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公開番号2024180431
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2024176344,2020018073
出願日2024-10-08,2020-02-05
発明の名称液体加熱式の加熱型香味吸引器用の液体組成物
出願人日本たばこ産業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A24B 15/167 20200101AFI20241219BHJP(たばこ;葉巻たばこ;紙巻たばこ;喫煙具)
要約【課題】本発明は、液体加熱式の加熱型香味吸引器用の液体組成物に関する。
【解決手段】本発明の液体加熱式の加熱型香味吸引器用の液体組成物は、
(1)プロピレングリコールおよびグリセリン、
(2)ニコチン、
(3)安息香酸、並びに、
(4)安息香酸以外の有機酸、
を含む。
本発明の液体加熱式の加熱型香味吸引器用の液体組成物は、また、
(1)プロピレングリコールおよびグリセリン、
(2)ニコチン、並びに、
(4)安息香酸以外の有機酸、
を含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
液体加熱式の加熱型香味吸引器用の液体組成物であって、
(1)プロピレングリコールおよびグリセリン、
(2)ニコチン、
(3)安息香酸、
(4)乳酸、並びに
(5)乳酸および安息香酸以外の有機酸、
を含み、
(4)乳酸と、(5)前記有機酸とのモル比が、5:1~1:1である、
前記液体組成物。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
(2)ニコチンと、(3)安息香酸と(4)乳酸、とのモル比が、1:0.85~1:1.15の範囲である、請求項1に記載の液体組成物。
【請求項3】
(5)前記有機酸として、酒石酸、フマル酸、レブリン酸、マロン酸、酢酸、アジピン酸、クエン酸、リンゴ酸、ピルビン酸、ソルビン酸およびこれらの混合物、から選択されるいずれかを含む、請求項1に記載の液体組成物。
【請求項4】
(5)前記有機酸として、酒石酸、フマル酸、レブリン酸、マロン酸およびこれらの混合物、から選択されるいずれかを含む、請求項1に記載の液体組成物。
【請求項5】
(5)前記有機酸として酒石酸を含む、請求項1に記載の液体組成物。
【請求項6】
(2)ニコチンと、(3)安息香酸とのモル比が、1:0.7~1:0.15の範囲である、請求項1-5のいずれか1項に記載の液体組成物。
【請求項7】
(2)ニコチンと、(4)乳酸および(5)前記有機酸の合計とのモル比が、1:0.9~1:0.3の範囲である、請求項1-6のいずれか1項に記載の液体組成物。
【請求項8】
(4)乳酸および(5)前記有機酸のグリセリンへの溶解度が重量モル濃度で0.32mol/kg以上である、請求項1-7のいずれか1項に記載の液体組成物。
【請求項9】
実質的に水分を含まない、請求項1-8のいずれか1項に記載の液体組成物。
【請求項10】
さらに、香料を含む、請求項1-9のいずれか1項に記載の液体組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液体加熱式の加熱型香味吸引器用の液体組成物およびその調製方法に関する。本発明はまた、液体加熱式の加熱型香味吸引器用の液体組成物を含む、液体加熱式の加熱型香味吸引器に関する。本発明はさらに、液体加熱式の加熱型香味吸引器用の液体組成物における安息香酸の火薬様の臭気を低減する方法に関する。
続きを表示(約 3,400 文字)【背景技術】
【0002】
液体加熱式の加熱型香味吸引器は、電気的熱源または化学反応による熱源で直接的または間接的に液体加熱式の加熱型香味吸引器用の液体組成物を加熱してエアロゾルを発生させ、吸口部材を通じて口腔中にデリバリーする香味吸引器である。一般的な、液体加熱式の加熱型香味吸引器用の液体組成物(電子たばこ用リキッド(通称e-liquidやe-juiceと呼ばれる))は、プロピレングリコール(PG)、グリセリン(GL)、ニコチン、および香料から構成される。
【0003】
特表2018-532377は、eベイピング装置の液剤を記載している。当該文献の液剤は、プロピレングリコールを含み、実質的にグリセロールを含まないものである。
特表2016-520061は、エアロゾル装置用のニコチン塩製剤とその方法について、記載している。当該文献は、ニコチン塩製剤のニコチン塩を形成するための酸を、蒸気圧、融点、沸点等で特定している。
【0004】
e-liquid中のニコチンの役割は、吸入時の吸いごたえを付与すると言われている。一方で、e-liquid中のニコチン濃度が高くなるほど吸入時の口腔や喉への刺激(本明細書において、「香喫味阻害感」と呼称する場合がある)を伴い、ユーザーがエアロゾル吸引時に吸いにくさを感じるということもしばしば起きる。このような問題を解決する方法として、e-liquid中に安息香酸(Benzoic acid、BA)を含有する製品が近年広く普及するようになった。塩基性物質であるニコチンが酸性物質である安息香酸によって中和され、加熱時のニコチンの気液平衡に作用してニコチンによる香喫味阻害感を低減するというメカニズムである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2018-532377
特表2016-520061
