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公開番号2025001492
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-08
出願番号2023101111
出願日2023-06-20
発明の名称調光装置の製造方法
出願人株式会社ジャパンディスプレイ
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G02F 1/13 20060101AFI20241225BHJP(光学)
要約【課題】マザー基板を切断する際にクラック等の破損が生じにくい調光装置の製造方法を提供すること。
【解決手段】調光装置の製造方法は、1枚または2枚のマザー基板を保持装置に保持するマザー基板保持工程と、マザー基板を切断して調光パネルを切り出す切断工程と、別の1枚または2枚のマザー基板を、切断したマザー基板に対して積層させる積層工程と、前記切断工程と前記積層工程とを繰り返してパネルユニットを作成するパネルユニット作成工程と、パネルユニットの側部に導電部材を形成する導電部材形成工程と、を含む。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
第1基板と当該第1基板に第1方向で重なる第2基板とを有する調光パネルが前記第1方向に少なくとも4枚積層されるパネルユニットと、前記パネルユニットにおける前記第1方向に交差する第2方向の端部に設けられ且つ前記第1方向に延びる導電部材とを備える調光装置の製造方法であって、
前記調光パネルが複数繋がっているマザー基板を保持装置に保持するマザー基板保持工程と、
前記マザー基板保持工程の後に、前記マザー基板を切断して前記調光パネルを切り出す切断工程と、
前記切断工程の後に、前記マザー基板とは別のマザー基板を、切断した前記マザー基板に対して前記第1方向に積層させる積層工程と、
前記積層工程の後に、前記切断工程と前記積層工程とを繰り返して前記パネルユニットを作成するパネルユニット作成工程と、
前記パネルユニット作成工程の後に、当該パネルユニットにおける前記第2方向の端部に前記導電部材を形成する導電部材形成工程と、を含み、
前記マザー基板および前記別のマザー基板はそれぞれ1枚、または、前記マザー基板および前記別のマザー基板はそれぞれ積層された2枚である、
調光装置の製造方法。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
前記マザー基板および前記別のマザー基板は、それぞれ1枚であり、
前記切断工程において、前記マザー基板および前記別のマザー基板を1枚ずつ切断する、
請求項1に記載の調光装置の製造方法。
【請求項3】
前記マザー基板および前記別のマザー基板は、それぞれ積層された2枚であり、
前記切断工程において、前記マザー基板および前記別のマザー基板を2枚ずつ切断する、
請求項1に記載の調光装置の製造方法。
【請求項4】
前記マザー基板保持工程において、前記マザー基板を真空吸着によって前記保持装置に保持する、
請求項1から3のいずれか1項に記載の調光装置の製造方法。
【請求項5】
前記マザー基板保持工程において、前記マザー基板を、着脱可能な接着剤を介して前記保持装置に保持する、
請求項1から3のいずれか1項に記載の調光装置の製造方法。
【請求項6】
前記保持装置は、
前記マザー基板を切断して得られる前記調光パネルごとに1つずつ設けられる、
請求項1から3のいずれか1項に記載の調光装置の製造方法。
【請求項7】
前記保持装置は、
前記マザー基板に対して1つ設けられる、
請求項1から3のいずれか1項に記載の調光装置の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、調光装置の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
調光装置は、複数の調光パネルを積層させたパネルユニットを備える(例えば、特許文献1参照)。調光パネルは、例えば、第1基板および第2基板と、これらの基板の間に封入した液晶層と、を有する。パネルユニットは、例えば4枚のマザー基板を積層させた状態で、ダイサー等の切断装置によって当該4枚のマザー基板を1回で切断することにより作成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-333567号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
複数枚に積層したマザー基板は、一体となって剛性が高くなっている。当該積層したマザー基板を切断する場合、切断しているマザー基板は切断による外力を受けて変形しようとするが、一体となった複数枚のマザー基板は変形しにくいため、マザー基板には、切断によるクラック等の破損が生じる可能性がある。
【0005】
本開示は、前記に鑑みてなされたものであり、マザー基板を切断する際にクラック等の破損が生じにくい調光装置の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る調光装置の製造方法は、第1基板と当該第1基板に第1方向で重なる第2基板とを有する調光パネルが前記第1方向に少なくとも4枚積層されるパネルユニットと、前記パネルユニットにおける前記第1方向に交差する第2方向の端部に設けられ且つ前記第1方向に延びる導電部材とを備える調光装置の製造方法であって、前記調光パネルが複数繋がっているマザー基板を保持装置に保持するマザー基板保持工程と、前記マザー基板保持工程の後に、前記マザー基板を切断して前記調光パネルを切り出す切断工程と、前記切断工程の後に、前記マザー基板とは別のマザー基板を、切断した前記マザー基板に対して前記第1方向に積層させる積層工程と、前記積層工程の後に、前記切断工程と前記積層工程とを繰り返して前記パネルユニットを作成するパネルユニット作成工程と、前記パネルユニット作成工程の後に、当該パネルユニットにおける前記第2方向の端部に前記導電部材を形成する導電部材形成工程と、を含み、前記マザー基板および前記別のマザー基板はそれぞれ1枚、または、前記マザー基板および前記別のマザー基板はそれぞれ積層された2枚である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、第1実施形態に係る調光装置を模式的に示す斜視図である。
図2は、図1のII-II線による断面図である。
図3は、図2に示す上側から1番目と2番目の調光パネルにおける第1基板の平面図である。
図4は、図2に示す上側から1番目と2番目の調光パネルにおける第2基板の平面図である。
図5は、図2に示す上側から3番目と4番目の調光パネルにおける第1基板の平面図である。
図6は、図2に示す上側から3番目と4番目の調光パネルにおける第2基板の平面図である。
図7は、マザー基板の平面図である。
図8は、マザー基板の位置決めを行う位置決め装置の模式図である。
図9は、調光装置の製造工程における第1切断工程を模式的に示す側面図である。
図10は、図9の平面図である。
図11は、調光装置の製造工程における第2のマザー基板の積層工程を模式的に示す側面図である。
図12は、調光装置の製造工程における第2切断工程を模式的に示す側面図である。
図13は、調光装置の製造工程における全ての切断工程が終了した状態を模式的に示す側面図である。
図14は、第1実施形態に係る調光装置を模式的に示す斜視図である。
図15は、第1変形例に係る保持装置を模式的に示す側面図である。
図16は、第2変形例に係る保持装置を模式的に示す側面図である。
図17は、第3変形例に係る保持装置を模式的に示す側面図である。
図18は、第2実施形態に係る調光装置の製造工程における第1切断工程を模式的に示す側面図である。
図19は、第2実施形態に係る調光装置の製造工程における第2切断工程を模式的に示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本開示を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本開示が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
【0009】
なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、開示の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本開示の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本開示の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。なお、図に示すXYZ座標において、X方向は、前後方向であり、X1側はX2側の反対である。X1側は前側とも称し、X2側は後側とも称する。Y方向は、左右方向であり、Y1側はY2側の反対である。Y1側は左側とも称し、Y2側は右側とも称する。Z方向は、上下方向(積層方向)である。Z1側はZ2側の反対である。Z1側は上側とも称し、Z2側は下側とも称する。
【0010】
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る調光装置を模式的に示す斜視図である。図2は、図1のII-II線による断面図である。
(【0011】以降は省略されています)

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