロゾル形成部材を加熱することで、エアロゾルを発生させる。エアロゾル形成部材の加熱方法として、(1)加熱装置内部に設置された加熱ブレードに、エアロゾル吸引カートリッジを挿入して、加熱ブレードを電気的に加熱することで充填物を加熱する方式(抵抗加熱式)と(例えば特許文献1参照)の他に、(2)エアロゾル形成部材の充填物の内部に予め強磁性体を主成分とした部品である誘導加熱部材を配設し、誘導加熱装置で発生させた交番磁界により、誘導加熱部材内部にヒステリシス損及びジュール熱を発生させて加熱(誘導加熱)することで、充填物を加熱する方式(誘導加熱式)が知られている(例えば特許文献2参照)。
【0004】
ここで、エアロゾル吸引カートリッジにおいては、エアロゾルの通気性が使用者の使用感を大きく左右することが知られている。また、充填物を数100℃の高温に加熱することから、発生するエアロゾルも高温となり、これをそのまま使用することは、使用者の使用感の低下や安全性の面で問題となっていた。また、エアロゾルの通気性が悪く吸引抵抗が高いと、使用者の使用感を低下させるので問題となっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2015-519915号公報
特開2021-175399号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、エアロゾルの通気性が良く、その熱が有効に放熱し、エアロゾルを冷却効果が高い、または通気性が良く吸引抵抗が低い、エアロゾル吸引カートリッジ用のエアロゾル形成部材、エアロゾル冷却部材及び通気部を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、エアロゾル吸引カートリッジに形成される通気部であって、前記通気部は、エアロゾル形成部材に対して前記エアロゾルの上流側または下流側に配置され、その表面の、前記エアロゾルが流通する部分の一部または全部に、エアロゾル冷却構造が形成されている、ことを特徴とする、通気部。
請求項2に記載の発明は、前記通気部は、前記エアロゾル形成部材と、マウスピースの間に配設された部材である、ことを特徴とする、請求項1に記載の通気部。
請求項3に記載の発明は、前記通気部は、前記エアロゾル吸引カートリッジにおいて、前記エアロゾル形成部材と、マウスピースの間に形成された空洞である、ことを特徴とする、請求項1に記載の通気部。
請求項4に記載の発明は、前記エアロゾル冷却構造は、凹凸形状である、ことを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の通気部。
請求項5に記載の発明は、前記エアロゾル冷却構造は、前記エアロゾルの上流側から前記下流側に向かって形成された貫通孔において、連続的または非連続的に内径が大きくなる構造である、ことを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の通気部。
請求項6に記載の発明は、前記エアロゾル冷却構造は、前記エアロゾル吸引カートリッジの半径方向に延伸し、前記エアロゾル吸引カートリッジの長手方向に配列された、1または2以上のフィンであり、前記フィンの先端は、前記エアロゾル吸引カートリッジの外装部材と接触しない、ことを特徴とする、請求項1または2のいずれか一項に記載の通気部。
請求項7に記載の発明は、エアロゾル吸引カートリッジに形成されるエアロゾル形成部材であって、前記エアロゾル形成部材は、加熱することでエアロゾルを発生する充填物を包摂し、円柱形状を形成するシート状の内装部材を備え、前記内装部材の前記充填物と対向する面には凹凸形状または前記円柱形状の高さ方向に畝形状が形成されている、ことを特徴とする、エアロゾル形成部材。
請求項8に記載の発明は、エアロゾル吸引カートリッジに備えられるエアロゾル形成部材であって、前記エアロゾル形成部材は、誘導加熱部材と充填物をシート状の内装部材で包摂して形成された円柱部材を、前記エアロゾル吸引カートリッジの長手方向に2個以上配設したものである、ことを特徴とする、エアロゾル形成部材。
請求項9に記載の発明は、エアロゾル吸引カートリッジに備えられるエアロゾル冷却部材であって、前記エアロゾル冷却部材は、その一部または全部が金属を素材とする板状またはシート状の形状をなし、前記エアロゾル吸引カートリッジに備えられるエアロゾル形成部材またはマウスピースの、前記エアロゾル吸引カートリッジの長手方向に垂直な面に対して面接触する、ことを特徴とする、エアロゾル冷却部材。
請求項10に記載の発明は、エアロゾル吸引カートリッジに備えられるエアロゾル冷却部材であって、前記エアロゾル冷却部材は、その一部または全部が金属を素材とする線状の形状をなし、前記エアロゾル吸引カートリッジの側面から、その内部に刺入られる2本の吸熱部と、前記吸熱部を連結する放熱部と、を備えることを特徴とする、エアロゾル冷却部材。