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
e-liquid中にニコチンによる香喫味阻害感(ニコチンインパクト)の低減のために安息香酸を含む製品の場合、加熱時に安息香酸特有の香気(火薬様、本明細書において、「火薬様の臭気」または「安息香酸臭」と呼称する場合がある)を発現し、その安息香酸臭によってe-liquid中の香料の発現が阻害されてしまい香喫味を損なってしまうという問題があることを発明者らは見出した。また、安息香酸はPGやGLへの溶解性が低く、e-liquid製造時に安息香酸を溶解させるため長時間の攪拌工程や加熱工程などが必要となるため、内容成分の揮発/変質などの製品品質面での悪影響、ならびに製造効率面での影響も懸念される。
【0007】
本発明者らは、安息香酸のみを配合したe-liquidには、このような、官能特性、製品品質、製造効率などの様々な問題点が存在する、ということに気づき、問題解決の
ための研究を行った。そして、以下の観点で開発を実施することにより、本発明を想到した。
【0008】
-安息香酸の量を低減して安息香酸臭を低減させる;
-低減した分の安息香酸の代わりに他の有機酸を代用するが、ニコチンにより引き起こされる香喫味阻害感低減効果や官能特性は安息香酸単品使用品と同等レベルを担保する;
-開発した組成の有機酸を含むe-liquidを効率的に配合するための配合手順を確立する。
【0009】
本発明者らは、また、ニコチンを含む加熱型香味吸引器用の液体組成物において、安息香酸を用いず、有機酸でのみを用いる場合であっても、ニコチンによる香喫味阻害感(ニコチンインパクト)が低減されることを見出し、安息香酸を含まない液体組成物に関する本発明を想到した。
【課題を解決するための手段】
【0010】
限定されるわけではないが、本発明は、以下の態様を含む。
[態様1]
液体加熱式の加熱型香味吸引器用の液体組成物であって、
(1)プロピレングリコールおよびグリセリン、
(2)ニコチン、
(3)安息香酸、並びに、
(4)安息香酸以外の有機酸、
を含む、前記液体組成物。
[態様2]
(2)ニコチンと、(3)安息香酸と(4)安息香酸以外の有機酸との合計、とのモル比が、1:0.85~1:1.15の範囲である、態様1に記載の液体組成物。
[態様3]
(4)安息香酸以外の有機酸として、乳酸を含む、態様1または2に記載の液体組成物。
[態様4]
(4)安息香酸以外の有機酸として、乳酸に加えて、酒石酸、フマル酸、レブリン酸、マロン酸、酢酸、アジピン酸、クエン酸、リンゴ酸、ピルビン酸、ソルビン酸およびこれらの混合物、から選択されるいずれかを含む、態様3に記載の液体組成物。
[態様5]
(4)安息香酸以外の有機酸として、乳酸に加えて、酒石酸、フマル酸、レブリン酸、マロン酸およびこれらの混合物、から選択されるいずれかを含む、態様3項に記載の液体組成物。
[態様6]
(4)安息香酸以外の有機酸として、乳酸に加えて、酒石酸を含む、態様3に記載の液体組成物。
[態様7]
(2)ニコチンと、(3)安息香酸とのモル比が、1:0.7~1:0.15の範囲である、態様1-6のいずれか1項に記載の液体組成物。
[態様8]
(2)ニコチンと、(4)安息香酸以外の有機酸とのモル比が、1:0.9~1:0.3の範囲である、態様1-7のいずれか1項に記載の液体組成物。
[態様9]
(4)安息香酸以外の有機酸が、グリセリンへの溶解度が重量モル濃度で0.32mol/kg以上である、態様1-8のいずれか1項に記載の液体組成物。
[態様10]
実質的に水分を含まない、態様1-9のいずれか1項に記載の液体組成物。
[態様11]
さらに、香料を含む、態様1-10のいずれか1項に記載の組成物。
[態様12]
(i)プロピレングリコールに、ニコチンおよび安息香酸を溶解して調製液(A)を調製する;
(ii)グリセリンに、乳酸を溶解して調製液(B)を調製する;
(iii)プロピレングリコールまたはグリセリンに、所望により1以上の安息香酸および乳酸以外の有機酸、を溶解して調製液(C)を調製する;そして、
(iv)調製液(A)と調製液(B)と調製液(C)を混合する、
工程を含む、液体加熱式の加熱型香味吸引器用の液体組成物の調製方法。
[態様13]
(i)プロピレングリコールに、ニコチンおよび安息香酸を溶解して調製液(A)を調製する;
(v)調製液(A)に、グリセリン、乳酸、および所望により1以上の安息香酸および乳酸以外の有機酸、を溶解する、
工程を含む、液体加熱式の加熱型香味吸引器用の液体組成物の調製方法。
[態様14]
さらに、香料を、工程(i)より後の工程において添加する、ことを含む、態様12または13に記載の調製方法。
[態様15]
態様1-14のいずれか1項に記載の液体組成物を含む、液体加熱式の加熱型香味吸引器。
[態様16]
加熱型香味吸引器用の液体組成物における安息香酸の火薬様の臭気を低減する方法であって、
前記加熱型香味吸引器用の液体組成物は、(1)プロピレングリコールおよびグリセリン、(2)ニコチンおよび(3)安息香酸を含み、
前記加熱型香味吸引器用の液体組成物にさらに(4)安息香酸以外の有機酸を含ませる、
ことを含む、前記方法。
[態様17]
(4)安息香酸以外の有機酸として、乳酸を含む、態様16に記載の方法。
[態様18]
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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