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公開番号2024179157
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2023097767
出願日2023-06-14
発明の名称滑り軸受
出願人NTN株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類F16C 17/10 20060101AFI20241219BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】軽量・小型化を図り、許容モーメント荷重およびモーメント剛性の機能低下を抑制すると共に製造コストの低減を図れる滑り軸受を提供する。
【解決手段】滑り軸受1は内外輪2,3を備える。内輪2は、軸方向C1に並ぶ2個に分割された内輪分割体2A,2Aを有し、外輪3の内周面3aは、軸方向中央部が径方向内方に突出し、且つ軸方向C1に対して傾斜する角度αを有する。外輪3の内周面3aと各内輪分割体2Aの外周面2Aaとは、互いに接触し合う摺動面Fs,Fsとなり、2つの摺動面Fs,Fsが軸方向C1に対して傾斜する角度αを有する。この滑り軸受1は、モーメント荷重を面接触で支持できるため、クロスローラ軸受の線接触または4点接触玉軸受の点接触に対して、接線剛性が有利である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
内輪と、外輪とを備えた滑り軸受であって、
前記内輪は、軸方向に複数に分割された内輪分割体を有し、前記外輪の内周面は、軸方向中央部が径方向内方に突出し、且つ軸方向に対して傾斜する角度を有し、
前記外輪の内周面と、前記内輪分割体の外周面には、互いに摺動する摺動面を有する事を特徴する滑り軸受。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
請求項1に記載の滑り軸受において、前記外輪の内周面と、前記各内輪分割体の外周面のいずれか一方または両方に、前記摺動面を低摩擦化するための摩擦抵抗低減部材が設けられている滑り軸受。
【請求項3】
請求項2に記載の滑り軸受において、前記摩擦抵抗低減部材は樹脂層である滑り軸受。
【請求項4】
請求項2に記載の滑り軸受において、前記摩擦抵抗低減部材は表面処理層である滑り軸受。
【請求項5】
請求項1または請求項2に記載の滑り軸受において、前記摺動面における径方向中央部の直径寸法である中央部径PCDが、軸受中央径よりも外径側に位置する滑り軸受。
【請求項6】
請求項1または請求項2に記載の滑り軸受において、前記外輪の内周面は、前記軸方向中央部に設けられ軸方向に平行な環状凸部と、この環状凸部の軸方向両側縁にそれぞれ繋がり軸方向外側に向かうに従って外径側に傾斜する傾斜面とを有する滑り軸受。
【請求項7】
請求項1または請求項2に記載の滑り軸受において、前記外輪の内周面と、前記各内輪分割体の外周面のいずれか一方または両方には、前記摺動面における径方向中央部が凸となる面が形成されている滑り軸受。
【請求項8】
請求項1または請求項2に記載の滑り軸受において、前記外輪の内周面における軸方向中央部の環状凸部と、前記内輪の外周面における軸方向中央部の環状凹部との間の空間に、潤滑剤を保持する潤滑剤保持溝が設けられている滑り軸受。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、滑り軸受に関し、例えば、産業用ロボット、サービスロボット等の関節部または同関節部に搭載した減速機等に使用される滑り軸受に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
軸受単体でモーメント荷重を受けることができる軸受として、クロスローラ軸受(特許文献1)または4点接触玉軸受(特許文献2)がある。特許文献2では、軸受の軽量化、小型化の手段として、4点接触玉軸受の転動体サイズを小さく規定する方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7050638号公報
特開第6793867号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
図8のように、クロスローラ軸受50は、軸受単列で軸受中心Cに対して両方向の荷重作用線Lf,Lfがあるため、両方向のモーメント荷重を受けることができる。4点接触玉軸受についても同様に両方向のモーメント荷重を受けることができる。このため、クロスローラ軸受、4点接触玉軸受は、複列のアンギュラ玉軸受、複列の円すいころ軸受に対して軽量・小型化を図るうえで有効である。
【0005】
近年では、ロボットの高速化、小型化の要求が高まってきており、これらクロスローラ軸受、4点接触玉軸受に関してもさらなる軽量、小型化が必要となる。しかし、上記軸受を小型化する場合、転動体サイズの縮小が有効な手段となるが、逆に軸受の動定格荷重が減少し、許容モーメント荷重およびモーメント剛性の低下が必然的に発生する。多数の転動体が必要となることから、部品点数が多くなることに加え、組立工程が複雑になり、製造コストが高くなる。
【0006】
本発明の目的は、軽量・小型化を図り、許容モーメント荷重およびモーメント剛性の機能低下を抑制すると共に製造コストの低減を図れる滑り軸受を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の滑り軸受は、内輪と外輪とを備えた滑り軸受であって、
前記内輪は、軸方向に複数に分割された内輪分割体を有し、前記外輪の内周面は、軸方向中央部が径方向内方に突出し、且つ軸方向に対して傾斜する角度を有し、
前記外輪の内周面と、前記内輪分割体の外周面には、互いに摺動する摺動面を有する。
【0008】
この構成によると、転動体が不要のため、従来技術であるクロスローラ軸受または4点接触玉軸受等に対して、軽量・小型化を図ることが可能となることに加え、製造コストの低減を図れる。外輪の内周面は、軸方向中央部が径方向内方に突出し軸方向に対して傾斜する角度を有し、外輪の内周面と各内輪分割体の外周面とは、互いに接触し合う摺動面となり、複数の摺動面が軸方向に対して傾斜する角度を有する。このため、滑り軸受は軸受単独で両方向のモーメント荷重を支持し得る。また外輪の内周面は、軸方向中央部が径方向内方に突出し軸方向に対して傾斜する角度を有して各内輪分割体の外周面と接触する。この場合、組合せ軸受の背面組合せと略同様に作用点間距離を大きく確保し得る。したがって、本構成によると、例えば、外輪内周面の中央部が凹部の斜面で、内輪外周面に接触する構成(組合せ軸受の正面組合わせと略同様の構成)よりも、作用点間距離を大きく確保することができ許容モーメント荷重およびモーメント剛性の機能低下を抑制することが可能となる。
【0009】
この滑り軸受は、モーメント荷重を面接触で支持できるため、クロスローラ軸受の線接触または4点接触玉軸受の点接触に対して、接線剛性が有利である。したがって、従来技術であるクロスローラ軸受または4点接触玉軸受等に対して、軽量・小型化を図り、許容モーメント荷重およびモーメント剛性の機能低下を抑制すると共に製造コストの低減を図れる。
【0010】
前記外輪の内周面と、前記各内輪分割体の外周面のいずれか一方または両方に、前記摺動面を低摩擦化するための摩擦抵抗低減部材が設けられていてもよい。この場合、摩擦抵抗低減部材が設けられていない構造よりも、摺動面を低摩擦化することができる。これにより駆動源の動力損失を低減し得る。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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