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公開番号2025008254
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2023110252
出願日2023-07-04
発明の名称アミノ酸t-ブチルエステル及び/又はその塩の製造方法
出願人愛知製鋼株式会社,国立大学法人徳島大学
代理人弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類C07C 227/18 20060101AFI20250109BHJP(有機化学)
要約【課題】有用なアミノ酸t-ブチルエステル及び/又はその塩の製造方法の提供。
【解決手段】含フッ素有機酸の存在下でアミノ酸をt-ブチル化する工程Aを含む、アミノ酸t-ブチルエステル及び/又はその塩の製造方法が開示される。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
含フッ素有機酸の存在下でアミノ酸をt-ブチル化する工程Aを含む、アミノ酸t-ブチルエステル及び/又はその塩の製造方法。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記含フッ素有機酸の気相酸性度ΔG
acid
が301kcal/mol以下である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記含フッ素有機酸がビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、トリフルオロメタンスルホン酸、トリス(トリフルオロメタンスルホニル)メタン、ビス(トリフルオロメタンスルホニル)メタン、フェニルビス(トリフルオロメタンスルホニル)メタン、ペンタフルオロフェニルビス(トリフルオロメタンスルホニル)メタン、及び1,1,3,3-ビス(トリフルオロメタンスルホニル)プロパンからなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項4】
前記アミノ酸がヒドロキシ基又はメルカプト基を有する脂肪族アミノ酸である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項5】
前記アミノ酸が下記式(1):
TIFF
2025008254000009.tif
17
170
(式中、
R
1
及びR
2
の一方は-NH
2
又は-CONH
2
であり、他方は-OH又は-SHであり、
R
3
は-H又はC
1-4
アルキル基であり、
L
1
は単結合又はC
1-4
アルキレン基である。)
で表される、請求項4に記載の製造方法。
【請求項6】
前記工程Aに用いられるt-ブチル化剤がC
1-4
アルカン酸t-ブチルエステルである、請求項1に記載の製造方法。
【請求項7】
前記工程Aで得られるアミノ酸t-ブチルエステルの塩を中和する工程Bをさらに含む、請求項1に記載の製造方法。
【請求項8】
前記工程Bに用いられる中和剤がアルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属炭酸水素塩、アンモニア、アルカリ金属水酸化物塩、及びアルカリ土類金属水酸化物塩からなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項9】
下記式(2):
TIFF
2025008254000010.tif
18
170
(式中、
R
4
及びR
5
の一方は-NH
2
又は-CONH
2
であり、他方は-CH
3
、フェニル、-フェニレン-O-C(CH
3
)
3
、-フェニレン-S-C(CH
3
)
3
、-O-CH
3
、-S-CH
3
、-O-C(CH
3
)
3
、又は-S-C(CH
3
)
3
であり、
R
6
は-H又はC
1-4
アルキル基であり、
L
2
は単結合又はC
1-4
アルキレン基である。)
で表される化合物の含フッ素有機酸塩。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、アミノ酸t-ブチルエステル及び/又はその塩の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
t-ブチル基(tert-ブチル基、ターシャリーブチル基等ともいう)は、様々な求核剤や還元剤に対する安定性が高く、酸性条件下で容易に脱保護できることから、アミノ酸のカルボキシ基の保護基として頻繁に使用されている。アミノ酸t-ブチルエステルの製造方法として、過塩素酸(HClO
4
