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公開番号2025008843
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2023111401
出願日2023-07-06
発明の名称プレス機械及びプレス機械の異常検知方法
出願人アイダエンジニアリング株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B30B 15/28 20060101AFI20250109BHJP(プレス)
要約【課題】金型の異常を検知することが可能なプレス機械等を提供すること。
【解決手段】プレス機械は、被加工材料に対してプレス加工を行う際の荷重値を検出する検出部と、検出部で検出された荷重値を、荷重値の検出時にプレス機械に取り付けられた金型の識別情報に対応付けて記憶する記憶部と、記憶された荷重値に基づきプレス機械に作用する荷重中心の位置を算出し、算出された荷重中心の位置をプレス機械の中心からの偏心量として算出して偏心荷重を求め、金型毎の偏心荷重の分布データを生成する算出部と、検出部で検出された荷重値に基づき求められた偏心荷重と、荷重値の検出時にプレス機械に取り付けられた金型に対応する偏心荷重の分布データとに基づいて、異常を判定する判定部と、判定部の判定結果に基づいて異常を報知する報知部とを含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
被加工材料に対してプレス加工を行う際の荷重値を検出する検出部と、
前記検出部で検出された荷重値を、荷重値の検出時にプレス機械に取り付けられた金型の識別情報に対応付けて記憶する記憶部と、
記憶された荷重値に基づき前記プレス機械に作用する荷重中心の位置を算出し、前記荷重中心の位置を前記プレス機械の中心からの偏心量として算出して偏心荷重を求め、金型毎の偏心荷重の分布データを生成する算出部と、
前記検出部で検出された荷重値に基づき求められた偏心荷重と、荷重値の検出時にプレス機械に取り付けられた金型に対応する偏心荷重の分布データとに基づいて、異常を判定する判定部と、
前記判定部の判定結果に基づいて異常を報知する報知部とを含むことを特徴とする、プレス機械。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
請求項1において、
前記算出部は、
同一の金型に対応する偏心荷重のデータ群のうちユーザによって任意に選択された複数の偏心荷重のデータを、当該金型に対応する偏心荷重の分布データとすることを特徴とする、プレス機械。
【請求項3】
請求項2において、
同一の金型に対応する偏心荷重のデータ群をプロットした画像を表示部に表示させる表示制御部を更に含むことを特徴とする、プレス機械。
【請求項4】
請求項3において、
前記表示制御部は、
前記表示部に表示された前記データ群のうちユーザによって任意に選択されたデータに対応する荷重値の波形データを前記表示部に表示させることを特徴とする、プレス機械。
【請求項5】
被加工材料に対してプレス加工を行う際の荷重値を検出する検出ステップと、
前記検出ステップで検出された荷重値を、荷重値の検出時にプレス機械に取り付けられた金型の識別情報に対応付けて記憶する記憶ステップと、
記憶された荷重値に基づき前記プレス機械に作用する荷重中心の位置を算出し、前記荷重中心の位置を前記プレス機械の中心からの偏心量として算出して偏心荷重を求め、金型毎の偏心荷重の分布データを生成する算出ステップと、
前記検出ステップで検出された荷重値に基づき求められた偏心荷重と、荷重値の検出時にプレス機械に取り付けられた金型に対応する偏心荷重の分布データとに基づいて、異常を判定する判定ステップと、
前記判定ステップの判定結果に基づいて異常を報知する報知ステップとを含むことを特徴とする、プレス機械の異常検知方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、プレス機械及びプレス機械の異常検知方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、プレス加工する際のプレス荷重を検出し、検出したプレス荷重に基づき偏心量を算出し、検出したプレス荷重が、算出された偏心量に基づくプレス荷重許容量(プレス毎にメーカーが定めた許容偏心荷重線図の範囲)を超えた場合に、プレス異常であると判断する手法が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-209887号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の手法は、プレス機械を保護するための機能である。一方、プレス機械のユーザは、プレス保護の他にも金型の状態や成形された製品精度を管理し、金型の異常や製品精度の不良等が発生した場合、早期に発見し、対策を行う必要がある。主に金型の異常や製品精度の不良は許容偏心荷重線図の範囲内で起こる現象であるため、従来の手法では、金型の異常や製品精度の不良等を捉えることは困難である。
【0005】
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、金型の異常を検知することが可能なプレス機械及びプレス機械の異常検知方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明に係るプレス機械は、被加工材料に対してプレス加工を行う際の荷重値を検出する検出部と、前記検出部で検出された荷重値を、荷重値の検出時にプレス機械に取り付けられた金型の識別情報に対応付けて記憶する記憶部と、記憶された荷重値に基づき前記プレス機械に作用する荷重中心の位置を算出し、前記荷重中心の位置を前記プレス機械の中心からの偏心量として算出して偏心荷重を求め、金型毎の偏心荷重の分布データを生成する算出部と、前記検出部で検出された荷重値に基づき求められた偏心荷重と、荷重値の検出時にプレス機械に取り付けられた金型に対応する偏心荷重の分布データとに基づいて、異常を判定する判定部と、前記判定部の判定結果に基づいて異常を報知する報知部とを含むことを特徴とするプレス機械である。
【0007】
また本発明に係るプレス機械の異常検知方法は、被加工材料に対してプレス加工を行う際の荷重値を検出する検出ステップと、前記検出ステップで検出された荷重値を、荷重値の検出時にプレス機械に取り付けられた金型の識別情報に対応付けて記憶する記憶ステップと、記憶された荷重値に基づき前記プレス機械に作用する荷重中心の位置を算出し、前記荷重中心の位置を前記プレス機械の中心からの偏心量として算出して偏心荷重を求め、金型毎の偏心荷重の分布データを生成する算出ステップと、前記検出ステップで検出された荷重値に基づき求められた偏心荷重と、荷重値の検出時にプレス機械に取り付けられた金型に対応する偏心荷重の分布データとに基づいて、異常を判定する判定ステップと、前記判定ステップの判定結果に基づいて異常を報知する報知ステップとを含むことを特徴とするプレス機械の異常検知方法である。
【0008】
本発明によれば、検出部で検出された荷重値を検出時にプレス機械に取り付けられた金型の識別情報に対応付けて記憶し、記憶された荷重値からプレス機械に作用する荷重中心の位置を算出し、算出された荷重中心の位置をプレス機械の中心からの偏心量として算出して偏心荷重を求めて金型毎の偏心荷重の分布データを生成しておき、検出部で検出された荷重値に基づき求められた偏心荷重と、荷重値の検出時にプレス機械に取り付けられた金型に対応する偏心荷重の分布データとに基づいて、異常を判定することで、金型の異常を検知することが可能となる。ここで、荷重中心とは、荷重の重心を意味する。また、プレス機械の中心とは、スライドが移動する方向(上下方向)と直交する平面上のスライドの中心位置を意味する。
【0009】
(2)本発明に係るプレス機械では、前記算出部は、同一の金型に対応する偏心荷重のデータ群のうちユーザによって任意に選択された複数の偏心荷重のデータを、当該金型に対応する偏心荷重の分布データとしてもよい。
【0010】
本発明に係るプレス機械の異常検知方法では、前記算出ステップにおいて、同一の金型に対応する偏心荷重のデータ群のうちユーザによって任意に選択された複数の偏心荷重のデータを、当該金型に対応する偏心荷重の分布データとしてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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