請求項11に記載の発明は、前記エアロゾル冷却部材の2つの前記吸熱部は、エアロゾル形成部材、支持部材またはマウスピースのうち、それぞれ異なる要素に刺入される、ことを特徴とする、請求項10に記載のエアロゾル冷却部材。
請求項12に記載の発明は、エアロゾル吸引カートリッジに形成されるエアロゾル形成部材であって、前記エアロゾル形成部材は、加熱することでエアロゾルを発生する充填物を包摂し、円柱形状を形成するシート状の内装部材を備え、前記内装部材は、その側面に1または2以上の開口が形成され、前記開口の淵の周囲の一部または全部に、前記円柱形状の径方向の外側に向かって隆起している隆起部を備える、ことを特徴とする、エアロゾル形成部材。
請求項13に記載の発明は、エアロゾル吸引カートリッジに備えられるマウスピースであって、前記マウスピースは、円柱状に形成されており、風味添加剤が封入されているカプセルが壁部に1個または2個以上埋設され、前記マウスピースの高さ方向に渡って、その底面の直径の半分の領域を中心領域としたとき、前記カプセルの体積の半分以上が前記中心領域の外側に存在する、ことを特徴とする、マウスピース。
【発明の効果】
【0008】
この発明によれば、エアロゾルの通気性が向上してエアロゾル発生量が増加するともに、エアロゾルの熱が有効に放熱されることで、効率的な冷却が可能となり、使用者の使用感や安全性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
発明の実施の形態1に係る通気部を備えたエアロゾル吸引カートリッジの概略の側面断面図(a)、正面断面図(X-X)(b)、正面図(c)である。
発明の実施の形態1に係る通気部の概略の正面図である。
発明の実施の形態2に係る通気部を備えたエアロゾル吸引カートリッジの概略の側面断面図(a)、正面断面図(X-X)(b)、正面図(c)である。
発明の実施の形態3に係る通気部を備えたエアロゾル吸引カートリッジの概略の側面断面図である。
発明の実施の形態3に係る通気部の概略の側面断面図である。
発明の実施の形態4に係る通気部を備えたエアロゾル吸引カートリッジの概略の側面断面図である。
発明の実施の形態4に係る通気部の概略の側面図(a)、正面図(b)、底面図(c)である。
発明の実施の形態5に係るエアロゾル吸引カートリッジの概略の側面断面図(a)、正面断面図(X-X)(b)である。
発明の実施の形態6に係るエアロゾル吸引カートリッジの概略の側面断面図である。
発明の実施の形態6に係るエアロゾル形成部材の概略の側面断面図である。
発明の実施の形態6に係るエアロゾル形成部材の概略の側面断面図である。
発明の実施の形態7に係るエアロゾル冷却部材を備えたエアロゾル吸引カートリッジの概略の側面断面図(a)、正面断面図(X-X)(b)である。
発明の実施の形態7に係るエアロゾル冷却部材を備えたエアロゾル吸引カートリッジの概略の側面断面図(a)、正面断面図(X-X)(b)である。
発明の実施の形態7に係るエアロゾル冷却部材を備えたエアロゾル吸引カートリッジの概略の側面断面図(a)、正面断面図(X-X)(b)である。
発明の実施の形態7に係るエアロゾル冷却部材の概略の側面図である。
発明の実施の形態8に係るエアロゾル形成部材を備えたエアロゾル吸引カートリッジの概略の側面断面図(a)、正面断面図(X-X)(b)である。
発明の実施の形態8に係るエアロゾル形成部材に使用する内装部材を構成するシート状部材の一部の概略の正面図(a)、側面断面図(X-X)(b)である。
発明の実施の形態9に係るマウスピースを備えたエアロゾル吸引カートリッジの概略の側面断面図(a)、正面断面図(X-X)(b)である。
発明の実施の形態1に係るエアロゾル吸引カートリッジの使用状態を示す概略の側面部分断面図である。
他の実施の形態に係るエアロゾル吸引カートリッジの使用状態を示す概略の側面部分断面図である。
他の実施の形態に係るエアロゾル吸引カートリッジを示す概略の斜視図である。
他の実施の形態に係るエアロゾル吸引カートリッジの使用状態を示す概略の側面部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施の形態について、添付の図面を参照しながら説明する。なお、図面において、図面中の各部の構成の大きさ、間隔、数、その他詳細は、視認と理解の助けのために 、実際の物に比べて大幅に誇張や簡略化して表現している。
(【0011】以降は省略されています)
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