)の存在下、アミノ酸を酢酸t-ブチルと反応させ、水酸化アルカリ水溶液で後処理することにより、アミノ酸t-ブチルエステルを得ることを特徴とする製造方法が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平9-77724号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1で用いられる過塩素酸は危険性のある試薬であり、反応性についても未だ改善の余地がある。本開示は、有用なアミノ酸t-ブチルエステル及び/又はその塩の製造方法を提供することを主な課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、次の態様を包含する。
[項1]
含フッ素有機酸の存在下でアミノ酸をt-ブチル化する工程Aを含む、アミノ酸t-ブチルエステル及び/又はその塩の製造方法。
[項2]
前記含フッ素有機酸の気相酸性度ΔG
acid
が301kcal/mol以下である、項1に記載の製造方法。
[項3]
前記含フッ素有機酸がビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、トリフルオロメタンスルホン酸、トリス(トリフルオロメタンスルホニル)メタン、ビス(トリフルオロメタンスルホニル)メタン、フェニルビス(トリフルオロメタンスルホニル)メタン、ペンタフルオロフェニルビス(トリフルオロメタンスルホニル)メタン、及び1,1,3,3-ビス(トリフルオロメタンスルホニル)プロパンからなる群より選択される少なくとも1種である、項1又は2に記載の製造方法。
[項4]
前記アミノ酸がヒドロキシ基又はメルカプト基を有する脂肪族アミノ酸である、項1~3のいずれかに記載の製造方法。
[項5]
前記アミノ酸が下記式(1):
TIFF
2025008254000001.tif
17
170
(式中、
R
1
及びR
2
の一方は-NH
2
又は-CONH
2
であり、他方は-OH又は-SHであり、
R
3
は-H又はC
1-4
アルキル基であり、
L
1
は単結合又はC
1-4
アルキレン基である。)
で表される、請求項4に記載の製造方法。
[項6]
前記工程Aに用いられるt-ブチル化剤がC
1-4
アルカン酸t-ブチルエステルである、項1~5のいずれかに記載の製造方法。
[項7]
前記工程Aで得られるアミノ酸t-ブチルエステルの塩を中和する工程Bをさらに含む、項1~6のいずれかに記載の製造方法。
[項8]
前記工程Bに用いられる中和剤がアルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属炭酸水素塩、アンモニア、アルカリ金属水酸化物塩、及びアルカリ土類金属水酸化物塩からなる群より選択される少なくとも1種である、項1~7のいずれかに記載の製造方法。
[項9]
下記式(2):
TIFF
2025008254000002.tif
17
170
(式中、
R
4
及びR
5
の一方は-NH
2
又は-CONH
2
であり、他方は-CH
3
、フェニル、-フェニレン-O-C(CH
3
)
3
、-フェニレン-S-C(CH
3
)
3
、-O-CH
3
、-S-CH
3
、-O-C(CH
3
)
3
、又は-S-C(CH
3
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、有用なアミノ酸t-ブチルエステル及び/又はその塩の製造方法が提供される。
【0007】
[アミノ酸t-ブチルエステル及び/又はその塩の製造方法]
一実施形態において、アミノ酸t-ブチルエステル及び/又はその塩の製造方法は、含フッ素有機酸の存在下でアミノ酸をt-ブチル化する工程Aを含む。
【0008】
本明細書において、アミノ酸とは、-COOH(カルボキシ基)と-NH
2
(アミノ基)又は-CONH
2
(アミド基)とを持つ有機化合物を意味する。-NH
2
は保護基で保護されていてもよい。保護基の典型例としては、ベンジル基、tert-ブトキシカルボニル基、アリルオキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、9-フルオレニルメチルオキシカルボニル基等が挙げられるが、これらに限定されない。アミノ酸は天然アミノ酸であっても非天然アミノ酸であってもよい。アミノ酸はL-アミノ酸、D-アミノ酸、及びDL-アミノ酸のいずれでもよい。
【0009】
アミノ酸には、脂肪族アミノ酸、脂環式アミノ酸、芳香族アミノ酸、及び複素環式アミノ酸が含まれる。
【0010】
脂肪族アミノ酸としては、例えばグリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオニン、システイン、アスパラギン酸、グルタミン酸、γ-カルボキシグルタミン酸、アスパラギン、グルタミン、リシン、ヒドロキシリシン、アルギニン、2-ヒドロキシ-4-アミノブチル酸(HABA)、γ-アミノ酪酸(GABA)、オルニチン、アミノレブリン酸、2-アミノイソ酪酸、メチオニン、シスチン、シスタチオニン、ランチオニン、ジェンコル酸、ジアミノピメリン酸、5-アミノ-2-ヒドロキシ-5-オキソペンタン酸等が挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)

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